『過去日記』
- 過去ログに目を通しながら - いまここにいる自分を感じるとき - 忘却防止。
- ブログを通してみる過去、今、未来 - 北の大地から送る物欲日記
- 404 Blog Not Found:ブログの過去ログほど有り難いものはない
で、いきなりですが僕の場合はどうかというと、基本的には過去ログを振り返って懐かしむってことはまずありません。そもそも自分の書いたものを読むのはあんまり好きじゃないので。
過去?そんなの振り返らないよ。だって目の前にあるもん
というわけで、基本的に自分では直近のエントリーを「関連エントリー」として、いま書いているエントリーで紹介しようという時、以外は見ようとは思いません。でも、そんな僕でも過去のエントリーを目にするときがあります。
それは他の方が古いエントリーをブックマークしてくれたときです。
そう。過去は振り返らなくても、他の人が僕の目の前に置いてくれるんです。
自分でも忘れていたエントリーの存在を他人がブックマークしてくれることで思い出させてくれるのです。それは振り返りというより、まさに過去がいま目の前に置かれた状態。
タイトルだけでどんなことを書いたか大よそ思い出せる場合もあれば、どんな内容か皆目見当もつかない場合もあります。後者の場合、何が書いてあるんだろ?とまるで他人のエントリーを読むかのように見に行くことがあります。
それがきっかけでアイデアが湧いてきて新しいエントリーを書いたりすることもあるのですけど、それは基本的に他人のブログに触発されて記事を書くのとほとんど変わりません。
まぁ、自分で書いたことなので自分の関心の範疇にあるという意味で言及しやすかったりはしますが。
外化の結果が過去ログ
さて、以前に「[いま読む]自分のために書くブログ」なんてエントリーを書きました(というのをこれを書いてて思い出しました!)。そこで書いたのは、「ブログはまず自分のために書いたほうがいいのかな」ということで、「自分のために」という意味合いして「自分の考えを整理する」「書きつつ読むことで今まで見えてなかったものを見えるようにする」「見えなかったものを可視化することで、新しいアイデアの源泉を見つける」の3点を利点として挙げています。あっ、そこにも「あとで見直すかというと、まったくといっていいほど、そういうことはない」って書いてますね。よほど自分のブログを読むことに一貫して興味ないのでしょう、僕は。
で、上記の3つのブログを書く理由は、「自分をつくる:其の3.自分の「好き=数奇」をつくる3つのポイント」で書いたような自分の好みを自分で理解し、それをさらに磨いていくためにも役立ちますし、「効率よく情報収集をするために必要な5つの行動」で書いたように自分の興味・関心を外に対しても知らせることで、僕が欲しがる情報を他の人が教えてくれやすくするためにも役立ちます。
で、何を言いたいのかというと、僕にとってはブログを書くということは外化の目的であるということです。
「外化」というのは認知科学の用語で「自分の考えを他者に説明するために文章を書いたり、図を作ったりして理解の過程を見えるようにすること」です。
他人が過去ログを見つけてきてくれて僕の目の前に置いてくれるようにするためにも、まずは僕が他人が見つけて取り上げやすいよう外化する必要があるのは言うまでもありません。
まぁ、僕の場合、もちろん、このブログを読んでくれる人のためでもあるんですけど、先にも書いたように自分のための外化だったりします。その外化の蓄積が過去ログでしかない。外化が目的なので基本的には蓄積された結果にはそれほど魅力を感じなかったりもします。
記憶容量は限られている
じゃあ、なんで自分のためにブログを書いて外化しているのか?先の3つの理由のほかにもう1つ理由があります。それは記憶を外部化するためです。
自分自身の記憶容量なんてそんなに多くないと思っています。いつまでも1つのことにこだわっていたら、ほかのことに興味のフォーカスを移せません。次にいけないのです。
だって、限定された記憶領域がすでに使われている状態では、ほかのことに領域を用いるのは困難ですから。とっとと目の前のことは済ませて次に移れるよう記憶領域を空けてあげないといけません。
だから、とりあえずなんとなく整理した形で、つまり、ブログのエントリーの状態で外化してしまう。そうするともうそのことは記憶しておかなくていいので、記憶領域に空きができるわけです。
少ない容量を現在必要な探索に効率的に使っていこうとすれば、どんどん書きながら整理しつつ外化してしまうのが得策だろうと思っています。
書くことで長期記憶化されるのかも
でも、お前は自分の過去ログを読み返さないんだろ? それなら外化しても記憶が外に失われたままじゃないかという方もいるかもしれません。でもね。そうじゃないんです。
たぶん、書くことで記憶が短期記憶から長期記憶に移るんだと思うんですよ。つまり、使用する記憶領域が変わるんです。
いま考えなきゃいけないことは短期記憶をフルに使いつつ、必要に応じて長期記憶を呼び出して、みたいな感じで脳を働かせてるんじゃないでしょうか? であれば、すべてを短期記憶の領域に置いとくんじゃなく、移動可能なものはどんどん長期記憶のほうにまわせたほうが効率的です。
そのための手段が僕にとってはブログを書くことだったりします。
あれ? ぜんぜん過去ログについて書いてないかもしれませんね。
でも、まぁ、過去ログがあるのもこうやって過去を顧みず、どんどん書き続けているからでもあるわけで・・・。
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