日本の iPhone 情報の中心地と言える「appbank」さんが開発したゲームアプリ、「ポケットベガス」がついに公開されました。
対戦型の「ソリティア」がプレイ出来るアプリです。
(将来的には他のゲームも追加していく構想のようです)
「ソリティア」は Windows にも付属されているメジャーな1人用のトランプゲームですが、それが短時間でプレイ出来る対戦型にアレンジされています。
※現在はポーカーやブラックジャック、大富豪や麻雀なども導入されています。
appbank さんは「儲けるために appbank をやっている」「アプリの販売と運営で儲けることを目標としている」と公言されているため、どんな価格設定にするのか注目していたのですが・・・
なんと「無料」。 これは意外。
対戦に使う「コイン」をアプリ内課金で購入するシステムで、こちらで収益を出そうというコンセプトのようですが・・・
でも、これってリスク高いよなぁ。 開発や運営を委託すると相応に費用もかかるだろうし。
しかし appbank さんらしい、野心的な課金スタイルですね。
さて、ゲームの方はどんな感じかというと・・・
それを語る前にまず言っておきますが、私は今まで「ソリティア」というゲームをやったことがありませんでした。
Windows で何度か起動したことはありますが、やり方がさっぱり解らず、すぐにやめていました。
私はソリティアよりも「マインスイーパー」を起動していた人です・・・
そんな訳で、まったくの初心者の意見だと言うことを念頭に見て頂ければと思います。
さて、そんなソリティアが解ってなかった私ですが・・・
この「ポケットベガス」には非常に解りやすいチュートリアルがあって、それをやったら一発でルールを理解できました。
かなり丁寧に教えてくれるので、ソリティアを知らない方でもこれを見れば安心です。
アプリが無料ですから、本格的にやるつもりがなくても、「ソリティアを学ぶためにやってみる」というのもいいかもしれません。
ゲームは、1人用の普通のソリティアも出来ますが、「対戦モード」がメインです。
この対戦は有料課金で購入する「コイン」を賭けて行うのですが、コインは無くなっても時間の経過で自動的に貯まっていくので、課金しなくてもある程度は対戦できます。
対戦中には、対戦を盛り上げてくれる様々なメッセージが流れます。
「○○さんが逆転!」とか「○○さんが先制!」とかいう表示が出てきて、連続でポイントを取っていくと「この調子なら勝てるかも!」みたいな応援も出てきたりします。
グラフィックなども綺麗で、BGM も盛り上がるものになっています。
ただ、やっていて気になるのは・・・ 対戦ゲームであるにも関わらず、他プレイヤーとの「関わり」がほとんどないこと。
このゲームに「ぷよぷよ」で言うところの「おじゃまぷよ」みたいな存在(他プレイヤーへの攻撃など)はありません。
プレイヤー同士の干渉は全くなく、単に同じカードが配られて、スピード勝負をやるというのみ。
だからメッセージや演出で対戦している感じはあるのですが、ゲーム的にはあくまで「一人でやってるソリティア」であって、それをみんなで隣り合ってプレイしているに過ぎない。
ここはちょっと「対戦」という感じが希薄な印象も受けます。
まあ、このゲームに「攻撃」みたいなのがあったら、それこそ上級者が初心者をフルボッコする展開になってしまう気もするけど。
そして、予想はしていましたが・・・ ソリティア初心者の私が対戦をしても、全く勝てませんでした。
何度もやっていればうまくなるかもしれませんが、今は無料だからいいものの、これで有料で何度も負け続けながらお金を払って上達するまでやるかというと、疑問が残ります。
前述したように他プレイヤーからの干渉といった要素がなく、同じカードが配られますから、運が介在する余地が少なく、そのため実力勝負である反面、ヘタな人はどうやっても勝てません。
