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覚え書き程度に。
以下、強調は引用者による。
これが本当だったら酷い話ですよね。
業者が自主検査をしたら暫定規制値を超えていたので、静岡県に公表していいか問い合わせたら「いや、やめてほしい。最低限やってるんだからHPでやらなくてもいいだろう」と言われた。
そういう風に読めます。
多くの人が「隠蔽だ」「こういうことするから返って風評被害を招く」など言っていました。
私が最初に読んだときは「いくらなんでもそんなに愚かな真似をするだろうか?」という意識が最初に来たので、自主検査の精確さを疑ってしまいました。ごめんなさい。
ところで、めんどくさい人のために最初に結論を書いておきます。
静岡県に隠蔽する意図はありません。
後ほど詳しく説明しますが、知事が「検査なんかしないもん!」とダダをこねても、静岡県ではお茶(荒茶)の放射性物質の調査をしています。
さて、朝日の記事を読んで「おや?」と思いませんでした?
この記事からはどの野菜から放射性物質が検出されたかがまったくわからないんですね。
そりゃ、静岡ですからお茶だろうか?と推測はできますけども、普通は書くでしょう。みなさん、お茶とわかっていて憤っていらっしゃったのでしょうか。私は最初は野菜かと思いました(なので検査ミスかな、と)
何の製品だろう?と探していたあたりで47newsがツイートされてきたので読みました。
どうやら製茶だったようです。
お茶に関しては、生茶で測定するのか、荒茶で測定するのか、厚労省と農水省で意見が対立しましたね。
お茶の暫定規制値は結局、荒茶で測定することになりました。説明はこちらのブログ記事(生茶葉と荒茶の放射線規制値について考察)が詳しいと思います。
さて、赤字の部分を読み比べてほしいのですが、
朝日の「消費者への連絡など最低限のことはやっている。HPで出すとかえって不安を広げかねない」と、共同通信の「風評被害を考慮し、県として再度確認するので、公表を少し待ってほしい」ではだいぶ違う印象を受けます。
前者は、今後も公表するつもりはないと読めます。
後者は、再検査をしたら公表するつもりであると読めます。
はて?これはどちらが正しいのだろう?と思っていたら、どうやら後者が正しかったようです。
そうすると、特に隠蔽しようとする意図は見出せませんから、公表が遅れたことについてどう解釈するかになります。
以下におおまかな流れを書きます。
6月3日に、お茶での放射性セシウムの暫定規制値は荒茶あるいは製茶で測定すると報道されています。
静岡では生茶では規制値を超えていませんでした(生茶の測定結果)。
しかし6月6日に、業者が5月に出荷販売したものについて暫定規制値を超えていることがわかりましたので、静岡県に報告しました。
おそらくこれを受けて、製茶でも測定を行った結果、一部を除き規制値を超えたものはありませんでした(製茶の測定結果)。
一部、暫定規制値を超えているもの、これが今回報道されたものです。
これは6月9日に静岡県のHPに載っています。(更新日は10日ですが、9日の時点でオンラインブックマークがついています)
朝日新聞の報道は6月10日です(紙面に載ったとすれば6月9日の夕刊ぐらいだと思われます)。
静岡県では製茶での放射性物質の測定結果が6月7日から一部掲載されていますから、静岡県のHPを見ていれば隠蔽する意図があるとはとても読めないでしょう。
6月6日の時点で公表しようと思えばできたわけですが、それはどうなのでしょうか?
ところで、以下は朝日アピタルさんのつぶやきです。
あれだけ誤読させておいて「不安を広げないようにする施策が、逆に不安を広げてしまう好例」だって!?
