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it-education.hatenablog.com
本年もよろしくお願いいたします。 新年の抱負をブログに年が明けたらすぐに書くと決めていたので、今回は手短に結論だけ。 今年の抱負はズバリ、表題の通りです。国が主導し、自治体が調達し、各学校に配備される一人1台の教育用コンピュータ。足元ではコロナウィルス感染の脅威が(新種の浸透も含め)益々広がっていますが、仮に特定の学校で休校、特定の学年・学級で学年閉鎖・学級閉鎖が起きてしまっても学習者の「学ぶ権利」「学ぶ意欲」をいかに守るかという点は当然として、日常期においても手元にあるICT機器が自身の学校生活を豊かにするための道具として使いたい時に、使いたい方法で使える、それを大人が不要に制限しないようにしたいと思っています。 この話をすると、必ず「理想論」とか「何かがあった時の責任論」が展開されます。が、ここではいちいち例は挙げませんが、そうした「大人たちの勝手な心配」が杞憂であった事例はたくさんあ
本年も大変お世話になりました。おそらくこれが今年最後の更新になると思いますので、この場を借りてご支援いただいた多くの方に御礼申し上げます。来年の抱負はまだ来年になってからどこかのタイミングで書きたいと思います。 さて、今年最後の更新は、書籍「デジタル・シティズンシップ:コンピュータ1人1台時代の善き使い手をめざす学び」を読んだ感動を皆さんとシェアするための記事です。Amazonでの購入リンクを貼っておきますが、結論から言って教育ICTの領域に関心のある先生、保護者、そしてできれば教育学部で学んでいる学生の方や教育ICT領域で事業を行っている企業の方に広く読んで欲しい、今年一番(当方比)の良書です。AmazonではKindle版も販売されており、在庫に関係なく即読めますのでとにかく買ってください。 https://www.amazon.co.jp/dp/4272412590/ 書影はAmaz
本日は、GIGAスクール構想による教育用コンピュータ(以下、端末と書きます)端末の調達が各地で進むにつれて、今後大きな課題と話題になりそうな「導入した端末の保守・運用・管理」について書いてみたいと思います。 この領域は実は筆者が学校向けの端末導入支援で血反吐を吐きながら現場でスキルや知識を実際に活用して一定のノウハウを積み重ねてきた領域でもあるのですが、本ブログではそうして得てきたノウハウをできるだけ公共の利益のために情報展開していくことを心がけています。今回は、おそらくベンダーさんがなかなか語ってくれない「保守・運用・管理」について、思い切って書いてみます。 当方の得意分野が本ブログの読者であればご存知のとおりiPadであることから、主軸はiPadにはなりますが、他のOSについても取り上げながら紹介してみようと思います。 そもそも保守・運用・管理とは何か? 学校に納入された後の端末は「誰
先日、ひょんな事から自社(Z会)で開催する報告会を遠隔地から見てもらい、遠隔視聴者からコメントをいただく、という課題を解決する必要に迫られました。昨今、Web会議システムも結構進化しているし、意外と簡単に実現できるんじゃね…?と思っていたら、これが思ったよりも大変。 色々と試行錯誤をしてみて、なんとか実現させたのですが、 ・これって、インフルの回復期で(割と元気だけど)学校に来られない生徒の授業参画 ・不登校や入院など、何らかの理由で教室に行くことが難しい生徒のフォロー ・交通費や時間などの都合で行きたいけど行けない研修の遠隔地からの参加 みたいに、教育分野では需要が多そうな話。 一応、教育現場のICT環境のアドバイザーとして一定のスキルを持っていることの証左である「ITCE 教育情報化コーディネーター 2級」の保持者として、ベンダーに無駄に高い遠隔授業システムを売りつけられることは回避し
