goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(大河ドラマ べらぼう)NHK歴史ハンドブック

★大河ドラマ べらぼう

蔦屋重三郎とその時代


出版大国日本の原点、「蔦重つたじゅう」こと蔦屋重三郎は、



江戸を代表する出版人、喜多川歌麿や写楽などの浮世絵を代々的に売り出したプロデューサー



本書では蔦重の生涯と時代背景と政治・文化を紹介してます



●蔦屋が生まれ育った吉原

吉原は江戸で唯一の公認遊郭、文人墨客が集うサロンである反面、多くの女性の犠牲の上に成り立っていた



●吉宗の寺子屋政策で、庶民の読書の楽しみも浸透



●蔦屋は吉原で創業します 25歳で吉原細見(吉原のガイドブック、遊女の名前・位付け・揚代・紋日=イベント・茶屋情報)を編集・出版 屋号は「耕書堂」

吉原細見の巻末には広告も、今日の出版広告のはしり



●中世までは寺院が出版する経典や仏書が主、江戸で生産された草紙「地本じほん」、上方から江戸に運ばれた「下り本」



●上方の出版物を江戸で無断で、同じ内容のものを出版すると「重版」すると重罪だが、蔦重は老舗の「重版」に代わり、商機を見出す



●順調だった出版業が、老中田沼意次から松平定信(寛政の改革=出版統制)により、人気作家は手鎖、蔦重は身代半減の罰を受けた



●経営の危機を救ったのは、歌麿=制作コストの削減で女性像の美人画を打ち出す、その後、写楽の役者大首絵などもデビューさせる



●蔦重は脚気が原因で、47歳で亡くなる



●べらぼうの丁寧語は、おべらんぼう(平賀源内・四国出身が般若心経めかした作品から)しかし、実体は「べらんめえ」調と呼ばれる江戸言葉を代表する罵倒語(行儀の悪い激励語)



●平賀源内は、蔦重の吉原細見の序文を書いていた その後は山東京伝なども書いた



●遊郭の近代化、明治5年解放令、明治20年代以降は、廃娼運動が高まり、全国的に遊郭の廃止は戦後昭和33年「売春防止法制定


●蔦重にまつわる歴史上人物の相関図には有名人?がずらり、作品も沢山紹介、大河ドラマも楽しみです


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