クッキークリッカー系+オートシューティングバトル。
どんどん湧き出るエネルギーチップを回収してユニットを編成し、自動で行われるシューティングバトルを勝ち進んでいく、変わり種のクリッカー系アプリが公開されています
オジナユタ」です。

見た目はシンプルですが、クリッカーのようなインフレ感と、どの機体をどういう風にパワーアップさせていくかの戦略性がある、思わずやり続けてしまうアプリですね。
開発したのは自動進行インベーダー「オジトロッコ」の作者さんで、強化の選択がゲームのポイントになる点は共通しています。

240 円の買い切りゲームで、課金や広告は一切ありません。
※無料版の「オジナユタ Lite」も公開されました。

オジナユタ

まずは湧き出てくるエネルギーチップを、画面をなぞって回収していきます。
チップは無限に現われ、枯渇することはありません。
「なぞって回収」がメインであり、連打はしないので、クリッカー系と言っても手は疲れません。

エネルギーがある程度貯まったらユニットを雇用可能に。
最初に使えるのは体当たりで攻撃する機体で、チーム編成ボタンを押し、配置を行えば戦闘開始。
後は自動でバトルが行われます。

戦闘は完全にオートで、指示を出すことは出来ません。 よって見ているだけで進行します。
敵を倒すと大きめのエネルギーチップを落とし、全滅させれば次のステージに進む矢印が現れます。
ただ強制的に次のステージに移る訳ではなく、矢印を押すまでは同じステージが延々と繰り返されます。

編成中、雇用中、強化中、どのウィンドウを開いている時でもバックでは戦闘が進行しており、止まることはありません。
半放置でもゲームは進行しますが、エネルギーチップは回収しなければなりませんし、エネルギーが貯まったら強化などを行う必要もありますね。

エネルギーが貯まれば誘導弾を撃つ機体や、散弾を放つ機体、強固な機体や爆弾をばらまく機体など、様々な種類のユニットが登場。 多様な編成を組めるようになります。
ただ、各機体にサイズ(コスト)があり、それが規定値を超える編成は組めません。
最大コストは増えないようなので、機体が多くなるとどれを使うかの取捨選択が必要になります。

各機体はエネルギーを消費してレベルアップさせられ、レベルが一定量を超えると「強化」によりスキルも習得できます。
強くなったのを明確に感じることができ、クリッカー系らしいインフレしたパワーアップを見せてくれます。

得られるスキルは機体ごとに決まっていて、色々なものを選択できる訳ではありませんが、ユニットにはメイン機体の他に「サポート機」があり、これを付加することで特定のステータスを強化したり、特殊効果を付加するといったカスタマイズが可能。

ただしサポート機もコストに含まれるので、メイン機体をたくさん入れて数で攻めるか、主力機にサポートを付けまくって少数精鋭で行くか、その辺もゲームのポイントになります。

オジナユタ
※チーム編成画面。 どれをどこに置くかが重要ですが、まずは機体を使ってみて、どんな性質を持っているか確認しないといけませんね。
主に攻撃役と防御役に分れていて、右の画像の散弾を撃っている機体は一見攻撃役に見えますが、実際には攻撃力は低く、敵弾を撃ち落とすための迎撃役です。
サポート機も重要で、特に攻撃回数や弾数が増えるものがポイント。


10 ステージごとにボスが登場し、ここが大きな「壁」になります。
突破できればインフレの桁が上がるのですが、手前のステージを楽勝で勝てるようになっても、編成次第では苦戦します。
ボスごとに攻撃方法も違うので、それに合わせた強化も時には必要でしょう。
ゲームが進むとザコとの戦いも苦戦する様になり、行き詰まるかもしれません・・・

しかしゲームが進むと「輪廻」が可能になります。
これは最近のクリッカー系でおなじみの「リセット」で、ゲームを最初からやり直す代わりに、ボーナスを得た状態で再スタートすることが出来ます。
このゲームの場合、ステージ 50 から紫色のチップを取得でき、その数に応じた分だけユニットの基本ステータスが底上げされます。

行き詰まっても輪廻を繰り返していればどんどん強くなっていくし、序盤ステージをラクにクリア出来るようになるのでゲームも加速します。
輪廻を重ねて那由他(10の60乗)エネルギーを目指すのが、当面のゲームの目標でしょうか。

ただ、1周目でステージ 50 を突破するのは結構大変です。
50 を越えないと輪廻できないので、ここが最初の難関になりますね・・・
編成を見直しつつ、半放置でノンビリ進めていくことも必要でしょう。

チップは自然消滅することはなく、合体して大きくなっていくため、必死で回収し続けなくてもロスすることはありません。 方手間でやる時は、たまに見て回収するぐらいでも OK です。
一応、オフライン中にもエネルギーは貯まりますが・・・ 多くはありません。

もし機体がやられてしまうとペナルティーとしてエネルギーが減少します。
エネルギーを使いすぎてゼロに近いときに全滅してしまった場合、エネルギーがマイナスになることもあります。
エネルギーは攻撃にも使用されるので、チップを回収せずにずっと放置していてもいずれは尽きます。

エネルギーがマイナスになってしまうと、自然に現れるチップを集めてプラスに回復させるまで、バトルを進行できなくなります。
初期バージョンはマイナスが大きいと復帰が困難で、ゲームが完全に停滞していましたが、先日のアップデートで改善され、初期よりも復帰しやすくなりました。
しかしマイナスにならないのがベストなので、ボスに挑むのは相応にエネルギーを貯めてからにしましょう。

オジナユタ
※ゲージが貯まると機体を一時的にパワーアップさせられる「解放」を使えます。
ただし1機だけなので、どの機体に使うかが重要。 ボス戦は解放を使うのが基本なので、それも考慮して編成しましょう。
右はステージ 60 のボスの超強力な全方位攻撃。 出される前に倒すしかない。


オジナユタ
※リセットが「輪廻」や「来世」という日本語になっていると重みがあります。
数の単位も日本語だと、単なる乗数表示よりもインフレ感があって良いですね。


クリッカー系ですが手が疲れることがなく、戦闘シーンも AI 操作の機体が撃ち合うものなので他より見応えがあり、戦闘の展開も毎回変化。 周回ごとに違う機体を使ってみることも出来ます。
編成と配置の戦略性もあり、見た目は簡素ですが、システムは他のクリッカー系より1歩進んだ内容だと感じますね。

リセット(輪廻)で得られるボーナスが Tap Titans や タップキングダムSoda Dungeon のようなレリックアイテム制ではなく、単なるステータスアップのみなので、そこに若干単調な感もあります。
ただ、気になった点はそのぐらいでしょうか。
最大の難点だった「資金マイナスからの復帰困難」は解消されましたし。

手軽に片手間で、しかし没頭して遊び続けられる、新タイプのクリッカー系としてオススメです。

オジナユタ(iTunes が起動します)

オジナユタ Lite(無料版。最大コストが少し低く、任意動画広告あり。有料版への引き継ぎ可能)

※Youtube 公式 PV