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今年の「#文学」
happyman.hatenablog.jp
はじめに AppSheetを使うと、本当に簡単にノーコードでアプリを開発できます。ただ、手元のスプレッドシートを活用する個人用ではなく、企業内で統制をとりながら本格的に業務利用するには、API呼び出しによるビジネスロジックとの連携が必要になるでしょう。 ということで、最近正式にサポートされたApigeeによるREST連携が、どんな感じで使えるのか試してみました。 おそらくもっともシンプルな手順になっているかと思いますので、手短にAppSheet+Apigeeの動作検証してみたい方がいらっしゃれば、参考にしてみてください。 ゴール AppSheetからApigeeデータソースを経由してREST APIを呼び出してみる。以下公式ページにある動画みたいなことを自分の環境でやりたい。 https://help.appsheet.com/en/articles/4438873-apigee-data
AppSheetの基本を理解できる資料を作りました。結構大きくなってしまったので、ダウンロードしてもらったほうが良いかもしれません。 60分でAppSheetを理解する from Yukio Okajima www.slideshare.net Google Cloud への仲間入りが発表されてからあまり大きな動きがなかったノーコードツールの AppSheet ですが、この夏以降、デザインが Google 風になったり、Google Workspace (旧 G Suite)への統合が実際に進んだりと、少しずつ面白くなってきたかな、という雰囲気です。 ただ、Twitter の #AppSheet の流れもそれほどでもなく、日本ではまだ模様眺めなのかしら?という感覚もあります。 で、もっと盛り上がるといいな、そのためには、企業内の AppSheet に関心はあるけどまだ試してない人や、ちょっ
一部の人には衝撃的なニュースであった「Google App Maker の2021年1月終了」ですが、私もその一人です。実際にお客さま先で動いているし…。 www.publickey1.jp Google は移行先として先だって買収と Google Cloud への統合を発表した AppSheet を挙げていますが、実際のところ、どの程度使えるものなのでしょうか? 実はそれまで、私は AppSheet 完全ノーマークだったのですが、お客様のためにも自分のためにも、あるいは単についカッとなって、AppSheet をガチ目に検証してみました。 AppSheetを使い倒してみた ~ GASで1週間かかったアプリはどの程度で開発できるのか from Yukio Okajima www.slideshare.net 方法は、「私が過去に開発したアプリ(GAS+スプレッドシートによるタブレット向けWe
少し前の話になりますが、4月24日の「明日の開発カンファレンス2019」で、POやったときの失敗と教訓についてお話をさせていただきました。売り上げは本当に35,400円でした。ROIについては、、スライドに書いてありますので興味ある方は見てみてください。 総売り上げ:35,400円 受託エンジニアが自社サービスのPOをやって学んだこと。 from Yukio Okajima www.slideshare.net 内容に関しては、なんでこうなっちゃんだろう?ってことを、事実ベースで掘り下げ(追求)してます。自分の記憶ではなく、証拠となる資料を探しました。 プロジェクトだったり事業の区切れだったり、何かあると当然ふりかえりはするんですが、深層心理に気が付かないというか、見てみぬふりをしてしまうことがあるな、ということを直視する必要がありますね。四半世紀も同じ会社で働いているとなおさらです。 プ
4月1日、永和システムマネジメントにも7名の新入社員が入社しました。みんなフレッシュで良い刺激になりますね。 うちの場合、これからマナーなど共通的な教育があり、その後、配属先に分かれての教育に切り替わっていくわけなんですが、議事録の書き方を教える機会はないようなので、今時の事情を踏まえつつ、大事な点について、あらためて書いてみたくなりました。 ソフトウェアの現場で昔ながらの議事録を書く機会は減っている? 対面コミュニケーションを重視するアジャイル開発が増えているのが理由なのかどうかわかりませんが、少なくともこの5年間、私は「昔ながらの」議事録を書いていませんし、書かせたこともありません。 「昔ながらの議事録」は概ね以下の内容で、昔はWordとかで書いて参加者にメールで回覧してました。内容的には、単なるメモではなく、目的と結論が大切です。 日時 場所 出席者 目的 結論 アクション 議論の内