また、気になるのが「マッチング(対戦者選び)」。
パッと見でこのゲームにはプレイヤーの腕前を示す「レート」がない。
ランキングはあるようなので内部的に勝敗やレートは付けられているのかもしれないけど、それがマッチングに影響しているように見えない。
通常、自動マッチングのオンライン対戦ゲームはプレイヤーの腕前を示すレートがあって、そのレートに応じたマッチングが行われるのが一般的です。
つまり、初心者は初心者同士の、うまい人はうまい人同士の対戦になるのが普通な訳ですが、このゲームにはそう言う配慮が感じられません。
一応、開始前に「最適な相手と接続中」とは出るのですが、少なくとも私は初心者で、かつずっと負け続けていたけど、「初心者っぽい人」とマッチングされた事はほとんどありませんでした。
もちろんその時にこのゲームをやってたのが上手な人ばかりだった可能性もある訳ですが、マッチングにおいてプレイヤーの腕前が考慮されているように見えません。
そのぶんマッチングは非常に高速で、同じレートの人を捜してなかなかマッチングされない、という事はないのですが・・・
おかげでますます初心者は一方的に負けるしかない状態ですね。
加えて、「誰かが手詰まりになるか完全クリアすると、その一定時間後にゲームが終了する」というシステムなので、4人対戦で1人は上手い人が混じっている現状、早期にゲームが終わって、初心者だと練習にすらならない事も多いです。
こう言うと「先に1人で十分練習してから来い」という話になりますが、1人で練習し続けるんだったら、それは単なる普通のソリティアです。
(対戦の練習モードもありますが、ゲーム自体は1人でやるソリティアと差がありません)
アーケードの人気ゲーム「三国志大戦」なんかだと、「同じ腕前の人が見つからないので一人プレイで始めます」というケースがあり、相手が見つかるまでコンピュータと練習する形になっていて、「対戦レート」を重視したマッチングが行われています。 この辺はゲームデザインの意識の違いでしょうか。
まあポケットベガスのソリティアは短時間で終わるので、いつまでも時間をかけてマッチングしてられない、というのもあるのでしょうが。
まあ、これらは私が弱いのが一番の問題なのですが、とりあえず今の感想としては「ソリティアをやったことがない人は、入り込む余地はないかな」という印象です。
今は対戦もほぼ無料なので負けながら学べばいいのですが、対戦用のコインが有料化されたら、その傾向はさらに強まるだろうなぁ、と感じます。
と、色々ゲームとして思うところもありましたが、でも確かにこれは面白いです。
やっぱり1人で黙々とやるより、他のプレイヤーと対戦している方が楽しいですね。
負けまくっていても、それでもやり続けてしまうほどの熱中度はあります。
レスポンスやゲームのテンポも非常に良く、「サクサク」遊べます。
「落ちる」という意見や「動作が鈍い」という意見も多いですが、私がやった限りでは、ゲーム中の操作感はそんなに悪いとは思えません。(重くなった事や落ちた事ならある)
「落ちたらコインが減った!フザケルナ!」という意見も多いようですが、落ちてペナルティがない仕様だと「強制終了して逃げる」という行為が横行する結果になります。
ただ、アプリが不正落ちして有料で買ったコインが減ったら「金返せ!」って事になるけど。
しかし負けるほど課金が必要なシステムだから(勝った方はコインが増える)、有料になったら私はプレイしないだろうなぁ・・・
いまのうちにどれだけファンを取り込めるかが勝負になるでしょうね。
いずれにせよこのアプリは、将来的には海外展開がメインなのではないかと思います。
今はまだ日本での運営のみだと思われますが、海外展開を考えているからこそ世界的にメジャーなトランプゲームを題材にしたのではないでしょうか?
