「プリパラ」第133話「語尾の彼方」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、ひびきは、安藤を相手に、くじ引きをしていました。
ひびきが引いたくじは・・・、
続いて、ひびきは、1が上面のサイコロが2つのコップの内のどっちにあるかを当てました。
次は、いくつものカードの中から、K(キング)のカードを引きましたが、これはダメだそうです。
一体、ひびきは何をしているのか? うっちゃりビッグバンズとの対戦に備えて、先にライブをやれるよう、「1」に対する感受性を高めているそうです。くじ引きで「1」を引けば、先攻ですし。
「対戦相手のライブをこの目で見るのは、僕の流儀だ。だが最初に、1番にライブしなくては・・・。僕は、ヤツらのライブを聞いた後に、どうなっているか分からない・・・。」
その後も、「1」に対する感受性を磨くために色々と頑張ります。
1の平方根は、1。
「Position」を日本語で言うと「位置(いち)」。
犬の鳴き声は「ワン」。「ワン(One)」は日本語で「1」。
少しして、ひびきと安藤は、集中し過ぎて、疲れを感じます。
ったく、いちいち「1」にこだわりやがって。下らない事に一生懸命な2人を見てたら、私も疲れてきましたので、後で、イチゴショートケーキでも食べて、気分を落ち着かせるかな。(お前も「イチ」ばっかうるせーよ(笑))
っていうか、何か難しい数式が出てたけど、これ、大人視聴者でも分からんだろ。「複素関数論」という、大学で学ぶ数学ですし。ちなみに、上の式の答えは、1になります。
オープニング直後の「プリパラしりとり」で、「げ」で始まる言葉で来たのは、「げっぷ」。
やっぱりな。っていうか、「げ」で始まる言葉って、これくらいしかないですよね。
次は「ぷ」で始まる言葉ですが、そちらは、次回予告直後。
~ Aパート ~
神アイドルグランプリ・ファイナルの第2戦、トリコロール 対 うっちゃりビッグバンズ の日を迎えました。
そんな中、ひびきの「1」に対する感受性はだいぶ磨かれていました。
「生命の危険を感じるほどの窮地になると、最大の集中力が発揮されるものだな。」
「そして、安藤。お前のヒヅメのサイズ・・・。」
「11センチ! まさに、1のゾロ目でございます。ひびき様、もはやそこまで、1を見極める境地に達しておられたのですね!」
ちょうどその時、ファルルとふわりが入室がしてきました。
ファルルとふわりは、ミニファルル達やパルプスの動物達から応援の花束をもらい、頑張ろうと意気込んでいます。もちろん、ひびきも、やる気十分。
そんな中、対戦相手のうっちゃりビッグバンズが入室しようとしていました。
そこで、安藤は、語尾対策のため、新しい語尾カットホンを用意。
語尾カットホン装着後、あじみ達が入室してきましたが、ひびきは、あじみの語尾に対して何とも感じません。
聴覚的なものはどうにかできても、視覚的なものはどうにもできてない気が・・・。私的には、ハチャメチャな動きも、毒な気がしてならないと思うのですが、まあ、そんな事言ったって、どうにもならないですよね。この人に「マトモ」なんて言葉は似合いませんし。(笑 & もちろん褒め言葉です)
「ファルル、よろしくちゃんこ!」
「わあ、おっきな手! よろしくね、ちゃん子! 楽しもうね、ちゃん子!」
中の人が同じキャラ同士で握手とか、粋な事してくれますね。ファルルの時は、透き通った可愛い声を出しながら、ちゃん子の時は、対照的にゴツい声を出したりと、声優の力ってすごいんだな、と改めて感じます。
コスモがひびきにあいさつした後、うっちゃりビッグバンズの3人は退場。ひびきは、正々堂々勝負して、トリコロールが優勝すると意気込みます。
そして、対戦の時を迎えました。まずは、ライブの順番決めのくじ引きを行います。
「集中・・・。どっちだ・・・?」
少しして、ひびきは、どっちが1のくじかを見極めました。
しかし・・・、
「まほちゃん、引かないの?」
「はーい! 取りました!」
何という事だ・・・。先攻できない事は予想してたものの、まさか味方がそうしてしまうとは想定外だったぜ・・・。
