たったの限定300台!フォレスターtSを異なる冬の路面で楽しむ
2011年 01月 27日
嬉しい事に辰己さんからメッセージが届いた。
ここに紹介しよう。
「代田社長どの
あけましておめでとうございます。
いつもブログ楽しく読ませていただいております。
社長の新しい視点からのモノの見方、大変参考になります。
私はどの車(スバルであれば)においても、
その車が本来目指したかったであろう姿(性能)に、
幾らかでも近付けてやりたい。
絶対レベルで車の運動性能を極めて行きたい。
SUBARU時代に出来なかった、
また新しい境地に至ったもの、
そんなものも含め、
どこまでユーザーを楽しませることが出来るのだろう?
それを極め続けることがSTIでの与えられた使命、
と思ってやっております。
そんな意気込みで、WRX STI tSも最近生まれてきました。
なので、またご賞味下さい。
これから東京オートサロン会場に向かいます。
今年のトークショーは果たして、どうなりますか...
よろしくお願いいたします」
STI 辰己
実は、この頃既に
東名高速道路を走って幕張に向かっていた。
そして、オートサロンを視察後、
直ぐ戻って残務を片付け、
月曜日から神奈川経由で御嶽山に向かう(笑)
普通の人では思いつかないような、
一週間のドライブスケジュールかもしれない。
丁度一ヶ月で通算で2,664キロとなった。
これだけ時間を共にすると、
しっかり体に馴染んで
手足のようになってくる。
面白くて、
役に立つクルマだ。
今回のロングランテストでは
深い雪の中も駆け巡った。
たとえば、
ドロースティフナーは、
辰己さんが
新たな境地と、
表現されている面白いアイテムのホンの一部だが、
リフトアップして撮影したので
このブログの後半で詳しく語りたい。
有無の比較画像などは
次回の
かわら版でお届けする予定だ。
オートサロンは毎年開催されるが、
リーマンショックで最悪の状態だった昨年と比べれば
遥かに賑わいを増した。
この画像最前列のヒトのようにクルマ目的とは思えない、
ユニークな容姿のカメラマンも一杯いる。
だが、今年はスバルが本格的に出展するので、
楽しみにしていた人も多かった事だろう。
もちろんSTIのカスタマイジングカーにもそれなりの魅力はあるが、
一番見たかったのは、
6月のニュルブルクリンク24時間レースに参戦する
WRXセダンだ。
どのメーカー系出展も、
金曜の午前中にメディアに向けた公式発表の時間を設ける。
まずトヨタのブースで開かれた、
プレスセッションに参加した。
ここには懐かしいアイツが居た。
昨年のニュル24時間でクラス優勝したLF-Aが凱旋帰国している。
何度も近くで見たクルマだから、
懐かしさがこみ上げる。
あの甲高いまるでF-1のようなエキゾーストノートが髣髴として蘇る。
今年もLF-Aでチャレンジすると聞いて、
密かにちょっと驚いた。
あれで走ると思っていたからだが、
きっと、豊田章男さんの胸に何か去来する想いがあるのだろう。
日本を代表するスーパーカーとして頑張ってもらいたいものだ。
トヨタブースは、
なんとも煮え切らない、造りかけのカレー鍋のような内容で、
水平対向のモーター配列を施したパブリカや
コペンを使ったFR車など、
本当はもっとはっきり言いたいんだけど言えない・・・みたいな
そんな印象を感じつつ・・・
次に
ホンダを覗いてみる。
とうとう、ホンダらしさは影を潜め、
電気仕掛けの玩具や、時代遅れにFMCして大枚を叩いた軽トラが並べられている。
ところが、良く見たら
唯一、楽しそうなところがあるじゃないか(笑)。
早速足を止めると、やっぱりスキモノ同士は話が弾む。
中津スバルのようにリフレッシュメンテナンスを提案している(笑)
「どうぞ、ぜひ、持ってみてくださいいいっ!」
自信を込めて渡してくれたドライカーボン製のリヤスポイラー。
他にもショックアブソーバなど商品開発も細々ながら続いている。
「あーんな軽トラックに、
今更何百億円も掛けるくらいなら、他にやることあるよねっ!」
なんて、どぎつい質問を向けても、
「そーなんですよ、スポーツが好きでホンダに居る人間にとっては寂しい限りですね」
と、
嬉しい事を言ってくれる。
いつも、思ったことを躊躇うことなく発するので、
顰蹙をかうが、
オートサロンに来ると、
更に、それに輪をかけたような過激な発言をしてしまうのは、きっと興奮しているせいだろう。
そのため、相手が「ヒイてしまう」事もあるが、
ホンダの説明員はやはり筋金入りだ。
「あんなふうにCR-Zを
バットマンみたいに飾り付けたところで、
所詮電気仕掛けの玩具だよね」
と、水を向けると、
「そうですね、面白くは無いですね」とキタ!
