ストロベリーナイト #10(ソウルケイジ#2)左手首を遺棄した意味
竹内結子主演のストロベリーナイトの第10話は「ソウルケイジ#2」。
さすがに2話目に入った今回は大分謎が解けてきた感じでした。
姫川が最後に断言した「高岡がこのヤマの犯人です!」という結論にはおばさんも大賛成
。
予断いっぱい、妄想いっぱい~ではありまするが、そこはそれ~本職の刑事じゃないのでお許し頂くとして
、以下、その結論に辿りついた経緯を、今回のエピソードで収集した情報も踏まえながら整理してみたいと思います。お時間のある方はどうぞおつき合いくださいますように
。
タイトルでも言及したとおり、事件を解く鍵は、「手の甲にひどい傷のある左手首」が遺棄されていたこと、それ自体だったのです。
~これは「第2の会議室」で湯田が言ったセリフがヒントになりました
。なぜ犯人は左手首を残したのでしょう?
~
高岡が息子のようにかわいがっていた三島耕介が、その「手の傷」から、この手首は高岡のものに間違いないと証言したことから、誰も、この左手首が高岡のものであることを疑いませんでした
。
その上、現場に残された血液のDNAは、この手首のそれと一致し、致死量と思われる大量の血液が残されていたところから、手首の持ち主である高岡は死んだと結論付けられてしまいます。
でも、ではなぜ犯人はこの、容易にその持ち主が特定できる「左手首」だけを遺棄する必要があったのか? 顔(頭部)ではなく。
それは、高岡が殺されたと皆に信じ込ませるため、つまり、死んだのは高岡ではないということを隠すため、さらに言うなら、
高岡が殺した男を高岡に見せかけるため
のトリックだったのではないでしょうか? 殺された男とは、勿論、池田鉄洋演じる戸部真樹夫です。
今回、頭部のない胴体だけが発見されたのを見た姫川が、高岡こそが真犯人だと叫んだのはそのためだと思われます。
どうやら田嶋組初代組長の息子であるこの戸部こそが、保険金詐欺の黒幕だったようなのです。
中林建設から木下興業の保険金担当として出向してきた戸部は、保険外交員を脅しては、書類を改ざんさせていたそうです。
そして高岡(石黒賢一)は、この戸部の口利きで中林建設に入社したらしいです。「高岡は俺がいないと生きていけない」戸部はそう語っていたのだとか。
また、この高岡ですが、今回ようやくその正体が分かりました。自らの死亡保険金の受け取り人に内藤君江という女性を指定していたことから、君江の近辺を当たったところ、君江には「和敏」という弟がいたことが判明します。
その和敏は13年前に交通事故を起こし、その事故で妻は死亡、息子は全身麻痺で、現在も寝たきり状態です。
その後和敏は「中林建設の建築中のビル工事現場」で「首を吊って」死亡しました。その際、君江は、保険金の3000万円を受けとり、甥の治療費にあててきたようです。
本物の高岡賢一が自殺したと思われるのも13年前だったことから、和敏が、高岡の遺体を自分に見せかけて処理したということは容易に推測できます。日下が指摘した君江による死亡確認も、全てを知った上での偽証だったのではないかと思われます。何もかも、植物人間と化した息子や甥を思っての偽装工作だったのではないでしょうか?
一方、本物の高岡の実家の土地の地上げに際し、その家族に嫌がらせをしていたのは戸部だったのですが、この男も、高岡に死なれては困る理由がありました。
高岡の家の相続者は賢一一人であり、もし賢一が死亡してしまえば、その土地は国に没収され競売にかけられてしまうからです。賢一はこれを承知の上で自殺したようなのです。
こうして、息子の治療費のため保険金がほしい(身代わりの死体が必要な)和敏と、高岡の死体を始末したい戸部の利害が一致したというわけです。
子どものために死ぬよりも、生きて子どもを見守りたい
石倉のセリフがここで生きてくるとはね~ストロベリーナイトおそるべし!
最初はこうして協力し合ったふたりでしたが、戸部の相次ぐ保険金詐欺~殺人ですヨね~を和敏が腹に据えかねていたところ、和敏と現場作業員の会話から、自分の父親の死の真相を知った耕介が、和敏の境遇を知り、和敏に協力を申し出た~というのが大方の流れなのではないでしょうか?
同じ様に自殺を強要された美智子の父、そしておそらくは自分自身も戸部に襲われた美智子のためにも、耕介は戸部殺しに協力をしたのでしょう。それに、息子の雄太の入院費が底をついてきたらしいのも、(あらたな保険金を得るために)犯行を後押ししたのかもしれませんね。
耕介が、自分ののこぎりに付いた血を拭っていたのは、左手首に和敏のと同じ傷をつけた時に使ったのではないかしら? もちろん、少し古い傷に見せかけるためになにか細工はしたのでしょうけど
。
初動捜査の段階で、耕介の証言と血液型およびDNAの一致だけで遺体の主を特定してしまったというところに大きな問題があるような気がしますね~橋爪警視
。
でも、ドラマとしてはなかなかだと思いますよ~とすっかりその気になってるけど
、もしまったく違ってたらゴメンナサイです~
。
日下の「器の大きさ」もじんわり見えて
、日下ファンのおばさんとしては大満足でしたし
、ガンテツは昔からずっと嫌な奴だったことがハッキリして
、ますます嫌いになりました
。
せっかくイケテツ(池田鉄洋)も登場したので(それに生瀬もいることだし)
全てまるっとお見通しだ!
と始めたかったのですが、虚言癖のあるおばさんでもさすがにそこまでは言いにくかったです
。
ストロベリーナイトは来週の最終回を見るのが今から待ち遠しいですね~。
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