さすが、プリパラ! 常人の斜め上をいく面白さを見せてくれますね。そして、ひびきは、「フラグプリンセス」として、ますます視聴者に愛されそうです。(笑)
「もしかして、私、取っちゃいけなかった?」
「そんな事ありませんよ。プリンセスファルル。あなたの引く数字は、僕の光栄です。」
そうだよな。だって、「2」は半分で割り切れる数字なんだし。勝負の世界において、気持ちを割り切るのは、重要ですよねー。(笑)
それに、そのセリフも、「1」にこだわってるんだろ? 今の気分はエイプリルフールって事なんだし。そして、エイプリルフールは4月1日。ここでも「1」を連想させてくれるなんて、修行の成果が実ったな!(笑)
という事で、先攻はうっちゃりビッグバンズ、後攻はトリコロールとなりました。
おい、「僕の光栄」って言ったんなら、前向けよ。まったく、ウソつきは泥棒の始まりやで? まあ、2期中盤を考えれば、手遅れですけど。(笑)
うっちゃりビッグバンズのライブが始まりました。3人とも、ミステリーレアコーデにコーデチェンジ。
ひびきは、防御壁を張って、うっちゃりビッグバンズのライブを見る事に。
「どすこーい!」
「ハーイ! うっちゃりビッグバンズよ! 私達のコズミックホットなライブ、ちょっと見ていけ!」
「不知火! 雲龍! どすこーい!」
「ノーギブアップ! 全力ダイナマイトなちゃん子だちゃんこ!」
「お待たセザンヌ、あじみダヴィーンチ!」
「寄ってラッセン! 見てラッセン! 最後までちゃんとミテランジェロ!」
「早速始めルネッサンス!」
ミュージックスタート。曲は「愛ドルを取り戻せ!」。
メイキングドラマは「真剣勝負! 絶対ペアナックル少女!」。
うっちゃりビッグバンズのライブが終わり、ひびきは、こんな状態に。
~ Bパート ~
苦手な語尾を聞きまくって生命の危機に陥ったひびきを、ふわりは手の温もりで、ファルルは子守歌で回復させようとします。
ちょうどその時、らぁらをはじめとした多くのアイドルがやって来ました。らぁら達は、ひびきの状態を見て驚きます。
「ひびき様は、うっちゃりビッグバンズのライブを最後まで見て、そして、このような事に・・・。」
直後、あじみの語尾で、また体調が悪化するひびき。そして、安藤は・・・、
「ひびき様は・・・、ひびき様は・・・! ひびき様は語尾が! 語尾が大っ嫌いなのです!」
何で、2回もエコーかけたよ。131話のふわりといい、「重要な事なので、3回言いました」がブームなんでしょうか。(笑)
その言葉を聞いたあじみは・・・、
「え? 気付いてなかったぷり?」
まったくだよ。あじみ初登場回から500日近くも経ってるのに、今頃気付くとか、バカにも程があるだろ。ひびきに避けられている理由をちょっとでも考えれば、分かりそうなのに。やっぱり、この人、「ペーパー教師」なんじゃ?(笑)
そして、安藤は、ひびきはエレガントな言葉以外は受け付けず、語尾で安易なキャラ作りをするアイドルも苦手だと説明します。
それを聞いたあじみは、今まで迷惑をかけていた事に深く反省します。
そんな中、トリコロールのメンバーに準備するようアナウンスが流れました。ひびきはまだ起き上がれず、このままでは棄権となってしまいます。
うっちゃりビッグバンズの3人は、起き上がってライブをしてほしいと声をかけます。もちろん、「コズミック」とか語尾は何とか抑えて。
「うえーん! くるくるちゃーん・・・! 今までいっぱいいっぱいごめんなさい・・・! 金輪際、語尾は言いません・・・!」
「それは本当か・・・?」
「心配かけた・・・。もう大丈夫だ。」
「語尾がない・・・。語尾がない・・・。語尾がない・・・。語尾がない・・・。」
「語尾のない世界は美しい・・・。」
「じゃあ、ポンカンとお友達になってくれ・・・。」
「いいだろう。赤の他人から、友達のまたいとこの飼っている犬の飼っているノミ族の友達の王様に昇格だ。」
あじみは、語尾を抑えるたびに、膨らんでいってます。
「それって他人じゃあ?」
「ドロシー!」
