2013年8月31日
多摩都市モノレール。
北は狭山丘陵の麓「上北沢」、南は多摩丘陵の山中にある「多摩センター」を結ぶ
空中の線路を行く交通機関です。ちなみに第3セクター。
2000年1月に同区間が開通し、将来は箱根ヶ崎、町田までコンクリの線路を伸ば
し、今まで八王子まで遠回りしなければいけなかった立川-町田間をほぼ直線距
離で結び、時間的距離をかなり短縮することが可能になる路線です。
建設中は、予算が足りず大赤字を出してしまい、一時期は”負の遺産”とまで言わ
れましたが、営業を開始すると次第に利用客が増え、今では黒字を出し、まさかの
ドル箱路線(ドル箱は言い過ぎだなあ。)東京の私鉄の仲間入りとなりつつあります。
さて、そんな多摩都市モノレール。モノレールと言えば大抵、その下には”道路”が
あるもの。ってことは、自転車でモノレールの路線トレースできるんじゃね?
ってことで、やってきました。
現在時刻:15:01
多摩センターの終点に到着。
今日は防災訓練があったらしく、ちょうどこの時間にサイレンが一発鳴りました。
うーん、いいスタートだ!
多摩センター 駅
多摩センター。『多摩中央』とは書かずに”センター”と英語を交えているところ
がとてもオシャレな、多摩丘陵の中心街です。
ここは、仕事を選ばないで有名なキティちゃんがいる「サンリオ」のレジャー
施設「ピューロランド」があったり、『平成たぬき合戦ぽんぽこ』の舞台となった
多摩ニュータウンがそばにあったりと、多摩地区一、有名な場所だったりします。
最近ではアニメ『とある科学の超電磁砲S』の学園都市のモデルになっており
この駅の周りには、御坂御琴とその仲間たちが仲良く走り回ったり、笑ったり、
時には泣いたりした場所が沢山在ります。
とまあ、この辺は色々なドラマのロケ地にもなっており、非常にオシャレな場所
です。正直、東京に住んでいるなら一度来て見る価値あり。”ジュク”や”ヤシブ”
”ブクロ”には無い『自然と調和』した”都市”がここにはあります。
さて、自転車を北へ向け、走っていくと早速上り。
台風15号が熱帯低気圧になったらしいけれど、暑く湿った空気を海から運んで
くるのは、結局のところ台風だろうがなんだろうが全く変わらず、とても今日は
暑いです。もうじき9月。残暑なんてレベルじゃねーぞと。滝のような汗をかきな
がら、多摩丘陵独特の、南北の急勾配の坂を上っていくと・・・
松が谷 駅
近っ!
坂を登ったら、もう隣の駅が見えました。
上の写真からも分かるように、上ったらすぐに下りが始まります。
このように、多摩丘陵の地形は非常に起伏が激しく(ツンデレ)鉄道には向いて
いない地形なのです。通すとしても、長いトンネルを通さなければないのでは
ないかと思います。しかも駅間がかなり長くなる・・・。
松が谷駅を過ぎ、結構急な勾配の下り坂を下っていくと、大栗川を渡ります。
大栗川は、八王子の鑓水を起点とし、一部を暗渠とし、多摩警察署の下辺り
から地上に出て、多摩丘陵をゆったりと流れた後、多摩川に注ぐ川です。
しかし、このように河床はコンクリートで固められており、人の手がまんべん
無く行き届いてしまっている川です。タヌキなんて決して出なさそうな川ですねえ。
この川は『耳をすませば』に登場しました。
大栗川を渡るとすぐそこには・・・
大塚・帝京大学駅
多摩丘陵にある3つの大学のうちのひとつ「帝京大学」の最寄り駅です。
この駅が出来るまではきっと、シャトルバスが頻繁に出ていたんだろうなあ
と言う立地条件の場所に立っている大学です。
この駅の多摩センター側で、野猿街道と交差します。
野猿街道を越え、大塚・帝京大学駅を越えると、すぐにまた上り坂。
今さっき下ってきた分をまた上るようなこの感覚は得も言えません。
上っていると、途中に駅がありました。
中央大学・明星大学駅
駅の西には中央大学、東には明星大学があるという、とんでもなくインテリな
施設に囲まれたこの駅。駅名にも現れている通り、まさしく学生の為に作られ
たような駅です。
この駅、坂の途中に作られたせいで構内に入る前に勾配がついちゃっている。
モノレールのATOを作った会社を泣かせたに違いない。
この辺は、大学通りと言うこともあり、アパートやマンションが立ち並ぶ住宅地
です。丘陵と言うイメージよりかは、本当に普通の住宅街でした。
ところで、駅名なんですけれど、どっちの名前が先頭に来るか
で揉めたんではと勝手に予想。
どっちが多くの金を東京都に貢いだのかな~~~(ニヤニヤ
駅の下を通過し、中央大学の校門を過ぎていくとそこにはなんと・・・
と、トンネルだとっ・・・!
