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仲正昌樹の検索結果1 - 29 件 / 29件

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仲正昌樹に関するエントリは29件あります。 政治、 社会、 自民党 などが関連タグです。 人気エントリには 『仲正昌樹『統一教会と私』 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)』などがあります。
  • 仲正昌樹『統一教会と私』 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    あるオンライン署名活動*1をきっかけに、統一教会が話題になっている。 私は、統一教会はカルトであり、入会を希望しない限りは決して近づかないほうがいい団体だと考えている。ただし、悪魔化するものよくないと思い、たしか仲正昌樹氏が自分の入信体験を本にしていたと記憶していたので、検索して見つけた。タイトルもストレートな『統一教会と私』である。 統一教会と私 (論創ノンフィクション 006) 作者:仲正昌樹 論創社 Amazon この本は、以前、出版された『Nの肖像』を増補・新装で出版社を変えて出したらしい。 Nの肖像 ― 統一教会で過ごした日々の記憶 作者:仲正 昌樹 双風舎 Amazon 大変面白い本だったが、なんとも言えない。まず、この本で仲正さんは統一教会の教義やシステム、勧誘、信者の活動について明確に説明している。教義については、従来のキリスト教との聖書の解釈の違いがわかりやすく述べられる

      仲正昌樹『統一教会と私』 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
    • 「コロナ禍」はなぜ全体主義を呼び寄せているのか?(哲学者・仲正昌樹論考) |BEST TiMES(ベストタイムズ)

      「コロナ禍」はなぜ全体主義を呼び寄せているのか?(哲学者・仲正昌樹論考) 国民が「強いリーダー」を求めてしまう「落とし穴」と「人間の本性」 コロナ禍によって、リベラル・人権派とされる人たちまで、市民の基本的権利の制限を意味する「緊急事態宣言」やロックダウンを待望した。その決断を渋る政府首脳を無能呼ばわりし、反対する人たちを人殺し扱いをした。八月に入ってからも、緊急事態の再発出を要求する政治家や医師会幹部を英雄視して、決断できない政府を責める論調が続いている。さらに、経済を回すことを主張する人たちの側にも、“人命最重視派”を、日本経済を破壊する偽善者と見なして攻撃する傾向が強まっている。 これはいったい、社会と人間に今何が起こっているのか? 哲学者・仲正昌樹氏が新刊『人はなぜ「自由」から逃走するのか~エーリヒ・フロムとともに考える』(KKベストセラーズ、8月24日発売)で、「コロナ問題が人々

        「コロナ禍」はなぜ全体主義を呼び寄せているのか?(哲学者・仲正昌樹論考) |BEST TiMES(ベストタイムズ)
      • 「ナチス」について少しでもポジティヴなことを語れば、いきなり異端審問されても文句は言えないのか【仲正昌樹】 仲正 昌樹

        「ナチス」について少しでもポジティヴなことを語れば、いきなり異端審問されても文句は言えないのか【仲正昌樹】 1934年、国会議事堂で演説したアドルフ・ヒトラーに敬礼するナチス党員 『検証  ナチスは「良いこと」もしたのか?』という岩波ブックレットが発売されたのを機に、「ナチスは良いこともした」、と受け取られる発言をすると、この共著ブックレットの著者の一人の信奉者と思われる人たちから、ネット上で集中攻撃され、「お前は、ナチスを肯定するネトウヨだ」、と人格攻撃される事態がたびたび生じている。私も少し前に、被害にあった。「別にナチはなかなかいい所がある、と言いたいわけではない。神でもないのに、ナチスは一切良いことをしなかった、という主張を受け入れるか否か、他人に二者択一の選択を突き付けるような行為がおかしい、と言っている」と説明しても、彼らは聞く耳を持たず、「お前それでも大学教授か」「こんな程度

        • メンタリストDaiGOを批判する人たちの「無意識の差別意識」【仲正昌樹】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

