「発進!!ヒーロー基地」です。
巷では「ポケモン GO」フィーバーが発生中ですが・・・ 当方はいつも通りでいきたいと思います。
しかし、私はカイロソフトのゲームが好きで、必ず取り上げて来ましたが、このアプリだけはスルーしようかと思っていました・・・
なぜなら、完全に「ソーシャルゲーム」なのです。
ポケモン GO 的な意味のソーシャルではなく、ガチャゲー的な意味の「ソシャゲ」です。
このゲームはガラケーでは発売されていません。
2015 年末に Android で最初に公開された作品で、現時点では 箱庭シティ鉄道 に次ぐ、新作のカイロゲームです。
その新しいカイロゲームが課金要素てんこ盛りのソーシャルゲームという・・・
あぁ、これが時代の流れと言うことか。 やはりカイロソフトもソーシャル夢物語・・・
課金型なのでアプリ本体は無料ですが、ガチャもスタミナも広告もあります。
町内には銭湯や八百屋、自転車屋などの建物を建てることができ、それぞれにヒーローとなる住民を住まわせることが出来ます。
住民は最初に1人作れますが、それ以後は「課金アイテムで」追加するか、町に訪れたフレンドを勧誘して住んで貰います。
フレンドを招くには、まず建物で販売する「商品」を作らなければなりません。
商品を作るにはトマトやタマネギ、イカなどの素材が必要で、これらは畑や養殖場でタネやタマゴから育てる必要があります。
ソシャゲ型ですから、その生育には実時間の経過が必要。 えぇ、もちろん課金アイテムを使えばすぐに収穫できますが。
フレンドは他のプレイヤーのキャラクターで、住まわせれば自分のキャラと同じように「戦隊チーム」に加えることが出来ます。
よって序盤は育っていない自キャラよりも、フレンドの方が強くなります。
ただ、レベルが違いすぎるフレンドは出て来ませんし、フレンドキャラは育成をしたり、装備を変えることは出来ません。
もちろん商品が売れればお金も手に入ります。
これで新しい建物を作り、町を発展させていけますが、建物の設置数や所持金には上限があります。
これらはゲームを進めないと増えません。
また、建物が大きい割に、町はそれほど広くなく、あまり施設は配置できません。
このゲームの開発シーンは都市開発 SLG というより、いわゆる「農園ゲーム」ですね。
他のカイロソフトの施設配置型開発ゲームを思い浮かべていると「アレ?」となるのでご注意を。
※まずは商品を作ってフレンドを招待し、その中から強そうな人に住んで貰いましょう。
ヒーローの色は戦隊モノとしては5色そろえたくなりますが、同色でそろえた方が「コンボ」が発生しやすくなります。
住民は畑や養殖場で働き、生産にかかる時間を少し短縮してくれます。
まあ、完成をボーッと待つより、さっさとバトルに行った方が良いですが・・・
※これは「企業買収」シーン。 買収できる会社はゲームの進行で増えていき、例えば「自転車会社」を買収すると、町に自転車屋を設置できたり、装備の自転車を入手できたりします。
買収シーンはちょっとしたミニゲームになっていますが、タイミング等を深く考える必要はありません。
相手より先に買いまくり、株価をどんどん釣り上げて、相手が買えないようにしてしまえば OK です。
そして「バトル」のボタンを押すと、悪の軍団の皆さんとの戦いが始まります。
バトルに入る際にはスタミナが消費されます。
このゲームの悪の軍団の方々は、スタミナがない時は待ってくれます。
バトルは町で起こる場合と、郊外や悪の基地で起こる場合がありますが、どちらもフィールドに悪の戦闘員が現れ、タップで戦闘シーンに入ります。
戦闘時にはボタンを連打して攻撃。
行動ゲージがあり、これが貯まってからボタンを押すと攻撃する形ですが、まあ連打で OK です。
