二度と会えない人と会える場所。穏やかで幸せで、居心地がいいけれど…すべては幻。
この作品がバトルやコメディだけではないところを見せた、ちょっと心に沁みる、いいお話でした。
常春の館、と同時に、ある意味、試練の館ですよね。
この先何が待ち受けているのか分からない、生きて帰れる保証はない、それならこの至福の時間の中でずっと過ごしていたい…。でも進むべき道、やるべきことが彼らにはあります。
ウトゥの言動にそれがよく出ていました。「もう少しここで過ごすのも…」とウトゥはここに留まることを願い、鍵を見つけたことを少しのあいだ黙っていました。
と言ってもウトゥが悪い訳でもなく、クーパだってメルトだって、同じような思いをしていました。
この中ではジルとファティナがわりと冷静だったかな。ジルは正義感や使命感が強いのだろうし、二人の会いたい人はいま同じ塔の中で先を進んでいるのだから。
ところでこの塔がギルガメス王の心象世界だとするなら、ここはどういう思いの産物なのでしょうか。
やはりここで登頂者を引き留めて、"影"を倒させないという意図なのかな。
それとも王として国を治め、そのもとで死に別れた者がいる人たちへ、せめてもの安寧を与えたいという願いだったりするのかな。
最後のジルたちとアーメイの別れのシーンはかなり良かったです。
アーメイ 「先に進め」
ジルたちがいまするべきことは、先へ進み、王の影を倒すこと。この国に平穏を取り戻すためにアーメイも戦って死んでいったのだから、先へ進むことはアーメイの想いを継ぐことでもあるのです。
アバンタイトルで手信号を使ったコメディパートがあったので、余計にグッとキますよね。
ここでヘナロのことが明かされました。
ヘナロはパズスの 娘 で、本当の名前はヘカテー。
ヘナロは暴走した4騎士を回収する任務中なのでした。アミナ将軍の命令だそうですけど、このことはウラーゴンも知っているのでしょうか。
ヘナロの胸中もいろいろありそうです。父親との邂逅で「お前を愛していなかった」と告げられて悲痛な作り笑いが見えましたけど、この地でパズスが現れたということは、ヘナロは父親を好きだった、あるいは愛を確かめたかったからなのでしょうか。
そして幻とは言え父親を射抜いたということは、ヘナロの中で何かがひとつ吹っ切れたようにも感じました。あとは自分の道を進むだけ、という決意みたいな。
ヘナロの目的はやはり王の影を守る、王の影を倒させないことのようなので、この先、ジルたちと戦うことになるのか、それとも戦いたくないという思いが見えてますからヘナロの忠誠心や考えが変わるのか、気になるところですね。
マイト・ザ・フールが人工戦士の中でひとりだけ離れることになりました。
過去にマイトが目覚めたときにカリーの姿を見たことでカリーを母親と認識して(インプリンティングされて)いて、今回で館が攻撃されて幻が消え、それを"母親を殺された"と思ったようです。
「みんなを守ってくれ」というカリーの最期の言葉が"すべて殲滅"という命令を上書きした可能性もあるのかな。
マイトはウラーゴンになついているようにも見えますが…ふたりは面白そうなコンビになりそう(・∀・)
今週のお風呂シーン。
(*´д`*)ハァハァ
ドルアーガの塔 ~the Sword of URUK~ 第01話 「ギルガメスの塔」 感想
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ドルアーガの塔 ~the Sword of URUK~ 第07話 「常春の館」 感想
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- 2009/02/22(Sun) 18:24( ・∀・) #mQop/nM. [] [編集]
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マイトはカリーにインプリンティングで間違いないでしょうね
6話のマイトのセリフ「貴様、こんなもの、なんのつもり」は棺を開けた時のカリーのセリフだったんですねー
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- 2009/02/22(Sun) 21:52Chel #uWMNODuI [] [編集]
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▼( ・∀・)さん
あの意味深な短い過去の描写は、刷り込みという意味づけに思えますよね。
…唐突にも感じましたけど、キャラ的に納得できるモノでした(´-`)
何より1体だけ対立する構図になって、面白いと思いました。ウラーゴンとの関係も。
コメントありがとうでした!
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