          メンタリストDaiGoの問題発言が今もなお炎上が止まらない。「僕は生活保護の人たちに、お金を払うために税金を納めてるんじゃない。生活保護の人に食わせる金があるんだったら猫を救ってほしい」「自分にとって必要のない命は、僕にとって軽い。だからホームレスの命はどうでもいい」といった発言だ。それに対して「知識がないからだ」とか「優生思想に基づく発言だ」という批判がある。本当にそうだろうか? 近刊『人はなぜ「自由」から逃走するのか:エーリヒ・フロムとともに考える』(KKベストセラーズ)がロングセラー中の仲正昌樹氏に、この曖昧になっている批判の論点を整理してもらい、この騒動の問題の本質を捉えなおしてもらった。 「生活保護の人に食わせる金があるんだったら猫を救ってほしい」と発言したDaiGo氏。 八月七日、メンタリストのDaiGo氏がYouTubeに投稿した動画の中で、「僕は生活保護の人たちに、お金を払

          • (インタビュー)疫病と権力の仲 新型コロナ 金沢大学法学類教授・仲正昌樹さん:朝日新聞デジタル

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              (インタビュー)疫病と権力の仲 新型コロナ 金沢大学法学類教授・仲正昌樹さん:朝日新聞デジタル
            • 「法外なもの」とは何か――『相模原障害者殺傷事件』を読む/仲正昌樹 - SYNODOS

              ちょうど5年前(2016年7月26日)、相模原の知的障害者施設で起こった殺傷事件は当時大きな話題になった。19人もの人が命を奪われたこと、犠牲者たちが知的障害者であったこと、容疑者が元職員であったこと、容疑者の言動が不可解であり、彼自身の責任能力が怪しく思われること。少なくとも四重の意味でショッキングな出来事であり、障害者福祉のあり方、個人による大量殺戮の可能性、陰謀論的な妄想と刑事責任能力という三つの大きな社会的課題が絡んでいた。 これまでこの事件について多くの書籍や論考が刊行され、雑誌の特集や連載が組まれてきた。本稿で紹介・論評する『相模原障害者殺傷事件』(西角純志、明石書店、2021)は、著者自身がかつて4年間この施設に勤務した経験があり、かつ、ドイツ語圏を中心とする社会思想史の研究者でもあるという特殊な立場にあり、その両面性を生かして論述を進めているところに特徴がある。昨年3月の判

                「法外なもの」とは何か――『相模原障害者殺傷事件』を読む/仲正昌樹 - SYNODOS
              • コロナ禍でますます注目を浴びるフーコー“最晩年”のプロジェクト〈性の歴史〉――仲正昌樹が読み解く全貌|じんぶん堂

                記事:作品社 『フーコー〈性の歴史〉入門講義』(中央)。本「入門講義」シリーズは15冊以上刊行されている。 書籍情報はこちら 緊急事態宣言で人通りもまばらな東京・新宿のアルタ前(2020年4月、朝日新聞撮影) フーコー〈性の歴史〉の“分かりにくさ” フーコーの『性の歴史』は、彼の思想を集大成する最後の著作として知られている。ただ、西欧近代を特徴付ける、「知」と「権力」の結合を、具体的な制度に即して歴史的に論じた『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『監獄の誕生』に比べると、どこに焦点を当てているのか分かりにくい。 「人間」を中心とする近代的な「知の地平」がどのように構成されているか明らかにすることを試みた『言葉と物』のような抽象度が高い著作と比べても、フーコーが最終的に何を明らかにしようとしているか分かりにくい。そのためフーコーをめぐる様々な論議で頻繁に言及される割りには、「西欧の性(セクシュア

                  コロナ禍でますます注目を浴びるフーコー“最晩年”のプロジェクト〈性の歴史〉――仲正昌樹が読み解く全貌|じんぶん堂
                • なぜ政治家と旧統一教会は結びついたのか? 紀藤正樹弁護士と仲正昌樹教授が語る「切っても切れない関係」 | AERA dot. (アエラドット)

