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1970年代の二度のオイル・ショックを克服した後の80年代に、日本における「階級史観」は、急速にその影... 1970年代の二度のオイル・ショックを克服した後の80年代に、日本における「階級史観」は、急速にその影響力を失っていった。 1990年前後のソ連と東欧における社会主義体制の崩壊に先立って、日本は一億総中流の社会で、「階級」などというものは今や存在しない、という議論が支配的になったのである。 故村上泰亮氏の『新中間大衆の時代』(1984年、中央公論社)は、この変化を象徴する著作であった。 1980年代の日本がもはや「階級社会」ではなくなったとしても、幕末から太平洋戦争までの約90年の日本近代までが「新中間大衆」の時代だったはずはない。しかし、歴史の観方というものは、眼前の社会の流れに影響される。戦前日本が極端な階級社会だったという事実に、人びとは関心を無くし、研究者の方も、読者が関心を示さなくなった過去の階級社会に、関心を失っていったのである。 それではこの短文を記している2014年の日本は