四面楚歌の巨人軍 ふざけるな!ナベツネ!!!
東日本巨大地震の影響で、国内の各種スポーツ大会に大きな影響が出ている。
世界フィギュアスケート選手権の東京開催は取りやめ、世界選手権への代表選考レースであった名古屋国際女子マラソンも中止。
シーズン入りしたばかりのJリーグや女子ゴルフトーナメントも延期や中止を余儀なくされた。
巨大地震の死者・行方不明者は2万1526人にのぼる(21日午前9時現在 警察庁発表)。
うち、行方不明者が1万3000人近くを占める。
また、福島県では、福島第1原発の危機的状況が続いている。
首都圏を含む関東では計画停電が実施され、多くの国民が不自由な暮らしを強いられながらも、被災地に比べれば、という気持ちで耐えている。
こういう状況では、しばらくの間はスポーツの大会や試合が制限されるのはやむを得ないと思う。
未だ避難所生活を余儀なくされている方は35万人に及ぶ。
この方々の衣食住が最低限のレベルまで充足されない限り、スポーツ界が何らかの制約を受けるのは当たり前である。
------------------------------------------------------------------
ところが、ここに来て迷走しているのが開幕日を3月25日に予定していたプロ野球だ。
パ・リーグは、楽天が大きな被害を受けた東北を本拠地としていることもあって、開幕日を4月12日に早々と延期した。
が、セ・リーグは予定通りの25日開幕にこだわり、対応が分かれた。
理由は、読売巨人軍の渡邉恒雄会長(ナベツネ)が通常開幕を押し通したからだ。
結局、プロ野球の加藤良三コミッショナーは17日、読売巨人軍の圧力に屈し、「セ・パ分離開幕」という苦渋の決断を声明で明らかにした。
しかし、18日になって、海江田万里経産相が、電力消費量の多い東京ドームは使わないよう、会見で異例のコメントを出した。
そして、電力が逼迫していない球場で行うよう注文を付けた。
さらに、高木義明文科相が開幕に違和感を明かし、文科省は日本野球機構に東京電力及び東北電力管内でのナイター中止を要請した。
また、東京ドームのある東京都の石原慎太郎知事も、デーゲームに限定して行うべきだと会見で述べた。
セ・リーグの選手会も、安否不明の被災者などがいる状況では通常開幕はふさわしくない、と訴えた。
仙台市の東北高校出身であるダルビッシュ有投手も、まだ人々を励ますレベルでないとツイッターに書いた。
かつてプロ野球選手会長として、球界を選手の側から牽引した古田敦也も、現状では東京ドームや神宮球場でたくさん照明を使うナイトゲームはおかしい、として反対を表明した。
で、四面楚歌とも言うべき状況に立たされたセ・リーグはどうしたか?
セ・リーグは、19日の緊急理事会で開幕日を今月25日から29日に変更すると決定し、「減灯ナイター」の実施など節電を強調した。
つまり、大幅な日程変更や東京電力及び東北電力管内でのナイター中止は拒否したのだ。
そこにおいては、なぜ29日なのかの合理的説明はない。
パリーグと開幕日が2週間も違うことの理由も明確ではない。
------------------------------------------------------------------
はっきりと言えるのは、セリーグの球団にとっては、巨大地震への配慮や節電よりも、「カネ儲けの方が大事」ということだ。
特に、読売巨人軍は、開幕日を遅らせることによって大きなダメージを被る。
4月12日開幕では、春休みによる主催試合の観客増が期待できない。
また、親会社である読売新聞の春季拡販にも悪影響を与える。
兄弟会社である日本テレビの番組編成にも影響が出る。
それだけではない。
政府や東京都の要請に屈すれば、東京ドームそのものが使えなくなる。
東京ドームは、照明のほかに空調もあるため、ナイター1試合で5~6万キロワットもの電力を消費する。
これは、単純計算すると、5000世帯ぐらいの電力消費量に匹敵する。
しかも、東京ドームは屋内施設のため、デーゲームでも照明や空調などを使う。
すると、デーゲームでもナイターとほぼ同じぐらいの電力消費量になるというのだ。
つまり節電が焦点になると、東京ドームの場合はデーゲームも含めた議論になってしまうのである。
だから、読売巨人軍は、開幕日の大幅延期や東京電力及び東北電力管内でのナイター中止には絶対に応じられないのだ。
巨大地震への配慮はともかく、節電論議には絶対に乗れない。
ナイター中止はデーゲーム中止に連動し、最後は東京ドームの使用中止につながってしまうからだ。
結果、巨人軍、読売新聞、東京ドームの3者ともに、大きなダメージを蒙るのである。
------------------------------------------------------------------
ナベツネは、読売新聞政治部長のころから中曽根康弘(元首相)と盟友関係にある。
中曽根が首相になれたのも、ナベツネが読売王国に君臨できるのも、両者の盟友関係が大きく影響している。
かつてナベツネは、小泉純一郎首相(当時)は軍国主義を称賛する聖地に参拝している、と批判した。
軍国主義の聖地=靖国神社であることは言うまでもない。
そして東條英樹をヒトラーに比喩しながら 、「小泉は歴史も哲学も解ってなくて、勉強もしていないし教養もない。彼はバカ者だ」と小泉を罵った。
小泉が「靖国に参拝して何が悪い?」「靖国参拝を非難するのは中国と韓国だけだ」と言うのは、彼の無知から生じる発言であるとまで言い切った。
なぜナベツネは、ここまで我が国首相の靖国参拝を非難するのか?