そもそも、人でもない気がするけどな。「ノミ族の友達の王様」って事は、ノミって事だし。それで友達だと思うあじみは、ホント、おめでたいよなあ。(笑)
復活したひびきは、ファルル、ふわりと共に、ライブに臨みます。
そして、コーデチェンジ。
コーデは、ひびきは「はなのプリパリルージュコーデ」、ファルルは「はなのプリパリブルーコーデ」、ふわりは「はなのプリパリブランコーデ」。
「しーっ・・・。素晴らしいパンクには、極上のフォーマルでお応えする。」
「千年変わらぬステップは、至高のワインと同じ。」
「いくつもの王国が争った至高のワイン。」
「今宵、共に味わおう。」
『Mon chouchou。』
という事で、曲は「Mon chouchou」。
メイキングドラマを迎えました。
「優雅!」
「健やか!」
「オーソリティ!」
『トリコロール!』
『神のアルカディア! カリスマ千年王国!』
そして、結果発表。あじみ達の語尾なしは、結局、あの場だけに。
勝ったのは、僅差でトリコロール。その差、11センチ。
「当然の結果だよ、フッ。」
「ひびきさんったら!」
『やったー! やったー! 』
「ひびき様! 11センチが役に立ちましたメェー!」
ハッ、バカバカしい。どの道僅差にするんなら、11ミリとか1センチでもええんやで?(笑)
「ちゃん子ちゃん! 泣かないで!」
「泣いてないちゃんこ!」
さて、ダイヤの石像はどうなったか? 今回は、前話よりもだいぶヒビを入れる事ができました。
少しして、らぁら達は、トリコロールの勝利を祝いました。ファルルは、早くらぁらと戦いたいと期待しています。
しかし、その前に、らぁら達には、勝つべき相手がいます。次の対戦は、SoLaMi SMILE 対 ノンシュガー。
『あたし達、勝ちにいくからね!』
「あたし達だって、絶対に勝つ!」
今回は、これで終了です。
次回:「バレンタインは甘くない」
バレンタイン当日を迎え、プリパラタウンは一層賑わいました。
そんな中、SoLaMi SMILEとノンシュガーは、緊張感を持って決戦を迎えようとしていました。特にのんは、プリパラデビューする前から打倒らぁらを目標にしていた事もあり、一段と気合が入っています。
この対決を制するのは、どっち?
「プリパラしりとり」で、「ぷ」で始まる言葉で来たのは「プリパリめが兄ィ」。
今回プリパリを活躍の場としているトリコロールが勝ったお祝いメッセージみたいなものでしょうかね。これは、次回戦で再登場の可能性も?
次回は「い」で始まる言葉。今回は「1」がよく出たワードですので、「1」が来たりして。(笑)
【まとめ】 ※今回もかなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
神アイドルグランプリ・ファイナルの第2戦、トリコロール 対 うっちゃりビッグバンズを、トリコロールが制しました。
今回の対決は、語尾 対 ひびき、というところが主眼になっている傍ら、ファルル 対 ちゃん子、という赤﨑千夏さん対決もあったりと、ネタ要素の濃いものではありましたが、前話同様、対決のポイントについて深く考えさせたりもして、なかなか面白い内容だったと思います。
今回の対決のポイントは「自分らしさ」と「気遣い」だったと思いますね。
「自分らしさ」というのは、今回の対決に限らず、どんなライブでも重要でしょう。
自分らしさを抑えようと思ったら、その事にエネルギーを削がれ、調子を崩してしまい、最高のパフォーマンスは出せなくなってしまうものです。「ぷり」をやめようと思ったみれぃなんかは、その一例と言えるでしょう。
そして、うっちゃりビッグバンズは、ライブの実力はどうあれ、個性の濃いメンバー達です。
あじみは、もはや説明するのも面倒な超キチガイキャラで、コスモは「コズミック」バカなファッションデザイナー。あ、これでも一応褒めてますよ? これが、私流褒め言葉ってやつです。(笑)
ちゃん子は、相撲やプロレスのネタで暴れまくり、時には、グラビアで魅せたりと、多彩な体育会系語尾キャラ。この3人が、チームを組んで早々、神アイドルグランプリの敗者復活戦で優勝できたのは、この強烈な個性ゆえと言えるでしょう。
