ストロベリーナイト 最終回 胸苦しいほどに素敵なドラマでした
竹内結子主演のストロベリーナイトも夕べが最終回でした。これはなんとも言いがたし~見ていて胸が締め付けられるような結末でございましたね。
おばさんの妄想は見事に木っ端微塵でございましたが、ミステリーの妄想がこんな風に裏切られるのは実に楽しい、いや、今回の場合は「楽しい」という言葉は適切ではないけれど、そうですね~いたく感動してしまいました。
なんとあの左手首は、高岡、否、内藤和敏本人のものだったのだそうです。
戸部を殺した経緯はおばさんの妄想で大体合ってたんですが、感電死させた戸部の胴体を切り離した後、内藤は、それを自分に見せかけるため、「傷」のある左手首を自分で切り落としたのだそうです! もうあのシーンはさすがに正視できなかった~。
そしてそれを戸部の血液に長時間漬け込むため、コンビニ袋に入れて車の下に放置したのだとか。
傷口から入り込んだ血液によって、DNAが一部変化してしまうとは驚きでした。これを指先を調べれば確認できるといとも簡単に言ってのけた國奥先生恐るべし。
そうまでして、寝たきりになった息子の治療費を捻出したい父性、親代わりとなって育てていくうちに、いつのまにかこちらも本当の息子のように愛してきた三島耕介にも、まとまった金を残してやりたいと思う親心。
左手首を切断した上にそれを持って移動するという過激な運動は、内藤の命を奪うのに十分な衝撃だったようです。最初に姫川が覗いたブルーテントのホームレスが、内藤自身だったのですね。
それに気づいた姫川が耕介の手をとり駆けつけた時には、既に内藤は息絶えた後~見ているこちらまで息苦しくなったほどでした。なんともやりきれない結末でした。
親子~良くも悪くも深い関係
あれだけ冷静で、仕事においては「完璧」である日下でさえ、自分の息子は思い通りに動かせません。仕事にばかりかまけていてさっぱり家庭を顧みないようだけど、確かにここにも「不器用な父性」が存在しているのです。
そして、姫川も、そんな父の愛を間近に感じたことがあったそうです。
13年前に強姦されて、犯人を殺したいと強い憎しみに苛まれていた時、父親が台所で包丁を握り、俺が殺してやる!と何度も何度もその包丁を握り締めていたところを見た姫川は、父の苦しみを目の当たりにし、自分の恨みが少しだけ癒された気がしたそうです。
その上今回は、その父から、母の心情も聞かされました。
お母さんは決して泣かなかった。泣いたりしたら、懸命に立ち直ろうとしているおまえに失礼だって言ってな。
娘の気持ちとは少々ベクトルがズレていたとしても、ここにも厳然として存在していた母性~母の愛。
「情緒過多な姫川」
は、確かにちょいと危なっかしいけれど、優秀な部下(腰巾着じゃあらへんて)や、至極冷静で包容力もある同僚や上司に恵まれた姫川は、本当に幸せ者ですね。彼女の心の傷も、いつかきっと癒される~見るのが苦しかったけれどそう確信できた最終回でもありました。
ストロベリーナイトは映画化が決まったそうですが、あのいやらしいガンテツが、ノリに近づいていたのはその布石というところなのでしょうか。
ま、おばさんは映画館には行かない人なので、自宅で見られる日が来るのを楽しみに待ちたいと思います。
あ~、日下の言うとおり、姫川に付き合うのは確かにかなりしんどかったけど、なかなか素敵なドラマでした。最初から最後までタップリ堪能させていただきました。
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No title
2度目の書き込みです
ストロベリーナイトの終わりたかが続編あるかなと思っていたら映画化!
このドマラは面白いんだけど後味が残っちゃって欝になってしまうのです
4月期のドラマは結構観るのが多くて嬉しいです、1話目だけ観てリタイアってのがどのくらい出てくるかですけれども
アメリカのドラマも観るのが増えて嬉しいこのごろです