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わが家に超「珍客」再来!
ひさしぶりに幼馴染の花見会
プチ自慢…WBC栗山監督と「人の用い方」
ワールドベースボールクラシック(WBC)は、なんと日本の優勝!
根っからの運動音痴で、野球はまるでできないが、試合の観戦は大好きなドラムスコ、
日本での予選からマイアミの決勝まで、ワクワクドキドキ、たっぷり楽しませてもらった。
そこでプチ自慢…
実は栗山監督は、私が編集した本の熱心な読者のおひとり。
先日も週刊文春で、「人の用い方」が栗山監督の愛読書であることが紹介されていた。
この本は、かつて りそな銀行の前身、埼玉銀行の専務をされていた井原隆一さんを著者に、
私が経営者向けにプロデュースした本で、いまも新訂版が出され驚異的なロングセラーとなっいる。
夜間中学しか出ていない井原氏が、都市銀行の専務に上り詰めること自体、稀有な例だが、
独学で学んだ中国古典の見識は、栗山監督の心に深く届いたそうで、
「人の用い方」の朗読テープを、車を運転しながら5年間聴き続けたという。
そして日ハム監督時代に、大谷翔平さんの二刀流を積極的にバックアップし、
今回の激戦でも、不調の村上をスタメンで使いつづけて、ついに目覚めさせ、
ここぞの場面で山川の代打起用、周東の代走起用など、的確な采配が光る。
決勝では、キューバ戦で14点と圧倒したアメリカの強烈打線相手に、
大胆にも若手投手4人を起用し、7人の投手リレーも凄い。
マスコミやスポーツ評論家は、ダルビッシュのリーダーシップだけを強調しているが、
栗山監督の「人の用い方」なくして、今回の優勝はなかったのではないだろうか?
井原先生とは「社長の帝王学」を書いていただいて以来、表記の本をはじめ4冊を出版、
永いお付き合いとなったが、大銀行のトップにも関わらず、優しく穏やかな性格で、
一度も怒られた記憶がない。残念ながら2009年に逝去されたが、もし健在でこの話を耳にいれたら、
「あら、そうですか」とニッコリされたことだろう。
栗山監督には、ほかの本も愛読いただいており、
中村天風先生の「成功シリーズ」の大フアンでもある。
読書好きの大谷翔平さんが大リーグに行くとき、
「ぜひ読みなさい」と、天風先生の本を持たせてくれたそうな。
中村天風先生も、ほぼ無名で忘れられた存在から掘り起こして、
「成功の実現」という本にまとめて世の経営者に紹介したら爆発的なヒット、
ほかの出版社から関連本が100冊近く出されるブームとなった。
大谷翔平さんが、天風さんをどれほど読み込んでいただいているかはわからないが、
WBCでの大活躍を見るたびに、(おそらく天風先生の効果もあるはず‥)と勝手に思っている。
栗山監督、世界一おめでとうございます。そしてご愛読ありがとうございます。
10歳の孫手づくりのカップケーキとチーズケーキ
あらためて天風先生の教えに感謝
今回の肺がん手術入院で、つくずく思ったことは、
中村天風先生の教えの凄さ。
「一回しかない人生をいかに幸せに楽しく送るか」
「積極思想」、「ポジティブな生き方」を、実践論として説かれた天風先生。
20代も終わる頃、「天風哲学」に接し、「ほんとうにそうだ!」と感動、
以来40年以上にわたって実践してきたつもりですが…
確実に、その後のご気楽人生のベースとなって、
7年前に、前立腺癌を告げられたとき、
「あら、そうですか」と、まるで平常心。
後日、放射線治療中に同病のお仲間と雑談していると、
「目の前が真っ暗になった」「ショックで何日も眠れなかった」等
癌宣告されて、みなさん大変な思いをされたようで…
改めて天風哲学の凄さを実感した記憶があります。
今回も、肺がんと喉頭がんの2つの癌を告げられて、
「やはり、そうですか」と、われながら驚くほどの平常心。
喉頭癌の名医松浦先生、あまりに平気な顔を見て、
「声帯にできている癌は初期だが食道にまでいっている可能性もある」
「2~3か所怪しいところがあるから精密に診てみないと」と。
さすがに、CTやMRI検査の結果が出るまで、
「食道に転移していたら、旨い物がくえなくなるのかなあ?」
などと、ちょっとはQuority of Lifeの低下を憂いましたが…
「まあ、いま心配してもしょうがない。 天風先生は取り越し苦労厳禁だから」
「声が出なくなっても、これまでさんざん喋り倒してきたから、まあいいか」
ジタバタしてもしょうがない、
今のうちに美味いもの食っておくか!
とすぐさま切り替え!
そして検査結果は、どちらの癌も「ステージ1」、
治療後は、声も出るし、飯も食える。
ドラム叩きやワンコとの散歩もいつも通り。
70年以上、健康運動にも感心なく適当に過ごしてきたのだから、
ここらで全身リフォームの絶好の機会。
さらにラッキーなことも。
がん研究センターでの現在の肺がん手術待ち時間は、なんと「7週間」。
ところが、2つの癌があるおかげで、
転移しやすい肺がんを優先するにしても、喉頭癌治療が遅くなるのはまずいと、
肺がん手術の待機日程が、なんと5週間短縮。
手術は、最新の「完全胸腔鏡手術」で無事成功。
「不幸中の幸い」といいますが、
天風哲学を実践していると、
「おまけの幸い」にも恵まれてくるようです。
なお天風哲学については、このブログで何度もご紹介していますが
もし興味を持たれた方は、
過去の天風哲学の紹介記事について次の「追記」をご参照ください。