朝日の記事でなくて共同通信の記事を読めば憤る人はもっと少なかったはずなんですよ。
あの記事はおそらく朝日アピタルが書いたわけではないので、こんな怒りをぶつけてもしょうがないのですが、正直にいいます。
私は、これを読んでイラッとしました(なので返信しました)
私は、朝日の記事は風評被害だと感じました。
不安を煽る書き方をしといて好例ですね、とかくぁwせdrftそりゃもうプンプン怒りました。
そこから私の最初のツイートに戻ります。
閑話休題。
今回、製茶で暫定規制値を超えてしまいましたので、県からは藁科地区の当該の業者に対して、製茶および原料の荒茶の出荷自粛・自主回収が要請されました。
暫定規制値を超えたら速やかに公表してほしい。
そのとおりです。
私も、暫定規制値を超えたものについては隠さず公表すべきであると思っています。
「らでぃっしゅぼーや」は自主検査の結果を受けて、静岡県の要求を尊重しつつ、製品を購入された顧客に対しては速やかに連絡をしており、取り扱いも中止しています。
しかし、業者に出荷自粛や製品回収を要請する前に、県がもう一度検査をしたいというのはただの時間稼ぎなのでしょうか?
生茶を加工して荒茶にすると放射性セシウムの濃度が約5倍濃縮されると言われています(リンク)。
ですが、静岡県の公表しているデータ(PDF)を見ますと、生茶から製茶へ加工する過程では、必ずしも5倍濃縮されるわけではないようです。おおよそ1.5~7倍と、濃縮率に差があります。ですので、仮に生茶でのデータがあっても、製茶で測定するまでは確かなことは言えませんから、即時出荷自粛を要請するのは難しいと思われます。
また、業者(らでぃっしゅぼーや)と県で、再検査が終わるまで公表を伸ばすことで合意が得られていますから、県が無茶苦茶な要求を叩きつけたわけでもないでしょう。
6月6日に報告を受けて9日に公表して10日に「隠蔽するのか」と叩かれる、これって正常なんでしょうか?
静岡県のお役人さんは公務員だからいわれのない批判をされてもいいんでしょうか?
ここまで読んでいただいて、それでもやっぱり静岡県は卑劣だ、と思われた方はどのくらいいらっしゃいますか?
この件では、出荷制限ではなくて、出荷自粛なのですよね。
おそらく、生茶葉では規制値をクリアしているからだと思います。
飲用するにあたっては生茶の10倍ほど希釈されますから、最低でも10倍程度希釈されると考えて良いと思います。今回、暫定規制値を超えたものは最大で679 Bq/kgでした。10倍に希釈されるのなら67.9 Bq/kgになります。飲料の規制値は200 Bq/kgですから、飲料用に売る分には、厳しい制限をつけられないのだろうと思われます。
ただし、飲用向け以外の出荷が3~4%あるとのことですから、そちらは実質、出荷できないのではないでしょうか(希釈されないので)。
難しいですよね。
県のお役人さんが業者の自主検査を信じてなかったわけではないと思うんですよ。
ただ、県から自粛を要請する以上は、ちゃんと検査をするべきだと思うんです。
あとで間違いでした、と言われて善意の業者(らでぃっしゅぼーや)が出してきたデータを信じただけだ、県に責任はない、なんて言われたら殴りますでしょ。
静岡県は日本の茶の約40%を生産していますから、ややナーバスになってもしょうがないかなと思います。
しかし、公表すべきことは公表しているみたいなので、少しくらい待ってあげてはどうでしょうか。
待てないほど喫緊の問題だったわけではないですよ。
以下、強調は引用者による。
放射性物質検出、静岡県が公表を制止 食品通販業者に(asahi.com) 静岡県が、自主検査で国の基準を超える放射性物質が検出されたとホームページ(HP)で公表しようとした東京都内の食品通販業者に、公表を控えるよう求めていたことが分かった。 有機野菜などの会員制宅配サービスを行う「らでぃっしゅぼーや」(東京都港区)。同社は自主検査で基準を超えたと6日に県に報告。この際、HPでの公表を県が控えるよう求めたという。同社は商品を購入した会員に、経緯と商品回収の意向を伝える手紙を郵送したという。 県経済産業部は「消費者への連絡など最低限のことはやっている。HPで出すとかえって不安を広げかねない」と説明している。(2011年6月10日4時15分) |