スクラムのコーチとしてトレーニングに参加したりすると、必ず契約の話題になります。(質疑応答で100%でてきます) 「うちは一括でしか契約できないのですが、スクラムではどうしますか?」 「リリース日を約束しないとなると、契約上の納期に遅れそうな場合どうしますか?」 見積もりした結果に利益加算して契約するかと思うのですがスクラムでの契約はどうするんですか?」 などなど。よく言われているように日本のエンジニアは受託開発に従事されている方が多いので、そりゃ質問したくもなるだろうなぁ、とは思います。ただ、身もふたもない言い方をしてしまえば、今のところ答えは「準委任契約ですね」となってしまいます。 もちろん、契約モデルについては様々な試行錯誤がされています。価値創造契約も一つの形ですね。ものすごく細かく(それこそスプリント単位で)請負契約を分割するやり方も実践されています。 ただ、従来のウォーターフォ
開発現場であってもそうでなくても議事録を書く機会は多いのですが、意外に役にたつ議事録を書くのは難しいものです。ということで、以下自著『プロジェクトを成功させる現場リーダーの技術』より議事録の書き方をまるっと引用。キーワードは「目的・課題・アクション!」です。 会議は避けられない 一口に会議といっても、あらかじめ計画されている定例的なものから、突発的に発生する小さなプロジェクト内ミーティングにいたるまで色々ですが、プロジェクトがさまざまな人との協調作業であり、プロジェクトの生み出す価値がたくさんの利害関係者の合意によって成り立つ以上、会議は必要かつ重要な活動です。実際、大規模プロジェクトでは、プロジェクトの計画段階でコミュニケーション計画として会議体が定義されます。世の中無駄な会議が多すぎると嘆かれながらも、実際問題として、プロジェクトは会議によって進んでいるというのも事実です。 現場リーダ
ここ最近では一番面白かった。 僕はファミコン世代の人間だけど、実はゲームはするより、作るほうがおもしろかった。小学校当時PC6001で一番最初に作ったのは確かじゃんけんゲーム。その後数年かけてアドベンチャーゲームとか、RPGとか、シューティングとか対戦格闘とか一通り作った(全部BASICだったけど)。 ファミコンの驚くべき発想力 ?限界を突破する技術に学べ? (PCポケットカルチャー) 作者: 松浦健一郎,司ゆき出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2010/10/29メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 7人 クリック: 321回この商品を含むブログ (28件) を見る この本の良いところは、古き良きファミコン時代のノスタルジーを喚起するだけでなく、コンピュータの基礎が学べるところ。CPUとかメモリとか、レジスタとか。シフト演算で乗算と除算を行うと軽い、など組込み開発でも通じるテク
つい先ほど、AgileJapan2010が無事終了しました。今年もたくさんの方に参加いただき、まずは一運営委員としてお礼申し上げます。ありがとうございました。 次に一参加者として感想を一言でいえば、「参加して良かった!」この一言につきます。詳しい内容については公式か他の参加者のレポートを待っていただくとして、私個人が受けた印象について書きます。 相互主観性とアクチュアリティ まずは昨日の野中郁次郎先生のキーノート。 野中先生がずっと掲げられているテーマは知的創造性であり、大枠や触れられたエピソードについては著書『知識創造企業』などから言及されていました。しかしやはり、講演というライブな場で聞くそれは読書からの体験とは一味違いました。限られた時間で、自分の問題意識とすり合わせながら聴くからでしょうね。 私がまず印象にのこったのは「相互主観性」というキーワードです。知識を強みとする企業を作るの
私の友人の外資系生保営業マンは、転職後わずか1、2年でトップ生保マンの証であるMDRTに選ばれるほどの優秀な奴だ。もちろん、土曜も日曜もなく営業しているし、何かあればお客様のところに駆けつけなくちゃなので、普通に考えるとしんどそうではあるけど、傍から見ていると、とても充実した仕事と生活をおくっているようにみえる。 彼は多趣味だが特に酒に対する造詣が深く、中小企業診断士と同じくらいの情熱で利き酒師の資格を取得したくらいだ。特筆したいのは、接待営業に使えそうだからといった打算で資格を取ったわけではないということ。本当に酒が好きだから取ったという。そしてもちろん、この資格は営業面にも役にたっているらしい。お酒で深まる仲というのは馬鹿に出来ない。 もちろん彼は、お酒の場だけでなく、普段から本気でお客様のライフプランについて考え、ベストな提案をしようと心がけている。そしてその心意気はお酒の場で見せる