本当に心から楽しく語らえた。
ハイブリッドを全て否定する訳ではないが、
今のように重量増加が大きく、
大きなバッテリーを背負う事でユーティリティーも良くないクルマを、
欲しいとは全く思わない。
重量増加は60キロまでだ。
大雲さん、お願いしますねっ!
どこへ行っても
変なオッサンだなぁとでも思ってるんだろう。
みんな口が良く滑って、楽しくてたまらない。
クルマの設計全体に制限を与えざるを得ないハイブリットカーには、
電磁波の事もあり、どうしても触手が向かない。
それは、メーカーは異なれどもクルマ好きには異口同音のようだ。
そういえば、
昨年はあれほど多かったプリウスがすっかり影を潜めている。
スバルブースへ向かった。
ここへ来て、ちょっと意外だったのは、
暗いことだ。
数年前、レクサスがニュルに乗り込んだときも、
黒尽くしで不気味がられたが、
変な事を真似始めたようだ。
赤い絨毯は主催者側のものだろうから
今回は黒をモチーフに統一したことが良く解る。
しかし
お葬式や御通夜には黒しかふさわしくないが、
華のあるモータースポーツで、
しかも不景気ときているから、
スバルの文化である「明るいブルー」をもっと大胆に使って欲しい。
あー!何でブルーが無いのっ?・・・と苛立ちながら、
良く見れば、
一筋の灯りが差し込んだ。
新井さんだ。
そしてラリーカーを見る。
インプレッサの一番かっこいいアングルは
やはりこれだなと、つくづく感じた。
スバルのプレスセッションが始まった。
STIの
唐松社長以下
キーパーソンが全員壇上に揃った。
今年は明快なテーマが掲げられた。
それは「貫・挑・鍛」だ。
ひとつ、志を貫く
ひとつ、頂点への挑戦
ひとつ、極限の道で鍛え抜く
この3つのテーマの下で、
サーキットでは昨年同様スーパーGT。
ラリーではPWRCに加えIRCにマニュファクチャラー登録した。
その参戦カテゴリーはS2000と互角に戦える可能性のある
R4に決まった。
そして、一年に一度の壮大な草レース、
ニュルブルクリンク24時間耐久レースに向けて
STI車両実験部長 辰己英治氏を中心とした、
STIの社員がチームを編成する。
ドライバーは吉田寿博氏で残りの3名には
外国選手が起用される模様だ。
<ラリーに関して>
R4のレギュレーションは改造範囲が広げられた事により
昨年からかなり速くなった最新のインプレッサWRXを
よりコンペティティブに仕上ることが出来るという。
リヤサスペンションの変更とボンネットのエアスクープを増やすだけで、
一回り小さい車を使うS2000と互角に戦えるらしい。
非常に楽しみになってきた。
<ニュルに関して>
セダンボディをようやく手に入れ
ニュルスペックとして申し分ない仕上がりが期待される。
もちろんルーフはカーボンだ。
それに加え、この参戦車両は
ボンネットとフロントドアとバンパーまでカーボンになっている。
トランクがあるのでGTウイングの装着が可能になり
それにあわせてフロントスポイラーも全く新しくなった。
排気系は、見たところほぼストックの状態だが、
温度計測をした様子が伺われ、
熟成は相当進んでいるように思えた。
セダンの特性を生かした、
ポテンシャルの高い排気系が新たに開発されると思う。
今年の参戦に関する基本的な考え方が、
辰己さんによって語られた。
それは
1.レースを通じてモノ造りに取り組む
2.今年はクラス優勝を狙う
と言う非常に明瞭な事だった。
嬉しいのは、はっきり「優勝」と宣言された事だ。
実際現場に行かないと解らない事だが、
ニュルは地元のお祭りだ。
てんやわんやで楽しむ草レースで、
中にはレギュレーションなんて糞喰らえの連中も居る。
でも、日本から参戦する以上、
