東日本旅客鉄道(JR東日本)が横浜駅大改造の一環で建て替える西口の駅ビル計画の変更案は、当初計画していた線路上空棟を取りやめるなど、建物の延べ面積を約35%縮小。駅前棟はオフィスフロアを減らして高さを約135mに抑える。3月4日の定例社長会見で明らかにした。
当初計画 | 変更案 (当初計画との差) | ||
駅前棟 | 延べ面積 | 約13万6000m2 | 約9万4000m2 (約4万2000m2減) |
最高高さ | 約180m | 約135m (約45m減) | |
階数 | 地上33階地下3階 | 地上26階地下3階 (地上7階分減) | |
線路上空棟 | 延べ面積 | 約1万8000m2 | 取りやめ |
最高高さ | 約50m | ||
階数 | 地上8階地下1階 | ||
鶴屋町棟 | 延べ面積 | 約2万8000m2 | 約2万4000m2 (約4000m2減) |
最高高さ | 約40m | 約31m (約9m減) | |
階数 | 地上9階 | 地上9階 (変更なし) |
駅前棟と線路上空棟、鶴屋町棟の3棟としていた当初計画の建物を、駅前棟と鶴屋町棟の2棟に減らした。これは、東日本大震災前に立てた当初計画を見直した結果だ。JR東日本は13年6月、横浜市が開催した会合で、「安全性を高めた構造とするために、建物全体を縮小する方向で検討中」と表明していた。同年12月には事業主体から東京急行電鉄が撤退し、JR東日本に一本化した(関連記事:どうなる横浜駅大改造、西口はJRに一本化)。
駅前棟は延べ面積を当初計画の約13万6000m2から、約9万4000m2へと4万2000m2縮小した。高さは約180mから約135mに引き下げ、地上部分を33階から26階に変更した。