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5月7日、文化庁は、世界遺産への登録を推薦していた平泉と小笠原諸島について、UNESCOの諮問機関から登... 5月7日、文化庁は、世界遺産への登録を推薦していた平泉と小笠原諸島について、UNESCOの諮問機関から登録を求める勧告があったことを発表、6月には正式に世界遺産に登録される見通しとなった。 世界遺産の登録が生んだ負の効果 世界遺産に登録されるということは、人類にとって重要な財産であることを世界中に宣言するありがたいものだが、そのことがかえって負の効果を生んでしまった例もある。今、タイ・カンボジア両軍が睨み合い、時に戦火を交えているプレアビヒア寺院である。 寺院の周辺地域の帰属をめぐる国境紛争の火に、世界遺産登録が油を注ぐ結果となってしまったのである。2008年の登録の頃から交戦状態に陥り、しばらく小康状態を保っていたものの、今年2月から再度戦闘がぶり返しているのだ。 地域社会の懸念は大きく、先週末(5月7日~8日)、ジャカルタで行われた東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議でも重要議題と