すべてオフィシャルに、襟元をただし、
正々堂々と戦わなければならないわけだ。
すると、相当ポテンシャルアップしないと
「奴ら」に勝てない。
しかし、
いよいよそこに話が及んだ事で、
期待は、
入道雲のように高く大きく膨らんだ。
<スーパーGTに関して>
ゲンの良いこのコンビは、
まさしく優勝請負人だ。
FRとしてきっぱり割り切ってから
レガシィB4は強くなった。
サーキットでの活躍も楽しみだ
ちょうどFHIから
スバル国内営業本部
販売促進部の
飯田部長がいらっしゃっていて、
森PGMと3人で、
非常に有意義な情報交換も出来た。
飯田さんは見ての通りの福男だ。
昨年のスーパーGTの初勝利は
彼が鈴鹿に行ったので
得られたのかもしれない(笑)
スバルブースを後にして、
うろついていたら
面白いものも見つけた・・・・。
絵に描いた餅と言う奴だ。
コスワースチューンと聞いて
色めき立った人が我が社の近くにも居たが(笑)
EJ25をドライサンプ化し、
綺麗にブランド仕様に整えた模型があった。
コスワース社も不況下で大変なのだろう。
チューニングするための会社だから、
パーツの品質は素晴らしいものがある。
だが、「絵に描いた餅」にしか見えなかった。
ホンモノから感じるオーラを
たぶん実物を見ても感じないだろう。
さて、会場を後にして
一旦中津川にっ戻って、
中央自動車道をもう一度関東方面に戻る。
毎週富士山の近くを通過して、
表と裏の両方を見ることが出来たのは、
とてもラッキーだった。
この時は東京からも良く見えた。
ところが開田高原の様子は全く違っていた。
月曜から激しく降った雪は30センチ以上積もったらしい。
フォレスターなら東京からタイヤも換えずに、
こんな楽しいドライブが出来る事を
実証して見せよう。
南アルプスを左に見て
伊那インターを抜け
中央アルプスに向かう。雪の気配はまだ無い。
この先の山腹に風穴を開けたのが
権兵衛トンネルだ。
権兵衛トンネルを抜けると国道19号線に繋がる。
次に右折して開田高原に向かう。
トンネルを抜けると
そこは雪国だった。
まさに
小説の書き出しのような光景が眼前に広がる。
すると、不思議な事に
別に待ち合わせたわけでもなんでもないのに
このクルマが前に居る。
これを乗り回す人は
そうそう居ない。
もちろんこのヒト、
本田さんだ。
一度でいいから
こういう真似をして見たいものだ。
雪を蹴散らして走ったら、さぞかし気分良いだろう。
昼飯をcafe kazeで食べると申し合わせ、
初めて本格的な雪道をフォレスターtSで楽しむ事にした。
つい一ヶ月前に
逆さ御嶽を撮ったあの場所が
こんなに真っ白になっている。
雄大な裾野と、
フォレスターの
逞しい外観が良くマッチ。
こういう圧雪路をフォレスターは得意とする。
想像通りに滑るので、
操っていてとても楽しい。
特に坂道を駆け上がるのは、快感そのものだ。
そして、ラフロードの強さが、魅力のクルマだからこそ
こういうシーンを試したくなる。
どのクルマもまだ踏み入れていない雪道を登る。
そして雪上能力を試してみる。
標準装備のタイヤで
ここまでVDCをONにしたまま登る事ができた。
しかし、あまり無理して
スタックしてしまあうと恥ずかしいので
この辺りが潮時かと、バックで戻る。
ところが、登った時のようには
なかなか思うように下がれず
遂にスタックしてしまった。
スコップや長靴など何の装備もしていない。
しかし、不思議に不安感が無いのだ。
ドアを開けると、こんなに雪があって
とても降りられそうに無い。
運転席のステップに乗って
後ろを見るとこんな調子だ。
気を取り直し
VDCのスイッチをOFFにする。
トラクションを確かめながら、徐々に前進して
一気に全開!!!!!
