202404:3泊4日 韓国・ソウル旅行

8年ぶりにソウルに旅行に行く。いくつかの料理名くらいしか知識のなかった8年前とは違い、ハングル文字を読めるようになり、韓国で活動するアイドルを好きになり、大人になり、教養と知識がわずかながら増えた身で訪れたソウル。街の変化も伴って、まったく新しい気持ちを感じつつも、街の匂いには少し懐かしさも覚える。

瓦から芽が出て花が咲いていた

食べたいものも行きたい場所もありすぎて、予定を詰め込んだ結果、このために計画を立てたといっても過言ではない、サムギョプサルおよびモクサルを食べられずに帰国。いまだに引きずっているので、またすぐにでも飛びたい所存です。クァベギもホットクもあほほど辛いものも次こそは。

1日目──大盛りポッサムの洗礼

チェジュ航空で仁川国際空港まで。SuperMの機内安全ビデオが終了していなければ、問答無用で大韓航空を予約していたと思うが、時間の都合でチェジュ航空に。遅延はしたけど快適。

仁川国際空港からリムジンバスに乗り、三成駅まで。スーツケースは空港からホテルまで配送してもらう。バスの座席はかなり広々としていて、車酔いしがちな人間にもかかわらず、いっさいの不調なく到着。車酔いで1日のすべてが終わることも多いので、バスを降りた瞬間に胸を撫で下ろした。

駅に到着早々にジェヒョンさん(NCT)のデビュー8周年を祝う広告に出会う。このあとも各地で知っている顔(アイドルの広告)に出会うことになるのだが、この旅ではじめて見た顔がジェヒョンさんなことに嬉しさを覚える。

予約していたエステを済ませたのち、ホテル周辺で夜ご飯。エステ後なので、脂っこいものを避けておからスープのお店に。お店のマダムの圧に飲まれながらポッサムとチヂミ、おからの鍋を注文。皿の上のパンチャン(おかず)がなくなるたびに、世話を焼いてくれるマダムに触れて、韓国に来たな〜という実感がわく。写真左に映るチヂミがふわふわでカリカリで、大きいのに軽くておいしかった。

支払い後、「잘 먹었습니다(ごちそうさまでした)」と声を出してみる。日本でもこうした挨拶をするようにはしているのだが、海外での簡単な挨拶は定型文でありつつも、お互いの意思疎通に不安があるぶん、「あなたの行為を受け取りました」と明確に伝える手段という印象がある。旅を通して、積極的に発してみようと決めた。

2日目──広蔵市場で食い倒れのち、車酔い倒れ

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胃薬を流し込み、眠って朝8時ごろに起床。寝起きのコーヒーを求めて、近隣のカフェに入店。温められて、バターが少し溶けた塩パンがとてもおいしかった。塩パンは各地でもっと食べればよかった。いまさら恋しい。この店に限らず、店を出るときに「안녕(アンニョン)」と声をかけてくれる気がするのだが、これを聞くと「さて、行きますか」と気持ちが高まる。

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1日目は三成駅に宿を取り、それ以降は鐘路5街駅近くの宿に移動。チェックインがてら、まずは広蔵市場をめざす。せいぜい知っている韓国語ぐらいは使おうと決めて、コンビニで満を辞して繰り出した「T-money(交通カード) 있어요?」。30,000ウォンをチャージ。

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広蔵市場に到着し、この旅のマストその1、プチョンユッケの別館の予約に向かう。20組ほどの待ち時間の間に、市場を歩いてキンパを探す。前回の旅行で、東大門で食べた細長いタイプのキンパの味が忘れられず、細長いキンパはこの旅のマストその2。とりあえず手堅く 모녀김밥 2호점(モニョキンパ 2号店)に行く。ごま油が効いていて、たくあんの食感もよく、一瞬でたいらげる。

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プチョンユッケで念願のユッケとテナガダコのタンタンイ。生レバーと生センマイも注文。塩の効いたごま油が沁みる。海苔はおそらく味つけがされていないのに、磯の香りが濃く感動。これだけの量を食べられる幸せはありつつ、アクセントが欲しくなってくるのも正直なところで、次はピビンバで食べたい。

コンビニでよく知る顔を見つけて購入

広蔵市場から20分ほど歩いて、東大門と東大門デザインプラザ周辺を散策。フィルムカメラの自販機を見つけ、一番安いカメラを購入するとモノクロフィルムだった。どうりで安かったわけ。

時間が余ったので往十里駅のイーマートに向かい、おみやげを見繕う。ダイソーもオリーブヤング、小規模のARTBOX(文具店)も揃うありがたい駅。大量購入して大荷物になったのでカカオタクシーアプリでタクシーを呼び、いったん宿に戻る手配を済ます。ここで車酔い。ドライバーは親切で何一つ不満はないのだが、韓国で車に乗るとはこういうもんなんだと理解。

夕飯はタッカンマリの予定が中止。おとなしく部屋で休憩のち、イーマートで買ったヨルムキムチをマッコリで食べる。シャキシャキでおいしい。マッコリはヘチャン(NCT)がおすすめ(していたらしい)銘柄を探して購入。これもおいしかったし、この旅で口にしたマッコリはどれもおいしかった。持って帰りたかったが冷蔵なので飲み切る。食べ過ぎと便秘がちによるお腹のハリを解消すべく、コンブチャを購入(後ろの黄色い箱)。明日に備える。

年間100本ほどオロナミンCを飲んでいるので思わず購入。ほぼ同じ味だが、よりフルーティさがある気がする。

3日目──ここはKWANGYA 聖水洞探訪(タイムオーバー)

