ICHIROYAのブログ

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「地球最後の天然痘患者の人生」と「マンデラ元大統領の言葉」

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現在、 マンデラ元大統領の容態は安定しているという。しかし、95歳の高齢であり、容態は予断を許さない。
偉大な、偉大なマンデラ元大統領の安否を、世界中の人々が気遣っている。

しかし、1ヶ月ほど前、6月22日に亡くなった、もうひとりのアフリカの英雄の名前を知る人は少ない。

Ai Maou Maalin(アイ)さん。享年59歳。
この記事を読んで、マンデラ元大統領と同じく、アイさんも、神に選ばれし人間だったのだな、と強く思った。


無神論者の僕が、「神に選ばれし」などと言うのは、笑止なのだが、やっぱり、人間には、それぞれが、定められた運命をもっているのだな、と考えさせられる。

アフリカの、内戦の続くソマリアで生まれたアイさん。
ソマリアは現在も内戦状態で、人口約800万人の40%以上に当たる約320万人が人道援助に依拠し、約140万人が国内避難民、約59万人が近隣諸国に難民として生活。
洋上では海賊行為が発生し、世界汚職国家ランキングでは北朝鮮とアフガニスタンとともに最悪という評価を受けている、そんな国だ。(Wiki参照)

かつて、アイさんは病院づきのコックだった。
ドライバーとして、天然痘にかかった患者と家族を病院に連れて行ったとき、自身も、天然痘にかかった。
そして、実は、彼は、地球上で最後の天然痘患者であった。
関係者の長年の死闘により、天然痘のウィルスは抑えこまれ、アイさんの治癒とともに、紀元前から、何億人という人間を殺してきた天然痘は地球上から姿を消した。
WHOは、天然痘の根絶を高らかに宣言した。
1977年のことだった。

 

 その体験が、そして、アイさんが地球で最後の天然痘患者であったという事実が、アイさんを変えた。
彼は、回復後、その人生を、ポリオの根絶に捧げることを決意するのだ。
ソマリアは天然痘が最後まで残った国との汚名を受けることになったが、ポリオではそうさせまい、と決心したのである。
2004年に、彼は、ポリオのワクチン接種者になる。
ボランティアを組織し、ワクチンが安全であることを、一軒一軒説得して回った。
ワクチン接種を極度に恐がる住民たちを説得できたのは、アイさんが自身、天然痘にかかった体験があったからだと言われている。


病気や健康に関する知識が薄いことだけが、アイさんの障害ではなかった。
ソマリアは、内戦が続き、何年も無政府状態で、殺されずに生きていくことだけでも、とても大変なことだったのだ。
部族や政治グループのそれぞれの長の、ワクチン接種に対する感心も低い。
アイさんは末端の兵士から撃たれる危険をおかしながら、同時に、リーダーたちの説得もしなければならなかったのだ。

彼と、彼の仲間の努力は実った。
2007年にソマリアはポリオの根絶を宣言したのである。
去年の世界のポリオ患者は合計223人。
WHOは、2015年までの根絶を目指している。


しかし、ポリオとの戦いは、まだ終わっていなかった。
この春、ソマリアでポリオが再発。数人の子どもたちが5月に発症した後、70人の発症が確認された。

 
アイさんは、その戦いに戻った。
そして、6月、熱をおして走り回っていた彼は、突然亡くなってしまうのである。

 
アイさんは、その定められた運命を、最高の意志のチカラでやりぬいて、散った。
その仕事は、アイさんには、それをやる理由があって、運命か、神が、それをやれと命じたのだと思う。

彼がどんな言葉を残したのかは知らない。
でも、彼も間違いなく読んでいて、自分を鼓舞したに違いない、もうひとりのアフリカの英雄、マンデラ元大統領の就任演説の言葉をここに転記しておく。


さて、僕の運命は?
あなたの使命は?


人は自身に問いかけます。
「このわたしが、才気にあふれ、華やかで、魅力的な存在だっていうのかい?」
いったい誰がそうじゃないって決めたんでしょう?


あなたたちは、みんな神の子。
周囲の人々に不安を感じさせないように、自分を卑屈に見せることは、けっして賢いことではないのです。

わたしたちは皆、うちにある神の栄光を証明するために生まれてきたのです。
それは特別なひとたちのものではないのです。
子どもたちが皆輝いているように、誰もがそうやって輝くために生まれたきたのです。

そして、自分の内の輝きを放てば、無意識のうちに他の人々をも輝かせることになるのです。
また、自分の恐れを解放すれば、それはとりもなおさず、ほかの人たちをも解放することになるのです。

                          (Ichiro 意訳)


We ask ourselves, who am I to be briliant, gorgeous, talented, fabulous?
Actually, who are you not to be?

You are a child of God.
Your playing small doesn't serve the world.

There's nothing enlightened about shrinking so that other people won't feel insecure aroud you.

We were all meant to shine, as children do.
We were born to make manifest the glory of God that is within us.

It's not just in some of us.
It's in everyone!

And as we let our own light shine,
we unconsciously give other people permission to do the same.
As we are liberated from our own fear,our presence automatically liberates others!

 

  

Photo by United Nations Photo