タクシー運転手も当惑するほど広いキャンパス

その朝、最初のインタビューの予定が45番ビルだと聞いていた。タクシーの運転手に言えばわかると聞いていたので、インド人の運転手に「グーグルの45番ビル」と告げた。
グーグルキャンパス内に入るまでは、何の問題もなかったがそこで彼は少し迷った。「ちょっと前まではまだよかったけれど、最近は中のビルが増えてね。今度からはストリート名と番地も言ってくれ」とその運転手は話す。
建物ごとに受付がある。受付のPCを使って情報を入力し、社内立ち入りに関するアグリーメント(同意文書)にデジタルサインを行なうとネームタグがミニプリンターから打ち出される。そのタグを付けて待つ。受付の横に大きなドリンクの自動販売機……ではなく、“無料提供ドリンク”の入った冷蔵ケースが置かれている。グーグル内で提供される飲食物がすべて無料であることは、よく知られている。

キャンパス内のどこに移動しようとも、お菓子やフルーツ、ドリンク類が、これでもかというほどに徹底して置かれている。のどが渇いたからと自販機を探し回る必要も、お腹がすいたからとコンビニに走る必要もまったくない。
