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リトルバスターズ! 第22話 「わたし、必ず戻ってきます」感想

あいるびーばっく、なのです。
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テヴァの事故は収拾の目処が立たない悲惨な状況。
起こった事は、最初からそうなる様に決まっている。それは仕方のないことで、大事なのはその辛い出来事を乗り越えること。これが恭介の考え方。
最初から決まっていた事だと言われた時、理樹は少し驚いた様子でした。

たしかに、起きた事は仕方ない。
仕方のないことだと理樹自身も心の中で思っていたことでしょう。それでも恭介なら事態を好転させる起死回生の手を提案してくれるかもしれないと、理樹は一縷の望みを抱いていたんじゃないかと思います。

だけど恭介の口から出たのは「運命は変えられない」といった諦めのニュアンスを含んだ言葉。理樹はそれを聞き、今回の事故はやっぱり心を痛めて耐えるしかないんだと、改めて絶望と無力感を抱いた…そんな印象を受けました。


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母の安否を確認するよう、クドにテヴァ行きのチケットが届きました。でもあの悲惨な状況で、母親が難を逃れている可能性はあるのか。知らないでいた方が幸せかもしれない。

日本へ逃げてきたクドだから、なおさらテヴァに行くべきか迷います。
「行っちゃいなよ、ゆー」なんて軽いノリで言えるわけもなく、クドの決断を見届けるしかできないリトルバスターズの皆。


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誰にも繋がらない、理樹の携帯電話。
誰もいない教室、誰もいない廊下、誰もいない世界―
ここ、ものすごく不安と焦燥感に駆られるシーンで恐怖でした。フラッシュバックした理樹の記憶は、果たして。


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クドは母に憧れていて、宇宙に憧れている。どちらもクドにとって掛け替えのない大切なもの。

それらは繋がっているけれど、母親みたいになれないから宇宙を諦めなきゃいけないなんて、そんな事はない。宇宙を諦めるのなら、母との絆も諦めなきゃいけないと悲しむ必要もない。
母親みたいに大きな歯車じゃなくていい。たとえ小さくても、クドが自分の速さで回って世界に働きかけることが出来れば、それもまた立派な歯車です。

クドが背負っていた重荷を降ろし、母に会いたいという本当の気持ちに向き合えるよう背中を押してあげた理樹は優しいね。





『チェルヌシカについて』
帽子とマントを託し「私の代わりに守ってくれますように」と願ったチェルヌシカに母親としての姿が垣間見えたのですが、正直言うとクドを娘として見ているのか未だ判からないです。
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「クド視点」での回想なのでチェルヌシカの内面が見えず、クドをどれだけ想っているのか測りかねるし気に掛かります。「世界のよき歯車となれ」が口癖の彼女は、普通の人の思考とは微妙に噛み合っていないような居心地の悪さがあるんですよね、少なくとも自分はそう感じています。
でもクドのお話なんだからクド視点なのは当然で。今の段階で母親の心情描写が入っても生死不明の段階でそれは…というような気もするし、難しいですね。

やっぱり回想で"寂しそうな表情を見せない"チェルヌシカが一番引っ掛かるんですわ。娘と離れて暮らしているのに。
クドの出生話(あるか分からないけど)と絡めてチェルヌシカの掘り下げもあるといいな、と思いました。

 
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