もちろん、トリコロールにしても、「自分らしさ」を持っています。
ひびきは、プリパラの外では世界的な役者として活躍し、プリパラ内では質の高いライブで多くの観客を魅了しています。
ファルルは、ライブの才能に優れているだけでなく、友達との触れ合いも大切にする子で、ふわりは、天然な可愛さを見せる一方で、ひびきに打ちのめされた失意から立ち直ったたくましさを見せる強い子。2人の個性は、真にチームが結成された114話で特に光っていたと思います。
しかし、「自分らしさ」が万人に受けるといえば、そうとも限りません。うっちゃりビッグバンズの強烈な個性は、ひびきにとっては毒です。
もっとも、うっちゃりビッグバンズのライブを見なければ、後攻になっても何の影響はないのですが、対戦相手のライブを直に見るのが流儀なために、そうもできませんでした。それは、プリパラを愛しているゆえであり、「自分らしさ」を貫いていると言えますが、それで生命の危機に陥っては世話ないでしょう。
そんなひびきが勝てたのは、もう1つのポイントである「気遣い」だったと思いますね。もちろん、この「気遣い」というのは、ひびきに対する、という意味です。
その気遣いを、対戦相手のうっちゃりビッグバンズが見せていたのは、良かったですね。不戦勝には納得できず、お互いの全力のライブのぶつかり合いで勝ちたいと、ひびきの回復を願い、一時的に、ひびきの嫌いな語尾や「コズミック」を封印していたのは、良い思いやりだったと感じています。
これが「大人」なプロ世界だったら、こうはいかなかったでしょう。プロの領域では、甘さや弱みを見せようものなら、そこを徹底的に突かれ、負けに繋がってしまうのですから。
今回の対決でそうならなかったのは、やはり、このプリパラが「子供の純粋性」に満ちた場所だからでしょう。子供達は、相手の弱みを突く器用さはないでしょうし、そんな事を常套句にしていては、汚い大人になってしまうおそれもありますので、正々堂々が大事なのだと思いますね。
また、「気遣い」といえば、安藤の存在も忘れてはならないでしょう。ひびきに語尾を聞かせまいと奮闘したり、先攻権を取るための修行に付き合ったりと、ひびきの勝利を願っての行動は、目を見張るものがありました。
残念ながら、先攻権は取れず終いでしたが、この対決を終えて、ひびきとの信頼関係はより強まったでしょう。次回戦でも、安藤の行動に期待したいものですね。
ひびきにとっては、今回の勝利は当然の結果だと思っていますが、しかし、その「当然」は、周りの「気遣い」がなければ築けなかったでしょう。もし、誰か1人の「気遣い」が欠けていれば、逆にトリコロールが負けていたように思います。
これは、メインアイドルの中で、最も神アイドルに近いライブの実力を持ちながらも、他者がいなければ、神アイドルにはなれない事を意味してるように思いますね。前話のDressing Pafeの勝利も、ガァルマゲドンの先攻ライブが勝利の必須要素だったと思うと、ますますそう感じます。
それに、ゲームで神アイドルになるためには、自分だけがひたすら頑張って、一定の「いいね♡」、つまり、ポイントを集めればいいだけなんですよね。他人への気遣いを必要としません。(もちろん、後ろに並んでいるお子さん達がいたら、順番を譲る配慮は必要ですが)
それに対して、アニメでは、神アイドルになるために他者の存在を必要不可欠にしているのは、すごく面白いと思います。今後も、勝利チームと他者の存在の関係性に、大いに注目していきたいですね。
さて、次の対戦は、SoLaMi SMILE 対 ノンシュガー。らぁら 対 のん、という姉妹対決が主題ではありますが、チーム戦である以上、みれぃ、そふぃ、ちり、ペッパーといった他のメンバーの活躍も重要になるでしょう。
また、次回放映日は、バレンタインデー当日。バレンタインデー回といえば、一昨年、昨年は、「ギャグタインデー」と言ってもいいくらいの、ギャグの濃い話でしたが(笑)、姉妹対決という一大イベントにそんな話を入れる余地はあるのか? そして、勝つのはどっち?