と言う訳で、色々な意味で今後に注目してみたいアプリです。
とりあえず、今は対戦が無料だし、対戦しなくても1人用ソリティアも出来るので、オススメできるアプリですね。
・ポケットベガス(公開終了)
2010/02
それがこの「ソングサマナー」です。
iPod に入っている楽曲ファイルから戦士を作り出し、それを使って戦うというユニークかつ iPod ならではのシステムを持ちます。
iPhone 版の FINAL FANTASY が発売され、こちらにも興味を持っている方が多いと思われますので、ご紹介したいと思います。
iPod の中に入っている楽曲ファイルを読み込んで、それを元に「ミュージックファイター」と呼ばれる戦士を作成します。
昔流行った、バーコードで疑似戦士を作って戦う「バーコードバトラー」のようなシステムですね。
作ったファイターは「ナイト」や「マジシャン」などのいくつかの職業や、50 に及ぶ様々な外見を持っており、戦闘で使うことでレベルアップさせる事が出来ます。
スクウェアだけあってグラフィックは非常に綺麗、魅力的な外観のキャラクターがそろっています。
戦闘はターン制の戦術シミュレーションゲームであり、ユニットを順番に動かして直接攻撃や魔法などで敵にダメージを与えます。
単に音楽ファイルからファイターを作るだけでなく、元となった音楽を iPod で聞くことで、次回起動時にその聞いた回数を集計しファイターをパワーアップさせられるという、面白いシステムも導入されています。
まさに「iPod のために作られたコンセプトのゲーム」ですね。
しかし、オススメ出来るかというと・・・ 正直言って微妙。
その最大の理由は、あまりも「簡単すぎる」。
音楽ファイルからどんなファイターを作れるのかが楽しみなゲームですが、せっかく強いファイターを誕生させても、あまりその価値がない。
ぶっちゃけ、弱くてもラクにクリアしていけるからです。
ファイターを作り、強化するのが楽しいゲームだと思うのですが、そんなに強いファイターが必要ない。
さらに出撃できるキャラクターの数が少なすぎる。
1つのステージで2~3体しかファイターを出撃させられません。
様々な音楽ファイルから色々なファイターを作り出しても、使えるのが2人とか3人じゃあまり意味がありません。
おまけにストーリーの進行で仲間になるキャラクターもいて、これが相応に強いので、そもそも音楽ファイルから作った「ミュージックファイター」を使う必要さえ無い。
そしてストーリーが「子供向けすぎる」。
いかにも悪者なロボット軍団が人間にひたすら悪いことをしてて、それを撃退するという感じのストーリー。
敵のセリフやデザインも完全に子供向け。
このストーリーで楽しめるのは小学生までだと思います。
全体を見て感じるのは、「ライトゲーマー向け」「子供向け」に作っているのかな、という印象です。
iPod はゲーム機ではありませんから、ゲーマーと言える人は少ない訳で、そういう人でも楽しめる難易度になっているのかもしれません。
また、キャラクターをたくさん集めて戦うというコンセプトは「ポケモン」や「ムシキング」などに似ています。
そういった「低年齢層」を狙ったのかな、とも思います。
しかし iPhone や iPod touch を持っている人は相応に年齢が高い人が多い訳で、ターゲットがズレているというか、狙いすぎているというか、そういう印象を受けます。
音楽ファイルを使ったコンセプトは非常に面白いと思います。
ただ、肝心のゲームバランスとシステムが、それを行かせる形になっていない・・・ そんな内容ですね。
グラフィックやサウンドは良く、完成度は高いのですが、高めの価格(1200円)に応じた価値や面白さがあるかどうかは疑問です。
もうストーリーは無視して、単にキャラクター(ミュージックファイター)を集めて鍛える事のみを楽しんだ方が面白いかもしれません。
と言う訳で、あまりオススメ出来るゲームではないのですが・・・
このコンセプトを引き継いでゲームバランスやシステムを改善した続編(もしくは別のゲーム)が出る事は、すごく希望したいです。 そんなアプリですね。
・ソングサマナー 歌われぬ戦士の旋律:完全版(配信終了)
その FF シリーズの第2作目がこの「FINAL FANTASY II」です。
新たに描き直されたグラフィックと美しいサウンド、調整されたゲームバランス、新追加されたダンジョンなど、「リメイク」「移植作」としては非の打ち所がないクオリティーです!