たとえば今までとは違う顧客層へのアプローチをしたい場合に意識するといいんじゃないかなぁ、と感じていることです。新しいビジネスといっても、起業というよりは社内での新規ビジネス立ち上げのイメージですね。私の場合まだ成果を評価できる段階ではないので、自分のためのメモ。 オープンにする 狙いやモチベーション、計画などはオープンにする。プロジェクトのメンバー内はもちろん、社内全体にもオープンに。考えていることや困っていることも、社内SNSに書いてしまえばよい。全然関係ないと思う部署の人からヒントや引き合いや励ましをもらえることがある。 スピーディに(ただし、拙速は避ける) 素早く動く。分析中毒にならない。告知サイトなどはコンテンツがそろいきる前でも立ち上げる。営業が必要なら資料が中途半端でもどんどん予定を入れる。ただし、「なにがやりたいか」「何を売りにするのか」など、大事なことはしっかり検討する。
仮面ライダー勉強会でLTをしてきました。*1詳しくは角さんや角谷さんのblogを参照していただくことにして、僕はLTで伝えきれなかったことをまとめてみます(ドラならぬ音撃鳴っちゃったし)。 http://capsctrl.que.jp/kdmsnr/diary/20100222.html#p01 http://kakutani.com/20100222.html#p01 やっぱディケイド=プログラマ的メタファに対するディエンド=マネージャ的という軸を描いてみたかったんですよね。私が営業やマネジメントを担当している受託開発プロジェクト・案件は今ちょうど9つあって、これはちょうど当初ディケイドが廻ろうとしていた世界(=ディケイトまでの平成ライダーの数)と同じですし。 ディエンド(や鳴滝や大ショッカーの面々)が世界を移動するときに現れる「もやもや〜ん」って壁、あれが僕の印象に強く残っいて、LTで
VS(バーサス)、じゃなくてフォームチェンジするみたいにしなやかにやれたらいいと思うんだ。 プログラミングフォーム 変身アイテムはスマートフォン。プログラミング言語を武器に闘う攻撃的フォーム。戦うたびに「言語」のスキルが向上し、しばしば複数の言語スキルを持ったライダーが生まれる。 通常は帰宅すると変身を解除するが、まれに変身状態のまま日常生活を送る者もあらわれる。彼らは時に「世界の変革者」となり、さらに「世界の破壊者」となる者も。 必殺技 「ソーシャルネットワーキング」 スマートフォンとネットワークを駆使し、仲間のライダーから情報と知恵を授かることでパワーアップする。 マネジメントフォーム 変身アイテムは名刺カード。プログラミングフォームからフォームチェンジする。「肩書き」と呼ばれるシンボルによってパワーを変化させることができる防御的フォーム。プログラミグフォームに比べるとやや丸みを帯びた
モデリングツールJUDEがastah*(アスター)に改名され、本日Version6.0としてリリースされました。早速Proエディションをダウンロードし、新機能中心に使ってみました。以下、気になったところだけコメント&レポート。 JUDEからの移行 ライセンスは問題なく移行できます。何も気にせずインストールすればOK。ファイルの拡張子が変更されましたが、.judeファイルとの関連付けも残せます。もちろんアイコンが変わったので、少しだけ違和感がありますが、すぐに慣れるでしょう。 新機能:要求テーブル まず目を引いたのがこれ、要求テーブル。SysMLから持ってきた図で、直観的にはExcelに要求を書くように使うことができます。ただ、ちゃんとモデルとしてフル活用するにはSysMLがわかってないと駄目で、現時点では使いどころが難しいと感じます。 ちなみに、私の環境(Windows Vista)だと、
今日は大阪でDevKAN(DevLOVE 関西)に参加してきました。 実を言うとここんところあまり調子よくなかったんですよね。いろいろ理由はあって、その複合要因でテンションがあがらず、結果なんのアウトプットもできていませんでした。 しかし、こういうときのお誘いこそナイスタイミングであり天の恵みだと思って参加させていただきました。講師という役割だったので、何を話そうかいろいろ悩ましかったのですが、一番気持ちが入るテーマということでAgileJapan2009で話した内容をアレンジして話させてもらいました。30分という時間では収まらない内容なので案の定尻切れトンボ、フラストレーションがたまってしまった方もいるかもしれません。ごめんなさい(資料はのちほど公開されるはず、、です。) でも私的にはやりきった感はあります。著書に関する嬉しいフィードバックもいただけました。ほんとうに嬉しく、ありがたいこ