多摩丘陵トンネル
なんともダイレクトな名前。
多摩丘陵を越えるために作られたかのような、そんな名前がつけられたトン
ネルです。
空中を行くはずのモノレールがなんと、山肌にぶつかって穴をくり貫いていく
なんて。とんでもないな多摩丘陵。
車道のトンネル内部は、真っ白なコンクリートが真新しい感じでとても清潔感
があります。が、洞内には落書きがちらほら・・・。
多摩丘陵トンネルを抜けると、すぐにまた下り坂です。
しかも今度は、今までより急。
自転車のブレーキがキーキーと言う金切り声から、ジャージャーというなんと
もザラザラした音に変わり始め、パッドをものすごい速度で削っていきます。
パッドの残り少ないんだから勘弁してくれよ・・・
そんなことを思っていると、おや?ここは・・・。
TAMA ZOOきたー!
多摩動物公園駅
都民なら誰しも行ったことがあるかも知れない動物園『多摩動物公園』。
私は、小学校の遠足で行きました。
中には、サファリパーク並みのど迫力、餌のニワトリの肉を引っさげたバス
で行く「ライオン園」や、照明を暗くして夜行性の動物が動いている所を昼間
に見れるようにした「コアラ園」があったりしました。いやあ、懐かしいなあ。
高い柱。
勾配が激しい多摩丘陵をなるべく平らに進みたい。ならば地表に線路を引く
訳には行かない。ならば、空中に引いてしまえば良いという発想が実現した
結果、勾配の差を埋めるためにこんな5階建てビル程の高さの建造物が
山中に沢山建っちゃいました。
そりゃあ赤字にもなりますよねえ・・・。
近くで見ると、このど迫力。
ただのコンクリートの塊ですがここまででかいともう何と言うか、圧迫感を感じ
ます。
権力。越えていいよと言う許可を東京都が多摩丘陵から力ずくでぶんだくった。
そんな感じがします。
多摩動物公園をから先も下り坂です。
勾配は若干緩くなってはいるものの、ペダルを漕がなくても普通に進んで行き
ます。この区間は、京王多摩動物公園線と併走しており、高幡不動駅までしば
らく一緒です。
程久保駅
程久保駅。
この駅を越え、川崎街道との交差点とぶつかった所で多摩丘陵の下り坂は
終わりを迎えます。
高幡不動駅
お不動様がいらっしゃる『高幡』。だから高幡不動。
不動だったのは大仏様だけでなく、駅も道もだったようで、モノレールに沿って
走っている都道503号は京王本線の駅の中でも大きい部類に入る高幡不動駅
の下を潜って行きます。
高幡不動を越えると、2本目の川「浅川」を渡ります。
架かっている橋は「新井橋」です。
橋の真ん中は、モノレールの高架のために空いているため、2車線それぞれ
独立した橋になっております。
所で、この新井橋の真ん中辺りにある変なオブジェって何なんでしょう?
H鋼をぐにゃぐにゃしたような変なオブジェ。
名前とか説明とかそういうのも見つけられず謎のまま・・・。
謎のオブジェが気になる新井橋を後にして、ゆったりとした左カーブを抜け
ると、都道20号「日野バイパス」と交差した所で、丘陵部が終わってから一
つ目の駅が現れます。
万願寺駅
モノレールは、この駅からしばらく、多摩川に沿って西に進んでいきます。
名前も分からない花が沿線の通りに咲いていました。
ひたすら真っ直ぐ進み、中央道の高架を立体交差で越えます。
甲州街道駅
国道20号とぶつかる所に「甲州街道駅」があります。
うーん、ダイレクトな名前だ。
国道20号こと「甲州街道」との交差点を越えて、しばらく進むと、む?
何じゃこりゃ?
急カーブきたー!
直角だ!すげえ!