これが本当だったら酷い話ですよね。
業者が自主検査をしたら暫定規制値を超えていたので、静岡県に公表していいか問い合わせたら「いや、やめてほしい。最低限やってるんだからHPでやらなくてもいいだろう」と言われた。
そういう風に読めます。
多くの人が「隠蔽だ」「こういうことするから返って風評被害を招く」など言っていました。
私が最初に読んだときは「いくらなんでもそんなに愚かな真似をするだろうか?」という意識が最初に来たので、自主検査の精確さを疑ってしまいました。ごめんなさい。
ところで、めんどくさい人のために最初に結論を書いておきます。
静岡県に隠蔽する意図はありません。
後ほど詳しく説明しますが、知事が「検査なんかしないもん!」とダダをこねても、静岡県ではお茶(荒茶)の放射性物質の調査をしています。
静岡県が製茶の基準値越えの公表を制止した件について、http://t.co/f4KN6jX朝日の報道を見ると隠蔽しようとしたように見えるが、共同http://t.co/2q9r3bH、業者http://t.co/jnqPIevの報告を見ると再検査後に公表する予定だったことがわかる
さて、朝日の記事を読んで「おや?」と思いませんでした?
この記事からはどの野菜から放射性物質が検出されたかがまったくわからないんですね。
そりゃ、静岡ですからお茶だろうか?と推測はできますけども、普通は書くでしょう。みなさん、お茶とわかっていて憤っていらっしゃったのでしょうか。私は最初は野菜かと思いました(なので検査ミスかな、と)
何の製品だろう?と探していたあたりで47newsがツイートされてきたので読みました。
静岡県がHPでの公表制止 製茶の放射性物質検出で(共同通信) 静岡県産の製茶の自主検査で基準を超える放射性物質を検出した食品通販会社「らでぃっしゅぼーや」(東京)から、ホームページ(HP)での公表を相談された静岡県が、掲載を控えるよう求めていたことが10日、同社への取材で分かった。 同社によると、県に6日午前、製茶が基準を超えたと報告。HPに掲載すべきか相談したところ、県の担当者は「風評被害を考慮し、県として再度確認するので、公表を少し待ってほしい」と求めたという。 同社は購入済みの消費者には、検査結果や返品に応じる意向を記した手紙を郵送し対応した。 (2011/06/10 11:34) |
どうやら製茶だったようです。
お茶に関しては、生茶で測定するのか、荒茶で測定するのか、厚労省と農水省で意見が対立しましたね。
お茶の暫定規制値は結局、荒茶で測定することになりました。説明はこちらのブログ記事(生茶葉と荒茶の放射線規制値について考察)が詳しいと思います。
さて、赤字の部分を読み比べてほしいのですが、
朝日の「消費者への連絡など最低限のことはやっている。HPで出すとかえって不安を広げかねない」と、共同通信の「風評被害を考慮し、県として再度確認するので、公表を少し待ってほしい」ではだいぶ違う印象を受けます。
前者は、今後も公表するつもりはないと読めます。
後者は、再検査をしたら公表するつもりであると読めます。
はて?これはどちらが正しいのだろう?と思っていたら、どうやら後者が正しかったようです。
【震災関連:ぱれっと/商品】静岡県産煎茶で放射性物質が検出されましたのでご報告いたします。(らでぃっしゅぼーや) 該当産地のお茶(原発事故以降の新茶)につきましては、既に取扱を中止し、またご購入いただいた会員様には速達のお手紙でご連絡申し上げております。また、当社から静岡県に対しても検査結果を伝えており、静岡県においても該当産地の製茶の検査を行っていただいております。本件につきましては風評被害につながる恐れもあることから、静岡県による検査と当社による再検査の結果を待って公表させていただく予定になっておりました。 |
