知らなきゃ損!ローソンがすごすぎる3つの理由 〜本『なぜ今ローソンが「とにかく面白い」のか?』
あなたが最近行ったコンビニ。
なぜその店を選びましたか?
その店が好きだから?
たまたま近くにあるから?
そこにしかない商品があるから?
それとも…?
私の場合、自宅から同じくらいの距離に
- ローソン
- セブン・イレブン
- サークルK
しかし最近は、ローソンの商品ばかり買っています。
本『なぜ今ローソンが「とにかく面白い」のか?』のせいです。
今日は本書から、ローソンがすごすぎる3つの理由を紹介します。
1. 「おいしさ」へのこだわりがスゴイ
ローソンの「プレミアムロールケーキ」、食べたことありますか?
私は今回初めて食べたのですが、女性5人に聞いてみたところ全員が食べたことがあると言うんです。
私が今まで手を出さなかったのは、男性目線では「一切れでは物足りない」と思ったから。
しかしその「一切れをスプーンで食べる」というのが女性にウケて、大人気となったのです。
それまではコンビニスイーツは男性向け。女性はコンビニで買わず、オシャレなスイーツの店で買うからなのだそうです。
男性向けだから、量が多いほうが良かった。
そしてコストを下げるために、クリームは油分が多い安物だったのです。
しかし「プレミアムロールケーキ」では、ターゲットを女性にしました。当時はありえないことだったそうです。
サイズだけでなく、美味しさへのこだわりもすごい。
大手百貨店の洋菓子売り場出身の担当者が「ミルク感があるけど軽い」を追求したクリームが、とにかく美味しいのです。
しかも驚いたのは、長いロールケーキを切って包装しているのではないということ。1つ1つを手作りしているのだそうです。
コンビニ商品は機械で大量生産かと思っていましたが、違うのです。
それなのに、コンビニ価格。売れるのも分かりますね。
『おにぎり屋』シリーズも美味しい。
たとえばこちら、コンビニおにぎりなのに「新潟コシヒカリ」。
実際に食べてみると、ギュッと強く機械で握った感じではなく、やわらかく握られており、美味しい。
鮭フレークではなく、ゴロッと大きな鮭が入っているのが良いですね。
なんと専用の加工場を海外拠点に作ったのだとか。
鮭以外にも、イクラはアラスカに直接買い付けにいくなど、コンビニが原材料から全て手掛けるというのは、当時は考えられないことだったそうです。
しかしおいしいおにぎりを作るために、自社でそこまでしているのです。
2. 「健康」へのこだわりがスゴイ
2013年秋、ローソンは会社のスローガンを『マチのほっとステーション』から『マチの健康ステーション』に変えている。これこそ、ローソンは何を目指すのか、という宣言だった。
P.130
「健康=おいしくない、というイメージがある中で、目指すべきは、おいしくて健康的な食事です。低糖質、低カロリー商品の開発やミネラル野菜の栽培など、 技術革新を通じておいしさの追求を行っていく。今なおコンビニって不健康、というイメージがある中で、合成着色料や保存料を使わない、という方針を徹底し て貫いていきたい」
P.139
たとえば、ブランパン シリーズというものがあります。糖質が低いパンです。
残念ながら当初は売れなかったのに、意外にも本部への問合せが一年間で最も多かった商品なのだとか。
しかも、Pontaカードのデータを分析すると、このブランパンのリピート率は45.3%。2014年に大ヒットしたメロンパンでも26.8%だというから、とんでもない高さです。大好きなパンが、糖尿病になって食べられなくなってしまった。たまたまローソンに行ったら、このパンがあって涙した……。こんな声が、続々と寄せられたの だ。もし、もう作らないならまとめ買いして冷凍しておくので教えてほしい、という声まであった。潜在ニーズが顕在化したのである。
「たしかに全体としてみれば売れていないんですが、一部のお客様が大変喜んでくださっている。あきらめずに続けていかなければいけないと思いました」P.37
しかもローソンへの来店頻度が高いヘビーユーザーに指示されていたことから、このブランパンに本腰を入れて取り組むことを決めたのだとか。