FINAL FANTASY の1と比べると、ストーリー重視でありながら、非常に特徴的なシステムが数多く導入された「異色作」と言えます。
とにかくこの FF II は、色々な意味で特徴的です。
レベルや経験値がない、武器や魔法を使うほど扱いに慣れていく熟練度システム、行動に応じて増加するステータス、装備や魔法の自由度の高さ、などなど・・・
しかしあまりに異色すぎて、賛否両論あるのも確かです。
例えばこのゲームはダメージを受けて HP が減ると、戦闘後に最大 HP や体力が上がりやすくなります。
これは一件、理に適っているように見えますが、ダメージを受けないとなかなか HP が上がらない事も意味し、さらに「自分で自分を殴ってダメージを受け HP を上げる」という行為も可能にしています。
魔法も使えば使うほど威力が上がっていくシステム。
でもこれは逆に言うと、使わなければいつまで経っても弱いままです。
だから強い魔法を使うには、無駄と承知で何度も魔法を使い続ける「修行」をしなければならない訳です。
でも、かつては物議を醸し出したこうした熟練度制・スキル制も、最近流行している「オンラインゲーム」では、非常に一般的なシステムです。
それを考えると、ファイナルファンタジー2は「時代を先取りしていた」とも言えますね。
時代を先行「し過ぎていた」のかもしれないけど。
ただ、iPhone / iPod touch 版の FINAL FANTASY II はかなりゲームバランスが修正されていて、遊びやすくなっています。
無理に修行しなくても大丈夫だし、魔法のスキルレベルも上がりやすくなっていて、それほど苦労しなくても強くすることが出来ますね。
グラフィックやサウンドは、同時に発売された iPhone 版 FINAL FANTASY(1) のものとほぼ同じ。
クオリティーは非常に高く、アレンジされた BGM も良い感じです。
FINAL FANTASY(1) はモンスターの遭遇率がかなり高かったのですが、FINAL FANTASY II はそうでもありません。
なので両方やってみた感じでは、ゲームシステムが特徴的であるにも関わらず、FINAL FANTASY II の方が遊びやすい印象です。
(ただしゲーム序盤に余計な所に行こうとするとハマってしまうトラップも・・・)
わりと早い段階で「追加ダンジョン」に挑むことも出来るのですが、本編そっちのけになるほどのボリュームで、それでなくても長編ストーリーのゲームなのに、やり込み度も上がっています。
圧倒的なボリュームと完成度で、価格は 1000 円と iPhone / iPod touch のアプリとしては高めですが、それ以上の価値は十分にあります。
そもそも 5000 円で発売されていた PSP 版と同等なのですから、むしろ格安でしょう。
RPG が嫌いでなければ、間違いなくオススメ出来るアプリです!
最後に、あまりに特徴的なシステムなので、迷っている人もいると思われますので、すこし序盤のアドバイスを載せておこうと思います。
【 ちょこっと攻略 】
・開始直後に余計な場所に行ってしまうと、やたら強力な敵に遭遇した挙げ句、戻ることも出来なくなってハマる危険があります。 始まったら下記の画像のルートで街に向かって下さい。
・魔法は対象選択時、「なにもない場所から」敵や味方に向かってドラッグすると、「全体」を対象に出来ます。
・同じ魔法を何度も使っていると熟練度が上がって強力になります。 このゲームに「ファイラ」や「ファイガ」はありません。 ファイアの熟練度が上がったものが、それに相当します。
・装備の自由度はかなり高いです。 「武器と盾」が基本ですが、二刀流とか両手に盾とかも可能です。 iPhone / iPod touch 版はゲームバランスがそんなにシビアじゃないので、好みで選んでもいいでしょう。
・iPhone / iPod touch 版にステータスの低下はありません。
魔法を使っても力や体力や下がるという事はないので、魔法メインのキャラはどんどん使っていきましょう。
・MP はミンウというキャラクターが仲間になった後で、「アンチ」という MP にダメージを与える魔法を味方に使えばラクに増やせます。
・ただし宿屋で MP の回復させる価格は高いので、上げた後は所持金に注意しましょう。
・追加ダンジョン「秘紋の迷宮」は、光に話しかけた後で「いいえ」と答えると地上に戻ることが出来ます。
・FINAL FANTASY II (iTunes が起動します)
(ちょっと追記)
FINAL FANTASY のアプリはすでに世界公開されていて、特にアメリカの iTunes の評価が凄いことになってると聞いたので、ちょっと見に行ってみました。 すると・・・
ホントに凄かった。 この★5の投票率はなんだ・・・
良いものは良いとハッキリ認める国民性なんでしょうか?
ヨーロッパはまだ投票数が少なかったのであまり参考になりませんが、やはり★5が多いですね。 ただ FFII は評価が分かれています。
フランスやイタリアなどはドイツと似ています。
でも、欧米って日本型の RPG は 「J-RPG」 と呼称して、嫌ってるんじゃなかったっけ?
にも関わらずこの評価は何だろう?
欧米で J-RPG が嫌われてるってのは、一部のサイトが過剰にそう喧伝しているだけで、実際にはそうでもないんだろうか・・・?
ついにあの「ファイナルファンタジー」の1と2が iPhone / iPod touch に移植されました!!
