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【2023年・上半期ベストアルバム】 ・2023年上半期に発表されたアルバムの個人的ベスト20選(順位なし)です。 ・評価基準はこちらです。 http://closedeyevisuals.hatenablog.com/entry/2014/12/30/012322 個人的に「肌に合う」「繰り返し興味深く聴き込める」ものを優先して選んでいます。 自分と相性が良くなく、あまり頻繁に接することはできないと判断した場合は、圧倒的にクオリティが高く誰もが認める名盤と思われるものであっても順位が低めになることがあります。「作品の凄さ(のうち個人的に把握できたもの)」×「個人的相性」の多寡から選ばれた作品のリストと考えてくださると幸いです。 ・これはあくまで自分の考えなのですが、他の誰かに見せるべく公開するベスト記事では、あまり多くの作品を挙げるべきではないと思っています。自分がそういう記事を読む場合
【2022年・下半期ベストアルバム】 ・2022年下半期に発表されたアルバム(上半期に聴き逃したもの含む)の個人的ベスト20選(順位なし)です。 ・評価基準はこちらです。 http://closedeyevisuals.hatenablog.com/entry/2014/12/30/012322 個人的に特に「肌に合う」「繰り返し興味深く聴き込める」ものを優先して選んでいます。 個人的に相性が良くなくあまり頻繁に接することはできないと判断した場合は、圧倒的にクオリティが高く誰もが認める名盤と思われるものであっても順位が低めになることがあります。「作品の凄さ(のうち個人的に把握できたもの)」×「個人的相性」の多寡から選ばれた作品のリストと考えてくださると幸いです。 ・これはあくまで自分の考えなのですが、他の誰かに見せるべく公開するベスト記事では、あまり多くの作品を挙げるべきではないと思ってい
【2022年・上半期ベストアルバム】 ・2022年上半期に発表されたアルバムの個人的ベスト20選(順位なし)です。 ・評価基準はこちらです。 http://closedeyevisuals.hatenablog.com/entry/2014/12/30/012322 個人的に特に「肌に合う」「繰り返し興味深く聴き込める」ものを優先して選んでいます。 個人的に相性が良くなくあまり頻繁に接することはできないと判断した場合は、圧倒的にクオリティが高く誰もが認める名盤と思われるものであっても順位が低めになることがあります。「作品の凄さ(のうち個人的に把握できたもの)」×「個人的相性」の多寡から選ばれた作品のリストと考えてくださると幸いです。 ・これはあくまで自分の考えなのですが、他の誰かに見せるべく公開するベスト記事では、あまり多くの作品を挙げるべきではないと思っています。自分がそういう記事を読む
【2021年・下半期ベストアルバム】 ・2021年下半期に発表されたアルバム(上半期に聴き逃したもの含む)の個人的ベスト20(順位なし)です。 ・評価基準はこちらです。 closedeyevisuals.hatenablog.com 個人的に特に「肌に合う」「繰り返し興味深く聴き込める」ものを優先して選んでいます。 個人的に相性が良くなくあまり頻繁に接することはできないと判断した場合は、圧倒的にクオリティが高く誰もが認める名盤と思われるものであっても順位が低めになることがあります。「作品の凄さ(のうち個人的に把握できたもの)」×「個人的相性」の多寡から選ばれた作品のリストと考えてくださると幸いです。 ・これはあくまで自分の考えなのですが、他の誰かに見せるべく公開するベスト記事では、あまり多くの作品を挙げるべきではないと思っています。自分がそういう記事を読む場合、30枚も50枚も(具体的な記
【2021年下半期・メタル周辺ベストアルバム】 前回の記事作成時には聴いていなかった上半期リリース作品も含む 上半期の記事はこちら closedeyevisuals.hatenablog.com Dream Unending:Tide Turns Eternal Justin De Tore(Innumerable Forms、Devil‘s Dareなど)とDerrick Vella(Tomb Mold、Outer Heaven)によるドゥームデスバンドの1stフルアルバム。Justinはドラムスとボーカル、Derrickはギターとベースを担当し、二人はこのバンドの音楽性を“Dream Doom”と形容している。 2010年代に活発になり注目を集めるようになった初期デスメタルリバイバルは、バンド数の多さや豊かな音楽的広がりもあって外からは掴み所なく見えるかもしれないが、大勢としては幾つか
