2010年 06月 27日
えらぼーとで遊ぼう2010年参院選:選挙区推薦候補者リスト
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雨も降っているし期日前投票も始まったので,投票して「さっぱり」して来ようと思ったのだが,はたと困った.誰に投票したらいいのだろう?というか,まだ自分の選挙区の候補者の名前も知らない.まして,それらの人たちがどのようなことを主張しているのか具体的な情報がほとんどない.安倍政権に止めを刺した2007年の歴史的な参院選挙では,「反戦な家づくり」さんが有志ブロガー87名の賛同を集めて最初に全候補者への公開アンケートという作業に着手された(今回選挙の分もすでに始まっている).わたしも後からその戦線に参加して3本の推薦候補者リストを独自にまとめた.今回の選挙は立ち見のつもりでいたが,自分の期日前投票の参考として漁ったものが一通りまとまったので公開することにした.日本で最大の政治党派は民主党でも小沢グループでもなく,『無党派』であることをもう一度確認しておこう.
2007年のときは,候補者情報を集めるのに大変苦労したものだが,後半からは毎日新聞が始めたボートマッチシステムが使えるようになり,ようやく情報を網羅的に押さえることができるようになった.ボートマッチというのはオランダ発祥の「候補者選択ツール」で,いくつかの質問に答えてゆくと自分の考えにもっとも近い政党ないし候補者が表示されるというシステムだ.(毎日新聞の調査は回答率95%という網羅的なものだが,リストそのものは公開されていない).このリストは毎日ボートマッチ(えらぼーと)が吐き出すデータから起こしたものだが,それがほぼ仕上がったときそれを最初に一瞥したわたしは直ちに,少なくとも滋賀と山梨では(自民党,無所属を含む)すべての候補者が「9条護憲」であることを発見し,感動した!
反面,「普天間移設」の列に並ぶ「辺野古」,「辺野古」,「辺野古」の行列にはなんともやり切れない思いを禁じえなかった.これを見ると,「本州人の沖縄に対するある種の差別意識」が根深く存在することは否定しようにも否定しようがない事実のように思われる.「本州人が沖縄に対ししてきたこと,現にしていること」という沖縄県民の怒りをなだめるすべは一つしかない,今度こそ「沖縄の真の本土並み返還」を日本国民が一丸となって勝ち取ることである.
見るがいい.このリストでは民主党以外の党派を含め78人の候補者が「普天間飛行場の国外移転」を求めている.(回答者251人中78人=31%.県外と答えた22人を加えれば全候補者の実に40%が普天間飛行場は沖縄から撤去するべきだと考え,それを国会議員候補としての自らの政治課題として公式に表明している.)永久租借地でさえ99年後には戻ってくる.沖縄上陸戦から65年はすでに十二分過ぎるほどに長く,沖縄が背負ってきた重荷はあまりにも,あまりにも過大である.沖縄は直ちに解放されなくてはならない.
2010年の参院選では民主党が護憲候補者を立てていない選挙区は青森,山形,埼玉,石川,福井,佐賀,大分,沖縄の8県にまで縮小した.2007年の参院選では,独自候補を立てず推薦にとどまる選挙区を算入しても民主党の護憲候補者不在選挙区は17県(青森,岩手,新潟,長野,岐阜,静岡,京都,大阪,奈良,和歌山,島根,広島,徳島,福岡,長崎,大分,宮崎)もあったことを思えば,様変わりと言ってもよい「大躍進」であり,民主連立政権樹立までの3年間で護憲勢力がどれだけ伸張したかを一目瞭然に見て取ることができる.
ちなみに9条改憲に反対と回答した候補者は127人で全体の51%を占める.もちろん反対・賛成のどちらの陣営にも各選挙区に無差別に候補を立てている党派があるので,この数字は必ずしも正確に民意を反映するものではないが,おおよその傾向を知ることはできる.民主党に限って言えば,選挙区公認候補者全61人中なんと46人=75%,全体の4分の3を占める圧倒的多数は護憲論者である.つまり,民主党は紛れもなく護憲政党である.
現民主党執行部を牛耳るグループの突出したパフォーマンス(議会制民主主義を破壊し一党独裁・改憲を目指した動き)は,実は党内では孤立した極少数ネオコン派(売国新自由主義者)による策謀に過ぎないことがここで分かる.ネオコン派議員を一人でも落とし,護憲派・国民派議員を一人でも多く獲得することによって,民主党をもう一度「国民の生活が第一」の党に戻さなくてはならない.この参院選挙にはまさに「2009無血市民革命」の成否が懸かっている!
わたしの選挙区(埼玉)がその数少ない護憲候補者不在区になってしまったのはかなり痛い.今回は「平和への結集ブログ」の太田さんのお勧めもあり,共産党候補に1票を投じることにした※.社民党の候補に入れてみることにしよう^^;わたしは選挙区情勢には疎いので,間違っているところもあるかもしれない.何か情報があればコメントなり何なりでお知らせ願いたい.
※「消費税」の項目で埼玉選挙区の社民党候補者は,他の社民党候補が例外なく「反対」と答えている中で,唯一「無回答」だったという点からもこの選択は正当化されるだろう.
赤字は民主党護憲候補者,緑字はそれ以外の党派.◎●○▲△は本リストの推薦候補.★☆のマークは与党議員180名の連判状「5・27普天間問題緊急声明」に名を連ねる現職有志議員たちである.本リストでは普天間の移設先を辺野古ないし沖縄県内としている候補は推薦しないが,その候補が民主党の護憲候補である場合には無印ながら赤色表示した.
