尖閣3島を国が20億で買い取り?後出しじゃんけん政府には退場を促そう。
一体全体、どこの国の政府なのか。
東京都は15億円にもならんとする一般国民からの寄付を受け、尖閣諸島の3島を買い取る準備の一環として現地調査に赴いた。しかし、“政府の嫌がらせ”によって上陸調査は許可されず、海上からの調査を余儀なくされている。
尖閣領有権問題に関し、支那を刺激しないという方針を是とするのであれば、刺激しないメリット、刺激することのデメリットを説明する義務が、政府にはある。
ただいまの政府は、支那の顔色を窺うことを本義としていて、イボイボ顔の官房長官が抑揚のない目くらましコメントを繰り返し聞かされるばかりである。期待などしようもない。
日経が伝えるところによると、政府が20億円を積んで、3島買い取りの最終調整に入ったということだ。
尖閣3島、国が直接購入へ 月内に20億円で最終調整
地権者と契約内容詰め (日経)
政府は尖閣諸島(沖縄県石垣市)の3島を9月中旬に地権者から直接購入するため、最終調整に入った。現在は個人が所有し総務省が賃借している魚釣島、北小島、南小島を20億5000万円で一括購入する方針。先に購入に動いていた東京都が、国有化容認の条件に挙げている漁船の待避施設の整備は見送る方向のため、石原慎太郎知事らが反発する可能性がある。
政府は3日から地権者と契約内容などの詰めの交渉に入る。まとまれば、11日にも関係閣僚会議を開いて国有化の方針を確認し、購入経費に今年度予算の予備費を充てることを閣議決定する。その後に地権者と契約を結ぶ段取りを描く。
政府は8月の香港活動家らの尖閣上陸事件では、容疑者を強制送還して早期収拾を図った。国有化の動きが加速すれば、領有権を主張する中国や台湾が反発を強めるのは必至だ。
(中略)
石原知事らは日本の領有を明確にする狙いで、漁船の待避施設などを整備すべきだと訴えている。政府は悪天候時に外国船が施設を利用しようとすれば拒めないため、逆に外国人の上陸が増えかねないという理由で認めない方針だ。施設整備を進めることで、中国や台湾を刺激するのを避けたいという事情もある。
都が購入に向け全国から集めていた約14億円の寄付金の扱いは引き続き検討する。国庫への組み入れや、基金を創設して将来、自然環境保護を名目とした施設の整備に充てる案などが浮上している。
尖閣の国有化を巡っては、4月に石原知事が都の予算で購入する方針を表明、政府も遅れて検討に着手した。8月19日には野田佳彦首相が石原知事と会談し、国有化後の活用方法などを協議していた。政府は8月に入って地権者との調整を重ねており、合意に向けた条件を詰めている。(以下略)
一般的に言えば、政府が尖閣3島を買うことは悪いことではない。
ただ、このことが、もうすぐ終焉するであろうとも、民主党政権下で行われることに、甚だ強い嫌悪感を覚える。
石原都知事からの要請である、漁船待避施設や中継基地の整備などを無視したことから分かる通り、民主党政権における尖閣保全政策にはまるで中身がなく、ひたすら支那を刺激せず、尖閣を現状のまま放置することが方針だろう。
これは弱腰というレベルを超えている。
単に無策なのだ。
なんとか月内に商談を纏めようとするのは、10月に入れば石原都知事が上陸を前提とし、調査団に加わるからだろう。
上陸されたらたまったものではないというのが本音だ。
石原慎太郎を逮捕しようものなら、民意の反発は必至で、それこそ政権の命取りとなる。
自民党の石破茂氏は今日の報道2001に出演し、東京都の上陸を不許可とした政府の判断に、「平穏かつ安定的な維持管理が妨げられるので駄目だというが、誰が見ても平穏かつ安定的でない。論理が破綻している」と批判したが、自民党が政権に復帰した時に尖閣をどう扱うかというビジョンがまるで伝わってこない。
民主党との違いを鮮明にすることで、「やっぱり自民党だ」という世論形成を図ることが自民党の成すべきことなのだろうが、どうも発信が弱い。
猪瀬東京都副知事の呼びかけに賛同し、僅かながらの寄付金を納めた者としては、東京都による尖閣買取を支持したい。
ただ、国家権力をもって政府が横取りするのであれば、いち庶民にできることは限られる。
政府の買い取りは阻止できないが、買い取るならそれを是としつつ、買い取った後に政府をそっくり総入れ替えすることだ。
次期衆院選では、領土領海の保全、防衛に関するイシューは必ず争点となる。
いまの政府に何も期待できないなら、国民が支持・期待できる政府をつくることだ。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
当ブログはブログランキングに参加しています。ご面倒ですが、是非ともバナークリックをお願いいたします。
バナーが表示されない場合はこちらから。
人気ブログランキング | にほんブログ村 政治ブログ | FC2 ブログランキング