【2021年・年間ベストアルバム記事リンク集】 各媒体から発表された2021年「年間ベストアルバム」記事のリンク集です。 (英語メディアの場合は元記事でなく日本語の説明付きで整理してあるものを選ぶようにしました) 備忘録としてまとめさせていただきます。 なお、海外の《音楽雑誌・サイト》に関しては、集計サイト Album of The Year https://www.albumoftheyear.org/ratings/6-highest-rated/2021/1 が概ね網羅してくれています。 英語に抵抗がない方はこちらも読むことをお勧めします。 Rate Your Music https://rateyourmusic.com/charts/ も参考になります。 参考:ディグの仕方などについて https://twitter.com/meshupecialshi1/status/1424
本稿は、“Dissonant Death Metal”(不協和音デスメタル)という括りで近年広く認知されるようになってきた先鋭的なメタルの系譜およびその周辺(デスメタルに限らない)を俯瞰的にまとめたものである。こちらの記事でもふれたように、80年代末から90年代頭にかけて下地が築かれた“テクニカルスラッシュメタル”や“プログレッシヴデスメタル”などのシーンでは、定型化した以降のフュージョンなどが持て余していた高度な楽理や演奏技術に表現上の説得力を持たせた個性的な音楽が追求され、様々な形で素晴らしい成果が生み出されてきたのだが、それらを系統立てて語る言説は十分に確立されているとは言い難い。歴史的名盤であっても一般に知られていないものが殆どだし、この領域をそれなりに知る者でも、最初期のレジェンドの名前(DeathやCynic、Gorgutsなど)のみを挙げて新しいバンドの音楽性や影響関係を云々
年間ベストアルバムの選定について、個人的な評価基準と意見をまとめておきます。 【基本的な考え方】 選定の基準をひとことで言えば「どれだけ繰り返し聴けるか」。その度合いを感覚的に比べ、ランキングにしています。 「その年の音楽シーンにとっての重要度」とか「多くの人が良いと思えそうな内容」というようなことは一切鑑みません。「自分がどれだけ長く深く付き合い続けられるものか」ということのみを意識して選ぶよう心掛けています。言い換えれば、「そのアルバムをどれだけ心底良いと思えたか」「一時の刺激や昂奮にとらわれず、どれだけ良いと思い続けられたか」。「そのアルバムからどれだけのものを得続けられているか」とも言えます。要は、自分にとってそのアルバムがどれだけ大事な相手であるか、どれだけの価値を認め続けられるものであるかということです。 このような個人選出のランキングが誰かのためのオススメになるならば、そこに
【2021年・上半期ベストアルバム】 ・2021年上半期に発表されたアルバムの個人的ベスト20(順位なし)です。 ・評価基準はこちらです。 http://closedeyevisuals.hatenablog.com/entry/2014/12/30/012322 個人的に特に「肌に合う」「繰り返し興味深く聴き込める」ものを優先して選んでいます。 個人的に相性が良くなくあまり頻繁に接することはできないと判断した場合は、圧倒的にクオリティが高く誰もが認める名盤と思われるものであっても順位が低めになることがあります。「作品の凄さ(のうち個人的に把握できたもの)」×「個人的相性」の多寡から選ばれた作品のリストと考えてくださると幸いです。 ・これはあくまで自分の考えなのですが、他の誰かに見せるべく公開するベスト記事では、あまり多くの作品を挙げるべきではないと思っています。自分がそういう記事を読む場
【2021年上半期・メタル周辺ベストアルバム】 文中に出てくるサブジャンルや関連シーンについての詳しい説明はこちらの記事を参照 closedeyevisuals.hatenablog.com closedeyevisuals.hatenablog.com closedeyevisuals.hatenablog.com Backxwash:I Lie Here Buried My Rings And My Dresses ザンビアとカナダをルーツにもつケベック州モントリオール拠点のラッパー/プロデューサー(xは発音せずバックウォッシュと読む)。2018年の活動開始当初は比較的明るめなヒップホップ~トラップもリリースしていたが、2020年発表の『God Has Nothing to Do with This Leave Him Out of It』で暗く重いメタルの成分を全面的に導入。「Bla