それは、彼の盟友である中曽根が、中国(中共)の圧力に屈して靖国参拝をやめたからだ。
だから、小泉が靖国に参拝し、国民の喝采を浴びることは中曽根への侮辱と映る。
つまりナベツネは、読売新聞グループ本社会長にして主筆という公的立場にありながら、私念と私憤に基づいて行動する男なのである。
ナベツネは、福田内閣時代に自・民大連立を仕掛け、昨年末には民・自大連立に動いた。
この男は、The New York Timesのインタビューに「私は、私が日本の全てを変えることができると思う」と言い放った。
これを老人の誇大妄想と片付けてはいけない。
実際に彼は、自分の力を信じて(超過信して)日夜行動しているのである。
今回のセリーグの中途半端な開幕日変更も、その一つである。
きっと、
海江田?高木?、そんなザコの言うことなど気にする必要はない、
イザとなったら経産省も文科省も俺が押さえ込んでやる、
と、
この「私が日本の全てを変えることができる」と確信している男は思っているはずだ。
ナベツネの思考回路は、読売グループの損失は自分(ナベツネ)の損失―
自分の損失は国家の損失―となっているに違いない。
なにしろ葉巻が好きで、読売本社では、彼がエスカレーターに乗る時、横の階段をナベツネ専従の担当者が灰皿を持って駆けのぼるほどの独裁者である。
発行部数1000万、日本テレビも傘下に収めている、この巨大メディアのドンに怖いものはない。
------------------------------------------------------------------
私は、何度も書いたが、プロ野球が大好きであり、もう50年近くトラキチである。
村山・小山・吉田(義)・並木・鎌田のころからのキチである。
だから一刻も早く開幕してほしい。
が、やはりパリーグの開幕日にセリーグも足並みを揃えるべきである。
そして、千葉ロッテマリーンズが当面の間、ナイター開催の自粛を決めたように、セ・パ両リーグとも東京電力及び東北電力管内でのナイターは自粛するべきである。
私はトラキチだから、読売巨人軍が嫌いだから言っているのではない。
むしろ私は、V9のころの巨人軍に敬意の念を抱いている。
特に王貞治は尊敬の対象である。
私は、ナベツネの独断専横、そして「国民より読売の方が大事」という考え方を批判しているのだ。
勘違いの傲慢ジジイを今こそ排除せよ!
なお、ナベツネの勘違いぶり、その傲慢さについては、拙エントリ「赤に先祖返りした讀賣のナベツネ」を参照してほしい。
-------------------------------------------------------------------
ナベツネに宮澤章二の以下の詩を捧げる。
行為の意味
宮澤章二-あなたの〈こころ〉はどんな形ですか
と ひとに聞かれても答えようがない
自分にも他人にも〈こころ〉は見えない
けれど ほんとうに見えないのであろうか確かに〈こころ〉はだれにも見えない
けれど〈こころづかい〉は見えるのだ
それは 人に対する積極的な行為だから同じように胸の中の〈思い〉は見えない
けれど〈思いやり〉はだれにでも見える
それも人に対する積極的な行為なのだからあたたかい心が あたたかい行為になり
やさしい思いが やさしい行為になるとき
〈心〉も〈思い〉も初めて美しく生きる
-それは 人が人として生きることだ
~文中敬称略~
-------------------------------------------------------------------
あなたのクリックがこのブログの読者を増やしてくれます。
↓クリックよろしくお願いします。
人気ブログランキング
売国・親小沢のブログが上位を独占しています。
↓彼らを打破するためにクリック!をお願いします。
にほんブログ村
行為の意味 青春前期のきみたちに
宮沢章二
ごま書房新社
参照:「電力逼迫時に試合開催おかしい」 セ・リーグの開幕強行に反対相次ぐ
【追記】
セリーグは、4月3日までは、東北電力と東京電力の管轄内でのナイトゲームをデーゲームに変更する、
5日以降も、東北・東京電力管内では「減灯ナイター」として節電に務める、
夏場の試合も可能な限りデーゲームで行う、
今季のレギュラーシーズンは延長戦を行わず9回で打ち切りとする、
とのことです。
また、巨人が主催権を持つ開幕戦は、東京ドームの対横浜からマツダスタジアム(広島市・屋外)の対広島に変更するそうです。
やはり、おかしいことはおかしい、と声を上げることが大切、ということです。
まだ不満は残りますが、当初の25日開幕、ナイター(ナイトゲーム)実施に比べれば大きな前進です。
あなたのクリックがこのブログの読者を増やしてくれます。
↓クリックよろしくお願いします。
人気ブログランキング
売国・親小沢のブログが上位を独占しています。
↓彼らを打破するためにクリック!をお願いします。
にほんブログ村
| 固定リンク
| コメント (32)
| トラックバック (1)
最近のコメント