オトシン図鑑015 パラトシンクルス クリスタータス
おはようございます。
超久々に オトシン図鑑を書いています。
今回は
学名 Parotocinclus cristatus
パラトシンクルス クリスタータスです。
2022年9月に日本に入荷された種ですね。昔入荷されていたのか初なのかはわかりません。
入荷時の記事は
こちらです。
当時のオトシンクラブを読み返していたのですが、 珍しくオスが多かったようです。
ブログに載せた真上からの画像でもオス2 メス1 ??てな風に見えます。
古いリストですが、本種の属は変更になっていないのでおなじみの載せます。
丈夫な種が多いパラトシンクルス属ですね。
高解像動画シリーズ030 Parotocinclus cristatus(パラトシンクルス クリスタータス)
動画はこちらです。
特徴
・ 最大体長 オス 約3.5cm メス 約4cm
・ 虹彩の可変遮光板がある。(=オメガアイである パロトシンクルス全般)
・ 水槽に馴染んだ個体はサドルと呼ばれる、(背鰭から尾鰭までの間の)体上部にある複数のメラニンの塊は見えにくい 注1
注1 入荷直後や水替えなどで色が飛んだ状態ではサドルが見えるようになります。
・ オトシン属の大半はオスが少ない印象だが、本種はオス比率が高め
・ 尾びれに特徴がある。
学術的な特徴
・ 白い体色に黒く丸いスポットが全身に現れる。各ヒレにもスポット?がある。
・ 腹部ウロコで完全に覆われている
特徴に尾びれを書きました。
ちょっとわかりにくいのですが、
どう説明するかな。。
2本の縦ライン?を繋ぐ細い横ラインがあります。
薄くてわかりにくいですね。画像の個体はうちで生まれたF1なので乱れがあるのかもしれません。
2022/10/4 ワイルド個体2匹の画像です。
下の個体は拡大しないと繋がってるのがわからない感じです。
原産地
論文では (3)バイーア州が生息域のようです。
推奨飼育環境
水温:20度~28度
水質:弱酸性~中性 軟水
多分に漏れず高水温より25度以下くらいがいいと思います。
私は年中25℃をキープしています。
性格
あんまり全面に出てこないですが、ずっと隠れたままって感じの陰気な感じではないです。
成熟した個体は隠れがちですね。
縄張り意識は低く、餌を食べる時に独り占めする傾向は見えません。
混泳
穏和であるため、攻撃性のないタンクメイトなら可。
オトシン全種そうですが、朝を食べるスピードは遅いので大食漢の他種が多くいると痩せていきます。
スピロ系とは違い、水草に定位していたりします。
餌
人口餌も食べますが、植物性~動物性バランスよく与えることが大事です。
毎回書きます(笑)
オトシンだからコケ食べてるんでしょって思わないでください。
雑食傾向が強いですし、茶ゴケ以外のコケや藻はほぼ食べません。
販売価格
販売されたのは1回きりです。
当時@5000くらいでした。
アクアFさんに私がブリードした個体が販売されたことがあります。
@3980だったそうです。
雌雄判別
・ オスの吻部が短いことが多い
・ オスの鼻腔が大きくなることが多い(特に)
・ メスの腹部が膨らみやすい
・ メスのほうが大きくなる
わかりですね。
オスと。
メスです。
鼻腔の大きさがわかりやすいです。
ただし、shopで真横から見ると微妙でしょうね。
繁殖難易度(★★★☆☆)
2022年は★1つでいいかな??って思っていました。
ワイルドの親からは100匹くらい植えたんですよ。
50匹巣立った後、残った子供と親は水槽崩壊で子供が8匹だけ生き残ったんです。
その後その子供が産んでちょっと増えていますが、非常に歩留まりが悪いんです。
他の方の繁殖をも聞かあいので、とりあえず★3つにしてあります。
産卵は水替えによる大きな水質・水温・水位変化がトリガーだと思います。
産卵しだすと数か月続く傾向がみられます。
1回の産卵個数は数個~20個未満。
大型のメスであればあるほど多く産卵すると思われます。
生みたてほやほやの卵です。
孵化直前の卵です。
稚魚にも黒スポットありますね(笑)
2022年10月に初産卵~孵化した時の画像です。
数週間経つとこんな感じです。
生まれたて稚魚の動画です。
Parotocinclus cristatus (パラトシンクルス クリスタータス) F2です。
飼育難易度(★★★☆☆)
普通だと思うんですが、他の方々がうまくいかなかったようです。
うちの水槽ではたまたま条件があっただけなのかもしれません。
寿命
に関しては今回より省きます。
協力
「オトシンクラブ」のメンバーさん。