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追悼 柳ジョージさん

Mr.George Yanagi 1948 1 30-2011 10 10 / Vocalist, Guitarist, Composer, Songwriter

柳ジョージ(本名 柳譲治)1948年1月30日生まれ 2011年10月10日没 享年63歳

Facebookでは10月14日に先にアップしましたが、哀悼の意味を込めて以前、ミクシィ日記で掲載した文章を再掲載します。

2008/9/1 柳ジョージ コンサート 金沢公演 北國新聞赤羽ホール

昨日、今日は、気温が高く暑い日々を過している。昨日は晴れ空だったが、今日は曇り空である。だが、気温が高く暑い事には変わらず、酷く汗をかく日である。

今日は、昨日観た柳ジョージさんのコンサートについて書こうと思う。はじめにお断りするが、すべての演奏曲、曲順を覚えていないので、曲順、すべての演奏曲を正確に書く事ができない事をお許しいただきたい。

私は、現在色々とある日々を過している。だが、コンサートをリハビリの一環にしようかと思った。どうなるかわからないが、兎に角、ジョージさんのコンサートに行こうと思いコンビニでチケットを買った。

会場は、北國新聞赤羽ホールであった。このホールは今年出来たばかりの新しいホールである。北國新聞社の後ろに建っているホールである。赤羽という名前は、北國新聞社の創設者、赤羽萬次郎氏の苗字から取った名前だ。ホール内には、コンサートホール、ステージはいくつかあるが、メインホールは、キャパシティーが500席とちょっとだ。小屋が小さいので、一番後ろからでもかなりステージから近いと思う。2Fにあるホールだが、オペラ観賞でもするような中2階席(バルコニー席)がある。私は、チケット購入が遅れたので、かなり後ろだろうと思っていたが、19列の中で11列だったので、大満足の席だった。席も程よく左よりだったので、中央を観るにも疲れない席だった。普通、コンサート、ライヴでは、スタッフが、席の案内役、ステージが始まると警備員に業務が代わるが、このホールの案内役はすべて若く、美しい女性達だったので、高級感とゴージャス感を売りにしているのだと思った。男性係り員、支配人らしき人達も、スマートな対応だった。このホールの目指す方向が少し垣間見えた。

ステージは非常にシンプルなもので、飾りつけ、セットは一切ないものだった。コンサート会場に行く前は、プログラム、Tシャツ等のマーチャンダイズを買おうと思っていたが、何もなく、石川県で幅広く展開しているミュージックショップ山蓄が、CDを売っていただけだった。何か購入特典はありますか、と訊くと、今日はありませんと言う事だった。来る前は、少し期待していただけに残念だった。ステージ終了後、私はCDシングルを買った。私の好きだったボトムズの新しいシリーズのテーマ曲になっていて、表紙がボトムズの主役、キリコの絵で欲しかったCDシングルだったので買って帰った。

客層の年齢は高かった。若くて20代で、私でも若い年代になると思った。40代から60代といったところか。40代でも若いかもしれない年齢層だった。スーツ姿の人が意外に少なかったので、リタイアされた方が多かったのではないかと改めてわかると思う。ギターキッズらしい人は(と言っても20代、30代なのでキッズではないが)ちらほらいた。私は、2005年のジェフ ベック コンサートのTシャツを着ていったが、センスよくまとめている服装の方でも、ギターキッズ、バンドキッズを思わせる人がちらほらいた。