次回も、チョコが溶けちゃうくらいの熱さで、視聴していきたいと思います。(笑)
~ オープニング前 ~
ある日、ひびきは、安藤を相手に、くじ引きをしていました。
ひびきが引いたくじは・・・、
続いて、ひびきは、1が上面のサイコロが2つのコップの内のどっちにあるかを当てました。
次は、いくつものカードの中から、K(キング)のカードを引きましたが、これはダメだそうです。
一体、ひびきは何をしているのか? うっちゃりビッグバンズとの対戦に備えて、先にライブをやれるよう、「1」に対する感受性を高めているそうです。くじ引きで「1」を引けば、先攻ですし。
「対戦相手のライブをこの目で見るのは、僕の流儀だ。だが最初に、1番にライブしなくては・・・。僕は、ヤツらのライブを聞いた後に、どうなっているか分からない・・・。」
その後も、「1」に対する感受性を磨くために色々と頑張ります。
1の平方根は、1。
「Position」を日本語で言うと「位置(いち)」。
犬の鳴き声は「ワン」。「ワン(One)」は日本語で「1」。
少しして、ひびきと安藤は、集中し過ぎて、疲れを感じます。
ったく、いちいち「1」にこだわりやがって。下らない事に一生懸命な2人を見てたら、私も疲れてきましたので、後で、イチゴショートケーキでも食べて、気分を落ち着かせるかな。(お前も「イチ」ばっかうるせーよ(笑))
っていうか、何か難しい数式が出てたけど、これ、大人視聴者でも分からんだろ。「複素関数論」という、大学で学ぶ数学ですし。ちなみに、上の式の答えは、1になります。
オープニング直後の「プリパラしりとり」で、「げ」で始まる言葉で来たのは、「げっぷ」。
やっぱりな。っていうか、「げ」で始まる言葉って、これくらいしかないですよね。
次は「ぷ」で始まる言葉ですが、そちらは、次回予告直後。
~ Aパート ~
神アイドルグランプリ・ファイナルの第2戦、トリコロール 対 うっちゃりビッグバンズ の日を迎えました。
そんな中、ひびきの「1」に対する感受性はだいぶ磨かれていました。
「生命の危険を感じるほどの窮地になると、最大の集中力が発揮されるものだな。」
「そして、安藤。お前のヒヅメのサイズ・・・。」
「11センチ! まさに、1のゾロ目でございます。ひびき様、もはやそこまで、1を見極める境地に達しておられたのですね!」
ちょうどその時、ファルルとふわりが入室がしてきました。
ファルルとふわりは、ミニファルル達やパルプスの動物達から応援の花束をもらい、頑張ろうと意気込んでいます。もちろん、ひびきも、やる気十分。
そんな中、対戦相手のうっちゃりビッグバンズが入室しようとしていました。
そこで、安藤は、語尾対策のため、新しい語尾カットホンを用意。
語尾カットホン装着後、あじみ達が入室してきましたが、ひびきは、あじみの語尾に対して何とも感じません。
相変わらず、あじみがおかしな語尾ばっかしゃべってますが、カットホンから聞こえる歌で、シャットアウトされています。
聴覚的なものはどうにかできても、視覚的なものはどうにもできてない気が・・・。私的には、ハチャメチャな動きも、毒な気がしてならないと思うのですが、まあ、そんな事言ったって、どうにもならないですよね。この人に「マトモ」なんて言葉は似合いませんし。(笑 & もちろん褒め言葉です)
「ファルル、よろしくちゃんこ!」
「わあ、おっきな手! よろしくね、ちゃん子! 楽しもうね、ちゃん子!」
中の人が同じキャラ同士で握手とか、粋な事してくれますね。ファルルの時は、透き通った可愛い声を出しながら、ちゃん子の時は、対照的にゴツい声を出したりと、声優の力ってすごいんだな、と改めて感じます。
コスモがひびきにあいさつした後、うっちゃりビッグバンズの3人は退場。ひびきは、正々堂々勝負して、トリコロールが優勝すると意気込みます。
そして、対戦の時を迎えました。まずは、ライブの順番決めのくじ引きを行います。
「集中・・・。どっちだ・・・?」
少しして、ひびきは、どっちが1のくじかを見極めました。
しかし・・・、
「まほちゃん、引かないの?」
「はーい! 取りました!」
何という事だ・・・。先攻できない事は予想してたものの、まさか味方がそうしてしまうとは想定外だったぜ・・・。
さすが、プリパラ! 常人の斜め上をいく面白さを見せてくれますね。そして、ひびきは、「フラグプリンセス」として、ますます視聴者に愛されそうです。(笑)
「もしかして、私、取っちゃいけなかった?」
「そんな事ありませんよ。プリンセスファルル。あなたの引く数字は、僕の光栄です。」
そうだよな。だって、「2」は半分で割り切れる数字なんだし。勝負の世界において、気持ちを割り切るのは、重要ですよねー。(笑)
それに、そのセリフも、「1」にこだわってるんだろ? 今の気分はエイプリルフールって事なんだし。そして、エイプリルフールは4月1日。ここでも「1」を連想させてくれるなんて、修行の成果が実ったな!(笑)
という事で、先攻はうっちゃりビッグバンズ、後攻はトリコロールとなりました。
おい、「僕の光栄」って言ったんなら、前向けよ。まったく、ウソつきは泥棒の始まりやで? まあ、2期中盤を考えれば、手遅れですけど。(笑)