実際のローソンで探してみると、ブランのパンケーキまでありました。
6枚でこの数字は、確かに低い。
他より美味しい!とは正直思いませんが、メープルシロップの甘さも感じられ、充分な美味しさです。
他にも、
- おにぎりも、塩分ひかえめなものなど揃えている
- 業界初、トクホ取得のおそば
3. 「全てを変える」発想がスゴイ
ひとつは、2014年に社長が玉塚に変わったこと。新体制になって、売り場をゼロベースで見直そうじゃ ないか、という話になった。商品の品質や価格、商品数など、目に見えて直したほうがいいところは、どんどん直していこうと。
P.244
大きなポイントは、タブーを作らないことだったという。弁当売場やオープンケース、カウンター、平場や冷蔵ケース、ATMやLoppi端末なども、すべて見直す。
P.246
どうやったらローソンを選んでいただき、ファンになっていただけるか、を考えなければいけません。私たちなりのやり方のひとつが、固定観念を取り払うことでした
(中略)
コンビニとは、コンビニの商品とはこういうもの、という、でき上がった固定観念を壊していこうじゃないか、と」
その最初のプロジェクトこそ、先に紹介した『おにぎり屋』だった。P.183
効率化がもてはやされる世の中ですが、やっぱり違うことをやっていかないといけないと思います。お客さまにとって価値のないものはやらない。価値があれば、認めていただいて買っていただける。
P.188
- コンビニ商品は健康に良くない
- コンビニ商品は美味しくない
- コンビニ商品は安いからコストをかけられない
- コンビニ店員は接客が良くない
接客についてはコンビニで唯一、ミステリーショッパー(覆面調査)を実施。
客のふりをした調査員が年に2回、店舗調査をしているので、スタッフは緊張感を持って仕事をしているのです。
まとめ
ちなみに、私のオススメはローソンのたい焼き。日経新聞で全国のたい焼きランキングに入っていたほどの商品。
たい焼きにはうるさい私ですが、レンジで軽く温めた後トースターで焼いたこのたい焼きの美味しさには、驚きました。
本書を読んで、ローソンのイメージがずいぶん変わりました。
逆にいうと、ローソンはまだまだアピールが足らないのかも?
本書には他にも様々な「ウラ話」が書かれており、とても興味深い内容です。
ただし、注意が必要。
本書の副作用として、ローソン商品をあれこれ試したくなります。こんなふうに。
オススメの関連記事
- 本『成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか? 』を読み、実際にお店へ行って確認した3つのこと
- 「売る」のではなく「売れる」ための3つのポイント 〜本『「なぜか売れる」の公式』
- スタバとブログの共通点!?テレビCMなしでも大人気なスタバの考え方をブログに活かす5つの方法
- 【振り切る勇気】年々縮小するメガネ業界で、JINSはなぜ次々ヒットを飛ばせるのか?
- 社長vs副社長!ジャパネットたかた社長がクビを懸けてまで取り組んだ4つのこと
管理人コウスケのひとこと
「誰の意見だって聞く耳を持ちます。入ったばかりのADの意見も尊重します。彼らがスタッフの中で一番 視聴者に近いから」 『ガキ使』『から騒ぎ』プロデューサー・ガースーのヒット連発仕事術 http://t.co/n5QyBTj0jM pic.twitter.com/3qv9hYStpA
— コウスケ@マインドマップ・インストラクタ (@kosstyle) 2015, 8月 12
- [2015/10/16 06:28]
- オススメの本 |
- トラックバック(0) |
- コメント(0) |
- この記事のURL |
- TOP ▲
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://kosstyle.blog16.fc2.com/tb.php/3520-bc610d4c
- | HOME |