大胆な線形。
川に対して直角に伸びている立飛橋を渡るために、ここでぐいっとほぼ90°
曲がっていきます。
この直角カーブの途中、モノレールのレールを支える柱の種類が変わります。
橋を渡った先の柱と、この柱(右手の方)ちょこっと違うので要注目です。
直角カーブの交差点を右折すると3本目の川「多摩川」を渡る橋「立飛橋」に
差し掛かります。
立飛橋
多摩都市モノレールが渡る川の中で、一番大きな川がこの多摩川。
橋もすごく立派で片側2車線道が敷かれています。
多摩川を渡るモノレール。
立飛橋を渡ると、多摩地区では最大の商業都市「立川市」に入ります。
立飛橋からの眺め。
空気が澄んでいる日には、富士山を眺めることが出来ます。
今日は、残念ながら、雲が多いせいで見ることが出来ませんでした。
柴崎体育館前 駅
立飛橋を渡り、新奥多摩街道を渡ると、柴崎体育館前駅が見えてきます。
駅名の通り、この駅の傍には立川市営の柴崎体育館があります。
柴崎体育館から先が上り坂になっているので、坂の下である立飛橋側の橋
脚がさりげなく5階建て位の高さに・・・。
柴崎体育館の上り坂をかけ上がると、立川駅の南側市街地に出ます。
この辺りは、商業ビルや銀行、スーパーマーケットが多く立ち並んでおり、商業
都市の雰囲気を味わうことが出来ます。
立川南 駅
立川南駅に到着。
ここで、立川駅の南口に出ます。
沿線道路は、立川駅にぶつかるここで途切れます。
それでは一旦ここでまとめ。
南側は、丘陵部分が半分を占めているため上り下りが激しく、またカーブも多い
線形でした。
沿線に大学がある為、丘陵と言っても山の中を行くと言う感じではなく、住宅街
を進んでいくような雰囲気がありました。
多摩丘陵トンネルを抜けると、突然山の中に出ます。
辺りは木々や畑に囲まれている、まるで山間部のような景色。勾配も結構きつく、
まるで山の中を走っているような感じを受けます。
丘陵部分をすぎると、高幡不動につきます。観光名所であるお不動様がいらっ
しゃるせいか、非常に賑やかな町並みで、左手には度々、高幡不動尊の五重塔が
見えていました。
高幡不動から先は平地が続き、線形もほとんど直線です。
甲州街道付近で、直角に折れるカーブがある以外は、本当に直線です。
立飛橋を渡ると、モノレールは立川市の商業街の中を抜けていきます。
賑やかな商業街を抜けると、立川駅の南口に当たり、ここで南側の沿線道路は
終点となります。
南側はこんな感じでした。
【北側編】につづく。
多摩都市モノレール。
北は狭山丘陵の麓「上北沢」、南は多摩丘陵の山中にある「多摩センター」を結ぶ
空中の線路を行く交通機関です。ちなみに第3セクター。
2000年1月に同区間が開通し、将来は箱根ヶ崎、町田までコンクリの線路を伸ば
し、今まで八王子まで遠回りしなければいけなかった立川-町田間をほぼ直線距
離で結び、時間的距離をかなり短縮することが可能になる路線です。
建設中は、予算が足りず大赤字を出してしまい、一時期は”負の遺産”とまで言わ
れましたが、営業を開始すると次第に利用客が増え、今では黒字を出し、
ドル箱路線
さて、そんな多摩都市モノレール。モノレールと言えば大抵、その下には”道路”が
あるもの。ってことは、自転車でモノレールの路線トレースできるんじゃね?
ってことで、やってきました。
現在時刻:15:01
多摩センターの終点に到着。
今日は防災訓練があったらしく、ちょうどこの時間にサイレンが一発鳴りました。
うーん、いいスタートだ!
多摩センター 駅
多摩センター。『多摩中央』とは書かずに”センター”と英語を交えているところ
がとてもオシャレな、多摩丘陵の中心街です。
ここは、仕事を選ばないで有名なキティちゃんがいる「サンリオ」のレジャー
施設「ピューロランド」があったり、『平成たぬき合戦ぽんぽこ』の舞台となった
多摩ニュータウンがそばにあったりと、多摩地区一、有名な場所だったりします。
最近ではアニメ『とある科学の超電磁砲S』の学園都市のモデルになっており
この駅の周りには、御坂御琴とその仲間たちが仲良く走り回ったり、笑ったり、
時には泣いたりした場所が沢山在ります。
とまあ、この辺は色々なドラマのロケ地にもなっており、非常にオシャレな場所
です。正直、東京に住んでいるなら一度来て見る価値あり。”ジュク”や”ヤシブ”
”ブクロ”には無い『自然と調和』した”都市”がここにはあります。
さて、自転車を北へ向け、走っていくと早速上り。
台風15号が熱帯低気圧になったらしいけれど、暑く湿った空気を海から運んで
くるのは、結局のところ台風だろうがなんだろうが全く変わらず、とても今日は
暑いです。もうじき9月。残暑なんてレベルじゃねーぞと。滝のような汗をかきな
がら、多摩丘陵独特の、南北の急勾配の坂を上っていくと・・・
松が谷 駅
近っ!