目立った RPG のなかった iPhone / iPod においては、ようやく登場した「大本命」です。
初代の「ファイナルファンタジー」は家庭用ゲーム機はもちろん、携帯ゲーム機や携帯電話など、数多くの機種に移植されています。
そしてその移植の度にゲームバランスやゲームシステムの調整、グラフィックの書き直しやサウンドのリニューアルが行われています。
iPhone / iPod touch 版は GBA 版で修正されたゲームシステムと、PSP 版で描き直されたグラフィック&サウンドを持っており、さらに GBA 版と PSP 版で導入された「追加ダンジョン」も両方加えられています。
つまり、現時点のファイナルファンタジー1&2の「最終形」であり、「決定版」と言えますね。
とりあえず FINAL FANTASY (1) からプレイしているので、こちらから取り上げます。
グラフィックは PSP 版をベースにしているだけあって、完全に「今風」です。 「古さ」はまったく感じません。
書き込まれた美しい背景に加え、ダンジョンには霞もかかっています。
またサウンドが素晴らしく、すべて「アレンジバージョン」になっており、例えば街の BGM はアコースティックギターとフルートで演奏された感じになっています。
ゲームの方は、良くも悪くも「昔のファイナルファンタジー」らしいもの。
ゲームバランスはややマイルドになっているのですが、モンスターの遭遇率が高く、1マス歩いただけですぐ敵が出る事もあり、なかなか進まずヤキモキする事も多いです。
ダンジョンから出る魔法も後半にならないと覚えられないので、なかなか進まない上に中盤まではダンジョンの深部から歩いて戻る必要があり、この辺は今の RPG と比べると、ちょっとしんどくなる部分とは言えますね・・・
操作性は、十字キーの操作はそれほど違和感ありません。
戦闘時に「剣ボタンをタップ」→「敵をタップ」という操作を繰り返す必要があるので、「敵のタップだけで攻撃できるようにしてくれ」という意見が多く出ているようですが、それほど操作性が悪いという訳ではないですね。
完成度は十分に高く、ランダム生成のダンジョンを楽しめる「ソウル・オブ・カオス」、数多くの特殊ダンジョンに挑める「時の迷宮」も追加されていて、やり込みも十分。
もちろん本編だけでも相当のボリュームがありますから、これ1本でかなり長時間遊び倒すことが出来るでしょう。
1000 円という価格が iPhone / iPod touch のアプリとしては高額なので、その点で iTunes のレビューでは批判も出ていますが、これだけの完成度とボリュームのソフトが 1000 円というのはむしろ安いと思います。
っていうか、これが 1000 円で文句が出るんだったら、どういうものなら納得するんだ、と思ってしまいます。
これまでのスクウェアのアプリには微妙なものもありましたが・・・
この「ファイナルファンタジー」は、名前負けしない素晴らしいクオリティーだと言えますよ。
RPG が好きな人なら文句なくオススメ出来ます!
なお、最後に1つアドバイス。 セーブは小まめにしておきましょう!
全滅したらゲームオーバーになりますし(ドラクエみたいに街に戻るという事はない)、何かの拍子に iPhone が不安定になったり、バッテリー切れになる可能性もあります。
(アプリが落ちたり電話がかかってきても再開できるのですが、1度不安定になった後、再開が働かなかった事がある。 念のため、インストール後の本体再起動はしておいた方がいいかも)
なお、iPhone / iPod touch 版はセーブはどこでも可能です。
・FINAL FANTASY(iTunes が起動します)
(追記:フシギナ ジュモン は逆から読みます。今は知らない人が多そうなので念のため)
その Might and Magic の外伝とも言うべきシミュレーションRPG が、「Heroes of Might and Magic」です。
西洋ファンタジーの世界観を忠実に再現したシミュレーション RPG で、人気のシリーズだったのですが、開発スタジオが倒産して版権が買収されるという展開が続き、最近は新作が登場していません。
「Palm Heroes」はその Heroes の iPhone / iPod touch 版で、「Palm」とは「手のひらサイズ」とか「小さな」という意味です。
日本風に言うと「ぷちヒーローズ」でしょうか。