最近、世の中の話題がインフラ・OS・端末の話が中心になっていますが、これらを適切に選ぶには「何に使いたいか」「それで何を成し遂げたいか」が大事、という話は何度かこのブログでも触れています。 しかし、なかなかその具体例の明示って少ないな、もしくは、今の時流を踏まえて新しくなっていないな、と感じることが増えてきた。今日は ぼくのかんがえたさいきょうのガンダム ではないですが、自分がもしどこかの学校や教育委員会で学校ICTの導入責任者になり、限られた予算で学習者にとってメリットがあり先生の負担が少なく「まず第一歩を踏み出せてみんな幸せ」なモデルを考えなさい、といわれたら「多分こうするかなぁ」というものを書いてみようと思います。 先に目次という形で結論を書くと、以下のような使い方を考えました。 ただ、以下のユースケースは少々成人教育な色合いが強いので教育学的にはどうなのよ、という批判があるであろう
当方は以前、教育機関向けのICT導入を支援するSEとして動いていました。GIGAスクール構想の実現に向けて全国の教育委員会や私立学校がインフラ・端末整備のために動いている(そしていろいろ困っている)現況を勘案して、そのへんのノウハウをせっかくなのでまとめて無償で公開してしまおうと思います。 通常であればこういう話はいわゆる「飯の種」でもあるのであまり堂々と公表する企業人は少ないのだと思いますが、今回は ・学校向けのICT環境整備についてきちんと取り組んだ経験がある企業の関係者は結構少なく、今回のように全国一斉に調達に向かって動く中では間違いなく技術者不足が起きると懸念していること ・当方は現在Z会に所属しており、オンライン英会話やCBTベースのアセスメント、AI技術を用いた教育用ソフトウェアなどを提供する立場にありますが、自社のものを使ってもらえるかどうかは別として、こうしたソフトウェアが
本日は、独自に収集したアンケートの結果を紹介しながらこのブログらしい「学習者中心」の目線で教育におけるICT機器の活用について考えてみたいと思います。 このブログでは過去、一貫して「学習者」の立場で自分専用の端末のメリットを(資格試験や情報のインプットなどの具体的なシーンを挙げながら)紹介してきました。そんな中、今年の後半に入ってから、急速に国が「一人1台の教育用端末を義務教育で当たり前の環境にする」べく、動き出しました。 特に12月13日に発表された「GIGAスクール構想」では2200億円という巨額の補正予算が組まれ、この補正予算は2019年度の補正予算ということもあり仕組みさえ整えばすぐにでも執行可能というスピード感で動き始めました。こうした報道や急速な動きに、当方の周囲の教育ICTを推進すべく活動している多くの方達は、まさに千載一遇のチャンスとばかりに大いに盛り上がっております。 w
久しぶりの更新は、仕事でベトナムに出張に行く際、人生で5本の指に入る冷や汗をかいた経験について書いてみたいと思います。先に概要を書くと、一連のトラブル対応で「ああ、英語やICTを身近に使えるようになっておいて良かった」と心から思ったという「個人の経験とそれに基づいて感じた個人の主観」を書いた記事になります。 このブログは教育系(特にTech系)の話題を扱うブログで、筆者が所属する組織を代表するものではなく、個人としての考えを綴っている場所です。特に今回の記事はあくまで個人の主観であり意見であり、その内容を全体化したいとか絶対に正しいとかそういうことを言うつもりはなく、単に個人が直面した事実から個人が思ったことを書いただけ、エビデンスとか言われても…という性質であることは最初にお断りしておきます。 出発日の無茶なスケジュール 保安ゲートがくぐれない お客様、そのサイトは… ロスタイム さいご
昨今、各所で話題になった「学校のブラウザがIEであることでプログラミング学習が充分にできない」という課題に端を発した論争。この件について、各所の記事や筆者の周辺から集めてきた情報をもとに、解決策を考えてみたいと思います。 ただ、各所からものすごく有意義な情報が当方宛に寄せられたこともあり、ものすごーく長い記事になってしまいました。ということで、前中後編の三部作として記事を出していきたいと思っています。 前編の今回は、IE問題の発端や経緯、学校のコンピューター教室の実態、サポートコストと入札の関係などに触れていきます。中編では、民間企業でも発生しているIE依存の実態と2025年の崖の話などを絡めて、いかに企業が対応しようとしているか、あたりから今後の対応のヒントを考えます。後編では、具体的に考えられる対策案に触れてみたいと思います。 ということで前編の本記事では、本件の火付け役にもなったSc