                  ソウル近郊の加平郡で行われた旧統一教会の合同結婚式/2020年2月(ロイター/アフロ)この記事の写真をすべて見る 大きな社会問題になっている世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治家の関係。全国霊感商法対策弁護士連絡会で被害者救済に取り組む紀藤正樹弁護士と元信者の仲正昌樹・金沢大学教授が意見を交わした。AERA 2022年9月5日号の記事を紹介する。 【図】旧統一教会をめぐる動きはこちら *  *  * 仲正:8月に韓国で行われたUPF(天宙平和連合)関連のイベントで、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係が話題になっている安倍晋三元首相の追悼イベントをやっていました。なぜいま、余計疑われるようなことをやるんだと日本の皆さんはいぶかしく感じたと思いますが、旧統一教会にとって「日本にどう思われるかはさほど大事ではない」ことをよく表しています。 霊感商法や高額献金などの問題の根っこはどこに

                    なぜ政治家と旧統一教会は結びついたのか? 紀藤正樹弁護士と仲正昌樹教授が語る「切っても切れない関係」 | AERA dot. (アエラドット)
                  • 「トランプ大統領の敗北、バイデン氏の勝利は陰謀である」という言説は、なぜ蔓延するのか?(仲正昌樹) |BEST TiMES(ベストタイムズ)

                    米国大統領選で勝利を確実にした民主党候補のバイデン氏。来年1月20日には就任する見通しだ。しかし、トランプ大統領は敗北を認めず、政権移行の準備がいまだに進んでいないと問題になっている。バイデン氏もついに「信じられないほど無責任だ」とトランプ大統領を非難。共和党のベテラン議員からも懸念が強まっている現在、いまだにトランプ支持者は、民主党バイデン氏側による陰謀と断定し反発を強めている。そしてなんと、日本のトランプ・ファンの間にまで陰謀論が蔓延(はびこ)っているのだ。これは一体何が起こっているのか?  各紙新聞書評で話題の『人はなぜ「自由」から逃走するのか:エーリヒ・フロムとともに考える』の著者である哲学者・仲正昌樹氏が「なぜ人は陰謀論を信じ込むのか?」について緊急寄稿。 大統領執務室にこもるトランプ大統領。米紙ポリティコ(電子版)は20日、トランプ大統領がツイッターで現在使用している米大統領の

                    • なぜ日本人が「トランプ的なもの」に憧れるのか - 仲正昌樹|論座アーカイブ

                      昨年11月のアメリカ大統領選以降、奇妙な現象が起こっている。トランプ氏が敗北したというのは、米民主党とマスコミなど、リベラル=グローバル勢力が流しているフェイクニュースであり、本当に追い詰められているのは連中の方である、証拠は既に判明しているとする陰謀論的な言説がアメリカだけでなく、日本国内でもかなり流布している。 宗教団体や右派だけでなくリベラル派までもが 選挙の不正、開票結果の取り消しを求めるトランプ陣営の訴訟が次々と却下され、政権の閣僚クラスの幹部や共和党の重鎮たちもバイデン氏が正式な勝利者であると認め、選挙人投票の結果を確認する上下両院合同会議にトランプ支持者が乱入して死者が出ても、自分たちの認識を改めようとしない。 無論、トランプ大統領こそ、危機に瀕したアメリカをグローバル勢力の侵略から救ってくれる救世主であると強く信じ、議会での抗議デモに参加するような熱心なトランプ信者にとって

                        なぜ日本人が「トランプ的なもの」に憧れるのか - 仲正昌樹|論座アーカイブ
                      • 女性蔑視発言で辞任騒動、アニメ・CM放映の自粛。何のためのポリティカル・コレクトネスか?【仲正昌樹】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

                        こんどは女性蔑視発言で東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会のクリエイティヴ・ディレクターが辞任に追い込まれた。今年に入ってからは女性蔑視発言をきっかけとしたポリティカル・コレクトネス(PCまたはポリコレ)騒動が頻繁に起こっている。これはいったいどういうことか? PCは行き過ぎではないかという議論も巻き起こり始めている。そこで、各紙新聞書評でも高評の『人はなぜ「自由」から逃走するのか:エーリヒ・フロムとともに考える』の著者である哲学者・仲正昌樹氏に、この現状を分析してもらい、「一体、何のためのポリティカル・コレクトネスなのか?」について考察、解説してもらった。まずは「言葉」に脊髄反射する前に一読をおすすめしたい。 東京五輪・パラリンピックで開閉会式の演出を統括するクリエーティブディレクターが女性タレント渡辺直美さんの容姿を侮辱するような提案をしたとして辞任した。渡辺さんは「私自身は

