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官僚たちの夏~最終回 あらすじと感想
現実には「政権交代」が起きたこの夏、昭和30年代を舞台にした、この官僚たちの夏、もとうとう終わってしまいました。政治とは行政とはどうあるべきなのか?国内産業を保護・育成し、外国産業と競争できる力をつけるために東奔西走した官僚たちの姿をたっぷり見せていただきました。 この作品がたとえフィクションではあっても、「彼ら」のような官僚は実際に存在したのだろうし、今もきっと存在するのだと思います。が、あまりに...
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官僚たちの夏~誠意ある仕事
夕べのドラマは、昭和30年代の話というより、現代に生きるワタシ達へのメッセージがふんだんに盛り込まれていたような気がします。 「日本は豊かになったけれど、矛盾や不平等も多くなった」 「弱者を切り捨てるのではなく、一緒に豊に暮らせる国造りを目指したい」 これは、風越が通産省の事務次官に就任した時の挨拶です。役人達の中には、「そんなものは理想論に過ぎない。国際競争の中で、強いもののみが生き残るのは当然の...
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官僚たちの夏~第8話 あらすじと感想
池内総理(北大路欣也)ら「国際派」との政争に敗れた「通商派」の風越(佐藤浩市)は、次期次官の内定まで取り消され、特許庁長官に任命されました。いわゆる左遷というヤツです。 同期で特許庁長官だった玉木(船越英一郎)がその代わりに通産省の事務次官に就任。これで通産省は「国際派」の天下となります。 「次官になれなければ、官僚になった意味がない」 そういう牧のコトバに反発を覚えながらも、「王国」ぶりをこうも...
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官僚たちの夏~政治家の役割って?
「政治って、政治家って、一体何のために存在してるのかしら?(@_@;)」 この官僚たちの夏を見ていると、そんな疑問すら湧いてきてしまいます。 トップ(総理大臣)を目指すことし考えない政治家、その願いが叶わないと知ると、今度はどうやってトップに追従するかしか考えません。頭の中は常に選挙のことでイッパイで、地元の有権者は大事にするけれど国政のことにはサッパリ目が行かない(-_-;)。 ビジョンがないくせに、官僚...
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官僚たちの夏~是々非々
昭和36年、通産省ではいくつかの法案が持ち上がっていました。 風越慎吾をリーダーとする産業派の「国内産業保護法案」、そして、石油開発基金に関する法案と公害三法案~これは国際通称派を自称する玉木博文たちが掲げているものです。 最初風越たちは、国際貿易の自由化から国内産業を保護するのが最優先されるべきだと考えていました。新しい石油開発よりも、石炭産業の衰退で困窮する企業を救うのが先だろう、そう言って譲...
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官僚たちの夏~官僚 vs 政治家
官僚 vs 政治家~今も昔も変わらないこの構図。でもこのドラマと現代とではだいぶ様相が変わっているようでございます(*^_^*)。 今、「官僚」に対するワタシ達一般国民のイメージといえば、 「天下り」 「自分たちに都合のイイ法案を作る」 「お役所仕事」 だと思うのですが(笑)、昭和30年代、戦後間もないこの頃はもっともっとアツイ官僚がいたようなのです。 「日本を守るために、日本国民を守るために!」 ...