【2020年・年間ベストアルバム】 ・2020年に発表されたアルバムの個人的ベスト20(順位なし)です。 ・評価基準はこちらです。 http://closedeyevisuals.hatenablog.com/entry/2014/12/30/012322 個人的に特に「肌に合う」「繰り返し興味深く聴き込める」ものを優先して選んでいます。 個人的に相性が良くなくあまり頻繁に接することはできないと判断した場合は、圧倒的にクオリティが高く誰もが認める名盤と思われるものであっても順位が低めになることがあります。「作品の凄さ(のうち個人的に把握できたもの)」×「個人的相性」の多寡から選ばれた作品のリストと考えてくださると幸いです。 ・これはあくまで自分の考えなのですが、他の誰かに見せるべく公開するベスト記事では、あまり多くの作品を挙げるべきではないと思っています。自分がそういう記事を読む場合、30
【2020年・メタル周辺ベストアルバム】後編 日本のメタルシーンと「音楽批評」 closedeyevisuals.hatenablog.com closedeyevisuals.hatenablog.com 【一覧】 Boris with Merzbow DIMLIM 妖精帝國 Damian Hamada`s Creatures 五人一首 Arise in Stability KRUELTY 明日の叙景 君島大空 【日本】 Boris with Merzbow:2R0I2P0(2020.12.11) 日本の音楽を考えるにあたって避けて通れない問題のひとつに「洋楽至上主義」というものがある。ポップミュージック周辺の音楽はどのジャンルも基本的には外来文化であり、国外で形成された様式や価値観を下敷きにするところから始まった(その上で自在に改変してきた)経緯があるため、意識的に語ろうとするのであれ
【2020年・メタル周辺ベストアルバム】中編 歴史と共振、様式美と革新 closedeyevisuals.hatenablog.com closedeyevisuals.hatenablog.com 【一覧】 Black Curse Ulcerate GreVlaR Azusa Eternal Champion Rebel Wizard Dark Tranquillity Sweven Lugubrum Ulver 【豊饒の海としてのデスメタル】 Black Curse:Endless Wound(2020.4.24) 「デスメタル」というと一般的には “ただ単にうるさい音楽”の代名詞的存在であり、その意味において今やかつての「ヘビメタ」とほぼ同じ立ち位置にある。これは『デトロイト・メタル・シティ』(特に実際に楽曲が流れる映画のほう)のような作品の影響が大きいと思われるが、その背景にはやは
【2020年・メタル周辺ベストアルバム】前編 Metal The New Chapter 2020年に発表されたメタル周辺作品(音的にはメタル要素の乏しいものも含む)を36枚選び、各々の作品についてだけでなく関連するトピックについてもまとめたものです。 前編となる本稿は17作品で Roadburn Festival ビートミュージック、メインストリーム ニューヨーク周辺の越境シーン/人脈(特にジャズ方面) について書いています。 メタル関係のメディアでは残念ながら現時点ではあまり言及されていない領域ですが、このジャンルの未来を考えるにあたっては特に重要なものばかりだと思います。ディグや議論の素材になることができれば幸いです。 closedeyevisuals.hatenablog.com closedeyevisuals.hatenablog.com 【一覧】 Emma Ruth Rund
【2020年・年間ベストアルバム記事リンク集】(随時更新) 各媒体から発表された2020年「年間ベストアルバム」記事のリンク集です。 (英語メディアの場合は元記事でなく日本語の説明付きで整理してあるものを選ぶようにしました) 備忘録としてここに載せておきます。 なお、海外の《音楽雑誌・サイト》に関しては、集計サイト Album of The Year https://www.albumoftheyear.org/ratings/6-highest-rated/2020/1 が概ね網羅してくれています。 英語に抵抗がない方はこちらも読むことをお勧めします。 《音楽雑誌・サイト》 (Web掲載分のリンク) Rough Trade(100) http://amass.jp/141216/ Uncut(75)11/10発行(1月号掲載) http://amass.jp/141308/ Decib
