
私は現在、FILCOのMajestouch Miniというメカニカルキーボードを使っています。
このキーボードはテンキー付きのコンパクトキーボードというなんとも微妙な位置づけなのですが、数値入力にテンキーを使うことの多い私にとってはまさに理想的なキーボードです。
省スペースなのでマウスも近いですし、デスクの領域が有効に使えます。
また、内部のスイッチにはドイツCherry社の茶軸が使われており、微妙かつ絶妙なクリック感でスムーズにタイピングすることができます。(ただしキーストロークが深いので慣れるまでは違和感があるかもしれません)
今回はキーボードに関する情報をまとめてみます。
【FILCO】Majestouch Mini
Majestouch Miniは国内メーカーのダイヤテックがFILCOというブランド名で販売しているメカニカルキーボードです。
打ちやすいキーボードとして有名なものとしては他に東プレのRealforceやPFUのHHKがありますが、これらにはWinキーが無い、テンキーが無いなどの個人的に気にかかる部分がありました。(最近ようやくRealforceにもWinキーが付きました)
その点、Majestouch Miniは私の要望を見事に満たした上でコンパクトサイズと良好なキータッチを両立してくれています。
しかも、価格面でもRealforceなどと比べてお手頃なのがうれしいところです。
あまりにも理想通りだったのでメーカーの発表当時から注目しており、発売日に入手しました。
キーボード機構の違い
キーボードの機構には大きく分けて「メカニカル/メンブレン/静電容量」の3種があります。詳しくは以下のページなどが参考になります。
最近ではコスト削減のため殆どのメーカー製PCが標準キーボードにメンブレン方式を採用しています。
ただ、このメンブレン方式にはラバードーム式のスイッチが使われていることが多く、キータッチがフニャフニャして気持ち悪いのが悩みどころです。
これに対しメカニカルスイッチはスプリングやパンタグラフで良好な打鍵感を実現しています。
メカニカルキースイッチ
メカニカルキースイッチの分野では、以前アルプス電気というメーカーのモジュールが大変人気を集めていたようです。
しかしアルプス電気は市場の価格競争の波に押され、品質よりもコストの優先を余儀なくされてしまいました。
News:PC用キーボードの“隠れたブランド”――ALPSキーボード
こちらの記事で経緯についてまとめられています。
キーボードショップ ネオテック アルプス簡易軸について
写真は見づらいですが、かなりのコストダウンが測られたようです。
アルプス電気の高品位キースイッチが市場で入手困難となったあと、その代替として注目を集めたのがCherryのキースイッチです。(このあたり、ソースが見つけられなかったので違っていたらごめんなさい)
Cherryのキースイッチは、現在メカニカルキースイッチのデファクトスタンダードとしてキーボードファンの支持を得ています。
以下のページに大変詳しいレビューが載っています。
実際の打鍵感は、できれば店頭で試していただければと思います。
矢印キーの近さ
Majestouch Miniのキー配列は特に右手まわりがかなり特種で、変態配列とも揶揄されるのですが、私はもう慣れてしまいました。(例えばDeleteキーが左矢印キーの右隣にあります)
特に矢印キーが非常に近いところにあるのは気に入っているポイントです。
自然に手を動かせる範囲に矢印キーがあることで、これを最大限に活用することができます。今のところ、主に以下のような用途に矢印キーを使っています。
Vim
buftabs.vimで一覧を確認しつつ、以下のキーを使っています。
- Alt+→ : 次のバッファ
- Alt+← : 前のバッファ
- Alt+↑ : 他のバッファを閉じる
- Alt+↓ : 現在のバッファを閉じる
Putty(Screen)
「PuTTY+Screenの時、Ctrl+矢印キーでウィンドウ切り替え」で紹介した方法で実現しています。
- Ctrl+→ : 次の仮想ターミナル
- Ctrl+← : 前の仮想ターミナル
foobar2000(GHK)
foobar2000のグローバルホットキーは、プレイヤーウィンドウのアクティブ/非アクティブに関わらずいつでも音楽再生を操作できます。(ちなみにMasterVCを使って「Ctrl+Shift+M」でミュート、「Ctrl+Shift+</>」でボリュームダウン/アップも行っています)
- Ctrl+Shift+→ : 次のトラック
- Ctrl+Shift+← : 前のトラック
- Ctrl+Shift+↑ : 再生/一時停止
- Ctrl+Shift+↓ : プレイヤー最大化/最小化(タスクトレイ)
矢印キーにはそのイメージに合わせて直感的な機能を割り当てやすいので、ぜひ活用してみてください。
商品リンク
MajestouchMini日本語100キーボードかなあり黒 FKB100M/JB
私が使っているのはこれ。かなのプリントはほとんど不要なのですが、こちらの方が見慣れているので。ちなみにブルーLEDが眩しすぎるので紙を貼って緩和しています。
MajestouchMini日本語100キーボードかななし黒 FKB100M/NB
こちらはかななしモデル。機能は全く同じです。お好みで。
おまけ
キーボードの世界は奥が深いです。以下のページではそんなキーボードの世界にハマってしまった人たちのコレクションが見られます。
Qwerters Clinic キーボード分解、解説サイト
キースイッチやキーボードの詳しいレビューがあります。すばらしすぎ。
サイレンシウム工房 キーボードの部屋
こちらもキーボードのコレクション。ALPS製キースイッチのものを含め大量にあります。
mousefan
こっちもすごい。写真クリックで各種アップ画像も。
hama’s Home Page キーボードコレクション
左右に分かれるエルゴノミクスキーボードなど、珍しいものも。
The Web Masato - キーボードあれこれ
キーボードの魅力にハマってしまう「キーボード病」の症状について。私はまだまだ大丈夫だと思うのですが、キートップ2色成型とか聞くと興奮します・・・よね?
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