そうすると、特に隠蔽しようとする意図は見出せませんから、公表が遅れたことについてどう解釈するかになります。
以下におおまかな流れを書きます。
6月3日に、お茶での放射性セシウムの暫定規制値は荒茶あるいは製茶で測定すると報道されています。
静岡では生茶では規制値を超えていませんでした(生茶の測定結果)。
しかし6月6日に、業者が5月に出荷販売したものについて暫定規制値を超えていることがわかりましたので、静岡県に報告しました。
おそらくこれを受けて、製茶でも測定を行った結果、一部を除き規制値を超えたものはありませんでした(製茶の測定結果)。
一部、暫定規制値を超えているもの、これが今回報道されたものです。
これは6月9日に静岡県のHPに載っています。(更新日は10日ですが、9日の時点でオンラインブックマークがついています)
朝日新聞の報道は6月10日です(紙面に載ったとすれば6月9日の夕刊ぐらいだと思われます)。
静岡県では製茶での放射性物質の測定結果が6月7日から一部掲載されていますから、静岡県のHPを見ていれば隠蔽する意図があるとはとても読めないでしょう。
6月6日の時点で公表しようと思えばできたわけですが、それはどうなのでしょうか?
ところで、以下は朝日アピタルさんのつぶやきです。
不安を広げないようにする施策が、逆に不安を広げてしまう好例ですね/放射性物質検出、静岡県が公表を制止 食品通販業者に http://t.asahi.com/2syw #genpatsu
あれだけ誤読させておいて「不安を広げないようにする施策が、逆に不安を広げてしまう好例」だって!?
朝日の記事でなくて共同通信の記事を読めば憤る人はもっと少なかったはずなんですよ。
あの記事はおそらく朝日アピタルが書いたわけではないので、こんな怒りをぶつけてもしょうがないのですが、正直にいいます。
私は、これを読んでイラッとしました(なので返信しました)
私は、朝日の記事は風評被害だと感じました。
・規制値を超えたのが製茶であることを伝えていないこと ・静岡県は公表するつもりであり、記事がネットで公開された時点では公表されていたにも関わらず、静岡県が意図的に隠蔽したように誤読させうる文章を書いた(というか、たいていの人はそう読んだ) |
不安を煽る書き方をしといて好例ですね、とかくぁwせdrftそりゃもうプンプン怒りました。
そこから私の最初のツイートに戻ります。
閑話休題。
今回、製茶で暫定規制値を超えてしまいましたので、県からは藁科地区の当該の業者に対して、製茶および原料の荒茶の出荷自粛・自主回収が要請されました。
暫定規制値を超えたら速やかに公表してほしい。
そのとおりです。
私も、暫定規制値を超えたものについては隠さず公表すべきであると思っています。
「らでぃっしゅぼーや」は自主検査の結果を受けて、静岡県の要求を尊重しつつ、製品を購入された顧客に対しては速やかに連絡をしており、取り扱いも中止しています。
しかし、業者に出荷自粛や製品回収を要請する前に、県がもう一度検査をしたいというのはただの時間稼ぎなのでしょうか?
生茶を加工して荒茶にすると放射性セシウムの濃度が約5倍濃縮されると言われています(リンク)。
ですが、静岡県の公表しているデータ(PDF)を見ますと、生茶から製茶へ加工する過程では、必ずしも5倍濃縮されるわけではないようです。おおよそ1.5~7倍と、濃縮率に差があります。ですので、仮に生茶でのデータがあっても、製茶で測定するまでは確かなことは言えませんから、即時出荷自粛を要請するのは難しいと思われます。
また、業者(らでぃっしゅぼーや)と県で、再検査が終わるまで公表を伸ばすことで合意が得られていますから、県が無茶苦茶な要求を叩きつけたわけでもないでしょう。
6月6日に報告を受けて9日に公表して10日に「隠蔽するのか」と叩かれる、これって正常なんでしょうか?