【2020年・上半期ベストアルバム】 ・2020年上半期に発表されたアルバムの個人的ベスト20(順位なし)です。 ・評価基準はこちらです。 http://closedeyevisuals.hatenablog.com/entry/2014/12/30/012322 個人的に特に「肌に合う」「繰り返し興味深く聴き込める」ものを優先して選んでいます。 個人的に相性が良くなくあまり頻繁に接することはできないと判断した場合は、圧倒的にクオリティが高く誰もが認める名盤と思われるものであっても順位が低めになることがあります。以下のランキングは「作品の凄さ(のうち個人的に把握できたもの)」かける「個人的相性」の多寡を比べ並べたものと考えてくださると幸いです。 ・これはあくまで自分の考えなのですが、人様に見せるべく公開するベスト記事では、あまり多くの作品を挙げるべきではないと思っています。自分がそういう記
【2019年・上半期ベストアルバム】 ・2019年上半期に発表されたアルバムの個人的ベスト20です。 ・評価基準はこちらです。 http://closedeyevisuals.hatenablog.com/entry/2014/12/30/012322 個人的に特に「肌に合う」「繰り返し興味深く聴き込める」ものを優先して選んでいます。 個人的に相性が良くなくあまり頻繁に接することはできないと判断した場合は、圧倒的にクオリティが高く誰もが認める名盤と思われるものであっても順位が低めになることがあります。以下のランキングは「作品の凄さ(のうち個人的に把握できたもの)」かける「個人的相性」の多寡を比べ並べたものと考えてくださると幸いです。 ・これはあくまで自分の考えなのですが、人様に見せるべく公開するベスト記事では、あまり多くの作品を挙げるべきではないと思っています。自分がそういう記事を読む場合
【2018年・年間ベストアルバム次点】(工事中:随時追加修正をしています) 2018年に発表されたアルバムの個人的ベスト次点36枚です。 順位は無し。並びはアルファベット順です。 評価基準はこちら http://closedeyevisuals.hatenablog.com/entry/2014/12/30/012322 個人的に特に「肌に合う」「繰り返し興味深く聴き込める」ものを優先して選んでいます。 アルバムを“付き合う相手”にたとえるならば、恋の激しさよりも愛の深さ、もしくは微妙な緊張関係があったとしても腐れ縁的に長く付き合えるものを。“家”にたとえるならば、時々訪れてキレイさ面白さに感心するアミューズメントパークみたいなものよりも、終の棲家として長く過ごせるものを優先して選んでいます。 年間ベスト20枚の記事とは異なりあえて軽く書き流すよう心がけましたが、それができていない場合も少
【2018年・年間ベストアルバム】 ・2018年に発表されたアルバムの個人的ベスト20です。 ・評価基準はこちらです。 http://closedeyevisuals.hatenablog.com/entry/2014/12/30/012322 個人的に特に「肌に合う」「繰り返し興味深く聴き込める」ものを優先して選んでいます。 ・これはあくまで自分の考えなのですが、ひとさまに見せるべく公開するベスト記事では、あまり多くの作品を挙げるべきではないと思っています。自分がそういう記事を読む場合、30枚も50枚も(具体的な記述なしで)「順不同」で並べられてもどれに注目すればいいのか迷いますし、たとえ順位付けされていたとしても、そんなに多くの枚数に手を出すのも面倒ですから、せいぜい上位5~10枚くらいにしか目が留まりません。 (この場合でいえば「11~30位はそんなに面白くないんだな」と思ってしまう