さて、予告していたiPad Pro のレビュー記事(教育観点入り)を公開します。 読むと欲しくなるので一応タイトルに【読むな危険】と書いておきました。すでに購入している人、オーダーして到着を待っている人は心を平穏にしてこちらの記事をお読みいただければと思います。 購入しようかどうか迷っている人、気になっているけど家庭内稟議に困っている人、教育関係の人はこれ以降は自己責任でお読みください。間違ってWebでポチっても、店頭で「ください」と口走ってしまっても知りません。 フルモデルチェンジの注目のポイントはどこ? 第2世代Apple Pencilだけで飯が3杯食える Apple Pencil のダブルタップで加速する「試行錯誤」回数 純正キーボード(Smart Keyboard Folio)もなかなか良い この技術が近い将来の「スタンダード」になるのが待ち遠しい 余談 フルモデルチェンジの注目の
本ブログでも度々紹介している、iPad Pro / 第六世代 iPad と組み合わせて使うときに便利な「手書きメモ/ノートアプリ」。その中でも、筆者が定番として常時利用している「Notability」がこの度、メジャーアップデートをしてバージョン8.0になりました。 Notability Ginger Labs 仕事効率化 ¥1,200 このアップデートがかなり「神アップデート」でして、正直「感動」レベルでした。自分の中ではこれで名実ともに「現時点での最強ノートアプリ」が揺るぎないものになりました。 ということで、今日はその感動をお伝えすべく、記事を書いて見ます。ぼちぼち WWDC ですし、新型 iPad Pro も出るかもしれないみたいな噂もあるので、その有効活用法として是非ともご検討くださいまし。 そもそも Notability ってなにさ? 新機能1. 2つのノートを並べて表示できる
時々、強烈な新製品が、従来の基準を一気に引き上げるということがITの世界ではおきます。日本時間 2018年3月28日、米シカゴで開催された Apple のスペシャルイベントで、それが起きました。このブログで幾度となくその価値を伝えてきた「iPad Pro」、その専売特許だった「Apple Pencil」が、ついに「Pro」の垣根を超えてベーシックモデルでも使えるようになったのです。 ということで、この記事を読みに来た方で、これまで iPad Pro と Apple Pencil に興味はあったけど、価格がネックでなかなか踏み切れなかった人に最初に結論を言っておきます。Apple Pencil を使ってみたかった方は、今回の新型 iPad は、「買ってよし!」です。実際に私も触ってみてからこの記事を書いてますが、これは廉価版ではなく「iPadの新基準」です。 で、その「価格」の優位性について
先日のiPad Proを用いた試験勉強の記事はNewsPicsやはてなブログ/ブックマーク などで広く取り上げられ、本ブログ開始以来最大となる1日5万アクセスを記録しました。やはりApple製品の購入検討にあたり、背中を押して欲しかった人が一定数いるんだなぁ、ということを感じずにはいられません。 it-education.hatenablog.com ということで、今回は iPad Pro と同様にApple製品として気になっている人が多いであろう「Apple Watch」について書いてみます。ただ製品のレビューを書いても面白くないので、iPad Pro が「試験勉強」を掛け合わせたのに対し、Apple Watchは「育児」を掛け合わせてみようと思います。 当方には執筆時点でまもなく1歳になる子供がいます。が、当初は父親も育児参画の時代だ!とか張り切っておきながら、結局想定していたことの3
