ゆったり楽しむ、癒やし系のクッキークリッカー。
月の沈む深海を魚と珊瑚で彩っていく、3D で表現されたアクアリウムが美しい、これまでなかったコンセプトのクリッカーアプリが登場しています。
「アビスリウム - タップで育つ水族館」です。
最近は「クリッカー+○○」というゲームが増えていますが、このアプリは連打メインのクリッカーらしいクリッカー。
しかし他のクリッカーは元祖であるクッキークリッカーか、世界的に大ヒットした Tap Titans をベースにしている場合が多いのですが、これはそれらと大きく異なるコンセプト・バランス・外観を持っています。
そのコンセプトは「癒やし」。
水槽を眺めながらノンビリして貰おうという内容で、そのため必死で連打しなくても良いよう、長時間オート連打してくれるスキルが用意されています。
クリッカーでは一般化な「リセット」のシステムもなく、新スタイルのクリッカーと言えますね。
アプリ本体は無料、課金はありますが必須ではなく、動画広告は任意のみ。
スタミナやガチャはありません。
開発したのは韓国のメーカーで、日本配信はアイデアファクトリーという日本のメーカーが行っています。
画面をタップすると岩が「生命力」をポコポコと生み出します。
クリッカーなので、基本的にやることはこれだけ。
生命力を消費して岩のレベルを上げると、その産出力が増えます。
これは言わば主人公のレベルアップですね。
そして生命力が貯まれば、岩に付着する珊瑚や、周囲を泳ぐ魚を生み出すことが出来ます。
珊瑚は Tap Titans や タップマイ塊魂 で言うところの仲間。
これがあると放置していても生命力が自然に産出されていき、オフライン中(ゲームを落としている間)でも有効です。
そして魚は・・・ 1匹増やす度に、全ての生命力の産出量が2倍になります。
岩や珊瑚もレベルが 25 上がるごとに、産出力を2倍にする特典を受け取れます。
つまり生産力は倍々ゲームで増えていきます。
「このアーティファクトを手に入れたら○○%アップ」とか、「スキル獲得で仲間の攻撃力の○○%を加算」とかではなく、シンプルに倍、倍、倍。
もちろん倍ですから、獲得前と獲得後では生産力は大きく違います。 って言うか倍違う。
継続したインフレ感があり、Tap Titans のように「特定のポイントで威力が激増して爽快」といった感じではありませんが、これはこれでずっと続けてしまう増量感がありますね。
また、そこまで必死に連打しなくてもゲームが進む作りなのも特徴。
もちろん連打した方が進行は早くなりますが、珊瑚(仲間)が生命力を生み出す間隔も割と早く、ほっといても相応に増えていきます。
さらに岩(主人公)が最初に獲得するスキルが「5分間、1秒あたり10回連打」なので、これを使えばしばらく放置でも OK。
Tap Titans の同様のスキルは最初は 30 秒ほどしか持たないので、えらい違いです。
さらにスキルは一度使うと 30 分使用できなくなりますが、動画広告を見ればすぐ再使用可能に。
つまり1度動画を見れば自動連打は 5+5 で 10 分間発動可能。
しかも動画広告での回復は 15 分経つと再度使えます。
おかげでアプリを起動し、スキルでオートを発動、5分か 10 分ほど眺めてアプリを落とし、しばらく後にまたチェックする・・・
この繰り返しでも生命力は効率よく貯まっていきます。
岩はセリフを喋るのですが、そこでも「ゆっくり。ゆっくり行こう」と言っているので、そういうバランスに作ってあるようですね。
※発動できるスキルは最大3つ。 1つ目のオート連打は再使用時間 30 分、2つ目のエサ(生命力獲得)は1時間、3つ目の生産力5倍は再使用2時間。
3つとも習得したら、まず5倍を使って、それから他のスキルを発動しましょう。 エサスキルにも5倍は有効です。
右はスキル発動中のシーン。 音符が湧き出て、深海の月が周囲を照らします。
このゲームは見てのように、外観も大きな特徴です。
水槽内は 3D グラフィックになっていて、生み出した魚が優雅に泳いでいます。
ピアノソロの BGM もゆったりしていて、いかにも癒やし系の雰囲気。
カメラモードにすると拡大・縮小・回転などを自由に行え、好きな角度から写真を撮影できます。
インスタグラムを使った写真コンテストも行われている模様。
また、利用できる人は少ないと思いますが、最近注目の「VR」モードがあり、スマホをセット出来る VR ゴーグルがあれば仮想空間で水槽を眺めることが出来ます。
難点はバッテリー消費が大きいことですが・・・
設定の「低電力」のボタンをオンにすると、画面がコマ送りになりますが、消費はかなり抑えられます。
※ VR モードはこんな感じ。 ゴーグルがあれば立体的に見える・・・ のかな?
岩の中には洞窟があって、そこに魚が入ることもあります。
シンプルな作りのクリッカーですが、あえて複雑にしていないのでしょうね。
「ガンガン増やしてやる!」という感じのゲームではなく、ほどよくプレイしていく感じ。
継続しているとだんだん単調になって来ますが、まあ癒やしというものはそういうものだと思います。
それでも見た目が綺麗ですから、再び眺めてみようという気になれるのが良いですね。
今年は様々なクリッカーが登場していますが、こういうものが出て来るのは意外でした。
iPhone では昔、鯉の池 Koi Pond がヒットしていましたが、これは一応「クリッカー+水槽系」になるでしょうか?
ただ眺めるだけではすぐ飽きるし、こういうアプローチは新鮮味がありますね。
・アビスリウム - タップで育つ水族館(iPhone 版、iTunes 起動)
・アビスリウム - タップで育つ水族館(Android 版、Google Play へ移動)
※Youtube 公式 PV
強くタップしすぎてただ連打するよりも指が痛いけど……