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「Google Chrome 56」ベータ版が公開、HTTP接続で重要情報を扱うページに警告を表示

“Web Bluetooth”APIやCSSの“position: sticky”が新たにサポート

「Google Chrome」v56.0.2924.21
HTTP接続で重要情報を扱うページに警告を表示

 米Google Inc.は8日(現地時間)、Webブラウザー「Google Chrome」の最新ベータ版v56.0.2924.21を公開した。同日に公開された公式ブログ“Chromium Blog”によると、「Google Chrome 56」のベータ版ではHTTP接続でパスワードやクレジットカード情報を扱うページで“Not Secure(保護されていません)”という警告が表示されるようになるほか、APIやCSSのサポートがさらに拡充されているという。

 「Google Chrome」のアドレスバーの左端には、閲覧ページの安全性を示すセキュリティインジケーターが表示されている。HTTP接続の場合、これまでは安全でも危険でもないことを示す“!”アイコンが表示されていた。しかし、「Google Chrome 56」以降では、パスワードやクレジットカード情報を扱っている場合、明示的に“保護されていません”というラベルが表示されるようになる。

 これは同社が9月に発表したセキュリティ方針の一環で、今後もHTTPS接続で保護されていないサイトを“安全でない”サイトとして扱うことで、サーバー管理者にHTTPS接続の導入を促していく考えだ。

 そのほかにも、「Google Chrome 56」では新たに“Web Bluetooth”APIがサポートされる。このAPIを利用すれば“Bluetooth Low Energy(BLE)”に対応したBluetoothデバイスと「Google Chrome」を接続することが可能で、同社が推進している“Physical Web”のビーコンとの連携などへの活用が想定されているようだ。

 また、CSSで“position: sticky”がサポートされた。これはWebサイトのヘッダー・フッターなど、常に表示しておきたい要素に指定するためのプロパティで、画面をスクロールして画面外に表示されそうになると画面の上辺や下辺に留まる。こうしたUIは今までもJavaScriptで実現できたが、これからはCSSだけでシンプルに実装することができる。

ソフトウェア情報

「Google Chrome」Windows向けベータ版
【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
56.0.2924.21(16/12/08)

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