【2018年・年間ベストアルバム記事リンク集】(随時更新) 各媒体から発表された2018年「年間ベストアルバム」記事のリンク集です。 (英語メディアの場合は元記事でなく日本語の説明付きで整理してあるものを採用しました) 備忘録としてここに載せておきます。 なお、海外の《音楽雑誌・サイト》に関しては、集計サイト Album of The Year https://www.albumoftheyear.org/ratings/6-highest-rated/2018/1 が概ね網羅してくれています。 英語に抵抗がない方はこちらも読むことをお勧めします。 《音楽雑誌・サイト》 (Web掲載分のリンク) The A.V.Club(10) http://amass.jp/114367/ Amebreak https://amebreak.jp/column/9534 https://amebreak
【2018年・上半期ベストアルバム】 ・2018年上半期に発表されたアルバムの個人的ベスト10です。 ・評価基準はこちらです。 http://closedeyevisuals.hatenablog.com/entry/2014/12/30/012322 個人的に特に「肌に合う」「繰り返し興味深く聴き込める」ものを優先して選んでいます。 ・これはあくまで自分の考えなのですが、ひとさまに見せるべく公開するベスト記事では、あまり多くの作品を挙げるべきではないと思っています。自分がそういう記事を読む場合、30枚も50枚も(具体的な記述なしで)「順不同」で並べられてもどれに注目すればいいのか迷いますし、たとえ順位付けされていたとしても、そんなに多くの枚数に手を出すのも面倒ですから、せいぜい上位5~10枚くらいにしか目が留まりません。 (この場合でいえば「11~30位はそんなに面白くないんだな」と思っ
【紐付けツイートINDEX(2018)】 長文連続ツイートのアタマに飛ぶリンクです。 2014年版 http://closedeyevisuals.hatenablog.com/entry/2015/01/24/143837 2015年版 http://closedeyevisuals.hatenablog.com/entry/2015/01/24/171743 2016年版 http://closedeyevisuals.hatenablog.com/entry/2016/01/02/180842 2017年版 http://closedeyevisuals.hatenablog.com/entry/2017/01/08/004730 (ここのリンクから見れない場合は、Twilog http://twilog.org/meshupecialshi1 をご参照いただけると幸いです。) 〈ラ
【#ふぁぼされた数だけ自分の好きなCDアルバムを紹介する】1~20 ツイッター上の↑タグにのって軽い気持ちで紹介を始めたら思いのほか長くなってしまいました。20枚で約45000字。そのまま流すのも勿体ないので、ここにまとめておくことにします。 《目次》 1:聖飢魔II『The Outer Mission』 2:MESHUGGAH『Nothing』(remix) 3:キリンジ『ペイパードライヴァーズミュージック』 4:スピード、グルー&シンキ『イヴ』 5:Diggs Duke『Offering for Anxious』 6:PARLIAMENT『Mothership Connection』 7:MORBID ANGEL『Altars of Madness』 8:SLEEP『Dopesmoker』 9:Marvin Gaye『I Want You』 10:WALTARI『Yeah! Yeah!
2016年の2月17日に、ももいろクローバーZの新譜『AMARANTHUS』(3rdアルバム)と『白金の夜明け』(4thアルバム)が同時に発売されました。これが近年稀にみる大傑作で、このグループにしか出せない唯一無二の味わいが、著しく強力な楽曲とコンセプトによって、理想的なかたちで表現されています。2枚のアルバムの性格は全く異なるのですが、あわせて聴くことでさらに楽しめるようになる仕掛けも多く、単独の作品としても2枚組の作品としても極めて優れた仕上がりになっています。 この2枚をPINK FLOYDに例えるなら「『ザ・ウォール』(2枚組)ではなく『狂気』『炎』の2枚を同時に発売したようなもの」。スティービー・ワンダーに例えるなら「『キー・オブ・ライフ』(2枚組)ではなく『インナーヴィジョンズ』『ファースト・フィナーレ』の2枚を同時に発売したようなもの」、NINE INCH NAILSに例え