※版権の問題のためか、現在は Palm Kingdoms Classic という名前に改名されています。
オリジナルの許諾を得て作られたものではなかったようです。
「ヒーロー」を移動させてマップ上を探索し、生産設備を占領したり、様々な宝物や装備を探したり、敵と戦ったりします。
街を占領すれば資源や資金を使って施設を建てることができ、さらに西洋ファンタジーに登場する数々のユニットを雇用して部隊に加えることが出来ます。
戦闘ではそれらのユニットを使って戦う「ターン制の戦術シミュレーションゲーム」となります。
戦闘によりヒーローはレベルが上がり、特殊なスキルを覚え、魔法を使ったり率いている部隊を強化したりすることが出来ます。
最終的には、他勢力の街を全て占領し、敵のヒーローを全員倒すことが目標となります。
このゲームはパソコン版では5作目まで登場しており、II、III、IV は日本語版も発売されています。
私はこの II~IV までの Heroes をかなりプレイしていて、友人と共にハマりまくっていました。
だから iPhone / iPod touch 版が出たのを知って喜び、すぐに購入してプレイしたのですが・・・
正直、ガッカリでした・・・ クオリティーが低すぎる・・・
まず、画像が荒すぎる。
遠景だと割と綺麗な画面なのですが、全体的に小さくて何がどこにあるのか解り辛い。
そのため拡大表示に出来るのですが、そうするとドットが荒すぎて何がどうなってるのかよく解らない・・・
どこが通れるのか、どこに敵がいるのか、どれが施設なのか、すごく見難い。
そして戦闘シーン。 音がない。 無音。
BGM がないのはもちろん、効果音さえない。
これじゃあ戦闘が全く盛り上がらない・・・
※2010年6月のアップデートで、戦闘シーンに BGM とサウンドが付きました。
戦闘シーンが寂しかったのは、これで改善されています。
さらに街の画面。 字だけ。 グラフィックというものがない。
パソコン版には街の画像があって、建物を建てるとそれが街の風景に追加されたりしたのですが、文字が羅列しているだけで、建物を建てても実感がない。
パソコン版はオペラ歌手が歌っていた美しい街の BGM も話題だったりしたのですが、もちろんそんなものは存在しない。
ゲームシステム自体は、ほぼそのまま再現されています。
だからオリジナルを知っている人なら遊べると思うのですが・・・
でも、このクオリティーだととても人に勧めたり、攻略ページを作ろうという気にはなれないな・・・
好きなゲームであるだけにガッカリで、なんだか悔しい気持ちがします。
あぁ、せめて戦闘シーンに効果音だけでも付けてくれれば・・・
と言う訳で、残念ながらオススメ出来るアプリではありませんでした。
でもオリジナルの Heroes はホント面白いですよ。
西洋ファンタジーが好きな人なら、さらに楽しめると思います。
今後のアップデートで改善してくれれば、攻略ページを作りたいと思うんですが・・・ たぶん望み薄だろうな・・・
・Palm Kingdoms Classic (タイトル改訂版。iTunes が起動します)
かつて「Dの食卓」というゲームで世界的に評価され、一流のゲームクリエイターとして時代の英雄的な扱いをされたものの、その風貌や言動などから批判も多かった方です。
その方が、元スクウェアのゲーム開発者である西健一さんという方とタッグを組んで作った、色々な意味で特徴的なゲーム・・・
それがこの「newtonica2」です。
パズルゲームなのですが、システムは非常にシンプルです。
画面は宇宙空間のようですが、水面の上のようになっていて、そこにアヒル(のおもちゃ)と顔の付いたボールが浮かんでいます。
白と黒のチェック模様の球体をタップすると「波紋」が広がり、それによってアヒルやボールが押されて動きます。
アヒルを水色の渦のような場所に移動させればステージクリアとなります。
ボールには動くものや固定されたもの、当たったものを弾き飛ばすものなどがあり、それらをうまく使ってアヒルをゴールに運ぶのですが・・・
「波紋」を出すチェック模様の球体は、1度しか使う事が出来ません。
つまり、波紋を出す球体が2個のステージでは、プレイヤーが出来るのは波紋を2回出す事のみ。
2回タップしたらもう終わりです。 それでアヒルがゴールに到達すればクリア、ダメならやり直し。
ものすごくシンプルですね。