本年もどうぞよろしくお願いいたします。前回のエントリーでも宣言した通り、今年は出来るだけブログを頻繁に更新していこうと思います。(今年の目標宣言) さて、今回の記事は、毎回好評をいただいている「iPad Pro」に関するものです。実は、このブログは最近、記事を更新していない間にも勝手にアクセス数が増え続けておりまして、1日500View、月間に15000Viewを恒常的に超えるようになりました。その最大のアクセスが、GoogleやYahooから「iPad Pro 使い方」とか「iPad Pro 活用方法」といったオーガニック検索でここにたどり着く方でして、過去2回のiPad Proの活用方法記事がこれらの検索キーワードで日本のApple 公式サイトの次にヒットするようになってしまいました。おそらく日本におけるiPad Proの販売にそれなりに貢献していると思うのでAppleは当方に何らかの
気がつけば8ヶ月ぶりのブログ更新となりました。前回書いた記事は、前職を退職したときに書いたこちらです。 この記事は過去最大の反響となり、公開直後は一時1万PV/日となり、SNS等を通じて「会って話したい」というお声も沢山いただきました。その後も、初対面の方から「ブログ読みました」と言われたことも数知れず。多くは教育ICT関係者ですが「物凄く良く分かります」「同じことで悩んでいます」という意見を大抵はいただき、教育分野の市場性探索やマネタイズに試行錯誤しつつ、事業を通じて教育分野を良くしたい方がこんなにも多いのか、と勇気付けられました。 さて、当該記事の執筆(=前職の退職)直後の5/1、私は静岡県・三島市に本拠地を置く教育企業「Z会」の一員になりました。 Z会というと最近では海外企業や教育系ベンチャーに出資したり、ドラスティックな変化を続けている印象があるかと思いますが、背景には85年以上の
教育ICTの話題を扱う本ブログらしく、今日は学生から社会人まで関心が高いとされている「TOEIC」について書いてみます。 当方は幼稚園から小学校1年生の2年弱アメリカに住んでいたり、高校で2週間のホームステイを経験したり、入社から約5年間仕事で英語を使う部門にいたりと、幼少期から英語に触れる機会が多い方だった割にはTOEICの点数が低かったのです。それは、仕事で英語を使う相手はノンネイティブなアジア圏向けが多く、「中3レベルで良いから簡単な表現で正確に伝わること」を重要視した故、表現の幅が広がらなかったせいだと思います(一方で、とにかく”相手を動かす”ために多少の文法やスペルミスは臆せず書く・話すこと、わからなければ何度でも聞き返す・確認するといった”度胸”は随分身につきましたが)。 入社から5年経過した後は、英語を全く使わない部門に異動になったので、このままだと英語力が落ちてしまうし、今
突然ですが、2017年4月30日を以って、KDDIを退職する事になりました。本エントリーはKDDI所属として書く最後の記事という事になります。 今後については追って報告しようと思いますが、”KDDIの野本”として、教育をICTで拡張するためのチャレンジはここで一旦終了となります。そこで、良い機会なので会社を通して教育分野に対して動いてきた事を踏まえ、書ける範囲でこれまでの”振り返り”をしてみようと思っています。あくまで本記事は「私個人の考え方」にすぎませんが、企業目線で教育分野の”ICT化の推進”を考え、動く中で自身の課題と感じた反省点を5つにまとめました。同じように企業としてこの分野に挑む方や、参入を検討している方に何らかの形で参考になれば幸いです。 なお、本エントリーはそれなりに長いです。また、いわゆる「退職エントリー」ではなく、いくら読み進めても「KDDIの何が不満で辞めたのか」とか
