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広島の人ならきっとご存知でしょうが、大田洋子は、広島の被爆者です。原爆直後まだGHQの統制が厳しく、... 広島の人ならきっとご存知でしょうが、大田洋子は、広島の被爆者です。原爆直後まだGHQの統制が厳しく、原爆を語ることが禁じられていた時から、命をかけて書いています。1948年に「屍の街」で、被爆直後の人々を描きました。 そして、1953年10月に、「夕凪の街と人と」を講談社のミリオンフックスの一冊として出版され、以後絶版となっていました。1978年、大田洋子の文学碑が建設されるのをきっかけに、復刻版が三一書房から出版されました。それをこのたび私は入手することができました。これもアマゾンでとても高価でしたが。 当時、原爆スラムと呼ばれた地域に住んでいる人々のこと、それだけでなく、被爆者の実態調査する学生や被爆者医療や検診ににたずさわる医師、さらに非道な原爆を投下したアメリカを訴えるという原爆訴訟に立ち向かう人々、さらに原爆の悲惨さを金儲けに利用する人々などをも描き切っています。重く、息苦しく、
2021/08/06 リンク