うっちゃりビッグバンズのライブが始まりました。3人とも、ミステリーレアコーデにコーデチェンジ。
ひびきは、防御壁を張って、うっちゃりビッグバンズのライブを見る事に。
「どすこーい!」
「ハーイ! うっちゃりビッグバンズよ! 私達のコズミックホットなライブ、ちょっと見ていけ!」
「不知火! 雲龍! どすこーい!」
「ノーギブアップ! 全力ダイナマイトなちゃん子だちゃんこ!」
「お待たセザンヌ、あじみダヴィーンチ!」
「寄ってラッセン! 見てラッセン! 最後までちゃんとミテランジェロ!」
「早速始めルネッサンス!」
ミュージックスタート。曲は「愛ドルを取り戻せ!」。
メイキングドラマは「真剣勝負! 絶対ペアナックル少女!」。
うっちゃりビッグバンズのライブが終わり、ひびきは、こんな状態に。
~ Bパート ~
苦手な語尾を聞きまくって生命の危機に陥ったひびきを、ふわりは手の温もりで、ファルルは子守歌で回復させようとします。
ちょうどその時、らぁらをはじめとした多くのアイドルがやって来ました。らぁら達は、ひびきの状態を見て驚きます。
「ひびき様は、うっちゃりビッグバンズのライブを最後まで見て、そして、このような事に・・・。」
直後、あじみの語尾で、また体調が悪化するひびき。そして、安藤は・・・、
「ひびき様は・・・、ひびき様は・・・! ひびき様は語尾が! 語尾が大っ嫌いなのです!」
何で、2回もエコーかけたよ。131話のふわりといい、「重要な事なので、3回言いました」がブームなんでしょうか。(笑)
その言葉を聞いたあじみは・・・、
「え? 気付いてなかったぷり?」
まったくだよ。あじみ初登場回から500日近くも経ってるのに、今頃気付くとか、バカにも程があるだろ。ひびきに避けられている理由をちょっとでも考えれば、分かりそうなのに。やっぱり、この人、「ペーパー教師」なんじゃ?(笑)
そして、安藤は、ひびきはエレガントな言葉以外は受け付けず、語尾で安易なキャラ作りをするアイドルも苦手だと説明します。
それを聞いたあじみは、今まで迷惑をかけていた事に深く反省します。
そんな中、トリコロールのメンバーに準備するようアナウンスが流れました。ひびきはまだ起き上がれず、このままでは棄権となってしまいます。
うっちゃりビッグバンズの3人は、起き上がってライブをしてほしいと声をかけます。もちろん、「コズミック」とか語尾は何とか抑えて。
「うえーん! くるくるちゃーん・・・! 今までいっぱいいっぱいごめんなさい・・・! 金輪際、語尾は言いません・・・!」
「それは本当か・・・?」
「心配かけた・・・。もう大丈夫だ。」
「語尾がない・・・。語尾がない・・・。語尾がない・・・。語尾がない・・・。」
「語尾のない世界は美しい・・・。」
「じゃあ、ポンカンとお友達になってくれ・・・。」
「いいだろう。赤の他人から、友達のまたいとこの飼っている犬の飼っているノミ族の友達の王様に昇格だ。」
あじみは、語尾を抑えるたびに、膨らんでいってます。
「それって他人じゃあ?」
「ドロシー!」
そもそも、人でもない気がするけどな。「ノミ族の友達の王様」って事は、ノミって事だし。それで友達だと思うあじみは、ホント、おめでたいよなあ。(笑)
復活したひびきは、ファルル、ふわりと共に、ライブに臨みます。
そして、コーデチェンジ。
コーデは、ひびきは「はなのプリパリルージュコーデ」、ファルルは「はなのプリパリブルーコーデ」、ふわりは「はなのプリパリブランコーデ」。
「しーっ・・・。素晴らしいパンクには、極上のフォーマルでお応えする。」
「千年変わらぬステップは、至高のワインと同じ。」
「いくつもの王国が争った至高のワイン。」
「今宵、共に味わおう。」
『Mon chouchou。』
という事で、曲は「Mon chouchou」。
「健やか!」
「オーソリティ!」
『トリコロール!』
そして、結果発表。あじみ達の語尾なしは、結局、あの場だけに。
勝ったのは、僅差でトリコロール。その差、11センチ。
「当然の結果だよ、フッ。」
「ひびきさんったら!」
『やったー! やったー! 』
「ひびき様! 11センチが役に立ちましたメェー!」
ハッ、バカバカしい。どの道僅差にするんなら、11ミリとか1センチでもええんやで?(笑)
「ちゃん子ちゃん! 泣かないで!」
「泣いてないちゃんこ!」
さて、ダイヤの石像はどうなったか? 今回は、前話よりもだいぶヒビを入れる事ができました。
少しして、らぁら達は、トリコロールの勝利を祝いました。ファルルは、早くらぁらと戦いたいと期待しています。
しかし、その前に、らぁら達には、勝つべき相手がいます。次の対戦は、SoLaMi SMILE 対 ノンシュガー。
『あたし達、勝ちにいくからね!』
「あたし達だって、絶対に勝つ!」
今回は、これで終了です。
次回:「バレンタインは甘くない」
バレンタイン当日を迎え、プリパラタウンは一層賑わいました。
そんな中、SoLaMi SMILEとノンシュガーは、緊張感を持って決戦を迎えようとしていました。特にのんは、プリパラデビューする前から打倒らぁらを目標にしていた事もあり、一段と気合が入っています。
この対決を制するのは、どっち?