轟々と雪を蹴散らし、無事脱出する事ができた。
このようにリフトアップすると良く解る。
フォレスターはアンダーボディが、
これまでの伝統を踏まえた上で
更に綺麗に整っている。
世界の道を想定して造られただけの事はある。
後はkazeに向かうだけだが、
このような状態になると、
詰まった雪のせいで
ホイールバランスが狂う。
こんな経験は久し振りで、ガタガタと振動をステアリングに感じながら、
kazeに到着。
先客は、オツな事に、
高級車で横付けだ。
除雪で出来た雪だまりも何のその。
フォレスターtSで蹴散らして駐車場に入る。
こういう遊びは、
このクルマしか出来ない。
後ろからは全く見えないが
高速道路もストレス無く快速に楽しめ、
雪を蹴散らして走っても、まるで魔法の絨毯に乗っているようだ。
その秘密のアイテムのひとつが
初めて
リヤサスに装着された
ドロースティフナーだ。
本当にこのままの、見たまま何の疑いも持つ必要の無い、
素晴らしいクルマだと思う。
しかも
辰己仙人による躾がキチンと染み付いている素晴らしい作品。
今後も
SUBARUはますます光り輝き、
STIは醸熟の道を進むことだろう。
楽しみである。
ここに紹介しよう。
「代田社長どの
あけましておめでとうございます。
いつもブログ楽しく読ませていただいております。
社長の新しい視点からのモノの見方、大変参考になります。
私はどの車(スバルであれば)においても、
その車が本来目指したかったであろう姿(性能)に、
幾らかでも近付けてやりたい。
絶対レベルで車の運動性能を極めて行きたい。
SUBARU時代に出来なかった、
また新しい境地に至ったもの、
そんなものも含め、
どこまでユーザーを楽しませることが出来るのだろう?
それを極め続けることがSTIでの与えられた使命、
と思ってやっております。
そんな意気込みで、WRX STI tSも最近生まれてきました。
なので、またご賞味下さい。
これから東京オートサロン会場に向かいます。
今年のトークショーは果たして、どうなりますか...
よろしくお願いいたします」
STI 辰己
実は、この頃既に
東名高速道路を走って幕張に向かっていた。
そして、オートサロンを視察後、
直ぐ戻って残務を片付け、
月曜日から神奈川経由で御嶽山に向かう(笑)
普通の人では思いつかないような、
一週間のドライブスケジュールかもしれない。
丁度一ヶ月で通算で2,664キロとなった。
これだけ時間を共にすると、
しっかり体に馴染んで
手足のようになってくる。
面白くて、
役に立つクルマだ。
今回のロングランテストでは
深い雪の中も駆け巡った。
たとえば、
ドロースティフナーは、
辰己さんが
新たな境地と、
表現されている面白いアイテムのホンの一部だが、
リフトアップして撮影したので
このブログの後半で詳しく語りたい。
有無の比較画像などは
次回の
かわら版でお届けする予定だ。
オートサロンは毎年開催されるが、
リーマンショックで最悪の状態だった昨年と比べれば
遥かに賑わいを増した。
この画像最前列のヒトのようにクルマ目的とは思えない、
ユニークな容姿のカメラマンも一杯いる。
だが、今年はスバルが本格的に出展するので、
楽しみにしていた人も多かった事だろう。
もちろんSTIのカスタマイジングカーにもそれなりの魅力はあるが、
一番見たかったのは、
6月のニュルブルクリンク24時間レースに参戦する
WRXセダンだ。
どのメーカー系出展も、
金曜の午前中にメディアに向けた公式発表の時間を設ける。
まずトヨタのブースで開かれた、
プレスセッションに参加した。
ここには懐かしいアイツが居た。
昨年のニュル24時間でクラス優勝したLF-Aが凱旋帰国している。
何度も近くで見たクルマだから、
懐かしさがこみ上げる。
あの甲高いまるでF-1のようなエキゾーストノートが髣髴として蘇る。
今年もLF-Aでチャレンジすると聞いて、
密かにちょっと驚いた。
あれで走ると思っていたからだが、
きっと、豊田章男さんの胸に何か去来する想いがあるのだろう。
日本を代表するスーパーカーとして頑張ってもらいたいものだ。
トヨタブースは、
なんとも煮え切らない、造りかけのカレー鍋のような内容で、
水平対向のモーター配列を施したパブリカや
コペンを使ったFR車など、
本当はもっとはっきり言いたいんだけど言えない・・・みたいな
そんな印象を感じつつ・・・
