絶対零度~未然犯罪潜入捜査~ (第4話・2018/7/30) 感想

フジテレビ系・月9『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(公式)
第4話『殺人は銀行強盗と共に』の感想。
システムが危険人物に認定した銀行員の佐伯(小野了)は、さえない中年男性でとても殺人を犯すとは思えない。小田切(本田翼)が行員として潜入した佐伯の勤務先で強盗事件が発生。通報を受けて警察に取り囲まれた3人組の強盗犯は、小田切らを人質にして行内に立てこもる。その様子を監視していた井沢(沢村一樹)は、佐伯や強盗犯の言動に違和感を抱く。やがて、強盗犯の1人が佐伯の出入りするバーの常連だと分かる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
脚本:浜田秀哉(過去作/絶対零度1,2) 第1,2話
:小山正太(過去作/3人のパパ) 第3話
:井上聖司(過去作/せいせいするほど、愛してる) 第4話
演出:佐藤祐市(過去作/櫻子さんの足下には死体が埋まっている) 第1,2話
城宝秀則(過去作/マルモのおきて) 第3話
光野道夫(過去作/BOSS1,2) 第4話
音楽:横山克(過去作/スペシャリスト、わろてんか)
主題歌:もし君を許せたら/家入レオ
今回の脚本家と演出家は、ちゃんと過去の3話分を見たの?
恐れていたことが、ついに怒ってしまった。まるで、これまでの 3話分を見ていなかったの? と言いたくなるような脚本家と演出家に交代したために、これまでモヤモヤしていた本作の悪い部分が、かなり露呈してしまった。
「ミハン」の存在意義が、一気に薄まっちゃった…
一番おかしかったのは、今回も犯罪を未然に防ぐシステム「ミハン」の、本作に於ける存在意義の薄さ。昭和の刑事ドラマなら、刑事と信用と金で繋がっている民間人の「情報屋」が「タレコミ」と言う形で、街の怪しい人物の情報を提供して…ドラマが進んだのを…
今は「情報屋」の利用が禁止されたため、その代替えに「ミハン」を仕立てたようなモノ。だから、決して新しくも何ともない。だからこそ、平成の刑事ドラマならば、きちんと劇中で活かすべきなのに、第4話はその存在意義を潰したと言わざるを得ない。
例えば、「ミハン」が銀行員の佐伯(小野了)を危険人物に認定した時点で、未来の犯罪がどう言う案件で、被害者は誰で、事件関係者も誰なのかをはじき出している可能性があるのだから…
その「ミハン」の責任者である東堂(伊藤淳史)と、恐らくアクセス出来るであろう南(柄本時生)は、全てお見通しのはず。もし、南がアクセス出来なくても、東堂は、対象者の佐伯と田村(平田満)の関係なんて、事前に分かっているのが当然だから、井沢たちに伝えないのが不自然。こう言う積み重ねで、まず「ミハン」の存在理由が薄まった。
井沢が現場に出ないから、南の存在意義も薄まっちゃった…
それに、これまでは、南1人がコンピューターをいじる役目だったのに、藤堂が情報を持って来ちゃダメ。これで、南の存在理由も薄まった。一番困ったのは、主人公の井沢(沢村一樹)が事件現場に出て行かずに、多くの場面で南の横で指示を出していたこと。
全員が他人に気付かれずに無線で情報共有出来ることは、第1話から描かれているのだから、『太陽にほえろ!』のボスじゃあるまいし、無線で指示するだけでも、現場に出ないと。これでまた、南の役目が薄まった。
あとがき
とにかく、話がご都合主義だとか以前の問題として、「ミハン」の存在意義をもっと描くことと、井沢を現場に出すこと。この2つをやらないと藤堂がいる意味もなくなります。
まずは、脚本家と演出家の6人が集まって、内容を統一させる会議をやった方が良いです。このまま、井沢が危険人物にはじき出されたことだけで、視聴者を引き付けておくのは厳しいのでは?
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