こんなのでパズルゲームとして成り立つのか? と思うかもしれませんが、後半ステージはかなり難しく、どこからどの順番で、どのタイミングで波紋を出すか、かなり悩みます。
極限までシンプルなのに、かなり難易度が高いという、その点で特徴的なゲームです。
(一応、なかなかクリアできないでいるとヒントが表示される機能もあります)
また、全体的に「ハイセンス」なのも特徴。
ユニークなフォントとシンプルだけどセンスのあるグラフィックが、iPhone / iPod touch に非常にマッチしています。
ただ、あまりにシンプルでハイセンス過ぎて・・・ 「やる人を選ぶ内容」である気もしますね。
良くも悪くも 飯野賢治 氏と 西健一 氏という、芸術家肌の2人が作った「芸術的作品」という感じがします。
そしてその芸術は、高尚な芸術であって大衆芸術ではない。
好きな人はすごく好きだろうけど、好きじゃない人は全く評価しない。
そんなゲームだと思います。
でも「一般ウケしない」という訳ではなく、むしろこのシンプルでハイセンスなゲーム内容は、普段ゲームをやらない人にこそマッチするのではないでしょうか。
解りやすくて、センスが良くて、頭を使うので、「ゲームなんて・・・」と思っている人にこそやって欲しいアプリです。
ただ「パズルゲーム」として見た場合、ものすごくシビアなタイミングが要求されるステージがあり(それこそ 0.0 何秒ぐらいのタイミング差)、解法が解っていればクリアできるという訳ではない点が、パズルとしてはどうかなとも思います。(ひたすらタイミング勝負をする必要がある)
まあ、このゲームシステムだとある程度シビアなステージがないと簡単すぎる気もしますが。
無料体験版があるので、まずはそちらをやってみるのをオススメします。
人を選ぶゲームだと思うので、無料版で自分に合っているかどうか試してみた方がいいですね。
製品版でも 115 円と安いし、ステージも 36 あって長時間遊べるので、私的には好みのゲームです。
「newtonica2 resort」というバージョンもありますが、これは「追加ステージ集」という感じです。 内容はほぼ同じ。
難易度はオリジナルの newtonica2 より高いので、オリジナルの方をクリアして、さらに挑戦したい人向けだと言えますね。
・newtonica2(iTunes が起動します)
・newtonica2 lite(無料版、iTunes が起動します)
・newtonica2 resort(iTunes が起動します)
アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の「射手座の日」の回で出てくるコンピューターゲームをそのまま iPhone / iPod touch で再現したもの、
それがこの「THE DAY OF SAGITTARIUS III」です。 略して「TDOS3」。
正直、私は「涼宮ハルヒの憂鬱」の事はよく知らないのですが・・・ アニメファンの間ではかなり話題になっているようですね。
ちゃんと角川書店から販売された公式なものです。
グラフィックは見てわかる通り・・・ 一世代、いや二世代ぐらい前のシンプルで古臭いものです。
サウンドもファミコン世代の「ピコピコ音」。
画像と音のクオリティーは、とても有料アプリの域ではないのですが・・・
しかし、このアプリは「アニメの中に出てくるゲームを再現した」というところに一番の意味がある訳で、「高校の部活で作られたゲーム」という設定なので、あえてこの手作り感のある画面と音になっているようです。
ヘタにアレンジして「別物」になっちゃいけない部分でしょうから、これはこれでいいのでしょうね。
ゲームシステムは、宇宙での艦隊戦を模したシンプルな「リアルタイム・シミュレーションゲーム」です。
味方艦隊を選んで陣形を選択、移動先を指示すると艦隊がフォーメーションを変えながら徐々に目的地に向かっていき、敵に遭遇すると自動で戦闘します。
各ステージに「敵全滅」「敵旗艦撃破」「一定時間生き残る」などの勝利条件があり、達成すると勝利、タイムオーバーか味方旗艦が撃破されるとゲームオーバーです。
昔発売されていた「銀河英雄伝説」のゲームにもよく似ています。(って言うか元が銀英伝のパロディーのようですね)
意外と(?)ゲーム自体はまともに出来ていて、この手のシミュレーションゲームが好きな人なら楽しめる内容です。
私的にも好きなジャンルだったので、相応に遊べたのですが・・・
その見た目からは想像できないほど難度が高い!
