2024年8月

テンさんのコンサートに行ったり、NCT DREAMのドーム公演に行ったり、釜山旅行に行ったりした。WayV(威神V)の念願の初単独コンサートの初日と2日目にも行った。あちこち移動しながら忙しく過ごす日々のなか、友人が旅立ったと連絡を受けた。

よく名前を呼んでくれる子だった。真っ先に思い出すのは、「○○ちゃん!」と誰かを呼ぶときの、文字通り語尾にびっくりマークのついた勢いのある声。そうして自分からどんどんと名前を呼んでくれるところに、人付き合いの苦手だった大学時代のわたしは安心感を覚えていたような気がする。ああやって名前を呼んでくれなかったら、見れなかった景色がいっぱいある。

カメラロールを振り返ると、他人にカメラを向けることが苦手なわたしには珍しく、その子のピンショットがたくさん残っていた。それは、わたしがその子に見せていた甘えの表れで、おおよそのことは無条件に受け入れてくれると信頼しきっているから、わたしは思いついたときに思いつくまま、カメラを向けることだってできた。それにちゃんと恥ずかしげもなくポーズも決めてくれるから。

「○○ちゃん、実はあれ嫌なんでしょ」とか、あんまり人に言わない方がいい気持ちを見透かして、「嫌」が顔に出た表情をおもしろがってくれた。そんなことだから、お別れの最中、正直、他のことを考えてしまった瞬間、「ちょっと! ○○ちゃん! いま飽きてたでしょ!」と笑いながら怒ってくれるかもしれない、と勝手な想像だってしてしまった。

いまはもう1年に一度ぐらいしか会わなかったし、これからどんどん会わなくなっていたのかもしれないけれど、あの溌剌な様子のまま、歳をとっていく姿、普通に見たかったよ。