約半年前に書いた以下の記事がけっこうロングランで読まれています。 it-education.hatenablog.com どうも最近、キーワード「iPad Pro」で検索してここに辿り着く方が増えている(そして1日のPV数も伸びている)ようですので、続編を書いてみようかなと。テーマは「社会人の勉強」で、昨年12月にiPad Proを購入した時「学習者の目線で最大限、活用してみよう」と決めて、実際に1年使って見た結論が「大満足」だったということを書いて見ます。 なお、今回の記事で触れている”勉強”とは、「個人学習用途」限定である点を先にお断りしておきます。「学校や組織のメンバーとの共同学習」というテーマだったら全く違った内容やアプリが並ぶと思いますが、個人学習用途なので基本的に使ったのはほぼ「ノート」、調べ物をする「スマホ」や「PC」の不便を解消するツール類ばかりでした。 先にざっくり伝えた
今日はiPad Pro(12.9インチ)を半年にわたって日常的に使ってみて感じたことを素直にレポートしてみたいと思います。 私は今、iPad Pro 12.9"(WiFi+Cellular)を個人用と会社用で2台使っており(贅沢!)、Apple Pencil と Smart Keyboard も常用しているヘビーユーザーです(笑) まず結論から言うと、「iPad Proは通常のiPadともMacBookとも異なる用途に適合するデバイス」だと感じています。デバイスにより新しい業務・ライフスタイルを提案するAppleらしさを感じられる製品だなと。以前は iOSとMacOSはいずれ統合されるのかな、と思っていたのですが、今では「別々でいいかな」と思い直すようになりました。 また、iPad Proの面白いところは、これまでのiPadと比べて「情報の生産デバイス」というPC的な要素を持っていながら、
先日、大阪府河内長野市にある私立の中高一貫校「清教学園中・高等学校」を訪問してきました。同校は全国の私立中高一貫校で唯一、文部科学省の「高大接続」「高校教育の質の確保・向上」「大学入試改革」の調査研究の委託先に選定されています。しかも”グローバル時代や教育の多様化を見据えた「大学受験」だけに縛られない人間教育を目指す”という方針も掲げており、それを実現する仕組みのひとつとして「e-ポートフォリオ」というシステムが運用されている点に筆者は注目しました。このシステムを授業に積極活用している、同校の特任教諭 田邊 則彦先生と、同システムを開発した 株式会社NSDの川畑 雅哉様にお話を伺いました。 (田邊先生にはご厚意により高校3年生の授業も見せていただきました) 左:清教学園 特任教諭 田邊 則彦先生、右: NSD 川畑 雅哉様 eポートフォリオは、生徒の学習履歴や成果物を集約し、中高6年間の学
【追記2:コメントが誰でもできるように設定を変更しました】 はてなブログの設定を変更し、コメントを誰でも投稿できるようにしました。 【追記1:ご覧いただいている皆様へ】 本記事について、数名の教育分野に詳しい方からご指摘を頂戴したのですが、本稿は「ICTはあくまで脇役」という観点に立って記載されているものです。 ============= 大学入試センター試験を廃止し、かねてより議論されていた「1点刻みの得点合否廃止」「テストの得点以外の評価軸」「英語の多方面評価」などを盛り込んだ大学入試改革について、中教審から下村文科大臣への答申が行われました。 さて、この新方式の導入は平成32年度(2020年)とあります。つまり、現在の小学校6年生からになりますので、いま小学校で学んでいる全児童は新制度での大学受験に挑むことになります。そういう意味では、まもなく中高一貫校を受験する家庭にとっては、今回
Facebook上でちょっと聞いてみたら、思ったよりも需要がありそうだったので書いてみることにします。 LTE対応以降のスマホやタブレットは、1台あたり5〜10台までの機器でインターネット回線を「共有」できます(テザリング)。どこにでも持ち運んで、その場がWiFiホットスポットのようになるので非常に便利ですよね。個人で使う分には、同時接続がiPhoneの場合5台まで。普通はこれで充分でしょう。 ただ、学校の場合はちょっと事情が違います。タブレット導入で非常に悩ましいのが、インターネット通信手段をどうするかという問題。学校内に広くWiFiを敷設するには相当なコストがかかります。「まず使ってみようかな」という時に、手近な通信回線として自分が持っているスマホに注目する人は多いでしょう。そこで問題になるのが先ほどのテザリング接続の上限数。 もし、クラスの生徒40人が全員使うとなると、とてもではない