次に
ホンダを覗いてみる。
とうとう、ホンダらしさは影を潜め、
電気仕掛けの玩具や、時代遅れにFMCして大枚を叩いた軽トラが並べられている。
ところが、良く見たら
唯一、楽しそうなところがあるじゃないか(笑)。
早速足を止めると、やっぱりスキモノ同士は話が弾む。
中津スバルのようにリフレッシュメンテナンスを提案している(笑)
「どうぞ、ぜひ、持ってみてくださいいいっ!」
自信を込めて渡してくれたドライカーボン製のリヤスポイラー。
他にもショックアブソーバなど商品開発も細々ながら続いている。
「あーんな軽トラックに、
今更何百億円も掛けるくらいなら、他にやることあるよねっ!」
なんて、どぎつい質問を向けても、
「そーなんですよ、スポーツが好きでホンダに居る人間にとっては寂しい限りですね」
と、
嬉しい事を言ってくれる。
いつも、思ったことを躊躇うことなく発するので、
顰蹙をかうが、
オートサロンに来ると、
更に、それに輪をかけたような過激な発言をしてしまうのは、きっと興奮しているせいだろう。
そのため、相手が「ヒイてしまう」事もあるが、
ホンダの説明員はやはり筋金入りだ。
「あんなふうにCR-Zを
バットマンみたいに飾り付けたところで、
所詮電気仕掛けの玩具だよね」
と、水を向けると、
「そうですね、面白くは無いですね」とキタ!
本当に心から楽しく語らえた。
ハイブリッドを全て否定する訳ではないが、
今のように重量増加が大きく、
大きなバッテリーを背負う事でユーティリティーも良くないクルマを、
欲しいとは全く思わない。
重量増加は60キロまでだ。
大雲さん、お願いしますねっ!
どこへ行っても
変なオッサンだなぁとでも思ってるんだろう。
みんな口が良く滑って、楽しくてたまらない。
クルマの設計全体に制限を与えざるを得ないハイブリットカーには、
電磁波の事もあり、どうしても触手が向かない。
それは、メーカーは異なれどもクルマ好きには異口同音のようだ。
そういえば、
昨年はあれほど多かったプリウスがすっかり影を潜めている。
スバルブースへ向かった。
ここへ来て、ちょっと意外だったのは、
暗いことだ。
数年前、レクサスがニュルに乗り込んだときも、
黒尽くしで不気味がられたが、
変な事を真似始めたようだ。
赤い絨毯は主催者側のものだろうから
今回は黒をモチーフに統一したことが良く解る。
しかし
お葬式や御通夜には黒しかふさわしくないが、
華のあるモータースポーツで、
しかも不景気ときているから、
スバルの文化である「明るいブルー」をもっと大胆に使って欲しい。
あー!何でブルーが無いのっ?・・・と苛立ちながら、
良く見れば、
一筋の灯りが差し込んだ。
新井さんだ。
そしてラリーカーを見る。
インプレッサの一番かっこいいアングルは
やはりこれだなと、つくづく感じた。
スバルのプレスセッションが始まった。
STIの
唐松社長以下
キーパーソンが全員壇上に揃った。
今年は明快なテーマが掲げられた。
それは「貫・挑・鍛」だ。
ひとつ、志を貫く
ひとつ、頂点への挑戦
ひとつ、極限の道で鍛え抜く
この3つのテーマの下で、
サーキットでは昨年同様スーパーGT。
ラリーではPWRCに加えIRCにマニュファクチャラー登録した。
その参戦カテゴリーはS2000と互角に戦える可能性のある
R4に決まった。
そして、一年に一度の壮大な草レース、
ニュルブルクリンク24時間耐久レースに向けて
STI車両実験部長 辰己英治氏を中心とした、
STIの社員がチームを編成する。
ドライバーは吉田寿博氏で残りの3名には
外国選手が起用される模様だ。
<ラリーに関して>
R4のレギュレーションは改造範囲が広げられた事により
昨年からかなり速くなった最新のインプレッサWRXを
よりコンペティティブに仕上ることが出来るという。
リヤサスペンションの変更とボンネットのエアスクープを増やすだけで、
一回り小さい車を使うS2000と互角に戦えるらしい。
非常に楽しみになってきた。
<ニュルに関して>
セダンボディをようやく手に入れ
ニュルスペックとして申し分ない仕上がりが期待される。
もちろんルーフはカーボンだ。
それに加え、この参戦車両は
ボンネットとフロントドアとバンパーまでカーボンになっている。
トランクがあるのでGTウイングの装着が可能になり
それにあわせてフロントスポイラーも全く新しくなった。
排気系は、見たところほぼストックの状態だが、
