NTTドコモのFOMAネットワークでSIMフリー版のiPhone 4が使えるようになる──。23日、そんな衝撃的なニュースが世間をにぎわせた(関連記事)。
発表したのは自社で通信網を持たず、ドコモの回線を用いたMVNO(仮想移動体通信事業社)サービスを提供する日本通信だ。同社のiPhone 4専用のマイクロSIMカード「talking b-microSIM プラチナサービス」に契約すると、月額6260円でデータ通信が使い放題になる。通話にも対応しており、月額料金には1050円分(最大25分相当)の無料通話分も含まれている。
さらに注目なのは、テザリングにも対応しているという点。ベストエフォートで300kbpsという通信速度の上限があるものの、パソコンからUSBやBluetooth経由でiPhone 4に接続してインターネットが使える。テザリングはiPhoneの付加サービスとして海外では提供されていたが、ソフトバンクでは利用できなくなっている。
もっとも日本でソフトバンクが売っているiPhone 4は、同社のSIMカードしか認識しないようにSIMロックがかけられているため、海外に行ってSIMロックフリー版の端末を手に入れる必要がある。とはいえ、今までiPhoneには興味があったけど「電波がつながりやすいドコモのネットワークを使いたいから」という理由で避けていた人にとってはいても立ってもいられないほど大きな進歩だろう。
一体、日本通信はどんな狙いでこのSIMカードを出すにいたったのか。週アスPLUSが23日に緊急Ustreaming中継を行なった同社の代表取締役社長・三田聖二氏と、 代表取締役専務COO・福田尚久氏へのインタビューから一部を抜粋してお届けする。