坂を登ったら、もう隣の駅が見えました。
上の写真からも分かるように、上ったらすぐに下りが始まります。
このように、多摩丘陵の地形は非常に起伏が激しく(ツンデレ)鉄道には向いて
いない地形なのです。通すとしても、長いトンネルを通さなければないのでは
ないかと思います。しかも駅間がかなり長くなる・・・。
松が谷駅を過ぎ、結構急な勾配の下り坂を下っていくと、大栗川を渡ります。
大栗川は、八王子の鑓水を起点とし、一部を暗渠とし、多摩警察署の下辺り
から地上に出て、多摩丘陵をゆったりと流れた後、多摩川に注ぐ川です。
しかし、このように河床はコンクリートで固められており、人の手がまんべん
無く行き届いてしまっている川です。タヌキなんて決して出なさそうな川ですねえ。
この川は『耳をすませば』に登場しました。
大栗川を渡るとすぐそこには・・・
大塚・帝京大学駅
多摩丘陵にある3つの大学のうちのひとつ「帝京大学」の最寄り駅です。
この駅が出来るまではきっと、シャトルバスが頻繁に出ていたんだろうなあ
と言う立地条件の場所に立っている大学です。
この駅の多摩センター側で、野猿街道と交差します。
野猿街道を越え、大塚・帝京大学駅を越えると、すぐにまた上り坂。
今さっき下ってきた分をまた上るようなこの感覚は得も言えません。
上っていると、途中に駅がありました。
中央大学・明星大学駅
駅の西には中央大学、東には明星大学があるという、とんでもなくインテリな
施設に囲まれたこの駅。駅名にも現れている通り、まさしく学生の為に作られ
たような駅です。
この駅、坂の途中に作られたせいで構内に入る前に勾配がついちゃっている。
モノレールのATOを作った会社を泣かせたに違いない。
この辺は、大学通りと言うこともあり、アパートやマンションが立ち並ぶ住宅地
です。丘陵と言うイメージよりかは、本当に普通の住宅街でした。
ところで、駅名なんですけれど、どっちの名前が先頭に来るか
で揉めたんではと勝手に予想。
駅の下を通過し、中央大学の校門を過ぎていくとそこにはなんと・・・
と、トンネルだとっ・・・!
多摩丘陵トンネル
なんともダイレクトな名前。
多摩丘陵を越えるために作られたかのような、そんな名前がつけられたトン
ネルです。
空中を行くはずのモノレールがなんと、山肌にぶつかって穴をくり貫いていく
なんて。とんでもないな多摩丘陵。
車道のトンネル内部は、真っ白なコンクリートが真新しい感じでとても清潔感
があります。が、洞内には落書きがちらほら・・・。
多摩丘陵トンネルを抜けると、すぐにまた下り坂です。
しかも今度は、今までより急。
自転車のブレーキがキーキーと言う金切り声から、ジャージャーというなんと
もザラザラした音に変わり始め、パッドをものすごい速度で削っていきます。
パッドの残り少ないんだから勘弁してくれよ・・・
そんなことを思っていると、おや?ここは・・・。
TAMA ZOOきたー!
多摩動物公園駅
都民なら誰しも行ったことがあるかも知れない動物園『多摩動物公園』。
私は、小学校の遠足で行きました。
中には、サファリパーク並みのど迫力、餌のニワトリの肉を引っさげたバス
で行く「ライオン園」や、照明を暗くして夜行性の動物が動いている所を昼間
に見れるようにした「コアラ園」があったりしました。いやあ、懐かしいなあ。
高い柱。
勾配が激しい多摩丘陵をなるべく平らに進みたい。ならば地表に線路を引く
訳には行かない。ならば、空中に引いてしまえば良いという発想が実現した
結果、勾配の差を埋めるためにこんな5階建てビル程の高さの建造物が
山中に沢山建っちゃいました。
そりゃあ赤字にもなりますよねえ・・・。
近くで見ると、このど迫力。
ただのコンクリートの塊ですがここまででかいともう何と言うか、圧迫感を感じ
ます。
権力。越えていいよと言う許可を東京都が多摩丘陵から力ずくでぶんだくった。
そんな感じがします。
多摩動物公園をから先も下り坂です。
勾配は若干緩くなってはいるものの、ペダルを漕がなくても普通に進んで行き
ます。この区間は、京王多摩動物公園線と併走しており、高幡不動駅までしば
らく一緒です。
程久保駅
程久保駅。
この駅を越え、川崎街道との交差点とぶつかった所で多摩丘陵の下り坂は
終わりを迎えます。
高幡不動駅
お不動様がいらっしゃる『高幡』。だから高幡不動。
不動だったのは大仏様だけでなく、駅も道もだったようで、モノレールに沿って
走っている都道503号は京王本線の駅の中でも大きい部類に入る高幡不動駅
の下を潜って行きます。
高幡不動を越えると、2本目の川「浅川」を渡ります。
架かっている橋は「新井橋」です。
橋の真ん中は、モノレールの高架のために空いているため、2車線それぞれ
独立した橋になっております。
所で、この新井橋の真ん中辺りにある変なオブジェって何なんでしょう?