温度計測をした様子が伺われ、
熟成は相当進んでいるように思えた。
セダンの特性を生かした、
ポテンシャルの高い排気系が新たに開発されると思う。
今年の参戦に関する基本的な考え方が、
辰己さんによって語られた。
それは
1.レースを通じてモノ造りに取り組む
2.今年はクラス優勝を狙う
と言う非常に明瞭な事だった。
嬉しいのは、はっきり「優勝」と宣言された事だ。
実際現場に行かないと解らない事だが、
ニュルは地元のお祭りだ。
てんやわんやで楽しむ草レースで、
中にはレギュレーションなんて糞喰らえの連中も居る。
でも、日本から参戦する以上、
すべてオフィシャルに、襟元をただし、
正々堂々と戦わなければならないわけだ。
すると、相当ポテンシャルアップしないと
「奴ら」に勝てない。
しかし、
いよいよそこに話が及んだ事で、
期待は、
入道雲のように高く大きく膨らんだ。
<スーパーGTに関して>
ゲンの良いこのコンビは、
まさしく優勝請負人だ。
FRとしてきっぱり割り切ってから
レガシィB4は強くなった。
サーキットでの活躍も楽しみだ
ちょうどFHIから
スバル国内営業本部
販売促進部の
飯田部長がいらっしゃっていて、
森PGMと3人で、
非常に有意義な情報交換も出来た。
飯田さんは見ての通りの福男だ。
昨年のスーパーGTの初勝利は
彼が鈴鹿に行ったので
得られたのかもしれない(笑)
スバルブースを後にして、
うろついていたら
面白いものも見つけた・・・・。
絵に描いた餅と言う奴だ。
コスワースチューンと聞いて
色めき立った人が我が社の近くにも居たが(笑)
EJ25をドライサンプ化し、
綺麗にブランド仕様に整えた模型があった。
コスワース社も不況下で大変なのだろう。
チューニングするための会社だから、
パーツの品質は素晴らしいものがある。
だが、「絵に描いた餅」にしか見えなかった。
ホンモノから感じるオーラを
たぶん実物を見ても感じないだろう。
さて、会場を後にして
一旦中津川にっ戻って、
中央自動車道をもう一度関東方面に戻る。
毎週富士山の近くを通過して、
表と裏の両方を見ることが出来たのは、
とてもラッキーだった。
この時は東京からも良く見えた。
ところが開田高原の様子は全く違っていた。
月曜から激しく降った雪は30センチ以上積もったらしい。
フォレスターなら東京からタイヤも換えずに、
こんな楽しいドライブが出来る事を
実証して見せよう。
南アルプスを左に見て
伊那インターを抜け
中央アルプスに向かう。雪の気配はまだ無い。
この先の山腹に風穴を開けたのが
権兵衛トンネルだ。
権兵衛トンネルを抜けると国道19号線に繋がる。
次に右折して開田高原に向かう。
トンネルを抜けると
そこは雪国だった。
まさに
小説の書き出しのような光景が眼前に広がる。
すると、不思議な事に
別に待ち合わせたわけでもなんでもないのに
このクルマが前に居る。
これを乗り回す人は
そうそう居ない。
もちろんこのヒト、
本田さんだ。
一度でいいから
こういう真似をして見たいものだ。
雪を蹴散らして走ったら、さぞかし気分良いだろう。
昼飯をcafe kazeで食べると申し合わせ、
初めて本格的な雪道をフォレスターtSで楽しむ事にした。
つい一ヶ月前に
逆さ御嶽を撮ったあの場所が
こんなに真っ白になっている。
雄大な裾野と、
フォレスターの
逞しい外観が良くマッチ。
こういう圧雪路をフォレスターは得意とする。
想像通りに滑るので、
操っていてとても楽しい。
特に坂道を駆け上がるのは、快感そのものだ。
そして、ラフロードの強さが、魅力のクルマだからこそ
こういうシーンを試したくなる。
どのクルマもまだ踏み入れていない雪道を登る。
そして雪上能力を試してみる。
標準装備のタイヤで
ここまでVDCをONにしたまま登る事ができた。
しかし、あまり無理して
スタックしてしまあうと恥ずかしいので
この辺りが潮時かと、バックで戻る。
ところが、登った時のようには
なかなか思うように下がれず
遂にスタックしてしまった。
スコップや長靴など何の装備もしていない。
しかし、不思議に不安感が無いのだ。
ドアを開けると、こんなに雪があって
とても降りられそうに無い。
運転席のステップに乗って
後ろを見るとこんな調子だ。
気を取り直し
VDCのスイッチをOFFにする。
トラクションを確かめながら、徐々に前進して
一気に全開!!!!!