すでに募集は締めきってますが、9月26日に大阪で、「DevKAN(DevLOVE関西)2009MIRAI 〜開発の明日について話し合おう!」というイベントが開催されます。 http://kokucheese.com/event/index/381/ 私もお話する時間をいただいています。テーマはDevLOVEだけに「愛」。 DevLOVEは、開発を「愛する」技術者のコミュニティです。しかしこの「愛」ってなんじゃろ?ってあたりを私なりの視点でお話しようかとネタ練り中で、今日はその予告編です。 昔から繰り返されるむくわれない開発ってのは次のような感じ。 このご時世、厳しい条件で仕事を請ける 厳しい条件でもうけてくれるパートナー会社を集める リーダーとりあえずリリース日から逆算して実現不可能な計画立てる メンバーはスケジュールを守るため無理する。品質・顧客満足は後回し リーダーはスケジュール見直す
私が敬愛するエンジニア、id:riueこと佐藤竜一さんの最新著作です。いつもながらのすごい着目点。Javadocを題材に一冊書いてやろうなんてことは、なかなか思いつかないです。そして執筆ペースもすごい。執筆は主に土日を使うそうですが、それにしてもすごい集中力です。 エンジニアのためのJavadoc再入門講座 現場で使えるAPI仕様書の作り方 作者: 佐藤竜一出版社/メーカー: 翔泳社発売日: 2009/06/30メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 15人 クリック: 263回この商品を含むブログ (49件) を見る さて、おそらく私も含めJavaでの開発経験がある方は、Javadocに多少なりともお世話になっているはずです。ただ、本書に書かれたレベルでしっかり書いたことのある人は少ないんじゃないか?少なくとも私も含め受託開発の現場ではそう感じます。なぜならまだ、JavadocによるA
3月26日、私の三作目の著作、 『ソフトウェア開発を成功させるチームビルディング 〜5人のチームを上手に導く現場リーダーの技術』 が発売されます。 ソフトウェア開発を成功させるチームビルディング 5人のチームを上手に導く現場リーダーの技術 作者: 岡島幸男出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2009/03/26メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 32回この商品を含むブログ (19件) を見る実は本書は、『プロジェクトを成功させる現場リーダーの技術』の大幅改定版です。改定を決断した私のモチベーションを本書より引用します。 本書は、2006年に出版された『プロジェクトを成功させる現場リーダーの技術』の改定版です。構成を全面的に見直し、大幅に加筆・修正したうえで、書名も新たにしました。 『現場リーダーの技術』出版してから約3年、日本のソフトウェア業界には暗雲が立ち込め
木下さん、平鍋さん。献本ありがとうございます。 アート・オブ・アジャイル デベロップメント ―組織を成功に導くエクストリームプログラミング (THEORY/IN/PRACTICE) 作者: James Shore,Shane Warden,木下史彦(監訳),平鍋健児(監訳),笹井崇司出版社/メーカー: オライリージャパン発売日: 2009/02/18メディア: 大型本購入: 18人 クリック: 336回この商品を含むブログ (100件) を見る 監訳者について まずは、『アジャイルな見積りと計画づくり』に続き、またもや重要な仕事を同僚がやり遂げたことについて、本当にうれしく、また誇りに思います。 平鍋さんは日本におけるアジャイルのエバンジェリストであり、一方木下さんは日本におけるアジャイルの実践者です。そして、二人とも私の先輩や同僚として、普段から現実のビジネス課題を共有しています。 本書