ステージは19時からだったが、その時刻近くに始まった。まず、メンバーが各楽器の位置に着き用意をする。そして遅れて、ジョージさんが登場した。最近の写真を見て知っていたが、毛糸帽子に長髪、今風のグラス、ダボダボジーンズ、Tシャツ姿だったので、改めて驚いた。今までのイメージとまったく違うので驚いた。でも、柳ジョージの今までのイメージで見たらの話で、非常にカッコよく似合っていた。マイルスの晩年もその当時のおしゃれをしていたので、それとだぶって見えた。ギターは、フェンダーのストラトキャスターで、ゴールドカラーの物だったが、ラメ入りぽく見えたが、光の加減でなのかよくわからなかった。もう一人のギタリストは、同じくフェンダーのストラトの2トーンサンバーストだった。ギタリストが向かって右で左がキーボード、その右奥にベース、中央奥にドラム、そして、ジョージさんがセンターであった。軽く音がでるか、ボリュームを少し上げて、ブルースフレーズをジョージさんが弾いた。意識した物ではなく、音がでるかの確認だったのだと思う。音は歪みなくクリーントーンだったので。

ボリュームを上げて、ディストーションサウンドが、ホールに響き渡る。チョーキングとビブラートでの大音量だ。演奏が始まった。驚いた。クリームの(サンシャイン オブ ユア ラブ)サンシャイン ラブだった。腹にも音が共鳴して響くようだった。余裕があり、セッションをするかのような感じでの演奏だった。ジョージさんのギターの音は、フェンダーで昔発売されたポールピースがないピックアップのように、ミドルでこもったサウンドだった。チョーキング、ビブラートを駆使して弾くフレーズは渋く、非常に上手い演奏だった。当たり前の事かもしれないが、ステージで観るジョージさんのギターテクニックは安定していて、ミストーンがない物だったので、期待以上に上手かったので感激した。

演奏が終わると、(センキュー)とおっしゃった。この後も曲が終わるたびに、センキューとおっしゃっていた。その後は最近の曲を演奏した(センチメンタル ナイトだったかもしれない)。そして、何曲か後に(酔って候)を演奏した。オリジナルと違うアレンジの演奏だった。でも、渋い声で歌うこの曲は、やっぱり良かった。

何曲かあとに、ありがとうございます。関東は、雷が鳴り響き、凄い雨だったけれど、こちらはお天気も良く安心しました、とおっしゃっていた。この曲は本来ハードロックみたいな曲ですが、今風にアレンジした曲を聴いてください、と言って演奏が始まった。(さらばミシシッピ)だった。少しゆっくりとしたアレンジだった。悪くないアレンジだけど、オリジナルで聴きたかった。この曲でも、チョーキング、ビブラートで弾く音は図太く、イメージどおりの柳ジョージの音だった。その後、(For Your Love)を演奏したと思う。続けて次々と演奏した。この曲が始まりジョージさんが歌うと自然と拍手してしまったが、私だけではなく拍手している人がいた。とても、切なく良い曲である。

(コインランドリー ブルース)の時も同じく拍手したが、これも同じく拍手する人が多かった。この曲も好きな曲である。有名な曲が次々と演奏される。その後(青い瞳のステラ、1962年、夏・・・)、(歌舞伎)、(FENCEの向こうのアメリカ)だったと思う。曲の始まりでは、私だけではなく拍手する人が多かった。演奏が終わると、僕の曲でブルースをこういう感じで、といったらすぐ演奏を始めた(Money)だった。ジョージさんは良い顔で、チョーキング、ビブラートを極めてくれる。最高に良い顔でである。

曲が終わり、センキューと言って、ここでメンバー紹介をします、と言って名前を言っていた。皆若い感じで30代、いっていても40代という感じだった。最後にギタリストを紹介する時に、まだ、ハタチ代のという注釈を入れて紹介をした。会場では、オーォと言う驚いた声が聞こえた。

紹介が終わると(テネシー ワルツ)をブギウギ アレンジで演奏した。会場中、手拍子が鳴り響く。ジョージさんも時折、手拍子と、指を鳴らして良い顔で微笑んでいた。会場が一気に盛り上がる。

その後、(Forever Man)が演奏された。クラプトンばりに、ここでもチョーキング、ビブラートで押していく。チョーキング、ビブラート時に時折、目をつぶり弾きかっこよかった。