ひょんなことがきっかけで、私立「開成学園」を取材してきました。 記事として作成したのでいつもと文体が違いますが、非常に面白い事例なので是非共ご覧下さい。 ======================================= 東京都、JR西日暮里駅から歩いてほど近く、都内の中学受験界では「男子御三家」として有名な名門校、「開成中学校・高等学校」。こちらでは約1年前から、少し変わったICTの活用が行われているという噂を聞き、サービス開発担当者とともに学校を訪問させていただいた。ここ2-3年ほど、学校現場でのICT活用、特にタブレットやPCを活用した授業の実践を行っている先進的な学校が脚光を浴びているが、今回紹介する事例はそうしたケースとは少し異なる。特別な端末は導入していないし、大きなルールや組織の変更なども行われていない。どの学校も「ごく当たり前」にやっている「ある事」にICTを適
少し前回の投稿から時間が空きました。その間、いろんなセミナーやイベントに参加したり、自分も講演したりして、現状の教育やICTによる変革など様々な事例を仕入れてきました。御陰さまで、講演や寄稿の依頼も多く頂くようになったのですが、なにぶん本業があるので、今後も両立できる範囲でやっていこうと思っています。 さて、本題です。私は「教育はICTで発展する」という持論を強くもって活動しており、実際にその素晴らしい実践事例を見てきました。それを広く広めて日本全体の教育が進化してほしいと強く願っているのですが、一方でその「阻害要因」についても注意深く見守ってきました。今回の記事ではその阻害要因の一つ、「”共有”の壁」について纏めてみました。 ネット上でよくある議論として、先生達が持っている優れた指導案や独自教材、映像、資料などを皆で共有して、それぞれの教材作成・授業研究を効率化し、授業レベルの底上げを図
今日は純粋に自分が思っている事を書きます。それは「プレゼン」のあり方についてです。今日、渋谷のApple Storeで小池先生と神谷さん、永野先生のお話を聞いてなんとなく思った事や、その後自宅に戻って妻と話した事をベースに作文してみました。 見方によっては否定的に見える所が有るかもしれませんが、特定の誰かや団体のやっていることや成果を否定している訳ではありませんので、その点は誤解の無いように事前に申し添えさせていただきます。 最近思っている事。 「みんな、TEDとかスティーブジョブズのプレゼンに、影響されすぎてません?」 いや、どちらも素晴らしいんです。私も多くを学んでいます。でも、みんながTEDとかジョブズ風の、欧米ライクなプレゼンを「世界一ィィィ!!」ともてはやして、そっちに向かおうとしているような風潮を見て「ちょっとなぁ…」と思ったりしています。 グローバル化の波があり、日本的なやり
2022年6月11日(土)〜12日(日)、静岡県三島市にある日本大学三島高等学校・中学校(以下、日大三島)で「完全キャッシュレス」な文化祭が開催されるというお話を聞いて、遊びに行ってきました。コロナによる各種制限が多少収まってきた状況であったとはいえ、感染対策と人との距離には十分気をつけながら、この取り組みの意義や目的について現場の先生方にお話を伺ってきました。 ちなみに当方は、過去にKDDIに在籍した際にこの日大三島さんにauのLTEを利用できるiPad(WiFi+Cellularモデル)の初期導入を支援したSEであり、その頃から同校とはやりとりがあったのですが、今回の企画については一切の関与がなく、純粋に「お客さん」の一人として見学してきた感じです。(現在は私はKDDIを退職していますのでこの記事もステマとかではなく、純粋に面白かった、興味深かったことを綴っています) 文化祭に限らず学
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