KENTTAROU☆氏
僕と同じく世界旅行に旅立つ同志である。
パナマ沖で、他の船が転覆するなかで国境越えをし、荒波に打ち勝った猛者だ。
なんて明るい人なんだ!これぞバックパッカー。
見えてきた上海、長江の河口は土色だった。ビジネスマンさんといろいろ話す。
この船に乗ってよく日本と中国を行き来しているらしい。
どうもビジネスマンさんは、トレジャーハンターに近いお仕事をされているみたいだ。
「この船にそんなに危ない人いないと思うよ。笑」
そう言われてようやく緊張感が解けてきた。
なんとか普通に行動できるようになった僕は、船内探索を開始した。
フェリーの中には、酒税が存在しない。
アサヒスーパードライと生茶が一緒の値段なんて
楽園なのか、ここは?
トレジャーハンターさんに青島(チンタオ)ビールと夕食を御馳走していただき、
気分は豪華客船モードに入ってしまった。
僕がいろいろと船員に聞いていたのに興味を持ったのか、中国人の学生風の客たちが話しかけてきた。
李 忠謙さん彼らは、富山のアルミ工場で研修工員として3年間日本で働き、これから中国に帰る途中ということだ。
少し、何をやっているんだという気持ちになる。自分も旅で何かを持ち帰らなければ…
船旅は海を見飽きると暇なので、いろいろと考える。
出発前、周りから再三言われてきた。
「お前は一体、何しにいくの?」
「目的は、何?」
「ただ旅行しにいくなら、現実逃避、思い出作り、遊びだ。」
「旅行に酔ってると痛い目みるよ。」耳が痛いが、そのとおりである。
旅行気分で浮かれている僕に、忠告してくれる友達がいることは本当にありがたい。
旅行は、日常、自分の現実を、
外の世界と対比させて浮き彫りにする。
冒険家でもない限り、必ず最後は帰ってくる。
いや、冒険家だって家はある。
旅はどこまでも日常ありきだ。
だからこそ、なにか還元したい。
見たもの、感じたものを帰ってきて日常に活かして
やっとその旅が成功したと言えるのではないか?
…と今さらながら考えに耽っていたら
上海に着いた。(-д-)
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とりあえず生きて帰ってきたらいいんじゃないすか?
May'nちゃんがいま成都にいるらしいよ!
会えるかもなー
人生は100人100種、色んな人生があり皆違っていて当たり前、励ましは嬉しいが忠告は遠慮します。って言いたいですがどうですか?私なら言ってしまいますが?これからの試練は誰でも出来ることではないし、しない奴は忠告しないこと。この世界一周の道のりは達成した者だけの勲章です、そして伊藤君だけの宝物です、自分の考えで楽しんで下さいね。
尖閣諸島問題における中国の報道はどのような内容ですか?また、伊藤さんはどのような見解をお持ちですか?
こんな時だからこそ、現実に立ち向かうための遊民的な体験を生活の場に持ち帰り、生きてみせることが重要サ。政治とか、経済を変えるとかじゃなく、その体験が誰かを触発するかもしれないということじゃないかな。とりあえずチャリこいでればイヤでもいろんな考えが浮かびますわな。
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