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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
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基本ストーリーラインの発想法とは?

たいていの作家志望者の場合、ストーリーラインからアイデアが浮かんでくるんじゃないでしょうか?
それが最適解かどうかは今回ひとまず置いておくこととして、そのストーリーラインの決め方について
ちょっと考えていこうというのが、この記事の主旨となります。

みなさんはどのようにお話の筋を考えていますか?
基本的には自分にとっておもしろい、あるいはおもしろくなりそうなストーリーをということで考えていると思います。
そして新人賞へ応募するなら、そのうえで既存作品との差別化を考えているはずです。
せっかくおもしろい作品でもストーリーが既に発表されている人気作品と瓜二つでは受賞できませんからね。
このとき応募者はこう考えるはずです。今までにないオリジナリティのあるストーリーを、ユニークな物語をと!

しかし、ちょっと待ってください。本当にそれでいいですか?
初心者の考えるオリジナリティを目指した作品のほとんどはたいしてオリジナリティがないのがほとんどで
それ以外の作品も奇抜すぎて読者がついていけない理解不能なものになりがちだということを念頭に置いてください。
あなたの作品はそうでないかもしれませんが、確率的にはこのどちらかである可能性が高いのです。

ですから、まずオリジナリティを目指しすぎて読者が理解できないような作品にするのは得策ではありません。
かといってテンプレートのようなストーリーの作品では平凡すぎて評価されません。
じゃあ、どうすればいいのかということのヒントをお教えしましょう。

まずストーリーラインとは物語の骨格です。
そしてほぼ全ての読者はこの骨格部分に奇をてらった作品をあまり求めていません!
ここでいうストーリーラインとは「男の子が女の子に恋する話」とか「勇者が魔王を倒す話」とか
あらすじよりもっとざっくりとしたものをストーリーラインと呼ぶことにします。
このストーリーラインというのは神話時代から現代まで星の数ほどの物語を人間が創出してきたことで
すでにほとんどあらゆるパターンが出きっているというのが現状だということです。
つまり脊椎動物であるなら、その骨格は哺乳類も爬虫類も鳥類も似たようなものですよね。
脳を収める頭蓋骨があり、体幹を支える背骨とつながり、可動する間接のある手足がある。
おおまかに表現すれば、だいたいどれも似ています。
それと同じようにストーリーラインについては、オリジナリティを目指す必要はありません。

だからストーリーラインを決めるときは既存作品のどれと同じもの、どの類型に属するのかを決定すればいいわけです。
だからこそより多くの標本となるべき作品を知っていれば(読んでいれば)、それだけ有利ということになります。
ただしライトノベルの場合、使えるストーリーラインの基本形の数は絞られますので
あらゆる物語のストーリーラインを知っている必要はないですよ。
そういう予備知識なしにイチから考えることも不可能ではないですが先人の知恵を活用しない手はありません。
もしあなたがシェイクスピアやゲーテ、夏目漱石以上の文豪だと自負するならその限りではないでしょうけど。

頭蓋骨、背骨、手足といったストーリーラインの基本形を選んだら、その先はオリジナリティを駆使してください。
前肢を変形させて翼をつければ鳥類となるし、後肢だけで直立歩行させれば人間になります。
おおまかな骨格の構造はどれも似たり寄ったりでも、ひとつひとるの骨の大きさや形を変形させれば
そのバリエーションは無限大の拡がりを見せていくことになるでしょう。
さらに世界観や文体といった筋肉や皮膚、体毛、鱗にあたるものに変化をつければ
さらに変化に富んだ充分にオリジナリティのあるユニークな作品にすることも可能です。

ですから読者が脊椎動物のような構造のストーリーラインを求めているのに
オリジナリティがあるからといってエビやイカのような無脊椎動物の構造のストーリーラインにしないように!
そんなものはオリジナリティがいくらあっても読者が求めるものではありません。

そして特徴のない作品、どこか既存作品に似ている作品というのは、ちゃんと骨格が定まっていないからです。
絵の下手な人の書くイヌもキリンもゾウも同じに見えてしまうのと同じように
きっちり細部までイメージされず、あまりにも漠然としたものにしかなっていないことで起きる現象です。
ひとつひとうの骨の位置や形がわかるほど構想を練ることからはじめましょう。

さすれば、あなたの作品は大地を颯爽と駆けたり大空を雄大に翔る傑作になってくれますよ!
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