轟々と雪を蹴散らし、無事脱出する事ができた。
このようにリフトアップすると良く解る。
フォレスターはアンダーボディが、
これまでの伝統を踏まえた上で
更に綺麗に整っている。
世界の道を想定して造られただけの事はある。
後はkazeに向かうだけだが、
このような状態になると、
詰まった雪のせいで
ホイールバランスが狂う。
こんな経験は久し振りで、ガタガタと振動をステアリングに感じながら、
kazeに到着。
先客は、オツな事に、
高級車で横付けだ。
除雪で出来た雪だまりも何のその。
フォレスターtSで蹴散らして駐車場に入る。
こういう遊びは、
このクルマしか出来ない。
後ろからは全く見えないが
高速道路もストレス無く快速に楽しめ、
雪を蹴散らして走っても、まるで魔法の絨毯に乗っているようだ。
その秘密のアイテムのひとつが
初めて
リヤサスに装着された
ドロースティフナーだ。
本当にこのままの、見たまま何の疑いも持つ必要の無い、
素晴らしいクルマだと思う。
しかも
辰己仙人による躾がキチンと染み付いている素晴らしい作品。
今後も
SUBARUはますます光り輝き、
STIは醸熟の道を進むことだろう。
楽しみである。
辰巳さんの「その車が本来目指したかったであろう姿(性能)に、幾らかでも近付けてやりたい。」は、STIのパーツぐらいしか買えませんがSTIに期待したくなる言葉ですね。今年のニュルも「優勝」を期待して観戦できそうです。
締め括りの開田までの写真、風景が目に浮かび思わず自分が走っている気分になれました。(笑
締め括りの開田までの写真、風景が目に浮かび思わず自分が走っている気分になれました。(笑
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b-faction at 2011-01-27 07:04
Willy jr さん、おはようございます。
今朝は中津川もマイナス6度ですが、不思議に酷い寒さを感じません。
昨日1日降った雪が溶け、道路もツルツルですが
開田で滑る路面に体がなれたせいか、危険や不安は感じません。
冬の情景も楽しんでいただけたようで嬉しいですね。
フォレスターtSもすっかり馴染んで
快調ですよ。是非試乗に来て下さいね。
WRXのtSも明日ようやく配車されてきます。お楽しみに。
今朝は中津川もマイナス6度ですが、不思議に酷い寒さを感じません。
昨日1日降った雪が溶け、道路もツルツルですが
開田で滑る路面に体がなれたせいか、危険や不安は感じません。
冬の情景も楽しんでいただけたようで嬉しいですね。
フォレスターtSもすっかり馴染んで
快調ですよ。是非試乗に来て下さいね。
WRXのtSも明日ようやく配車されてきます。お楽しみに。
Commented
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GH3
at 2011-01-27 22:34
x
Commented
by
b-faction at 2011-01-27 23:10
GH3 さん、こんばんは。伊那は大好きな町の1つです。
街の中も良くうろついて歩き回ってます(笑)
プロ専門の食料品仕入れスーパーが面白いですね。
GH3は最高ですね。EL15は贅沢なエンジンです。つくづく思います。
ニュルがとにかく楽しみだし、R4カテゴリーもかなり戦闘力が高まりそうです。
スーパーGTも一度観戦に行きたいと思ってます。
街の中も良くうろついて歩き回ってます(笑)
プロ専門の食料品仕入れスーパーが面白いですね。
GH3は最高ですね。EL15は贅沢なエンジンです。つくづく思います。
ニュルがとにかく楽しみだし、R4カテゴリーもかなり戦闘力が高まりそうです。
スーパーGTも一度観戦に行きたいと思ってます。
Commented
by
SVX360
at 2011-01-29 21:03
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楽しい記事、ありがとうございます。
ホンダさんはアクティに数百億かけたんですか?意気込んでますね〜☆
最近、気になるのは実はアクティです
スバル製サンバーが将来的に無くなると赤帽がアクティに順次切り替えるとのウワサをよく耳にします・・・ダイハツのエンジンではスバル製ほどの耐久性は期待できない(実際故障頻度は高いと耳にします)のでそれならホンダに切り替えるのでは?と事実かどうか分からないウワサが飛び交ってますよね。。。
その為にホンダは相当の投資をしたと一般の私の感覚では思うのですが。
もしかして・・・富士重の開発者が中心となってハイゼットを現在作り直しているのでしょうか?そういう隠し球を期待しているのですが(赤帽用だけスバルチューニングが入るとか?)