5・27普天間問題緊急声明で名を上げた7人の侍(民主党参院改選議員)
群馬県 富岡ゆきお 東京都 小川俊夫 岐阜県 山下八州夫
大阪府 おだち源幸 奈良県 前川きよしげ 高知県 広田一
福岡県 大久保つとむ
※転載歓迎:筆者(馬場英治)に断りなき引用(全文引用を含む)を認めます.
掲載写真は民主党公式HPからお借りしました.
(続き)
2007年のときは,候補者情報を集めるのに大変苦労したものだが,後半からは毎日新聞が始めたボートマッチシステムが使えるようになり,ようやく情報を網羅的に押さえることができるようになった.ボートマッチというのはオランダ発祥の「候補者選択ツール」で,いくつかの質問に答えてゆくと自分の考えにもっとも近い政党ないし候補者が表示されるというシステムだ.(毎日新聞の調査は回答率95%という網羅的なものだが,リストそのものは公開されていない).このリストは毎日ボートマッチ(えらぼーと)が吐き出すデータから起こしたものだが,それがほぼ仕上がったときそれを最初に一瞥したわたしは直ちに,少なくとも滋賀と山梨では(自民党,無所属を含む)すべての候補者が「9条護憲」であることを発見し,感動した!
反面,「普天間移設」の列に並ぶ「辺野古」,「辺野古」,「辺野古」の行列にはなんともやり切れない思いを禁じえなかった.これを見ると,「本州人の沖縄に対するある種の差別意識」が根深く存在することは否定しようにも否定しようがない事実のように思われる.「本州人が沖縄に対ししてきたこと,現にしていること」という沖縄県民の怒りをなだめるすべは一つしかない,今度こそ「沖縄の真の本土並み返還」を日本国民が一丸となって勝ち取ることである.
見るがいい.このリストでは民主党以外の党派を含め78人の候補者が「普天間飛行場の国外移転」を求めている.(回答者251人中78人=31%.県外と答えた22人を加えれば全候補者の実に40%が普天間飛行場は沖縄から撤去するべきだと考え,それを国会議員候補としての自らの政治課題として公式に表明している.)永久租借地でさえ99年後には戻ってくる.沖縄上陸戦から65年はすでに十二分過ぎるほどに長く,沖縄が背負ってきた重荷はあまりにも,あまりにも過大である.沖縄は直ちに解放されなくてはならない.
2010年の参院選では民主党が護憲候補者を立てていない選挙区は青森,山形,埼玉,石川,福井,佐賀,大分,沖縄の8県にまで縮小した.2007年の参院選では,独自候補を立てず推薦にとどまる選挙区を算入しても民主党の護憲候補者不在選挙区は17県(青森,岩手,新潟,長野,岐阜,静岡,京都,大阪,奈良,和歌山,島根,広島,徳島,福岡,長崎,大分,宮崎)もあったことを思えば,様変わりと言ってもよい「大躍進」であり,民主連立政権樹立までの3年間で護憲勢力がどれだけ伸張したかを一目瞭然に見て取ることができる.
ちなみに9条改憲に反対と回答した候補者は127人で全体の51%を占める.もちろん反対・賛成のどちらの陣営にも各選挙区に無差別に候補を立てている党派があるので,この数字は必ずしも正確に民意を反映するものではないが,おおよその傾向を知ることはできる.民主党に限って言えば,選挙区公認候補者全61人中なんと46人=75%,全体の4分の3を占める圧倒的多数は護憲論者である.つまり,民主党は紛れもなく護憲政党である.
現民主党執行部を牛耳るグループの突出したパフォーマンス(議会制民主主義を破壊し一党独裁・改憲を目指した動き)は,実は党内では孤立した極少数ネオコン派(売国新自由主義者)による策謀に過ぎないことがここで分かる.ネオコン派議員を一人でも落とし,護憲派・国民派議員を一人でも多く獲得することによって,民主党をもう一度「国民の生活が第一」の党に戻さなくてはならない.この参院選挙にはまさに「2009無血市民革命」の成否が懸かっている!
わたしの選挙区(埼玉)がその数少ない護憲候補者不在区になってしまったのはかなり痛い.今回は「平和への結集ブログ」の太田さんのお勧めもあり,共産党候補に1票を投じることにした※.
※「消費税」の項目で埼玉選挙区の社民党候補者は,他の社民党候補が例外なく「反対」と答えている中で,唯一「無回答」だったという点からもこの選択は正当化されるだろう.
赤字は民主党護憲候補者,緑字はそれ以外の党派.◎●○▲△は本リストの推薦候補.★☆のマークは与党議員180名の連判状「5・27普天間問題緊急声明」に名を連ねる現職有志議員たちである.本リストでは普天間の移設先を辺野古ないし沖縄県内としている候補は推薦しないが,その候補が民主党の護憲候補である場合には無印ながら赤色表示した.
5・27普天間問題緊急声明で名を上げた7人の侍(民主党参院改選議員)
群馬県 富岡ゆきお 東京都 小川俊夫 岐阜県 山下八州夫
大阪府 おだち源幸 奈良県 前川きよしげ 高知県 広田一
福岡県 大久保つとむ
※転載歓迎:筆者(馬場英治)に断りなき引用(全文引用を含む)を認めます.
掲載写真は民主党公式HPからお借りしました.
(続き)
by exod-US
| 2010-06-27 06:54
| エクソダス2005始動宣言