                        • ChatGPTの普及で改めて暴露される「動物化」【仲正昌樹】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

                          ChatGPTの普及で改めて暴露される「動物化」【仲正昌樹】 「ChatGPTとどう付き合っていくのか」問題の前にその特性を学べ 「ChatGPT」は、インターネット登場以来の衝撃をもって受け止められている一方、期待より不安や危惧の声が日増しに大きくなっている。イタリアでは一時的にGPT-4の使用を禁止。フランスやドイツまで追随する動きだ。「GPT-4問題の下では全くレベルが異なる問題が語られていることを認識し論点整理する必要がある」と指摘するのが仲正昌樹氏だ。ChatGPTの進化のスピードに目を奪われ、浮き足立っている今こそ、必読すべき仲正氏の最新論考を公開。 イタリアで「ChatGPT」を一時使用禁止に ■ChatGPTは人間に取って替わり得るものとなるか GPT-4に関連して、日本の文科省や教育関係の知識人たちは、ChatGPTの性能の向上と普及によって、子供や学生が宿題など出された

                            ChatGPTの普及で改めて暴露される「動物化」【仲正昌樹】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)
                          • どうして「悪」は「陳腐」なのか? ナチ・プロたちの発想こそ全体主義的である理由【仲正昌樹】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

                            アドルフ・アイヒマン 前回、ブックレット『検証  ナチスは「良いこと」もしたのか?』の熱狂的なファンたちの強圧的な振る舞いとの関連で、「絶対悪」という概念を持ち出し、「絶対悪」の化身である存在――例えば、「ナチス」や「統一教会」――について少しでも肯定的に聞こえる発言をする人を、集団で攻撃する傾向について論じた。今回は、「絶対悪」という概念を振り回すことがどうして危険なのか、『イェルサレムのアイヒマン』(一九六三)でのハンナ・アーレントの「悪の陳腐さ」をめぐる議論と関連付けて論じたい。 ハンナ・アーレント『イェルサレムのアイヒマン』 『イェルサレムのアイヒマン』は、ナチスの親衛隊中佐で、ユダヤ人問題専門家であったアドルフ・アイヒマンの裁判を傍聴した際のレポートとそこで見たことについての哲学的考察から成る著作である。名前を隠して、アルゼンチンに潜伏していたアイヒマンを、イスラエルはナチス政権

                            • アーレントが指摘し、カフカが予見した現代人の恐るべき変容とは? ネットを介して人間はますます動物化する【仲正昌樹】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

                              アーレントが指摘し、カフカが予見した現代人の恐るべき変容とは? ネットを介して人間はますます動物化する【仲正昌樹】 カフカ没後100年 アーレントとカフカが語った「公/私」境界線の溶解 フランツ・カフカ(1883ー1924) 『人間の条件』(一九五八)でハンナ・アーレントは、最も人間らしい営みである「活動 action」、言語や身振りによるコミュニケーションは、古代のポリスのように、「公/私」の境界線がしっかり引かれていることによって可能になったと指摘した。「公的領域」が、自分と対等の他者たちから成る「公衆the public」の前に姿を現し、自らの意見の真実性を伝えるべく立派な市民として活動する=演じる(act)場であるのに対し、「家 oikos」を中心とする「私的領域」は、家長(=市民権保持者)による暴力を伴った支配が行われ、(主としての家長の)生物的欲求が充足される場でもある。動物的