H鋼をぐにゃぐにゃしたような変なオブジェ。
名前とか説明とかそういうのも見つけられず謎のまま・・・。
謎のオブジェが気になる新井橋を後にして、ゆったりとした左カーブを抜け
ると、都道20号「日野バイパス」と交差した所で、丘陵部が終わってから一
つ目の駅が現れます。
万願寺駅
モノレールは、この駅からしばらく、多摩川に沿って西に進んでいきます。
名前も分からない花が沿線の通りに咲いていました。
ひたすら真っ直ぐ進み、中央道の高架を立体交差で越えます。
甲州街道駅
国道20号とぶつかる所に「甲州街道駅」があります。
うーん、ダイレクトな名前だ。
国道20号こと「甲州街道」との交差点を越えて、しばらく進むと、む?
何じゃこりゃ?
急カーブきたー!
直角だ!すげえ!
大胆な線形。
川に対して直角に伸びている立飛橋を渡るために、ここでぐいっとほぼ90°
曲がっていきます。
この直角カーブの途中、モノレールのレールを支える柱の種類が変わります。
橋を渡った先の柱と、この柱(右手の方)ちょこっと違うので要注目です。
直角カーブの交差点を右折すると3本目の川「多摩川」を渡る橋「立飛橋」に
差し掛かります。
立飛橋
多摩都市モノレールが渡る川の中で、一番大きな川がこの多摩川。
橋もすごく立派で片側2車線道が敷かれています。
多摩川を渡るモノレール。
立飛橋を渡ると、多摩地区では最大の商業都市「立川市」に入ります。
立飛橋からの眺め。
空気が澄んでいる日には、富士山を眺めることが出来ます。
今日は、残念ながら、雲が多いせいで見ることが出来ませんでした。
柴崎体育館前 駅
立飛橋を渡り、新奥多摩街道を渡ると、柴崎体育館前駅が見えてきます。
駅名の通り、この駅の傍には立川市営の柴崎体育館があります。
柴崎体育館から先が上り坂になっているので、坂の下である立飛橋側の橋
脚がさりげなく5階建て位の高さに・・・。
柴崎体育館の上り坂をかけ上がると、立川駅の南側市街地に出ます。
この辺りは、商業ビルや銀行、スーパーマーケットが多く立ち並んでおり、商業
都市の雰囲気を味わうことが出来ます。
立川南 駅
立川南駅に到着。
ここで、立川駅の南口に出ます。
沿線道路は、立川駅にぶつかるここで途切れます。
それでは一旦ここでまとめ。
南側は、丘陵部分が半分を占めているため上り下りが激しく、またカーブも多い
線形でした。
沿線に大学がある為、丘陵と言っても山の中を行くと言う感じではなく、住宅街
を進んでいくような雰囲気がありました。
多摩丘陵トンネルを抜けると、突然山の中に出ます。
辺りは木々や畑に囲まれている、まるで山間部のような景色。勾配も結構きつく、
まるで山の中を走っているような感じを受けます。
丘陵部分をすぎると、高幡不動につきます。観光名所であるお不動様がいらっ
しゃるせいか、非常に賑やかな町並みで、左手には度々、高幡不動尊の五重塔が
見えていました。
高幡不動から先は平地が続き、線形もほとんど直線です。
甲州街道付近で、直角に折れるカーブがある以外は、本当に直線です。
立飛橋を渡ると、モノレールは立川市の商業街の中を抜けていきます。
賑やかな商業街を抜けると、立川駅の南口に当たり、ここで南側の沿線道路は
終点となります。
南側はこんな感じでした。
【北側編】につづく。