今日、あまりにも息子の日記が読みにくかったので書き直しをさせました。とはいえ、頭ごなしにやり直しを命じてはダメです。ますます苦手意識を植え付けてしまいます。 しょせんは400文字の日記ですから、詰め込みすぎても仕方ありません。そこで、「簡単に、読みやすく楽しい日記が書ける方法」を教えてみました。「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」ってやつですね。なかなかうまくいったので、同じ悩みを持つ親御さんは参考にしてください。 今回気をつけたポイントは次の3つ。 なるべく、親は口出ししないこと 文章の出来不出来よりは、読みやすく楽しい日記に仕上げること あまり時間をかけずに書けること 実施ステップは次の3つ。30分で仕上げるのが目標です。 インタビュー 構成作り 清書 準備物 作文帳以外に次のものを用意させましょう。 白い紙 ペン(最低2色) では、早速「インタビューステップ」からはじめましょ
先日の書評ではもの足りない気がしたので、もう少し書いちゃいます。 アジャイルのチャンスとTo-Beの前にある壁 私も厳しい状況を肌身で感じていますが、不景気は中小ソフトハウスのチャンスになりうるとも感じています。 小さい企業は間接費が小さい分もともと低コストです。そして、さらに短納期を実現する仕組みを持つことによって、今までは喰い込めなかったお客様に食い込めるチャンスが生まれます。 そのための武器にアジャイルを。って話はTo-Beの形としてはよく語られますが、アジャイル(アジャイルプロセス)それ自体はお客様の嬉しさに直接訴求しにくく、ここに大きな壁があります。ブレークスルーするためには、既存のお客様の既存のやり方や仕組みとしばらく付き合っていく必要はあります。 As-Isに横たわる大きな課題 現在の中小ソフトハウスの主戦場では、 一括契約 機能ベースの事前コミットメント 指定される開発プロ
安井さん角谷さん。献本ありがとうございます。 アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~ 作者: Mike Cohn,マイクコーン,安井力,角谷信太郎出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ発売日: 2009/01/29メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 74人 クリック: 764回この商品を含むブログ (226件) を見る 第一印象 読み始めてすぐ、「なんて引きの強い本だろう!」と感じました。つまり、読み始めると止まらない。アジャイル開発にフォーカスしているだけあって、同じく「見積り」がテーマで網羅的なマコネルの『ソフトウェア見積り』に比べ、没入しやすいのです。 かといってアジャイルに習熟している人だけを対象にしてはいません。第3章「アジャイル手法」を読めば、アジャイル開発の概略について理解できるようになっています。このあたりの構成が巧みです。読
私は今は、マネージャという立場で常時6つから7つ程度の受託開発プロジェクトに責任を負っています。しかし今でも、以前現場リーダーを担当したシステムのオペレーション(運用サポート)をします。具体的には、モジュールの入れ替えや、ログの調査、SQLをたたいて本番データにパッチをあてることもします。 私の所属部署には専門の保守部隊がありますから、保守はそちらに引き継ぐのが原則です。しかし、特定の事案に関しては、極力私が対応することを意識しています。 これは単に「後継者不足」「コストをかけたくない(管理職なので残業つかない)」という理由だけでそうしてるのではありません。お客様にとって(開発を担当した)私が対応する安心感を別にすると、理由は次の2つです。 理由1:「意味のある無駄」を得るため たまたま読んだプレジデント誌に、「意味のある無駄」のススメという記事がありました。要約すると、表面的には明らかに
『葉隠』より。殿様の視点から奉公人を4パターンに分類。350年前のサムライが、現代人と同じように物事・思考を整理していたのかと思うと面白い。 ※以下超現代語訳 急々 用事を言いつけると、速やかに理解して、仕事もサクサク進める奴。めったにいない。 だらり急 用件はよくわかってなかったみたいだが、やり始めると要領よく終わらせる奴。 急だらり 返事だけはいいが、なかなか仕事が終わらない奴。こんな奴は多いよ。 だらりだらり その他はみんなこんなもんだ。 今日の教訓 まずは「だらり急」を目指そう。そのためにも目的をちゃんと確認すること。