ガチンコで戦えるのは最初のステージぐらいで、2面からはいきなり圧倒的不利な状況に。
正攻法で戦っても勝てないので、そんな中でいかに勝利を得るか(勝利条件を満たすか)という、「パズルゲーム」に近い攻略が必要になります。
ハッキリ言って、「単なるアニメグッズ」程度に考えてプレイすると、すぐに挫折すると思います。
まあコンピ研(コンピューター研究会)からの挑戦状といった感じの設定なので、この高難度も意識してのものだとは思います。
グラフィックやサウンドがアレなので、「涼宮ハルヒの憂鬱」ファン以外の人にはかなり微妙ですが・・・
RTS が好きな人や、「手強い戦術 SLG に挑戦したい!」という人で、グラフィックがコレでもいいという人にもオススメでしょうか。(でもどっちかというとパズル?)
価格は 230 円で、クオリティーを考えるとやや高い気がしますが・・・ 高すぎるという程ではないし、ファングッズとして考えるとこんなものなのかも?
・TDOS3 for iPhone(The Day of Sagittarius III、iTunes が起動します)
と言う訳で、おそらく詰まっている人が多いと思うので、各ステージの攻略のヒントを(一部反転文字で)載せておこうと思います。
自力でコンピ研に勝ちたい人は見ないで下さい。
【 ちょこっと攻略 】
・フォーメーション(陣形)は左から「ノーマル」「攻撃重視」「移動重視」「旗艦狙い優先」「防御重視」です。
・ミッション(勝利条件)はAが敵全滅、Bが敵旗艦か基地の撃破、Cは一定時間生き残る、です。
・ゲーム開始前はスタートするまで命令が出せます。 また、ポーズすると画面が暗くなりますが、この時にも命令を出す事が可能です。
・Level1:普通に同戦力でガチンコ勝負。ここで負けると言うことはルールが解っていないと言う事だと思うので、チュートリアルを見直そう。
・Level2:いきなり不利な状況。勝利条件は敵旗艦の撃破。敵の旗艦は左下にいる。 敵が多いので戦力を集中して敵旗艦にぶつけるしかない。邪魔になる敵だけを倒していくこと。
・Level3:勝利条件は敵旗艦の撃破。 戦力で負けているのでうまく敵旗艦に攻撃を集中させよう。 画面左下の敵は近くの敵を、画面右上の敵はこちらの旗艦を狙う。 よって旗艦の動きが重要だ。 また、制限時間に余裕があるので、こちらの旗艦を移動重視の陣形にして、進行を遮られないようにしながら敵の近くを逃げ回っていると・・・
・Level4:勝利条件は黄色の基地の撃破。制限時間は少なめ。 制限時間が少なく戦力も少ないので、方法は敵基地に突っ込んで行くしかない。もちろん陣形は移動重視で。
・Level5:勝利条件は再び黄色の基地の撃破。敵の数がさらに多い。 どの方面から基地に近づけば、敵の守りが手薄なのか・・・ まずは敵の動きを観察してみよう。
・Level6:勝利条件は1分20秒、味方の旗艦が生き残ること。 しかし敵に完全包囲されているため、そのままだと集中攻撃で潰されてしまう。 1ヶ所に穴を空け、そこから旗艦を突破させるしかない。攻撃を集中させ、突破口が空いたら素早く抜けよう。なお、敵はすべて旗艦を狙ってくる。
・Level7:勝利条件は敵の全滅。敵と味方の戦力は同数。 ただし味方が分散していて、敵を包囲しているように見えて実は危険。 なにか銀英伝で見た気がするシチュエーション。 まずは戦力を集結させる必要がある。敵は旗艦を追いかけるので、うまく誘導しよう。
・Level8:勝利条件は敵旗艦の撃破。 敵はこちらより数が少ない。じゃあ楽勝かと思いきや、このステージだけ敵がやたら強い。これがコンピ研のチートか。 でもここまで来た人なら、正攻法でも勝てるのでそれほど苦戦しないはず。やばくなったら旗艦は逃げながら戦おう。
逃げながら戦ったのではタイムオーバーになってしまいます。 正攻法で勝てると言うより、正攻法で一気に勝負を決めないと勝てないようです。 攻撃陣形で全艦隊集結、旗艦も攻撃に参加して、相手旗艦を狙い短時間で勝負を決めよう!
ちなみに全ステージクリアするとちょっとしたメッセージが。
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