RPG 型の戦闘ですが、ひたすら殴れば良く、内容はシンプル。
全員を回復させたり、防御力を上げたりできる「お助けボタン」もありますが、使用するのに「肉」を消費し、これは町のシーンで集めておかなければなりません。
最初はヒーローは人間の状態ですが、ある程度戦ってヒーローゲージが貯まると「変身」してヒーロースーツを装着できます。
全員がヒーローになると戦隊名が表示され、全員の体力が回復。
変身した後は必殺技ゲージが貯まるようになり、これを使ってヒーロースーツに付いている全体攻撃や属性攻撃などを繰り出せます。
戦闘員の皆さんを倒すとフィールドに戻り、また新しい敵が出現。
これを繰り返していると、そのうちボスが登場。 ボスは倒すと巨大化する場合があります。
巨大化するとヒーロー側もお約束通り巨大ロボットを呼び出し、クライマックスシーンへ。
とは言え、巨大化後も戦い方は変わりません。 連打と必殺技でボスをボコってめでたしめでたし、次回に続く。
勝利後はタネやタマゴ、お金や経験値などを得られ、次のバトルに進めるようになります。
※郊外で悪の皆さんと仲良くバトル開始。
こちらから攻めているシーンの場合、敵を倒すことで未確認地域がオープンしていきます。
相手が町に攻めてきた場合、どんどん建物が壊され、自宅が壊れたヒーローは回復力が低下します。 修復にも実時間の経過が必要。
フィールドでしばらく待っていると徐々に HP が回復していきますが、町での戦いは決着を急ぎましょう。
※色の強弱は、黄 → 青 → 赤 → 緑 → 黄 の関係。 雷水火木の四属性みたいな感じ。
黒は黒以外に対し、与えるダメージも受けるダメージも大きいです。 同じ色は互いにダメージが減少。
肉はあまりがちなので、ピンチの時は回復を惜しまずに。
必殺技は○○アタックは単体攻撃、○○ストームは全体攻撃です。
※そして定番のロボット登場。 怪人は自力で巨大化するのに、ヒーローはロボットを呼んで5人でボコる。
ヒーローはロボットに乗り込む訳ではなく、ロボットは言わば6人目の仲間の扱いです。
このロボットは初期のものですが、他にも様々なタイプが存在します。
増やす方法? 課金ガチャに決まってるじゃないですか。
基本的にはソシャゲ RPG なので、強い「ヒーロースーツ」をゲットし、それをレベルアップさせることが戦力強化に繋がります。
強いヒーロースーツを得る方法は、もちろん課金ガチャ。
スーツには F~S までのレアリティがあり、上位スーツを得ることが強さに直結します。
スーツの強化はトマトやタマネギなどの作物を投下して行います。
ただ、ある程度のところで「進化素材」が必要に。
これは大抵は「敵のスーツ」で、バトルシーンで対象の敵を何度も倒すことで得られます。
他に、帽子やアクセサリといった「装備」があり、ゲームが進むとその開発を行えるようになります。
開発には町に訪れたフレンドの皆さんの協力が必要で、やって来たフレンドは「滞在リスト」に貯まっていきます。
これを消費してアイテムを作成し、相性の良いフレンドを大量投入すればかなり強い装備を作れます。
使ったフレンドはリストから消えるので、その後はまた商品を用意し、招待しなければなりませんね。
企業買収のコマンドで子会社を得れば、作成できる装備、建設できる施設などが増えていき、徐々に戦隊と町を拡大させていくことが出来ます。
※隊員を1人増やすのに必要なコインは、スーツガチャで 500 枚、キャラ作成アイテムに 300 枚、計 800 枚。
序盤はフレンドを借りることになりますが、いずれは自前の隊員を増やす必要があるので、ゲームの進行で得られるコインは無駄遣いしないようにしましょう。
また気付きにくいのですが、スーツ強化画面の左下に「改造」のボタンがあります。