「プリパラしりとり」で、「ぷ」で始まる言葉で来たのは「プリパリめが兄ィ」。
今回プリパリを活躍の場としているトリコロールが勝ったお祝いメッセージみたいなものでしょうかね。これは、次回戦で再登場の可能性も?
次回は「い」で始まる言葉。今回は「1」がよく出たワードですので、「1」が来たりして。(笑)
【まとめ】 ※今回もかなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
神アイドルグランプリ・ファイナルの第2戦、トリコロール 対 うっちゃりビッグバンズを、トリコロールが制しました。
今回の対決は、語尾 対 ひびき、というところが主眼になっている傍ら、ファルル 対 ちゃん子、という赤﨑千夏さん対決もあったりと、ネタ要素の濃いものではありましたが、前話同様、対決のポイントについて深く考えさせたりもして、なかなか面白い内容だったと思います。
今回の対決のポイントは「自分らしさ」と「気遣い」だったと思いますね。
「自分らしさ」というのは、今回の対決に限らず、どんなライブでも重要でしょう。
自分らしさを抑えようと思ったら、その事にエネルギーを削がれ、調子を崩してしまい、最高のパフォーマンスは出せなくなってしまうものです。「ぷり」をやめようと思ったみれぃなんかは、その一例と言えるでしょう。
そして、うっちゃりビッグバンズは、ライブの実力はどうあれ、個性の濃いメンバー達です。
あじみは、もはや説明するのも面倒な超キチガイキャラで、コスモは「コズミック」バカなファッションデザイナー。あ、これでも一応褒めてますよ? これが、私流褒め言葉ってやつです。(笑)
ちゃん子は、相撲やプロレスのネタで暴れまくり、時には、グラビアで魅せたりと、多彩な体育会系語尾キャラ。この3人が、チームを組んで早々、神アイドルグランプリの敗者復活戦で優勝できたのは、この強烈な個性ゆえと言えるでしょう。
もちろん、トリコロールにしても、「自分らしさ」を持っています。
ひびきは、プリパラの外では世界的な役者として活躍し、プリパラ内では質の高いライブで多くの観客を魅了しています。
ファルルは、ライブの才能に優れているだけでなく、友達との触れ合いも大切にする子で、ふわりは、天然な可愛さを見せる一方で、ひびきに打ちのめされた失意から立ち直ったたくましさを見せる強い子。2人の個性は、真にチームが結成された114話で特に光っていたと思います。
しかし、「自分らしさ」が万人に受けるといえば、そうとも限りません。うっちゃりビッグバンズの強烈な個性は、ひびきにとっては毒です。
もっとも、うっちゃりビッグバンズのライブを見なければ、後攻になっても何の影響はないのですが、対戦相手のライブを直に見るのが流儀なために、そうもできませんでした。それは、プリパラを愛しているゆえであり、「自分らしさ」を貫いていると言えますが、それで生命の危機に陥っては世話ないでしょう。
そんなひびきが勝てたのは、もう1つのポイントである「気遣い」だったと思いますね。もちろん、この「気遣い」というのは、ひびきに対する、という意味です。
その気遣いを、対戦相手のうっちゃりビッグバンズが見せていたのは、良かったですね。不戦勝には納得できず、お互いの全力のライブのぶつかり合いで勝ちたいと、ひびきの回復を願い、一時的に、ひびきの嫌いな語尾や「コズミック」を封印していたのは、良い思いやりだったと感じています。
これが「大人」なプロ世界だったら、こうはいかなかったでしょう。プロの領域では、甘さや弱みを見せようものなら、そこを徹底的に突かれ、負けに繋がってしまうのですから。
今回の対決でそうならなかったのは、やはり、このプリパラが「子供の純粋性」に満ちた場所だからでしょう。子供達は、相手の弱みを突く器用さはないでしょうし、そんな事を常套句にしていては、汚い大人になってしまうおそれもありますので、正々堂々が大事なのだと思いますね。
また、「気遣い」といえば、安藤の存在も忘れてはならないでしょう。ひびきに語尾を聞かせまいと奮闘したり、先攻権を取るための修行に付き合ったりと、ひびきの勝利を願っての行動は、目を見張るものがありました。
