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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
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作家向きの変人、向かない変人

多かれ少なかれ作家というものは変人です。
そうでなければ作家なんて本気で志すこともないでしょう。

しかし変人は変人でも、作家向きの変人と作家に向かない変人という2つのタイプがあります。
それはどういうことかを書いていきましょうか。

まず小説、特にエンタメ系小説、娯楽小説、もちろんライトノベルも含みますが
そういう作品を書くためには普通の感覚を知っていないと書けないんですね。
読者である一般大衆がどういうことに興味があり、なにをおもしろく感じるのか
そういうことがわからないと、おもしろさのツボをはずしまくってしまいます。
ですから変人であっても、普通の感覚がわかる変人でないといけません。

作家に向かない変人というのは、上のような普通の感覚がわからないタイプです。
おもしろさのツボが大衆とずれているので、おもしろい作品を書くことはできません。
そもそも変人なら変人なりに突き抜けた作品を書けば、娯楽小説ではなく純文学の私小説とかなら
世に認められる可能性もなくはないどころか、かなり高いわけですが、そうはいかないようです。

普通の感覚がないことで基準がわからなかったり曖昧であるために
自分のポジションがほかの人とどれだけちがうかということがわからないんですね。
そのため「普通のキャラ」も書けないし、本来自分のことを書けばできてしまう「変なキャラ」も書けません。

そのため人物造形やキャラ設定が非常に薄弱なもので、まったくおもしろみがなくなってしまいがちです。
それが自分でも理解しているのかどうかまではわかりませんが、そういう人というのは
作品に対してキャラよりもストーリーを重視する傾向が強いんですね。

とはいえラノベだろうと純文学だろうと、描く出来は人間そのものなわけです。
国木田独歩の『武蔵野』なんていう情景のみを書き連ねるような作品もありますが
それでも情景に対する作者の思いや感動などを中心に書いてある以上、核は人の心なんですね。
もしも感情を廃して情景を描いたとしたら、それはもう地理学のようなものであり小説ではありません。

ですから、もし作家志望者でストーリー重視で作品を構想したり執筆したりするタイプだとしたら
経験則ですが8割以上は単にキャラを描ききれないからストーリーに逃げているだけです。

見分け方としては、あなたの書いた作品の主人公が何らかの行動を選択するシーンを見てみてください。
もし主人公の選んだ選択肢が「一般人」でも十中八九同じものを選択するであろう選択肢ばかり選んでいるとしたら
(このときの一般人というのは、悪者がいたら絶対に倒しに行くような典型的なヒーロー像も含まれます)
あなたの作品のキャラは活きていない、個性的でない、つまりキャラが書けていない証拠です。
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