京都市 水害被害で管理業者のオグラロード・サービス(株)を7億円で提訴発表
京都市は15日、昨年9月の台風18号で京都市伏見区の小栗栖排水機場のポンプが委託業者の操作ミスで停止し、周辺で浸水被害が発生した問題で、委託業者に対し、被害者への損害賠償など市が負担した7億2200万円の支払いを求め京都地裁に提訴すると発表した。
市が求めるのは、今月4日までに市が被害者に提示したり、支払ったりした損害賠償5億5900万円(513件)のほか、浸水被害に遭った市営住宅など市所有の建物の修繕費、賠償額を算定する委託料の相当額。
市によると、委託業者のオグラロード・サービス(右京区)は、契約上2人以上でするべきポンプ操作を従業員1人にさせ、さらに、従業員がポンプ操作を誤った。市は業者が契約通りの体制で作業しなかったことが操作ミスにつながったとして支払いを請求したが、業者が応じなかった。
市は22日開会の7月特別市議会に、提訴に関連する議案を提案する。小栗栖の浸水被害では、現時点で609件の被害申告があるという。市は賠償見込み額を9億円と算出している。
当浸水被害は、第3者調査委員会が、小栗栖排水機場が本来の機能をしていれば、浸水被害は数軒にとどまったという調査報告書を市に提出している。小栗栖排水機場の管理運営を市から受託しているオグラロード・サービス(株)が、豪雨災害の発生時に排水作業を規定の2人ではなく、1人だけで行い、その作業員が、ごみの除去作業中の事故で意識を失い、排水ポンプは約4時間止まったままで、周辺の283戸、車両約270台が浸水した。
7億円請求したところで、同社の財務内容は下記のとおり限られている。代表の個人資産まで請求するつもりだろうか。
支払い能力からしても、契約時に一定割合の保険(あるのなら)加入が条件となろう。それができなければ、損害に対し、支払い能力のある大手にしか委託できなくなる。
人の命や財産を守るべき京都市が、安易に何でもかんでも委託していた責任も問われるかもしれない。
オグラロード・サービス㈱)の財務内容と業績 平成25年7月期 /千円
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京都市右京区西京極東向河は背町5
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科目
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金額
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科目
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金額
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流動資産
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492,818
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流動負債
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174,669
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固定負債
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158,288
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固定資産
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12,329
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自己資本
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172,190
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(資本金)
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50,000
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資産合計
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505,147
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負債+資本計
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505,147
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売上高
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粗利益
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経常利益
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自己資本率
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731,242
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126,339
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23,115
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34.0%
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・土木工事と道路管理等
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