まだ小学生の娘は妻の実家が好きで、おじいちゃんとおばあちゃんに(それと猫に)会えるのを毎年楽しみにしているんだ。
お義父さんとお義母さんも娘のことが好きだから歓迎してくれて、娘はいつにも増してはしゃいでた。
それで疲れたのか、夜には晩御飯を食べるとすぐに寝ちゃったんだ。
晩御飯の後、大人だけで少し晩酌しようかって話になって、でもお酒が足りなくなった。
もうちょっと飲みたいよねって話になって、お義母さんが「私が買ってこようか」って言ってくれたんだけど、近くにコンビニがあるし俺が行ってきますって名乗り出た。
外に出ると夏の熱気がまだ残っていて、それでも知らない夜の住宅街を歩くというのは不思議と悪い気分じゃなかった。
酔いを醒ますのにもちょうど良かったのかもしれない。
コンビニは空いてて、アイスとお酒を買って、アイスを食べながら来た道を戻る。
見上げれば夜空に星空が輝いていて、こっちに来ないとこうも綺麗に見れないよなぁ…なんて思ってアイスを食べて、たまに足を止めて夜空をじっと見つめたりもした。
道草食って戻るとお義母さんが玄関で出迎えてくれて、買ってきたお酒を渡すとお礼を言われた。
コップに移して持ってくね、と笑顔で言ってくれて、お願いしますと答える俺も思わず微笑んだ。
リビングの方に戻ろうと思って廊下を進むとリビングへのドアが少し開いててさ、そこから中の様子を伺えた。
こっそり覗き込むと妻とお義父さんがなにやら話してて、楽しそうにしてた。
妻はちょっと畏まるような、でも笑ってて、その笑顔は見たことのない類のものだった。
そのとき思ったんだよ。
ああ、そっか。妻は娘のお母さんだけど、でもお義父さんの娘でもあるんだなって。
だから今の妻は母であり、そして娘でもあるんだなって。
そう思うと何か妙にじんわりときちゃって、ちょっと泣きそうになった。
妻とお義父さんの姿を、将来の娘と自分に重ね合わせて見ていたのかもしれない。
どうかした?って、いつの間にか後ろに来ていたお義母さんに声をかけられて、恥ずかしくなって何でもないですって答えて、二人でリビングに入っていった。
それから俺が買ってきたお酒と、お義母さんが用意してくれた肴で、楽しい夜を過ごした。
お開きになって、寝ている娘の横に布団を二つ敷いて、横になったとき。
さっき泣きそうになってなかった?って妻に聞かれて、ちょっと驚いた。
俺は「〇〇も昔は子供だったんだなって思って」と素直に言うと妻は笑って「なにそれ」といった。
それから目を瞑って将来のことを漠然と考えていると、気付けば眠っていた。
体を揺すられ、ゆっくり目を開けると娘が「おとうさん、もう朝だよ!」といって俺の体をぽんぽん叩く。
妻が、それを見て傍で笑ってた。
謎の増田組織からの通達: まだ小学生の娘は妻の実家が好きで、おじいちゃんとおばあちゃんに(それと猫に)会えるのを毎年楽しみにしているんだ。 (評価:親しみやすく、家族の...
ちょっと長い小説のラストシーンがこれだったら泣くね
デリヘル落ち身構えてたのに
anond:20240826200700 正直、クッソ暑くてどこにいっても混んでる時期に帰省してこられるのって迷惑なんだよな。 義実家の近くに住んでるので、帰省してこられたら当然顔も出さなきゃだし...
イイナー (´・ω・`) 妻の方は実家と仲が悪く帰省絶対しないので、こういう体験うらやましい。末永く仲良くお幸せに。
AIで要約してくれ