静岡県のお役人さんは公務員だからいわれのない批判をされてもいいんでしょうか?
ここまで読んでいただいて、それでもやっぱり静岡県は卑劣だ、と思われた方はどのくらいいらっしゃいますか?
この件では、出荷制限ではなくて、出荷自粛なのですよね。
おそらく、生茶葉では規制値をクリアしているからだと思います。
飲用するにあたっては生茶の10倍ほど希釈されますから、最低でも10倍程度希釈されると考えて良いと思います。今回、暫定規制値を超えたものは最大で679 Bq/kgでした。10倍に希釈されるのなら67.9 Bq/kgになります。飲料の規制値は200 Bq/kgですから、飲料用に売る分には、厳しい制限をつけられないのだろうと思われます。
ただし、飲用向け以外の出荷が3~4%あるとのことですから、そちらは実質、出荷できないのではないでしょうか(希釈されないので)。
難しいですよね。
県のお役人さんが業者の自主検査を信じてなかったわけではないと思うんですよ。
ただ、県から自粛を要請する以上は、ちゃんと検査をするべきだと思うんです。
あとで間違いでした、と言われて善意の業者(らでぃっしゅぼーや)が出してきたデータを信じただけだ、県に責任はない、なんて言われたら殴りますでしょ。
静岡県は日本の茶の約40%を生産していますから、ややナーバスになってもしょうがないかなと思います。
しかし、公表すべきことは公表しているみたいなので、少しくらい待ってあげてはどうでしょうか。
待てないほど喫緊の問題だったわけではないですよ。
6月11日追記:
アピタルさんからお返事をいただきました。
少し長くなってしまうのですが、記事を分けてしまうと読んでいただけないことが多いので追記する形で紹介します。
引用するとだらだらと長くなってしまうのでTogetterにまとめました。
http://togetter.com/li/147060
さて、アピタルさんにご紹介いただいた記事を紹介します。
静岡の本山茶一部、基準超える放射性物質 出荷自粛要請(asahi.com)
↓
放射性物質検出、静岡県が公表を制止 食品通販業者に(asahi.com)
二つは本来、一まとめの記事なのだそうです。
それにしてはずいぶんと体裁が違うように感じますが、後者の記事は共同通信社から引っ張ってきたものみたいです(コメント欄でのご指摘感謝します)
先に紹介した47NEWSの記事も一部記述が削除されているみたいで、まとめていただきました。http://thyrving.livedoor.biz/archives/3793890.html
ニュースって本当に都合のいい部分を切り貼りしてるのだな、と嫌な気分になりますね。
「食えなくなる」放射性セシウム検出、静岡の茶農家(asahi.com)
前半、とても切なくなります。
「補償してもらえばいいじゃん」とかそういう問題ではないのですよ。
自分が作ったものを食べてもらえずに廃棄しなければいけないのはとてもつらいでしょうね。
さて、後半を引用します。
どうしても全数調査はできませんから、外れ値が出てくることがあります。
県の調査ではたまたま小さいものを拾った、あるいは逆に、業者のところではたまたま高い値が出てしまった、いろいろあると思います。
しかし、元々、本山茶(製茶)の数値は413 Bq/kgと高い値を示していました。
国の定めた基準は500 Bq/kgですから、それを越えてしまった(679 Bq/kg)ものが出たならば県は粛々と受け入れ、出荷自粛を要請すべきです。
なぜかというと、少しくらい越えてもいいだろう、と基準を軽視することは消費者からの不信を招くことになるからです。
規制値を超えたことがわかったらすぐに公表・回収されるシステムがあって初めて、消費者は安心して購入することができます。「安全だから大丈夫だ」と安全宣言をするのではなく、情報を提供することで消費者に選んでもらうことが大事になります(その結果として避けられてしまっても)。
生産者や業者は、規制値オーバーのものに目をつぶって売れるものは売りたいとは望んでいません。安全(国の定めた暫定規制値内)なものを提供して安心してほしい、そう望んでいるはずです。彼らは製品と一緒に信用も売っているのです。