(HARBOUR FREEWAY)を演奏したが、この時も待っていましたとばかり拍手をした。この時も多くの人が拍手をしていた。落ち着いた曲では、両手を使って訴えかけるように手を広げたり、まあまあというように手を広げて、手を上下させるそぶり等を見せて唄っていた。かっこよかった。

演奏が終わると、今日はありがとうございました、と言ってステージを後にした。拍手がホール中に響き渡る。みんなの拍手が一定のリズムになった。アンコールを求める拍手だった。

何分かたった後に再びステージに皆戻って来た。ジョージさんが、こちらにはもうなかなかこれないけれど、アンコールをします、と言った。大きく拍手がホールに響き渡る。ドラマーがカウントを数える。曲が始まった。(雨に泣いてる)だった。この曲もアレンジが違い少しスピードに余裕があるものだった。ジョージさんのギターが鳴く。素晴しいギターサウンドだった。ギタリストがもう一人いるので余裕をもって弾ける。サポートギタリストも若いそうだが良い味を出して弾いている。チョーキング、ビブラートの時にまた目を閉じて弾いていた。流れる汗を歌いながら、腕で拭う。良い顔で歌い上げ、ギターを弾いた。柳ジョージここにあり、と言わんとする歌、演奏だった。

曲が終わると手を挙げ、オーディエンスの拍手に答える。センキュー、今日は本当にありがとうございました、とジョージさんがおっしゃった。その時、観客の女性の方が、ステージに近づき何かプレゼントを渡していた。ジョージさんは受け取り握手をした。良いなあ、と言う声が聞こえた。ステージを後にしようとしたときに違う女性がステージに近づき握手を求めて、ジョージさんと握手していた。握手し終わるとステージを後にした。

ホールの照明が点き終了のアナウンスが流れた。人々は席を立ちホールを後にした。私もいったんはホールの出入り口から出たが、どうしてもジョージさんのギターの色が気になったのですぐ出入り口に戻った。ステージに近づきギターを見ようと思ったが、もう片付けられたあとだった。その時に、ローディーさんがステージにこられたので、ジョージさんのギターは、USAですか、フェンダーUSAのストラトですか、と訊いた。そうです、と答えてくれた。ゴールドでしたが、シィアラインゴールドですか、ラメが入っているように見えましたが、と続けて訊いた。え、と聞こえなかったようだ。同じ質問をすると、あれは金箔を貼ったものです。と答えてくれた。USAに特注したのですか、と訊いた。いえ、日本のビルダー特注です、と答えてくれた。ありがとうございます、とお礼を言った。いいえ、と答えてくれた。

ホールから出ようと向きを帰ると係員の女性が立っていた。不審人物で、何かステージにあるものを触ろうとするのではないか心配されて立っていたのだと思う。頭を下げ、会釈してホールから出た。

なかなか有意義な時を過した。あの時、戻らずにギターの事を疑問を持ったまま帰らなくて良かったと思いバス乗り場に向かった。約20時40分だった。約1時間30分のステージだった。全18曲のセットリストだった。

バスに乗り、今回のバンドメンバーの年齢、演奏について考えた。今年はレイニーウッドとの活動もある。だから、若くてこれからの人とやろうとジョージさんは思ったのかもしれない。もちろん、ギャランティーの面もあると思うが。マイルスなどもそうだが、若い事によりまとまった演奏ではない日もあるだろう。だけど、とんでもなくよい演奏をする時があると思う。上手い、下手の話ではない。バンドの輪についての話だ。それを求めてジョージさんが考え、今回のバンドを組んだのかもしれないと思った。

私は、非常に疲れた。リハビリには、まだ少し早かったなあと思った。でも、念願のジョージさんのステージが観れて良かったと思った。今後なかなかジョージさんのステージを観ることができないと思う。最初で最後かもしれない。だから、貴重で有意義な時間を過せたことに感謝である。

2008/9 記載

ジョージさん、故人のご冥福をお祈りします。

ジョージさん、ありがとう...

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音楽、車(モータースポーツ)が人生である

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