【2015年・年間ベストアルバム】 ・2015年に発表されたアルバムの個人的ベスト20です。 ・評価基準はこちらです。 http://closedeyevisuals.hatenablog.com/entry/2014/12/30/012322 個人的に特に「肌に合う」「繰り返し興味深く聴き込める」ものを優先して選んでいます。 ・これはあくまで自分の考えなのですが、ひとさまに見せるべく公開するベスト記事では、あまり多くの作品を挙げるべきではないと思っています。自分がそういう記事を読む場合、30枚も50枚も(具体的な記述なしで)「順不同」で並べられてもどれに注目すればいいのか迷いますし、たとえ順位付けされていたとしても、そんなに多くの枚数に手を出すのも面倒ですから、せいぜい上位5〜10枚くらいにしか目が留まりません。 (この場合でいえば「11〜30位はそんなに面白くないんだな」と思ってしまう
《はじめに》 JAPROCKSAMPLER ジャップ・ロック・サンプラー -戦後、日本人がどのようにして独自の音楽を模索してきたか- 作者: ジュリアン・コープ,奥田祐士出版社/メーカー: 白夜書房発売日: 2008/07/23メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 6人 クリック: 122回この商品を含むブログ (32件) を見る この記事は、 『ジャップ・ロック・サンプラー 戦後、日本人がどのようにして独自の音楽を模索してきたか』(Julian Cope著・奥田祐士訳)(原著は2007.9.1刊、日本語版は白夜書房 2008.8.1.刊:絶版)の巻末に掲載された「著者のトップ50」アルバムについて、その全てをApple Musicで検索し、存在する作品についてリンクを添付したものです。 この『ジャップ・ロック・サンプラー』は、アンダーグラウンドなロック〜現代音楽の超絶的なレコード・マ
《はじめに》 200CDプログレッシヴ・ロック 作者: 200CDプログレッシヴロック編集委員会出版社/メーカー: 立風書房発売日: 2001/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る この記事は、 『200CD プログレッシヴ・ロック』(立風書房 2001.12.15刊:絶版)に掲載された200枚のアルバム(※参考盤を除いた枚数)全てをApple Musicで検索し、そこに存在する作品についてリンクを添付したものです。 立風書房のディスクガイド『200CD』シリーズは、各ジャンルの基本を手際よく踏まえた上でそこから外れる範囲もそつなく押さえたものが多く、この「プログレ」篇もそういう方針のもとで優れた編集がなされています。ジャンルの常識を知り、より深いところに分け入って行くためのガイドとして非常に有用で、いまなお参照する価値の高い一冊と言えます。 この記事では、原著から
【2015年・上半期ベストアルバム】 ・2015年上半期に聴いたアルバムの個人的ベスト10です。(年末に選定するベスト20(+次点)においては微妙に順位が入れ替わる可能性もあります。) ・評価基準はこちらです。http://closedeyevisuals.hatenablog.com/entry/2014/12/30/012322個人的に特に「肌に合う」「繰り返し興味深く聴き込める」ものを優先して選んでいます。 ・これはあくまで自分の考えなのですが、ひとさまに見せるべく公開するベスト記事では、あまり多くの作品を挙げるべきではないと思っています。自分がそういう記事を読む場合、30枚も50枚も(具体的な記述なしで)「順不同」で並べられてもどれに注目すればいいのか迷いますし、たとえ順位付けされていたとしても、そんなに多くの枚数に手を出すのも面倒ですから、せいぜい上位5〜10枚くらいにしか目が留
【はじめに】 この稿では、いわゆる「ヘヴィ・メタルの様式美」から大きく外れた、高度で個性的なメタルについて紹介しています。 (各バンドについて詳述すると長くなるので、それは別の記事に分けます。) 「ヘヴィ・メタル」というと、80年代初期に音楽メディアなどによって付けられた印象の名残から「ワンパターンで変化のない音楽」というイメージがありますが、実際は全くそんなことはありません。 ある種の硬く肉厚な音作り(特にギターやドラムスの質感)さえ備えていれば、どんな音楽性であっても「メタル」扱いされるものになり得ます。実際、「メタル」シーンで語られる音楽の中には、ハードコアパンク寄りの躍動感を持つ(体を突き動かす)ものから、アンビエントに流れていく瞑想向きの(フィジカルには殆ど作用しないがメンタルに効く)ものまで、ありとあらゆるスタイルのものが存在します。 そういう意味で、「メタル」シーン(特に'9
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