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一回ぐらいは古い街並みでも見ようかと、安国と仁寺洞方面に。ホテルから歩いて30分ぐらいとのことで、ゆっくりと街並みを見ながら歩いて向かう。途中、FRITZ ウォンソ店で朝食兼昼食。寝ぼけた頭に甘いクリームが刺さる。この日はどうしても聖水に行きたいので、観光もほどほどに足早に駅に向かい、ソウルの森駅をめざす。

 

ソウルの森駅で下車し、まっすぐにSMエンターテイメントおよびKWANGYAに向かう。頭の中でZOO(TAEYONG, JENO, HENDERY, YANGYANG, GISELLE)の一節「여긴 광야야야/We so wild, wild, wild, wild」を流しながら店内を見回る。

狭い店内をうろうろしていると、流れ出すTEN「Nightwalker」。「大画面でテンさんだ!」と、その場でいちばんの熱量を抱えながら凝視する。KWANGYAを出て、SMエンターテイメントのビルをとりあえず見上げる。「SMロゴマーク、オディエヨ?」と、ロゴマークが見える場所からビルの写真を撮りたい観光客らしき子に聞かれたりする。ソウルの森周辺を散策しながら、韓国の大衆カルチャーに興味のない友人に、「KWANGYAというのは……」と講釈を垂れる。(聞いてくれてありがたい)

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ソウルの森駅から聖水エリアまでを歩いて散策しつつ、いくつか雑貨屋をまわる。お腹がすいたので冷麺店を探して、부산밀면という店に入店。お昼どきを過ぎて、静かで落ち着く雰囲気。水冷麺を注文したが、アルバイトの子がまかないでピビン麺を食べており、「もしやピビン麺が正解か?」と一瞬の後悔。とはいえ、気温の高い日が続いた疲れもあって、水冷麺の冷たさが沁みる。セルフサービスの牛骨スープが異常なうまさ。ものすごい出汁が出ていて適度に塩辛くて感動。

 

うろうろと聖水を巡る。これはOAFUにて。アイスケーキなので、溶けるまでじっくりと10分待つ。ホワイトチョコの甘さが脳にくる。緑色はピスタチオのソース。窓から見る景色は電線が行き交う乱雑な雰囲気で、おしゃれなカフェとの差異に、不思議な光景だなと思いながらコーヒーを啜る。

眞露(JINRO)のポップアップストアらしきものが開かれていた(写真左)。マートで、昔の焼酎を再現した(?)かわいい紙パックの商品をお土産に買って帰ったのだが、これが甘くておいしかった。なによりカエルかわいい。右はソウルの森周辺。春らしさが満開。聖水、リサーチ不足でうまく回りきれないまま時間切れ(+歩き疲れ)!  

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聖水を後にし、サムギョプサルを諦め、2日目に行けなかったタッカンマリをめざして東大門タッカンマリ通りに。一番の有名店を横目にみつつ、空腹に負けて、ここもおいしいらしいと聞く隣の明洞タッカンマリに。入るなりぐつぐつと煮えた鍋が、目の前にドンと置かれる。にんにくもニラもコチュジャンも気にせず盛り盛りにして食べる。ネイルチップの先がオレンジに染まるのにウケる。

最終日──悪あがきの駆け込み韓国グルメ

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チェックアウトして、ソウル駅に向かう。道中の謎キャラがかわいくて撮影。わたしはこういう、行政がつくるような謎キャラが大好き。輪郭線は太いほどいいので、これは最高。

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ソウル駅で事前チェックインを済ませ、荷物も預ける。ソウル駅前のカフェ、FOCAL POINTで朝ごはん。パイがメインのお店のようだが、食べたかったアップルパイは朝一のためかなし。サンドイッチ、フレッシュでおいしい。

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いざ、空港に向かおうとするソウル駅構内で、突然「あれもこれも食べていない!」という後悔の念が湧き出す。「さっき、立ち飲み屋みたいなトッポギ屋があったな?!」と、滑り込みでトッポギとスンデチャレンジに成功。スンデは初めて食べたが、もちもちで臭みもなく、気づいたら一皿食べ切っていた。

コンビニの棚、海外に来た感慨が湧くので大好き

ソウル駅内の福順都家(ボクスンドガ)というマッコリのお店で、ぐい呑みのような器を買う。淡いグリーンとベージュがかわいい。スーパードライなマッコリを試飲したが、はじめての感覚で目を見開く。発泡感はしっかりとありつつ、文字通りドライ。おみやげにしたかったが、荷物を預けてしまい液体を持ち込めないので、なくなく諦める。

写真右のI'm Realというジュース、「いちご風」でなく、搾ったそのままのいちごの味がして驚いた。商品名は嘘じゃない。飲み切るのを忘れて、手荷物検査で引っかかり廃棄。めちゃくちゃ悲しい。

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空港に到着後、未練がましく「まだチゲを食べていない!」と思い出す。キムチチゲを最後の最後で食べる。クタクタのキムチがおいしい。ご飯を浸しながら完食。悪あがきでDUNKIN DONUTSでドーナツを食べたりしつつ、未練たらたらで出国。

おみやげラインナップ

写真がないのでイラストで。

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ファッション関係のものがまったく買えずじまい。次に行くなら聖水のリベンジと狎鴎亭あたりを巡りたい。あとは絶対にサムギョプサル!!!!!!!!!!! 

 

ホテルの窓からの景色と、ホテル近くのサムギョプサルの店。行けばよかった……