自分が作ったものが放射能茶と呼ばれて避けられることに対して、一番悔しい思いをしているのは彼らでしょう。県には生産者や業者を守る義務があるでしょうが、それにもまして、彼らが一番大事にしているものを守ってあげてほしいと切に願います。
知事は落ち着いて、長期的な視野で見たときに、どうしたら生産者や業者が信用を落とさずにすむか、それを最優先に考えて発言してほしいと思います。
さて、少し規制値を超えていても飲用であれば問題ありません。
また、二番茶の検査結果は徐々にというところですが、製茶(一番茶)よりは小さい値を示しているようです。
無理して購入する必要はありませんが、毎年一番茶を楽しみに購入していらっしゃる方は過度に心配する必要はありません。
大量の放射性物質の放出はあまり心配しなくても良いかもしれませんが、残念ながらこの状況はまだまだ続きます。お茶では葉からの吸収が主でしたので、来年は心配ないでしょう。お茶はカリウムを多く含むので、似たような挙動を示すセシウムを取り込みやすいのです。
リスクに過度に怯えて食べるものを制限するよりも、好きなものを食べてリラックスしたいですね。栄養が偏るのも、がんの大きなリスクなのですよ。
アピタルさんからお返事をいただきました。
少し長くなってしまうのですが、記事を分けてしまうと読んでいただけないことが多いので追記する形で紹介します。
引用するとだらだらと長くなってしまうのでTogetterにまとめました。
http://togetter.com/li/147060
さて、アピタルさんにご紹介いただいた記事を紹介します。
静岡の本山茶一部、基準超える放射性物質 出荷自粛要請(asahi.com)
↓
放射性物質検出、静岡県が公表を制止 食品通販業者に(asahi.com)
二つは本来、一まとめの記事なのだそうです。
それにしてはずいぶんと体裁が違うように感じますが、後者の記事は共同通信社から引っ張ってきたものみたいです(コメント欄でのご指摘感謝します)
先に紹介した47NEWSの記事も一部記述が削除されているみたいで、まとめていただきました。http://thyrving.livedoor.biz/archives/3793890.html
ニュースって本当に都合のいい部分を切り貼りしてるのだな、と嫌な気分になりますね。
「食えなくなる」放射性セシウム検出、静岡の茶農家(asahi.com)
前半、とても切なくなります。
「補償してもらえばいいじゃん」とかそういう問題ではないのですよ。
自分が作ったものを食べてもらえずに廃棄しなければいけないのはとてもつらいでしょうね。
さて、後半を引用します。
■知事、国に「安全宣言出して」 静岡市葵区の藁科地区の1工場が扱う「本山茶」の一番茶の製茶から国の基準を超える放射性セシウムの値が出た翌日の10日、川勝平太知事は、細川律夫厚生労働相に対して、県内産の生茶葉、飲用茶、製茶に対する「安全宣言」を出すように申し入れた。 県は、県内19産地の一番茶の製茶に対するサンプリング検査をし、いずれも国の基準を下回った。基準値を超えた本山茶は、東京都内の食品通販業者の自主検査で数値の超過が判明。県は申告に基づいてサンプリング検査をし、そこでも数値が超過したもの。 しかし、県は「あくまで、国から要請された検査では19産地すべてで基準をクリアした」との立場だ。 川勝知事は「細川大臣の要請に応えて一番茶の検査を実施し、安全を再度確認した。広く国民に『安全宣言』をお願い申し上げる」と強く求めたといい、細川厚労相と電話で直接話したほか、申入書も送ったという。 |
どうしても全数調査はできませんから、外れ値が出てくることがあります。
県の調査ではたまたま小さいものを拾った、あるいは逆に、業者のところではたまたま高い値が出てしまった、いろいろあると思います。
しかし、元々、本山茶(製茶)の数値は413 Bq/kgと高い値を示していました。
国の定めた基準は500 Bq/kgですから、それを越えてしまった(679 Bq/kg)ものが出たならば県は粛々と受け入れ、出荷自粛を要請すべきです。
なぜかというと、少しくらい越えてもいいだろう、と基準を軽視することは消費者からの不信を招くことになるからです。