残念ながら、先攻権は取れず終いでしたが、この対決を終えて、ひびきとの信頼関係はより強まったでしょう。次回戦でも、安藤の行動に期待したいものですね。
ひびきにとっては、今回の勝利は当然の結果だと思っていますが、しかし、その「当然」は、周りの「気遣い」がなければ築けなかったでしょう。もし、誰か1人の「気遣い」が欠けていれば、逆にトリコロールが負けていたように思います。
これは、メインアイドルの中で、最も神アイドルに近いライブの実力を持ちながらも、他者がいなければ、神アイドルにはなれない事を意味してるように思いますね。前話のDressing Pafeの勝利も、ガァルマゲドンの先攻ライブが勝利の必須要素だったと思うと、ますますそう感じます。
それに、ゲームで神アイドルになるためには、自分だけがひたすら頑張って、一定の「いいね♡」、つまり、ポイントを集めればいいだけなんですよね。他人への気遣いを必要としません。(もちろん、後ろに並んでいるお子さん達がいたら、順番を譲る配慮は必要ですが)
それに対して、アニメでは、神アイドルになるために他者の存在を必要不可欠にしているのは、すごく面白いと思います。今後も、勝利チームと他者の存在の関係性に、大いに注目していきたいですね。
さて、次の対戦は、SoLaMi SMILE 対 ノンシュガー。らぁら 対 のん、という姉妹対決が主題ではありますが、チーム戦である以上、みれぃ、そふぃ、ちり、ペッパーといった他のメンバーの活躍も重要になるでしょう。
また、次回放映日は、バレンタインデー当日。バレンタインデー回といえば、一昨年、昨年は、「ギャグタインデー」と言ってもいいくらいの、ギャグの濃い話でしたが(笑)、姉妹対決という一大イベントにそんな話を入れる余地はあるのか? そして、勝つのはどっち?
次回も、チョコが溶けちゃうくらいの熱さで、視聴していきたいと思います。(笑)
トリコロールVSうっちゃり、面白かった!
…いやー、ひびき様はふわりといいファルルといい振り回されっぱなしな気が。しかも二人揃ってプリンス対応。ひびきのファルルへの呼び方が「プリンセスファルル」に戻ってる辺り、「ああ、作ってるな」と思ってしまった自分がいます。
語尾カットホンの入った箱がAmazonじゃなくてAndoだったりと芸が細かいし、語尾シールドや白くなったあじみ先生のカットには笑ってしまった。というかあじみ先生、語尾嫌い今まで知らなかったとかどういうことなの。全く気づいていなかったとか…(汗)
ひびきとあじみ先生がお互いの我を曲げずに落としどころを作る、というのは欠点を個性のまま成立させるプリパラに相応しい展開でした。方や語尾があれば最悪死んでしまい、方や語尾が無いと破裂してしまう。今回のサブタイに相応しい内容だったと思います。
トリコロールのメイキングドラマは、準決勝にて新作を出してほしいところ。
次回は姉妹対決。現実でもバレンタインだという中、両チームがどんなドラマを繰り広げてくれるのかが楽しみです。
それではー
今回もコメント、ありがとうございます!
語尾カットホンについては、カットホンがすべての音声を吸収して、語尾の有無を瞬時にチェックし、語尾があったら、そこをカットして、カットホンを着けている者に聞かせているようにしているんじゃないかと思いますね。
ですので、ひびきには、直に聞くものよりも、1秒程度遅れて聞こえているんじゃないかと思います。ただ、あまりの性能の優秀さに、それを作る金が、1億円を超えてるんじゃないかと考えてしまう・・・。(笑)
あじみが、ひびきの語尾嫌いを知らなかったのは、「まあ、あじみなら、さもありなん」って思ってました。そもそも、知っていたら、1年前のバレンタインデー回の語尾爆弾をはじめ、これまでのひびきへの変態的アプローチはなかったでしょう。
ですが、知らなかったからこそ、今回の対決は名勝負になったのだと思いますね。もし、知っていれば、うっちゃりビングバンズは語尾や「コズミック」を抑える事になり、全力ライブはできなかったと思われますし、トリコロールにしても、ひびきに余裕が生まれ、かえって堕落に繋がっていたでしょう。
そうなると、ダイヤの石像に傷は付けられなかったような気がしますね。ネタ対決と思われた勝負でしたが、フタを開けてみれば、かなり深みのある対決だったと感じています。