そうでないと、スバルにOEMされた自動車が全くと言ってよいほど売れてない(ボクサーのスバルは好調)とお世話になっているディーラーから聞くので心配で心配で。
スバルが好きだからこそ、ホントに心配なところです。
ホンダさんはアクティに数百億かけたんですか?意気込んでますね〜☆
最近、気になるのは実はアクティです
スバル製サンバーが将来的に無くなると赤帽がアクティに順次切り替えるとのウワサをよく耳にします・・・ダイハツのエンジンではスバル製ほどの耐久性は期待できない(実際故障頻度は高いと耳にします)のでそれならホンダに切り替えるのでは?と事実かどうか分からないウワサが飛び交ってますよね。。。
その為にホンダは相当の投資をしたと一般の私の感覚では思うのですが。
もしかして・・・富士重の開発者が中心となってハイゼットを現在作り直しているのでしょうか?そういう隠し球を期待しているのですが(赤帽用だけスバルチューニングが入るとか?)
そうでないと、スバルにOEMされた自動車が全くと言ってよいほど売れてない(ボクサーのスバルは好調)とお世話になっているディーラーから聞くので心配で心配で。
スバルが好きだからこそ、ホントに心配なところです。
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b-faction at 2011-01-29 21:58
SVX360さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。僕の言いたかった事は、
軽自動車なんて、目くじら立てて「シャカリキ」になって売るものじゃあないという事です。ずっと言いつづけてます。気にいらない人も多いようですが、所詮、軽は軽、それ以上でもそれ以下でもありません。
アンフェアな関税障壁の申し子です。
それで日本のクルマメーカーは一人前に育ててもらったので、感謝して大事にすれば良いのです。売るとはそういう事です。
作らない事にヒステリックになってはいけません。
スズキの鈴木修会長も、とうとう同じような事を言い出しましたよ。
ダイハツとスズキはこの頃ますます性能差が広がりました。ムーブの足元にMRワゴンが及んでないような気がします。チラッとCM見ただけで詳しい分析をしてませんが。
良い時期にダイハツとタッグを組んだと思います。
ホンダは孤立してますね。やらなくて良い事をやりすぎです。厳しくなると思いますよ。
そんな軽の話より、
カーボンルーフが遂に誕生しました。
惚れ惚れして、まいにちなでなでしています(笑)
コメントありがとうございます。僕の言いたかった事は、
軽自動車なんて、目くじら立てて「シャカリキ」になって売るものじゃあないという事です。ずっと言いつづけてます。気にいらない人も多いようですが、所詮、軽は軽、それ以上でもそれ以下でもありません。
アンフェアな関税障壁の申し子です。
それで日本のクルマメーカーは一人前に育ててもらったので、感謝して大事にすれば良いのです。売るとはそういう事です。
作らない事にヒステリックになってはいけません。
スズキの鈴木修会長も、とうとう同じような事を言い出しましたよ。
ダイハツとスズキはこの頃ますます性能差が広がりました。ムーブの足元にMRワゴンが及んでないような気がします。チラッとCM見ただけで詳しい分析をしてませんが。
良い時期にダイハツとタッグを組んだと思います。
ホンダは孤立してますね。やらなくて良い事をやりすぎです。厳しくなると思いますよ。
そんな軽の話より、
カーボンルーフが遂に誕生しました。
惚れ惚れして、まいにちなでなでしています(笑)
by b-faction
| 2011-01-27 13:19
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