感動した!俺も頑張る! で、それは勿論重要なんですが、個人的には「そういった話を自発的にやろうとする同僚がいっぱいいる」ことを再確認できたのが嬉しかったです。深夜の飲酒タイムでも「愚痴ではない会社の話」を延々と出来るのは嬉しいものでした。 受託開発の極意―変化はあなたから始まる。現場から学ぶ実践手法 (WEB+DB PRESS plusシリーズ) 作者: 岡島幸男,四六出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2008/04/08メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 25人 クリック: 1,381回この商品を含むブログ (91件) を見る ついにamazonで予約開始です。『受託開発の極意〜変化はあなたから始まる。現場から学ぶ実践手法』。4月8日発売。お求め安い、¥1,554(税込) ↑まだamazonに書影入ってないので、ここで初披露です。 なぜ「受託開発」なのか? 特に日本では、受託
僕も気がついたら35歳で「定年」を迎えていました。つまりソフトウェア開発現場の第一線からは退き管理職になったのです。あれからいろいろ勉強させてもらいました。これから先どういうキャリアを歩むにせよ、プラスになる経験です。そこで今日は、僕が35歳からの2年弱で学んだことについて書きます。 技術者とのポインタをたくさん持つこと 技術的興味は失っていないし、今でも現場に戻れるとは思います。でも、実際にそれをしちゃいけない。「伝家の宝刀」のことは忘れました。社内外問わず、自分よりもっと技術的に優秀でかつ、好きな人とのポインタを持つことのほうが重要です。 「いまここにいない人」のことまで考えること 今ここにあるプロジェクトの成功を目標とする現場リーダーとも違い、管理職というのは組織の先々のことを考えなくてはいけません。つまり、自分が理想とする組織に必要な人間は自分で育てるなり、どこかからひっぱてくるな
先日のオブジェクト倶楽部夏イベントで『EM ZERO』というフリーペーパーを頂きました。フルカラー20ページの立派なものです。内容は、出版元である株式会社マナスリンク↓のサイトでオンラインで見ることができます。 EM ZEROはソフトウェア開発のあり方をゼロから考える新しいメディアです。 人と技術に関するテーマを中心に、ソフトウェア開発の未来を切り開くヒントをゼロから探っていきます。また、作り手と読み手の関係を極限までシンプルに考え、ゼロ円、つまりフリーで提供していきます。 まったくすごい仕事だと思います。「職業としてのエンジニア」を超え、「人間としてのエンジニアのあり方」を模索する情熱が感じられました。 豪華執筆陣の中、私は特に萩元さんの「知恵の和の活動と僕のエンジニアとしての戦略」という記事にひきつけられます。まさにエンジニアならではの社会貢献に取り組む萩元さんの熱さが伝わります。これ
今年も無事、オブジェクト倶楽部夏イベントが終了しました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございます。おかげで素敵な時間をすごせました。 さて、感想はいろいろありますが、まずは恒例のLTでベストトーカー賞をもぎ取った「渡辺メソッド」に言及しないわけにはいきません。 私が始めて渡辺メソッドを知ったのは大阪で行われたお花見勉強会でのことです。お花見という異様なシチュエーションの中、異次元の面白さとショックを味わいました。 アクロイド殺しとメタ視点 私は渡辺メソッドをLTにおける「アクロイド殺し」だと感じました。アクロイド殺しとは、アガサ・クリスティによる名作であり、問題作です。作品の詳細には触れませんが、渡辺メソッドとの共通点は「メタ視点」です。どちらも顧客を裏切るために、メタレベルでの仕掛けがあるのです。自己言及的なLTは今までもありましたが、それはあくまでLTトーカーに対するものであり、作品
「業務知識の必要性」は、田舎の中小SIerに勤める私にとっても興味深いテーマです。 確かに金融は業務知識がないと歯が立たない。でも、自分の経験した限りでは、それ以外の業務は、案件が始まってから勉強しても十分間に合います。 私も若いころは金融系の受託開発に携わりましたが、正直業務知識は身についてません。先輩にいろいろと教わったりもしたのですが、頭に入ってきませんでした。ちょうど、私の苦手な数学の問題を解いているときの苦痛感というよりは、無力感ですね。頭のまんなかあたりにもやがかかっていて、なにも入ってこない感じでした。*1 今では随分とその苦手意識は改善されましたが、やはり業務に強い人にはかなわないなぁ、という思いはあります。「才能」ってあるんじゃないかと考えてしまうことすら。 ただ、それでも今心がけているのは、業務知識を完璧に身につけようとする前に、業務(&リアルな世の中の仕組み)に興味を
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