この記事でわかること 日本のウナギ消費の99%以上は天然稚魚を育てた養殖物で、輸入依存が深刻。 人工的に育てたウナギ稚魚のコストは2016年度の約4万円から2023年度に約1,800円まで低下、水産庁は7億円を投じて商業化を後押し。 完全養殖の商業化は、天然資源への依存脱却とウナギを再び手の届く食材にするという難題への挑戦。 スーパーの鮮魚コーナーでウナギの蒲焼きを手に取るのをためらった経験がある人は少なくないだろう。スーパーでも1尾1,000円以上、外食でうな重を頼めば4,000円以上は当たり前、老舗ともなれば1万円近くになることも。もはや庶民の手の届かない食材になった。背景の一つが、稚魚であるシラスウナギの供給の不安定さだ。その突破口として今、人工的に育てた稚魚(人工種苗)を使った養殖の商業化が動き出した。水産庁は令和7年度補正予算を計上し、民間への技術移転を加速している。 「白いダイ