規制値を超えたことがわかったらすぐに公表・回収されるシステムがあって初めて、消費者は安心して購入することができます。「安全だから大丈夫だ」と安全宣言をするのではなく、情報を提供することで消費者に選んでもらうことが大事になります(その結果として避けられてしまっても)。
生産者や業者は、規制値オーバーのものに目をつぶって売れるものは売りたいとは望んでいません。安全(国の定めた暫定規制値内)なものを提供して安心してほしい、そう望んでいるはずです。彼らは製品と一緒に信用も売っているのです。
自分が作ったものが放射能茶と呼ばれて避けられることに対して、一番悔しい思いをしているのは彼らでしょう。県には生産者や業者を守る義務があるでしょうが、それにもまして、彼らが一番大事にしているものを守ってあげてほしいと切に願います。
知事は落ち着いて、長期的な視野で見たときに、どうしたら生産者や業者が信用を落とさずにすむか、それを最優先に考えて発言してほしいと思います。
さて、少し規制値を超えていても飲用であれば問題ありません。
また、二番茶の検査結果は徐々にというところですが、製茶(一番茶)よりは小さい値を示しているようです。
無理して購入する必要はありませんが、毎年一番茶を楽しみに購入していらっしゃる方は過度に心配する必要はありません。
大量の放射性物質の放出はあまり心配しなくても良いかもしれませんが、残念ながらこの状況はまだまだ続きます。お茶では葉からの吸収が主でしたので、来年は心配ないでしょう。お茶はカリウムを多く含むので、似たような挙動を示すセシウムを取り込みやすいのです。
リスクに過度に怯えて食べるものを制限するよりも、好きなものを食べてリラックスしたいですね。栄養が偏るのも、がんの大きなリスクなのですよ。
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でも・・・
ただ、この記事を見ると、赤字の部分朝日さんが捏造したように見えるけど、共同通信社さんも
県農業振興課は「業者が顧客へ連絡するなど最低限のことはやると聞いた。HPに出すとかえって不安を広げかねないと判断したようだ」と説明した。
と書いてるので消さないほうがいいと思います
http://www.kyodonews.jp/feature/news05/2011/06/post-1868.html
県農業振興課は「業者が顧客へ連絡するなど最低限のことはやると聞いた。HPに出すとかえって不安を広げかねないと判断したようだ」と説明した。
と書いてるので消さないほうがいいと思います
http://www.kyodonews.jp/feature/news05/2011/06/post-1868.html
黒翼猫さんへ
情報提供いただきありがとうございます。
私としても、朝日が捏造したとは思っておりません。県の担当者のコメントは本物なのだろうな、と思っておりました。
また、私は47NEWSの方から全文転載しています。消してはいません。
http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011061001000347.html
ただ、情報元を読んでいませんでしたのでご指摘いただいて大変感謝しています。
他の新聞社でも似たような記事を見たという指摘もありますので、共同通信の記事が元になっているようだ、と推測できました。
調べるときには新聞社がどのソースから引っ張ってきているかも確認するよう努力します。
ありがとうございました。
私としても、朝日が捏造したとは思っておりません。県の担当者のコメントは本物なのだろうな、と思っておりました。
また、私は47NEWSの方から全文転載しています。消してはいません。
http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011061001000347.html
ただ、情報元を読んでいませんでしたのでご指摘いただいて大変感謝しています。
他の新聞社でも似たような記事を見たという指摘もありますので、共同通信の記事が元になっているようだ、と推測できました。
調べるときには新聞社がどのソースから引っ張ってきているかも確認するよう努力します。
ありがとうございました。
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