強み
日本は何でダメか、というのはさまざまな分析を見る。しかし待て、日本は何がすごいかということをもっと掘ってもいいのではないか。というのは希望を持ちたいからということではなくて、もし自分が他の国に生まれたら、大して条件も良くなさそうなのに、しかも不況だけど経済力をまだ保持している国には一体何があるのかということを気にするはずだから。勤勉とかものつくりとか、まだ漠なことしかわからなくてもやもやしている。
強みで精一杯勝負するというわけにはいかないのだろうか。キャッチアップしかできません、というなら、猛烈にキャッチアップすればよいのではないか。Googleだけじゃない、世界のベストプラクティスを死ぬ気で集めまくって、徹底的にスピード重視で世界一キャッチアップとか、無理なのかな。
日本に関しては、ときにガラパゴスと言われる徹底した「内輪ノリ」がヒントじゃないかなあと思う。この内輪ノリに指向性が与えられると、いくらでも過剰に突っ走る。この指向性の調節と、あと過剰に突っ走ったときに偶然ながらも生まれる可能性、これの拾い上げがポイントであるように思う。日本なりのこういうマネジメントとか、なんとかならないものか。
ビジョンを掲げて目的思考で、ここが独立して動いていくというやり方というのも当然あるけれど、あれだって結局は偶然性(すごいビジョナリーがまれに出てくること)に賭けているところがあるわけで、どうせある程度確率的な成功なら、集団のノリで偏執的に突き進んでいく方式の賭け方というのもありそうだが・・・