                              • 明月堂書店 – 見出しと写真だけで他人を分かったつもりになる“コロナ論客”たち 仲正昌樹【第68回】 – 月刊極北

                                見出しと写真だけで他人を分かったつもりになる“コロナ論客”たち 仲正昌樹[第68回] 2020年4月11日 四月二日付の朝日新聞のオピニオン面に、「疫病と権力の仲」と題した、私へのインタビュー記事が掲載された。タイトルから想像できるように、コロナをめぐる諸問題について思想史的に語ったものである。その時点では、比較的冷静な反応が多かった。しかし、三日後、朝日新聞デジタル版のプレスリリースに、(ごく短い付け足しがあるだけで、ほぼ)同じ記事が「緊急事態宣言の強権、首相自身も無自覚 決断は首かけて」というタイトルで掲載されると、タイトルにつられて、ネットウヨクたちが本文を読まないまま、言いがかりのツイートを始めた。 脊髄反射した最初の“論客”は、「ピクテ投信投資顧問シニア・フェロー」という偉そうな肩書の市川眞一という男である。市川曰く、 仲正先生、平和安全法制と異なり、今は人命が関わる緊急事態の上

                                  明月堂書店 – 見出しと写真だけで他人を分かったつもりになる“コロナ論客”たち 仲正昌樹【第68回】 – 月刊極北
                                • 「統一教会問題」と「ホスト問題」の意外な共通点とは【仲正昌樹】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

                                  「統一教会問題」と「ホスト問題」の意外な共通点とは【仲正昌樹】 他人には愚かに見える「自己決定」をどう考えるのか? 「自由意志による契約」とはそもそも何か? 写真:PIXTA 政治を巻き込んだ国をあげての大騒動に発展した、今年の二大社会問題といえば、統一教会問題とホスト問題であろう。宗教と風俗という全く異質な領域に属するように思える両者だが、実は、一番中核にある問題は共通している。それは「自由意志」による「自己決定」をめぐる問題、更に特定すれば、第三者から見ると、極めて愚かな目的のためにお金を使うことの是非をめぐる問題だ。両者の意外な共通項について掘り下げて考えてみたい。 統一教会については既に解散請求が成されると共に、「被害者救済法」が成立し、財産保全法も成立の見込みになっている。ホストについても、高額の売り掛け金を要求できないよう法律で規制しなければいけない、という声が強まっている。い

                                  • 揺らぐ自由の原則 コロナ禍の1年 仲正昌樹 金沢大教授に聞く:北陸中日新聞Web

                                    新型コロナが世界を揺るがしたまま暮れようとしている二〇二〇年。米国に分断をもたらしたトランプ政権は大統領選後も敗北を認めず、日本でも「陰謀論」が渦巻く。コロナによるリアルな関係の希薄化は何をもたらすのか。仲正昌樹・金沢大教授(政治思想史)に聞いた。(聞き手・松岡等)

                                      揺らぐ自由の原則 コロナ禍の1年 仲正昌樹 金沢大教授に聞く:北陸中日新聞Web
                                    • 政治家の「旧統一教会との関係を見直す」という説明だけでは不十分な理由 紀藤正樹弁護士×仲正昌樹教授対談 | AERA dot. (アエラドット)

                                      オンライン会見に臨んだ岸田文雄首相。自身の熊本後援会長が旧統一教会の関連団体のトップを務めていたと週刊文春が報道したことについて、団体が旧統一教会に関連しているとの認識が後援会長になかったなどと述べたこの記事の写真をすべて見る 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治家の関係が注目されている。全国霊感商法対策弁護士連絡会で被害者救済に取り組む紀藤正樹弁護士と元信者の仲正昌樹・金沢大学教授が意見を交わした。AERA 2022年9月5日号の記事を紹介する。 【図】旧統一教会をめぐる動きはこちら *  *  * 紀藤:旧統一教会(世界平和統一家庭連合)やその関連団体と何らかの関係があった政治家の名前が、次々と明らかになっています。ただ、疑惑の目を向けられた多くの議員の説明の中身については「不十分さが否めない」が率直な感想です。 政治家と旧統一教会の関わりについて、私たち全国霊感商法対策弁護士連絡

                                        政治家の「旧統一教会との関係を見直す」という説明だけでは不十分な理由 紀藤正樹弁護士×仲正昌樹教授対談 | AERA dot. (アエラドット)
                                      • 左派が失った大きな「物語」 救い求める人々の向かう先 - 仲正昌樹|論座アーカイブ

