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    谷垣氏、次期総裁選出馬を断念という異常さ

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    民主党の代表選挙に4名が名乗りを上げたが、どの候補者の推薦人を見ても、赤い分子が目につく。旧社会党出身の〝口蹄疫〟赤松は赤くて当然なのだが、他の3名の推薦人にも赤いのがちらほら。
    結局どの候補者が当選しようと大差なく、しかも次の代表は選挙管理内閣を仕切る短命首相に終わるだろうから、自民党の総裁選に注目が集まるのも当然と言えば当然だ。

    その自民党の総裁選で異変が起こった。
    現職の谷垣総裁が、来る総裁選への立候補を断念したというのである。
    拙ブログでは、一貫して谷垣総裁へ批判的な立場を取ってきた。総選挙は早ければ早いほどいいけれども、それでも9月末の総裁選で新しい保守の総裁を選ぶまで待ち、谷垣氏ではない顔を立てろという趣旨である。
    但し、谷垣氏は総裁選へ出馬するべきだと思っていた。
    自民党が下野し、谷垣自民となって以降、自民党は地方選で連戦連勝している。主な勝因は、民主党のアマチュア政治による失政の数々ではあるものの、それでも連勝したことには変わりない。
    来る総裁選は、谷垣氏の3年にわたる代表としての信認を問う要素もあるのだ。
    だから、谷垣氏には少なくとも、自ら続投を求める権利はある。
    ところが谷垣氏は、何とも歯切れの悪い言葉を残し、不出馬を選んだ。
    この顛末は、どのような力学がもたらしたものなのか。
    想像は比較的容易だ。
    「谷垣氏では選挙が戦えない」、「通常国会での解散を勝ち取れなかった」というまことしやかな理論も飛び交うが、核心は長老議員の梯子外しだろう。

    谷垣総裁、次期総裁選への出馬を断念

    谷垣氏は、所属派閥の領袖である古賀誠氏の信任を取り付けられなかった。
    石原幹事長に支持を請いに行った際、「古賀派の了解を貰え」と突き放され、古賀氏のもとに参じた途端、あっけなく「若い人を推すから」と足元をすくわれた。
    私はこの時点で、古賀氏と石原氏の談合ができていたのだと推察する。
    森喜朗氏にしても、一旦は谷垣支持を表明しながら、「気持ちはがらっと変わった」と手のひらを返した。
    3年間、総裁を務めてきた人物の梯子を、いとも簡単に外す。
    私は谷垣氏は支持しないが、これは人の道に反すると思うし、強い嫌悪感を持つ。

    長老議員が推すのは、爺殺しの石原伸晃だ。
    古賀氏の寵愛を受け、とっくの昔に引退した〝元参院自民のドン〟青木幹雄氏とも親交が深いという。
    私は石原伸晃を全く評価していない。
    「この親にして本当にこの子あり?」と疑問を呈さざるを得ないほど理念が全く見えず、しかもこの人の言葉の軽さは、民主党の誰かさんとどっこいどっこいだ。
    新興宗教とのかかわりまでは言わないが、果たしてこの人物に日本の舵取りができるかというと、未知数以下の評価しかしようがない。
    仮に石原氏が次期総裁になるとすれば、これは〝変わらなければいけない〟自民党が、旧態依然の派閥政治を踏襲した結果、〝結局なんにも変っていない〟ということの例証になる。
    自民党の没落に、歯止めがかからなくなる。

    民主党には自浄作用がないと言われるが、自民党にしても大差がないのか、自民党はやっぱり違うのか、それを占うのが自民党次期総裁選になる。


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    5 Comments

    村田信雄

    石原降ろしの策謀

    集団的自衛権、自衛隊海外派遣、北朝鮮への経済制裁に賛成している石原氏は親子二代に渡り、素晴らしい保守政治家であります。ましてや自民党保守の中でも折り紙付きの愛国者である森元総理をバックにつけています。
    今現在、石破氏と石原氏が僅差であるらしいのですが、今回のブログの内容は利敵行為以外の何者でもありません。なぜ石破氏についての記述がないのでしょうか。石破氏、谷垣氏、林氏の三人こそが自民党のガンであることこそ間違いありません。是非ともお答え願いたい。
    よろしくお願いします。

    やす@管理人

    Re: 石原降ろしの策謀

    政治家の評価は分かれて当然ではないでしょうか。
    今でも社民党や共産党が議席を有しているくらいですのでw
    私が記したことが利敵行為に当たるとは、随分と高いご評価をいただいたものです。それほどの影響力などありません。間違いなく。
    石破氏の評価については、既に5日のエントリーで書いております。

    • 2012/09/11 (Tue) 18:05
    • REPLY

    村田信雄

    Re:Re:石原降ろしの策謀

    石破氏のような政治家は、自民党のガンです。リベラルなどという生易しい言葉ではなく、民主党の同類であり、期待すべきことは何もありません。
    加えて、安倍氏を支持することも正気の沙汰ではないでしょう。統一協会と繋がりのある親韓議員であり、竹島問題に至っては竹島の日の式典に出席せず、総理時代も海保による韓国の調査船の活動阻止を中止させたほどです。パチンコ利権、公共事業受注会社からの献金、総理時代の政治資金規正法改正による外資献金の導入(外国人献金の抜け道)、日中関係への配慮(靖国、中国人留学生)、郵政造反組の復党による自民党の混乱誘発などを考えると、安倍氏の評価と他候補への評価も公正なものではないように感じます。
    保守政治の復活を語るならば、保守本流が正しい道です。保守傍流と新保守では、伝統的な日本を取り戻すことはできませんし、対米従属によって主権回復は夢のまた夢でしょう。日本の自主独立と主権回復は、まやかしの保守では成し遂げることはできません。

    こはる

    No title

    ブログ主が自分のブログに自己の意見を表明して、それに対する批判や意見は当然だとしても、何か砂利を噛むようなコメントは同じ訪問者として違和感を感じております。
    熱烈な石原氏評価のようですが、石原伸晃氏を「保守本流」と仰る人の言に遭ったのは初めてなもので、ちょっとばかり驚きます。

    どなたが選ばれるのか、党員では無い者には観客席の見物ですが、自民党の行く末を占うにはこの総裁選、とても重要な事だと思います。民主党と変わらない人達の茶番劇ではとても、日本を担えないでしょうに。

    • 2012/09/12 (Wed) 01:37
    • REPLY

    (名前空欄)

    保守本流

    伸晃が保守本流?
    おいおい、気は確かか?…笑

    • 2012/09/12 (Wed) 16:06
    • REPLY

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