新型コロナウイルスの感染拡大で、検査も含めた医療現場の疲弊が伝えられている。医療機関での院内感染が相次ぎ、重症患者が増える中、医療従事者の緊張と疲労は想像に難くない。過酷な状況の中、医療に携わるすべての方に、心から感謝したい。 そんな中、感染者を受け入れたり、院内感染を公表した医療機関の職員たちが、苦境に立たされている、という。 たとえば、4月14日付読売新聞夕刊は、引っ越し業者から作業を断られたり、保育園から子どもの登園自粛を求められたりする事例が相次いでいる、と報じている。 日本看護協会の福井トシ子会長も、記者会見の際、看護師の子どもが保育所で預かりを拒否されたり、仕事からの帰宅時にタクシーから乗車を拒否されたりしたケースを上げて、一般の人たちに理解を求めた。 こういう話を聞くたびに、胸が痛む。そして、25年前に自分が味わった気持ちも蘇ってきて、心がヒリヒリする。 ホテルを断られる 地