オトシン図鑑004 グンテリー 追記2025/1/12
おはようございます。
追記2025/1/12 分類表追加
オトシン図鑑004、今回はグンテリー。
知らない方が多い種類だと思いますが、001でマクリカウダを紹介してるので早めにこの子も出しとかないといけません。
お店では
グンテリー、ギュンテリー どちらかで呼ばれています。
学名 Schizolecis guntheri
スキゾレシス(スキゾレキス)属です。
ですので正式な日本語だと、
スキゾレシス・グンテリー
となりますね。
スキゾレシスかスキドレキス、日本語読みはどっちでもいいかと。。
原産地
ブラジル (24)サンパウロや (18)リオデジャネイロ、(23)サンタカタリーナ、(15)パラナ(15)の沿岸沿い河川と言われています。
あ、、、 マクリカウダとまったく同じですね(笑)
そうなんです。
このグンテリーはマクリカウダ採取の際に混獲される「まじり」として入荷されるんです。
現地のシッパーからはマクリとグンテが「マクリカウダ」として日本国内に送られてきます。
あとは問屋次第なのですが、
実は直近6~7月にマクリカウダが入荷していました。
今回グンテの比率が高かったらしく、私もそのlotが入荷した日にshopに行ってたんですが、1/3~1/4くらいの比率でグンテリーでしたね。
SHOPさんはは気づいてなかったので4匹混じってたの抜いてきました(笑)
ああ、当然まじってるグンテを選んで説明しました。。
お店側はマクリとして販売だったのでその価格で購入できましたよ。
ところがですよ。。
入荷当初は「マクリ」としてSHOPで売られていたのですが、、グンテ混じりが多い情報が広まったのか、、SHOPさんで分けて「マクリ」より高値で販売される形になっています。
おかしいですよね~~。。
マクリの価格で仕入れてるのにね(笑)
最終的に国内大手問屋でも分けてしまったみたいですね(笑)
最近、「グンテリー」として販売されているlotはそういう経緯ですよ。
はい。裏話でした。
推奨飼育環境
マクリカウダと混獲されるわけですから、マクリと同じ条件で大丈夫だと思っていました。
過去形になっているのは、、
マクリは水質変化に強いですが、グンテの適応力はそれほどではないと思っています。
もしマクリと同じくらい適応力があれば、入荷数がマクリと逆転したりするほど差がないのではないかということ。
もひとつ、オトシン図鑑001マクリカウダでも書きましたが、ヒータートラブルで水温が上がった状態でマクリは落ちなかったがグンテが全滅したこと。
上記の内容からいつも通り
PHは5~7 弱酸性~中性付近
水温は22~26度程度
フィルター能力にもよるが、できる限り清浄な飼育水が必要
底床環境はベアタンクがベスト。
こんな感じですよね。
硬度はどうなんでしょうね。沿岸域で採取されるとのことですが、河口が近いのか遠いのかまでわかりません。
ブラジルで採取されてる漁師の方、教えてください(笑)
性格
個体の性格によると思うのですが、個人的にですけど、マクリより縄張り意識が強いように
思います。
ただ、殺しあうような粗さではないです。あまりに強めの個体がいるなら、広い環境に変えてやるのも手だと思います。
混泳
同じことをコピペになりますけど。。
一番いいのは同種のみ複数飼育。
私は他のオトシン類を混泳させているが今のところ問題は生じていない。
オトシン全般だが、基本的な食性は流木や浮き草、石に付着する餌を啄ばむ習性なのですが、水槽内では底に沈む餌しか与えられないので、底床が生活圏でない魚種で他魚を攻撃しないテトラ類なら混泳は可能だと思う。
ただし、底の餌も狙ってくる魚種との混泳は推奨しない。なんしかオトシンの餌を食べるスピードが遅いので餓死する可能性が出てきます。
餌
個人的な感想なのですが、状態いい個体は動物性の餌(アカムシやイトメ)などの食いつきがいいです。
要は、餌の時以外でも底に下りて餌を探している個体はなんでも食べる印象があります。
しかしながら植物性から動物性までバランスよく与えることが重要です。
何度でも書きます。
オトシンだからコケ食べてるんでしょって思わないでください。
雑食傾向が強いですし、茶ゴケ以外のコケや藻はほぼ食べません。
販売価格
2020年~
混じりでマクリ水槽から抜くのであればマクリと同じく@2,000-4,000くらい。
しかしながら問屋やSHOPで分けて販売してる場合、@3,500~6,000に上がります。
なんで?? (●゚Д゚)?what
雌雄判別
オトシンクラブのメンバーで繁殖に成功されている方からの情報がありますので
画像は確実(笑)
まずは横から
上がオス 下がメス
真上から
左がオス 右がメス
違いが判りますか?
現実的な特徴は唯一
・オスは吻部が短くて丸い
だけのようです。
「肩幅の出っ張り方にも差がある」と聞いてはいるんですが、僕にはわかりにくいな~と。
鼻腔判別がほぼできないのも素人で判別しにくい感じですよね。
模様が派手なども言われていますが、もともと体色変化する種なので個体差も激しくわかりにくい気がします。
繁殖難易度(★★★★☆)
★5つにしたいところですが、、、
お一人繁殖に成功してるので4つにしました(笑)
オトシンクラブの方でレアオトシンのブリードを手掛けている方が1名成功されています。
その情報が開示されていてもほかの人(僕含めて)まだ成功していません。
そのレアな育成画像を。。
まずは卵。
あれなんですよ、、オトシンマニアも超が付くと卵で大体の種を予想されるんですよ(笑)
生まれたて。
超マニアさんは、この時点で「なになにという種とは違うよね」って言いだします。
ヨークサックが無くなったくらいですね。かわいいですね~~。。
尾びれの模様などで飼育魚にグンテが居たら、「あ、グンテの子だ”!」ってわかる感じですね。
飼育難易度 (★★★☆☆)
★3つとしました。
一応、高水温に弱いと思うのでマクリより★1つ多くしてあります。
あ、
これまでの図鑑で飼育難易度書いていますが、この★数は
「きっちり状態のいい個体をお迎えしている前提」
です。
SHOPでヒレ畳んでる、水面付近にくっ付いてる、目がくぼんでる、スレ傷がある。
などなど、一般種ではなんとか持ち直せる前提で購入できますが、オトシンではそれが命取りですよ。
画像集
グンテリーという種は、マクリカウダに負けじと体色~模様のバリエーションが豊富です。
白地に茶色~黒の虫食い系や、
赤系が強い体色の子もいます。
黄色と黒の組み合わせもいますし、中には黄色が強く黒がすくない個体もいます。
実は環境により体色が大きく変わることが多いです。
しかも素早く変化するようで、上記の個体なんかは、暗い場所(流木の下付近)にたたずんでいると、くすんだ体色に変化します。
協力
「オトシンクラブ」のメンバーさん。
アカムシを食べるグンテリー。
結構苦労しながら食べてます。コリドラスみたいにガンガン口に入れて大半をエラから出すようなことはしません(笑)
1匹のアカムシを食べきるのにちょっと時間かかるんですよね。