これを押すと勲章(スーツの改造ポイント)を使って、任意のステータスアップやスキルを得られます。
※装備開発シーン。 住まわせなかった滞在フレンドはここで使用します。
開発時には「コダワリ」ポイントに応じて、能力値にボーナスが付きます。
これにより開発で作ったものの方が、普通に手に入れた装備よりも強くなります。
カイロらしいゲームになっていますが、今作で気になるのは、課金要素が非常に多いこと。
バナー広告やガチャ、スタミナもそうですが、加えて生産完了アイテム、住民作成アイテム、復活アイテム、資金上限アップアイテム、能力変更券、有料施設などなど、とにかく課金アイテム盛り沢山。
ゲームの進行でも課金通貨は得られるのですが、ガチャをやるのが精一杯なので各種アイテムまでは手が回りにくいです。
スタミナ無限化 1600 円、収穫&生産オート化 600 円といった課金もあり、様々なボーナスと広告非表示を得られる 1200 円の「ヒーローパス」もあります。
ここまであると「Pay to Win(支払い=勝利)」のゲームの印象を強く受けますね。
さらに全体的に価格も高い。
また、これまでのソシャゲ系カイロゲームと同様に、動画広告を見れば課金通貨(コイン)を貰えるのですが、今回は費用がインフレしていて、課金ガチャ1回でコイン 500 枚必要、スタミナ全快は 125 枚。
にも関わらず、動画広告の視聴で得られるコインは1枚のままで、もはや完全に動画広告見る価値なし。 これでコインをまかなうことは無理。
とにかく強さがヒーロースーツに直結している以上、大海賊クエスト島 のように長期的なプレイで何とかなるものではなく、完全にガチャ運次第。
戦闘も戦略性が強いものではないし、町の開発は農園ゲームだし、何度も言いますが「ソシャゲ」ですね。
※課金アイテムは多ければ良いってものじゃない。 多いほどプレイヤーは課金しないと何も出来ないゲームだと感じてしまう。
その多さに加えてこのゲームはスーツガチャ、ロボットガチャ、施設ガチャと、課金ガチャも多い。
「あおぞら飛行隊」「ソーシャル夢物語」、この「発進!!ヒーロー基地」で、カイロソフトのガチャソシャゲ三銃士といったところです。
どれも「昔ガラケーで出していたゲームのスマホ版」ではなく、割と最近のゲーム。
そしてこの3つの中で、一番新しく、一番ソーシャルゲーム感が強いのはこのアプリです。
この流れにはスマホゲームの縮図を感じてしまいますね・・・
ただ、現時点の(他機種も含めての)最新作である 箱庭シティ鉄道 は、昔ながらの施設配置型の開発ゲームなので、完全にソシャゲ型に移行してしまう訳ではない・・・ と思いたいです。
それにこのゲーム、私には合いませんでしたが、「戦隊ヒーローもの」というテーマを考えると、納得できないことはありません。
題材からして低年齢も視野に入れていると思うので、そうすると完全ソシャゲ世代の子供がプレイする率が高いでしょうし、開発シーンが農園ゲームなのも今の若年世代にはしっくり来るはず。
そうした人をターゲットにしていると考えると、こうなるのかな、という気もしますね。
農園ゲーム+ソシャゲ型 RPG のカイロソフトアレンジ。
それが合いそうだという人には、悪くないのだと思います。
・発進!!ヒーロー基地(iPhone 版、iTunes 起動)
・発進!!ヒーロー基地(Android 版、Google Play へ移動)
カイロソフトのレビューはいつも楽しみに参考にしてますが、流石にこれはレビューしないかなと思っていたらしたんですね…
ソシャゲ形式のカイロソフトは序盤ミスると痛い目に見るのでwikiを熟読してしていたら、どんどんモチベが右肩下がりで下がって乾いた笑いが出てきましたよ
自分としては3時間だけプレイして削除した記念すべき1日持たなかった初カイロソフト作品でした