                                        日本で「左派」系の思想が衰退し続け、政府・自民党のあら探ししかしていない、と言われるようになってから久しい。リベラルな正義論、熟議的/闘技的民主主義、承認論、文化人類学的な負債論などが時折輸入されてきて、多少話題になるが、それらをめぐって本格的な議論が展開し、新しい社会思想の潮流を形成するということにはならない。すぐに元の、ひたすらアンチの左派に戻ってしまう。私は、こうなっている大本の原因は、左派が人に生きる希望を与えられるような「物語」を失っていることにある、と考えている。この問題は、現在話題になっている「統一教会問題」とも深いところで繋(つな)がっている、とも思っている。 マルクス主義の大きな「物語」 「物語」を意味する英語〈story〉は、「歴史」を意味する〈history〉と、同じ語源―ギリシャ語の〈historia〉―から派生した言葉である。同じく〈historia〉から派生した

                                          左派が失った大きな「物語」 救い求める人々の向かう先 - 仲正昌樹|論座アーカイブ
                                        • 統一教会問題で「政教分離」という言葉が独り歩きしている危険な兆候【仲正昌樹】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

                                          安倍元総理暗殺事件のあと、統一教会問題に関する話題が尽きない。これまで私たちが意識せずに見過ごしてきた「政治と宗教」の関係という大きな問題が顕在化した意味は大きい。一方で、そこで語られる「政教分離」という言葉を私たちは理解しないまま使ってはいないだろうか。そこに見られる危険な兆候とは何か。哲学者で金沢大学教授、そして『統一教会と私』という著書もある仲正昌樹氏に緊急寄稿してもらった。 2022年8月10日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富広会長が日本外国特派員協会で会見。 ■「政教分離」と「信仰の自由」 安倍元首相銃撃事件の背後にあったとされる、容疑者の統一教会への恨みをめぐる問題がマスコミで大きく取り上げられるようになるにつれ、「宗教と政治」の関係という大きなテーマが浮上してきた。 連日、自民党を始めとする政治家と統一教会の“癒着”が伝えられるたびに、ネットで、「政教分離の原則」

                                          • 仲正昌樹 on X: "全国弁連や”専門家”は、「霊感商法」と「高額献金」を同列に扱う傾向があり、マスコミや立民などもそれに倣っているようですが、「信教の自由」という観点から見て、大きな違いがあります。後者の場合、統一教会がどういう宗教か知らないで、献金したということは、基本的にありえないからです。"

                                            • 「法学教育」をひらく(第3回) 仲正昌樹先生 展望編1|法教育フォーラム

                                              「法学教育」をひらく(第3回) 仲正昌樹先生 展望編1 カテゴリー:対談 「法学教育」をひらく   タグ:『〈学問〉の取扱説明書』, 仲正昌樹先生, 法学教育     2014年 11月 13日 現状編からのつづき 〈法について〉 大村:「(今日のお話の)最初の方で言われた、哲学者の考える法と、法学者の考える法に落差があるということに結びつくことが何かありますか?」 仲正:「哲学において、極めて抽象的に「法」について語られるときに念頭に置かれるのは、人間はどんなに自由に考えようとしても、何らかの超えられない制約、枠があるということです。それは、各人が自分の思考の枠だと思っているものよりもずっと深いところにあります。簡単に意識化できるようなものは、本当の制約ではありません。本当の意味での思考の限界については、考えたくない、意識さえしたくないはずです。たとえば、殺人とか傷害、強盗といった重大な

                                              • 「統一教会問題」と「ホスト問題」の共通点 〝キモイもの〟を感情的に例外扱いしていいのか?【仲正昌樹】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

