「自衛隊を見ると旧日本軍を思い出す」という馬鹿と、能登半島地震

元日の能登半島地震に続き、昨日は羽田空港でJAL機と海上保安庁の航空機が衝突し、旅客機側の乗員乗客に命の問題はなかったものの、海保の航空機に乗っていた乗員6人のうち5人が亡くなるという、大変痛ましい事件となった。空港滑走路のコントロールは空港の管制官が司るものだが、いったい何が起きたのか。原因の究明を求めるが、それ以前に亡くなった海保の職員5人のご冥福をお祈り申し上げたい。
能登半島地震に際しては、石川県の馳知事が地震発生から30分で自衛隊の災害派遣要請を行い、迅速な判断と対応は評価すべきだろう。日本には、阪神淡路大震災発災における兵庫県知事の自衛隊出動要請の遅れという苦い経験がある。東日本大震災発災時、宮城県の村井嘉浩知事による自衛隊派遣要請は、発災後、20数分後だったというから、関西の方々には申し訳ないが、阪神淡路大震災の教訓がここにも生かされたと言えるだろう。
東日本大震災に際する我が自衛隊の八面六臂の活躍は、拙ブログでも何本か記事を書いたが、称賛してもしきれないほどのものだった。自衛隊叩きが左派メディア内で目的化された時代が続いてきた中で、彼らは自らの行動で、国民の信頼を勝ち取ったのだ。
しかし、その自衛隊叩きや自衛隊嫌いが無くなったかといえば、そうではない。昨年末に沖縄タイムスに掲載された記事は、その一例だ。
宜野湾市の産業まつりに自衛隊ブース 市議会は賛否分かれる 野党「市民に配慮が必要」 与党「どんどん呼ぼう」(沖縄タイムス)
「産業まつり」に自衛隊ブースは妥当かどうか-。11月18、19日に宜野湾海浜公園であった第34回宜野湾市産業まつりで、自衛隊による車両展示と制服試着のコーナーがあったのを受け、宜野湾市議会の12月定例会で19日、議員の意見は二分した。
野党の桃原功市議と我如古盛英市議は「産業をPRする催しには不適切」「(自衛隊を見ると旧日本軍を思い出すという)市民感情に配慮すべきだ」と一般質問で問題視した。一方、自民系の与党市議から「自衛隊をなんだと思ってるんだ」「どんどん呼んだらいいよ」とやじが飛んだ。
宜野湾市は「防災ブース」の一環としてイベントを企画。市防災会議の委員で市主催の防災訓練にも参加する陸上自衛隊に出展を依頼したという。松川正則市長は「防災意識の向上は常に発信している。ぜひご理解を」と答弁した。(中部報道部・平島夏実)
「(自衛隊を見ると旧日本軍を思い出すという)市民感情に配慮すべきだ」というのはどういう見解か。発言の主が我如古盛英という人物であれば、彼の所属は社民党だ。所属政党などどうでも良いのだが、自衛隊を見ると旧日本軍を思い出すという市民が一体どの程度存在するのか、説明してもらいたいものだ。日本軍見た事ある世代は、もう圧倒的少数派だろう。「軍靴の足音」というフレーズは最近使われなくなったが、この「自衛隊を見ると旧日本軍を思い出す」というのも、悪質なプロパガンダ以外の何ものでもない。
自衛隊が倒壊家屋から住民を救助する瞬間(FNN)
そもそも、自衛隊を憲法上で曖昧にしている政府も悪いし、その状態を許している国民も悪い。自衛隊は国民共通の財産である。その存在に、憲法上で確固たる地位を与える日を、一日も早く迎えたい。
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