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昨日は芸大の学生さんの授業。質問で「方向性を定めたらまずはやってみる、という話がありましたが、わたしは自分の将来の方向性がわかりません。その場合は、どうしたら?」というような内容があった。

うーん。最近、行動に移すのを怖がる学生さんが多いと聞くので、まずやってみることを提案してみたんだけど。

方向性がわからないということは、そもそも考えるための素材が足りないんじゃないかな。

例えば、「将来こんな仕事や暮らしをしたい」と思い描くにしても、そのモデルや素材を5くらいしか持っていないのと、多様な働き方や暮らし方を100知っているのでは全く違う。


都会でサラリーマンになることしか知らないのと、それも知った上で、移住してフリーで仕事をしたり、都会と往復しながらビジネスしたり・・・というあり方も知っているだけで、人生の幅が全く違うものとなる。反対も同じく。


それまでの自分の周りにあったものは、狭い世界。生で人に会いに行ったり、生き様を見たりする。そうすると、自分がどうしたいか?うっすら見えてくる。


ダイレクトではなくても、こんな感じがいいな、というのに惹かれて、実践してみると、何がフィットして何がちょっと違うのかわかり、もう少し自分にしっくりくるやり方をあみだせる

だから「まずは素材を集めに、行動してみて」と答えた。

これと同じで、「今の自分は前提までもいってない。だからできない」と思っている人が意外に多い。だけど、前提をクリアする方法って、どんなものでもあるんじゃないかな。

言葉においても、「自分には書けない」と思っている人は多いけれど、じゃあ素材からちゃんと集めてインプットしているか?そして、毎日アウトプットのトレーニングをしているか?というと、そもそも何もせずに「できない」とだけ思っている場合が多い。

答えをすぐにもらおうとするから、すぐに諦めてしまう。その答えを焦らずに紡ぎ出す行動を、日々、していけたらいいよね。
 

背伸びはせず。内側を育てながらアウトプットする



そんなに、今の自分の状態に縛られなくていいと思うんだ。

「背伸びはしなくていいんだよ、でも内側を育てながらアウトプットは続けていこうね」

尊敬する編集者さんが言ったことば。


日々の中で、勉強したり、研究のために言葉を集めたり、絵を模写したり、様々な分野の人たちとお会いしたり。


吸収したものが素晴らしいほど、衝撃度も大きくて、しばらく立ち止まりたくなる。
そんな時、うらはらに焦って「外に出そう出そう」としてしまう。



まだ体の中で、熟成されていない状態。自分のことばになっていないうちに出してしまうものだから「ああ、つまさき立ちのまま出しちゃったなあ・・・」と凹むような表現になってしまうこともある。



でも、毎日アウトプットする習慣は持ち続ける。アウトプットし続けていると、吸収されたものが体の中で熟成されたとき、ちょうどいいタイミングでするりと自然に出てくる。言葉、表現、行動、何かしらの形に変換されて。

 


「吸収したものと表現」は同時じゃないけど、時間差でやってくる。



インプット、アウトプットはどちらかじゃなくて、どちらもしよう。
暮らし方、仕事、ことば。誰かではなく自分なりの答えを作るために。
内側を育てるのはじっくりと、でも毎日表現することをおこたらずに。


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