                                                統一教会の合同結婚式 前回、統一教会問題とホスト問題には、“被害者”とされている人がかつて「喜んでお金を払っていた」という共通点があると指摘した。両者には、それ以外の共通点が少なくとも二つある。今回は、第二の共通点について述べてみたい。それは、両者とも、(直接接点を持ったことがほぼない)多くの人が、その名を聞いた時、この世界に本来あってはならないもの、消えてくれた方がいいものと感じる存在だ、ということだ。 この世の中には、その存在自体が犯罪的だと思われているので、何かトラブルが生じると、一方的に非があることにされ、断罪されがちな集団がいる。最も典型的なのは、暴力団だろうが、暴力団のように、法律で反社会的存在として明確に規定されていなくても、そう思われがちな集団がいる。 法律的には「反社」指定されていないため、かえって憎悪の対象になることさえある。「こんな汚らわしい奴ら、さっさと消えたらいい

                                                • ChatGPT などAI開発は停止すべき!? 「シンギュラリティ」の何が脅威なのか【仲正昌樹】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

                                                  「ChatGPT」が注目を集めるなか、イーロン・マスクやスティーブ・ウォズニアックらテクノロジー関係者らが「少なくとも今後半年間、最先端の人工知能(AI)の開発を停止するよう求める公開書簡に署名した」と話題に。イタリアでは一時的にGPT-4の使用を禁止。フランスやドイツ、アメリカまで法規制の動きを示している。この事態をどう理解すれば良いのか。「シンギュラリティ」に何が脅威なのか。『人はなぜ「自由」から逃走するのか:エーリヒ・フロムとともに考える』の著者・仲正昌樹氏の最新論考。 イーロン・マスク ■イーロン・マスクらが訴える「AI開発」停止要請 何年か前から、「AIが人間の知性を超える」という「シンギュラリティ」が二〇四五年にやってくるのではないか、ということが話題になっていたが、今年に入って、Open-AIが大規模言語モデルGPT-4を公開し、それに対して、これまで「シンギュラリティ」推進

                                                  • 宮台真司氏に対する刺殺未遂事件 犯人の“動機”を単純化したがる人たち【仲正昌樹】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

                                                    東京都立大南大沢キャンパスで11月29日、社会学者の宮台真司さんが刃物を持った暴漢に襲われ重傷を負った。殺人未遂で、警視庁は今月12日に逃走中の男とみられる動画と画像を公開したが、いまだ身柄の確保には至っていない。犯人の動機は何だったのか? 『人はなぜ「自由」から逃走するのか:エーリヒ・フロムとともに考える』の著者・仲正昌樹氏は、この問いに対する答えを早く求め、公に語る人たちの危険性を鋭く指摘する。 ビデオ映像で退院を報告する宮台真司さん(「ビデオニュース・ドットコム」のサイトより) ■犯行動機の憶測が事態を悪化させる理由とは 十一月末に起こった社会学者宮台真司氏に対する殺人未遂事件は、多くの言論人に衝撃を与えた。七月の安倍元首相暗殺事件と“何らかの関連”があると思った人が少なくなかったようだ。安倍氏の場合、元首相と統一教会の間の関係ゆえの特殊なケースに思えたが、(しばしば自民党批判をして

                                                    • 統一教会と創価学会 司会・宮崎哲弥×島田裕巳×仲正昌樹×小川寛大「政教分離から暗黒史、安倍国葬まで語り尽くす」|文藝春秋digital

                                                      統一教会と創価学会 司会・宮崎哲弥×島田裕巳×仲正昌樹×小川寛大「政教分離から暗黒史、安倍国葬まで語り尽くす」 政教分離から暗黒史、安倍国葬まで語り尽くす。/司会・宮崎哲弥(評論家)×島田裕巳(宗教学者)×仲正昌樹(金沢大学法学類教授)×小川寛大(『宗教問題』編集長) (左から)宮崎氏、島田氏、仲正氏、小川氏多くの宗教が政治と関わってきた 宮崎 安倍晋三元首相暗殺事件を機に、政治と旧統一教会(世界平和統一家庭連合。以下、統一教会)の関係が改めて注目されています。そこで今日は近代日本における政治と宗教の関係について議論したいと思います。 議論を始める前に前提として私自身の基本的なスタンスを明らかにしておきます。それは「政治と宗教は原理的に分離されるべきだ」というもの。宗教がカヴァーする領域というのは、政治の扱う領域よりも深く、広いのです。宗教はそれを信じる者のアイデンティティの根幹を規定し、

                                                        統一教会と創価学会 司会・宮崎哲弥×島田裕巳×仲正昌樹×小川寛大「政教分離から暗黒史、安倍国葬まで語り尽くす」|文藝春秋digital
                                                      • 【論点直言 旧統一教会と信教の自由】具体的な「危険」に絞った対策が必要 金沢大教授・仲正昌樹氏

                                                        仲正昌樹・金沢大教授安倍晋三元首相が凶弾に倒れた事件をきっかけに、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治との関係が改めてクローズアップされている。旧統一教会と関連団体による被害の訴え、相談は今も続いており、政治の側の認識の甘さは明らかだった。日本社会はこうした「宗教」に弱いのか。憲法が保障する「信教の自由」は正しく理解されているのか。金沢大教授の仲正昌樹氏、宗教学者の山折哲雄氏に聞いた。このうち、仲正氏の話は次の通り。 日本独特「感ずる宗教」に着目を 宗教学者・山折哲雄氏 ◇ 宗教が危険だというのは、一般論としては間違っていない。特に、できたばかりの時期はそうだ。伝統仏教などの既成宗教は長い年月を経るうちに、むちゃな活動をしなくても存続できるのでおとなしくなっている。しかし新しく社会に参入した宗教は、生き残るために強引な布教も行い、軋轢(あつれき)を生みがちになる。 その中で旧統一教会が

                                                          【論点直言 旧統一教会と信教の自由】具体的な「危険」に絞った対策が必要 金沢大教授・仲正昌樹氏
                                                        • 誰も気づいていない!「ニューノーマル」を強制する社会の危なさとは【哲学者・仲正昌樹論考③】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

                                                          ナチスはユダヤ人や障碍者、同性愛者などの血がドイツ民族のそれと交わらないよう排除した。さらに日常生活において、禁煙運動、食生活改善運動、ガン撲滅運動、性病撲滅運動にも力を入れた。まさにナチスは国民が健康になることを過剰に奨励した国だった。そう、国が国民の自由権的基本権を軽視することになったとしても……。 いま日本でも「ニューノーマル」「新しい生活様式」「新しい日常」と言われ始めている。その言葉の裏で私たちの自由は束縛され始めていないだろうか? 哲学者・仲正昌樹氏は新刊『人はなぜ「自由」から逃走するのか~エーリヒ・フロムとともに考える』(KKベストセラーズ刊)で、「コロナ禍が人々の不安を募らせるなかで「大衆の心理」と「人間の本性」をあぶり出している」と指摘する。差し迫る社会変動に対して緊急書き下ろし論考第3回を公開! ■ 「ニューノーマル」という新しいビジネス いまも新型コロナの感染拡大を警

                                                            誰も気づいていない!「ニューノーマル」を強制する社会の危なさとは【哲学者・仲正昌樹論考③】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)
                                                          • 日本を呪縛する「オリンピック」の呪いは解けるのか【仲正昌樹】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

                                                            東京五輪の開催にあたってコロナ禍終息の判断基準とは何か? なぜそれを政府は明確に説明ができずにいるのか? また、東京五輪が感染拡大の原因となるかのように喧伝する野党・ネット民の双方にある問題点とは何か? 「オリンピック」が日本を呪縛する呪いになっていると語るのは、ロングセラー『人はなぜ「自由」から逃走するのか:エーリヒ・フロムとともに考える』(KKベストセラーズ)の著者である哲学者・仲正昌樹氏。いまやオリンピック開催可否の議論の争点はズレまくっている、と指摘する。東京五輪開催までにすでに2カ月を切るなか、議論の「論点」を整理しておく。 国立競技場前に設置されたオリンピックリングはまるで呪われているような趣である(2021年5月29日) ■「オリンピック」は日本の政治を呪縛する呪い 連休明け以降、「オリンピック開催」問題が、日本におけるコロナ論議の焦点になっている感がある。ワクチン接種に関し

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